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概要

TMAXはビッグスクーターとしての利便性を残しつつ、ロードスポーツバイクとしてのテイストを施したマシンとして製造された。前後重量バランスを運動性能向上に理想的な50:50に近づけたほか、バンク角をこれまでのビッグスクーターを超える50°に設計されている。ヤマハ発動機ではこのマシンを「オートマチックスーパースポーツ」という新ジャンルとして提唱している。
エンジンは専用設計の499cc 水冷並列2気筒4ストロークエンジンを搭載しており、潤滑方式をドライサンプ化することで低重心化を図っている。
リアサスペンションは一般的なビッグスクーターで採用されているユニットスイング方式(エンジン・変速機・ホイール・サスペンション・スイングアームが一体化している)ではなく、エンジン・無段変速機をフレームに搭載し、チェーン駆動によってリアタイヤを駆動する方式を採用している。
欧州仕様と日本仕様では性能が全く異なっており、日本仕様のほうが性能が低い。ただし、駆動系パーツやマフラー等を交換すれば欧州仕様並みの性能を得ることは可能となっている。

SJ02J
2001年～2003年製造。このモデルのみタコメーターがない。
SJ04J
2004年～2007年製造。燃料供給装置がキャブレターからインジェクション(燃料噴射装置)に変更されたほか、フロントブレーキがダブルディスク化された。
SJ08J
欧州で2007年 10月(日本では2008年 7月)発売開始となった最新鋭モデル。フレームがアルミダイカストに変更された。フロントタイヤが15インチ化されたほか、燃料タンク容量が15リットルに増加した。
530
2011年 11月7日、ミラノモーターショーで発表されたモデル。排気量がこれまでの499ccから530 ccに上げられた。これにより、最高出力・最大トルクが10%ほど向上している。駆動方式はこれまでの金属チェーンではなく、ハーレーダビッドソンなどと同じ歯付きゴムベルトを採用している。日本には、プレストコーポレーションが南アフリカ仕様を逆輸入するほか、2013年 5月からは日本国内仕様も発売が決定した。

型式名	EBL-SJ12J
エンジン型式名	J413E
排気量	530 cc
内径×行程	68mm×73mm
ストローク数	4ストローク
エンジン形式＆気筒数	並列2気筒
吸排気弁構造	DOHC4 バルブ
冷却方式	水冷
圧縮比	10.9
最高出力	48PS/6750rpm
最大トルク	5.4kgfm/5250rpm
エンジン潤滑方式	強制圧送ドライサンプ式
エンジンオイル使用量	3.5L
トランスミッション	Vベルト式無段変速機
クラッチ形式	湿式多板・自動遠心クラッチ
駆動方式	ゴムベルト式
ブレーキ	前:油圧式ダブルディスク後:油圧式ディスク ABSはオプション設定
燃料タンク容量	15リットル(ハイオクガソリン指定)
燃料供給装置	燃料噴射装置(FI)
点火装置	TCI(トランジスタ式)
燃費 (60km/h定地走行テスト値)	27km/L
全長/全幅/全高	2200mm/775mm/1425mm
シート高	800mm
重量	217kg 221kg(ABS モデル)
サスペンション	前:正立テレスコピック式後:スイングアーム式
タイヤサイズ	前:120/70R15 M/C 56H 後:160/60R15 M/C 67H
車体カラー	ブルーイッシュホワイトカクテル1 ブラックメタリックM マットダークグレーメタリック1(ABS モデルのみ) マットブラック2(BLACK MAX専用カラー、ABS標準装備)
価格	ABSなし:96万6000円 ABS付き:101万8500円 BLACK MAX(ABS標準装備):105万円