THE KING OF FIGHTERS ALLSTARとは、ネットマーブルから配信されているAndroid/iOS向けアプリゲームである。2018年7月27日配信開始。
概要
SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズの公式スピンオフゲーム。基本無料のアイテム課金型。
ゲームジャンルは「超爽快アクションRPG」と銘打たれており、格闘アクションではなく成長要素のあるベルトスクロールアクションゲームである。キャラクターは全て3Dで描かれている。
リリース時点では『'94』『'95』『'96』『'97』のキャラクターが登場しており、以降は更新により随時追加されている。ナンバリングタイトルの他に、季節物の衣装やEXキャラクターなどの期間限定キャラクターや、他作品とのコラボキャラクターが属する「AS」枠がある。
SNKとの連携が取られているためか台詞などの違和感は少なく、ボイスは多くが新録されている。
近年のKOF本編と同じく声優の変更が多く、リリース時点の最新作だった『KOFXIV』に登場していないキャラクターで過去作から再び起用された声優は子安武人(矢吹真吾役)、金月真美(李香緋役)、一条和矢(ジョン・フーン役)、中野加奈子(包役)、長代聡之介(アッシュ・クリムゾン役)、小野大輔(ネームレス役)など一部に限られる。
参戦状況
この色のファイターは未登場。
基本操作
プレイ中はマニュアル操作の他にオートやセミオート(接近と通常攻撃のみ行う)に常に切り替えできる。
移動画面をスワイプでアナログ移動。速さはキャラクターによって異なる。 |
通常攻撃画面をタップすることでキャラクターがラッシュ攻撃。連打で最大4回まで追加入力が可能で、基本的に4段目が発生が遅く追撃可能な攻撃になっている。 |
回避画面をフリックでキャラクターが上下左右に回避行動をとる。動作中は無敵だが終わり際に隙がある。 攻撃を食らった時に入力すると、のけぞりモーションをキャンセルして回避する「緊急回避」ができる。一度使用するとキャラクターの上にゲージが出現し、満タンになるまで再使用できない。また、攻撃で空中に浮かされた際には使用できない。 |
ガード画面をホールドすることでその場で防御姿勢をとる。 ダメージを軽減できるが、削りダメージが馬鹿にならないので、多少のダメージを覚悟で使うか、回避で対処できない時の次善の手段となる。 |
交代チーム戦のステージではキャラクターのアイコンをタップすることで交代ができる。 出現モーションには攻撃判定がついており、ノーダメージだが相手を浮かせるので、回避手段にしたりコンボを繋げることができる。 |
アクティブスキルアイコンをタップすることで必殺技を使用する。キャラクター毎に3種類持っている。 通常攻撃をキャンセルして使用でき、アクティブスキル同士でもキャンセルしてコンボを繋げられる。 |
フィニッシュスキルキャラクターごとに1種類持っている超必殺技。パワーゲージを3ブロック消費する。 アクティブスキルと同様に通常攻撃や他のスキルをキャンセル可能で動作中は完全無敵(スリップダメージは食らう)。さらに相手のスーパーアーマーやガードを強制的にクラッシュさせる。 |
スペシャルスキル専用のスペシャルカードを装着することで使用できる上位超必殺技。カメラワークを駆使した派手な演出が特徴。パワーゲージを5ブロック(一部は3ブロック)消費する。 |
ストライカーキャラクター1体につき1体、支援キャラクターを設定でき、アイコンをタップすることでストライカースキルを使用できる。 |
サポーター |
ファイター
プレイヤーが操作できるキャラクター。主にイベントの報酬やガチャから入手可能。
草薙京であれば「'94」の京、「'95」の京というようにナンバリング毎に複数のキャラが存在し、見た目や性能が異なる(出典作に準拠するわけではなくバージョン違い程度)。
パラメータ
属性ファイターは5つの属性に分けられており、赤>緑>黄>紫>青>赤の順で相性有利となる。紫は雷属性とイメージすると覚えやすい。 |
特性 |
戦闘力 |
リーダースキル |
リンク効果 |
チームの絆 |
成長要素
強化経験値アイテム、またはパラメータの強化アイテムを使用する。ステージクリアの報酬でも経験値は得られるが、主な経験値源はアイテムとなる。 最大Lvは90。強化アイテムは各99個まで使用できる。 |
進化アイテムを消費してファイターのレアリティを上昇させ、基本パラメータとリーダースキルを強化し、最大レベルを上昇させる。全てのファイターが☆6まで進化できる。 |
コア |
親密度 |
限界突破 |
覚醒入手済みのファイターを入手した時、または合成で入手できる「ファイターメモリー」を消費し、☆6/Lv90まで成長させたファイターをさらに強化する。 覚醒したファイターは戦闘中に自身を強化する「覚醒スキル」を使用可能になり、専用の経験値カプセルでさらにレベルを上げられる。 |
刻印石
覚醒したファイターのみが装備できる強化アイテム。覚醒レベルを上げることでスロットが開放され、最大3個まで装着できる。一度装着した刻印石はファイターに「刻印済み」となり、他のファイターには装着できなくなる。
バトルカード
ファイターに装着できる装備カード。キャラクター毎に最大3種類、6枚を装着できる。
主にイベントの報酬やガチャで入手可能。ガチャではファイターと別枠になっており、バトルカードガチャの方が1回ごとの要求額やセレクトチケット入手(いわゆる「天井」)までの回数が少ない。
スペシャルカード
パラメータの上昇に加えてスペシャルスキルを使用可能になるカード。初期は別のキャラクターのカードでも装着してパラメータを強化できたが、更新で指定されたキャラクター名と同じものしか装着できなくなった。よって、スペシャルスキルを使用しなくてもフル強化には必須となる。
KOFキャラクターなら期間限定ファイターでも恒常で入手できるスペシャルカードを装着できるが、コラボキャラクターの場合はスペシャルカードも期間限定の専用カードしかないためセットで狙う必要がある。
セットカード
三種の神器のマークが描かれた3枚1セットのカード。3枚を揃えて装着することで、通常の特殊効果に加えて追加効果が得られる。
オプションカード
上記以外の一般のバトルカード。ファイター毎に2枚までセットできる。
強化他のカードを消費してレベルやスキルレベルを強化する。強化素材専用のカードもある。 スキルレベルは同じカードを素材にする場合は100%、それ以外の場合はレアリティやスキルレベルに応じて一定確率で上昇する。低レアでもスキルを持っているカードは、重ねておくと強化に役立つ。 |
進化カードのレアリティを1段階上昇させ、パラメータや最大レベルを上昇させる。 ファイターと異なりカードのレベルを最大まで上げる必要がある。進化したカードはパラメータを受け継いでレベル1になり、さらに強化できる。 |
クエスト
ストーリークエスト
常設のメインコンテンツ。歴代KOFをベースにしたクエストがナンバリング順に解放されていく。シリーズのストーリーを追体験できるモードと紹介されることもあるが、内容はかなりひねっている。
ストーリークエストにおけるKOFは仮想空間の出来事である。主人公はKOFを勝ち進みながら時にストーリーに変化を起こし、彼を止めようとする世界の管理者「調律者」達の干渉を受ける。
登場人物
- 主人公
- プレイヤーの分身。記憶を失っており、自身の正体を追ってKOFに参加する。歴代KOF出場者の力を使って戦うことができるが、KOF出場者からはそのことやチーム戦に一人で参加していることは指摘されず、単に強豪の格闘家として扱われる。
- ノア
- CV:花澤香菜
- KOFの世界で主人公と出会った謎の少女。主人公がKOF出場者の力を使えることを認識しており、記憶喪失の主人公の相棒として案内役を務める。
- リューゴ
- CV:杉田智和
- 調律者の一人で「プランナー」。理屈っぽい男性。主人公をしつこく妨害しようとする。
- カヤ
- CV:佐倉綾音
- 調律者の一人で「アーティスト」。奔放な女性。大雑把な仕事ぶりからリューゴに軽く見られている。
- アイン
- CV:早見沙織
- 調律者の一人で「デバッガ―」。ダウナーな少女。調律者たちのリーダーで天才的な頭脳を持つ。
- ???
- CV:???
- 調律者の一人で「ディレクター」。アインによって処分されたと思われていたが…?
スペシャルクエスト
名前はスペシャルだが常設コンテンツ。クリアすることでゴールドや強化素材を入手できるクエストと、階層を順番にクリアして報酬を入手できる「試練の塔」がある。
エピッククエスト
ストーリークエストを「'97」までクリアすると解放できる追加コンテンツ。ディレクターによって改変されたKOFキャラクター達と戦っていく。クリアすることで「AS」キャラクターや専用スペシャルカードなどの報酬を入手できる。
後半のクエストは推奨戦闘力が異常に高いが、デイリーミッションをクリアすることでバフアイテムを入手してエピッククエスト内でのみ能力値にボーナスを得られる。毎日地道に周回して気長に進めるのが良いだろう。
イベントクエスト
期間限定のクエスト。ローテーションで登場するイベントを含め、常に何かしらは開催されている。
スペシャルマッチ
ファイタークエスト
ストーリークエストを「'95」までクリアすると解放できる追加コンテンツ。所持しているファイターでランダムに選択されるファイターと戦い、勝利することでソウルを入手できる。コラボファイターのクエストはコラボイベント期間中の限定開催となっている。
チームチェインクエスト
最大15人のファイターを編成し、巨大なボスキャラクターと集団戦を行う。一体のボスと戦えるのは一週間に基本3回まで。
上位育成クエスト
覚醒させたファイターや刻印石の育成素材が入手できる上位クエスト。推奨戦闘力は高く、覚醒ファイターの編成が前提となる。
バトル
CPUやプレイヤーとの対戦モード。一週間で区切られたシーズンの成績により、ルビー(所謂「石」)などの報酬が貰える。
武闘戦
所持しているファイターで防御チームを設定し、CPUが操作する他のプレイヤーの防御チームと対戦する。対戦ルールは交代・ストライカー使用不可の勝ち抜き戦で、原作である『KOF』に近い。1日基本3回まで入場できるが、1度編成したキャラは次のバトルでは使用できない。
アリーナ
任意のチームを組み、CPUが操作する他のプレイヤーのチームと対戦する。武闘戦に改修されて廃止された。
チャンピオンシップ
毎週変わるルールに従ってファイターを選び、他のプレイヤーとリアルタイムで対人戦を行う。プレイヤーは4人以上のファイターをエントリーし、対戦相手はその中から出場できる3人を選ぶ。
タイムアタックチャレンジ
用意された指定ファイター、またはプレイヤーが所持しているファイターでチームを組み、クエストをクリアするまでのタイムを競い合う。ランキングに編成も表示されるため、上位ランカーの編成をパクれる参考にできる。
リーグ戦
毎週変わるルールに従ってチームを組み、CPUが操作する他のプレイヤーのチームと対戦する。交代有で相手のファイターを全員倒せば勝利であることが多い。
通信バトル
フレンドやギルドメンバーを招待して対人戦を行う。このモードは成績が記録される以外の報酬は無い。
プリティー・ファイター
調律者のデータ改変によって生み出された「公式女体化」ファイター達。エピッククエストでは改変ファイターがシリアス展開で登場しているのに対し、こちらはギャグ要素が強い。
基本的にファイター達は最初から女性であるかのように振舞っているが、性格や言動は男性の時と全く変わっていない(そのため俺っ娘が多い)。2020年5月のアップデートにより、過去の限定ガチャで登場したプリティー・ファイターが恒常ガチャに追加された。
一覧
- プリティー・チャン
- CV:長縄まりあ 改変元:チャン・コーハン
- 元のチャンよりも大きな鉄球を持った幼女。攻撃モーションもチャン並に鈍重だが、コンボが途切れやすい愛されボディのためパラメータ以上の耐久性を持つ。
- プリティー・ビリー
- CV:伊藤静 改変元:ビリー・カーン
- 金髪ロングで長身の女性。
- プリティー・社
- CV:潘めぐみ 改変元:七枷社
- 銀髪ベリーショートの女性。何故か女性になってからライブが大盛況らしい。
- プリティー・ゼロ(オリジナル)
- CV:奥野香耶 改変元:ゼロ(オリジナル)
- 銀髪ロングの少女。さりげにSTグルガンも女性化(たてがみが無い)している。
- プリティー・ビッグ
- CV:齋藤綾 改変元:Mr.ビッグ
- 黒髪姫カットの夜の女王。スペシャルスキルの「ライジングスピア EX」は棒を天に突き上げるとミラーボールのように光が降り注ぐ画面全体攻撃。
- プリティー・ゼロ(クローン)
- CV:奥野香耶 改変元:ゼロ(クローン)
- プリティー・ゼロ(オリジナル)よりさらに小柄な幼女。勝利ポーズに付け髭をつけるものがある。スペシャルスキルは白羅滅精だが、改変元の方は暗琉天破であり、クローン版白羅滅精はこのキャラでしか見られない。
- プリティー・キム
- CV:大橋彩香 改変元:キム・カッファン
- ぱっつんポニーテールの少女。覇気脚で足を痛がったり、鳳凰脚の途中で息を切らしたりとコミカルな動作が多い。
- プリティー・ブライアン
- CV:末柄里恵 改変元:ブライアン・バトラー
- ビキニの上にプロテクターを付けた女性。改変元どころか原作にも存在しないアメフトのボールを使った技がある。
- プリティー・マキシマ
- CV:下田屋有依 改変元:マキシマ
- 細身の女性サイボーグ。随一の露出度だが、胴体につなぎ目が合ったりマキシマレーザーが出ることから素肌ではないのだろう。
- プリティー・ギース
- CV:魏涼子 改変元:ギース・ハワード
- 『'96』デザイン(胴着の上を着ている)をほぼそのまま女性化。胸の傷跡も残っている。
コラボ
稀にKOF以外のタイトルとのコラボイベントを行っている。作品名の下にファイターとして登場したキャラクターを列挙する。
- 銀魂(2018年10月)
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- サムライスピリッツ 天草降臨(2019年6月)
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- 鉄拳7(2019年11月)
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- WWE(2020年5月)
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- 銀魂(2回目/2020年7月)
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- セブンナイツ(2020年11月)
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- 七つの大罪 憤怒の審判(2021年3月)
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- DEAD OR ALIVE 6(2021年7月)
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その他、クリスマスイベントではサンタコスのチャン・コーハンを武藤敬司が演じるPVを制作するなど、偶に妙なところで力を入れている。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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