Turii 〜Panta rhei〜とは、beatmaniaⅡDXの楽曲である。後にREFLEC BEATへ移植された。
概要
1年半に一度行われる流転日を迎えたトゥーリ島では、星の民達により流転の儀式が行われていた。
誰もその意味など知らず、その意味を考える事も無い。10人の体内に刻まれた遺伝子がそうさせるのだ。
マルクトは流転する者として自然に還り、新たなケテルを生む――。
星の民は1000年以上そうやってトゥーリの樹と共に、星に内在するエネルギーの流れを厳守しているのだ。
一連の歌と踊りが終わるとマルクトは他の9人が見守る中、水の中へ静かに入って行った。
だが――突如としてマシノワからやって来た青年クカルによって儀式は中断されてしまう。
クカルはサザラギ機関に所属し、前人未踏であったこの島に眠るであろう古代遺産の発掘目的で 上陸していた。
その探索中に水の中で死にゆくマルクトを発見し、自らの正義感により助けてしまったのだ。
安堵の表情を浮かべるクカルとは対照的に、マルクトは何が起きたか理解する事ができず虚ろな表情を 浮かべていた。
混沌を生むクオリアを持たないその体は、流転し循環するトゥーリの調和した因果律が 全て支配しているからである。
マルクトはマシノワに連れ去られ、残された9人の星の民は乱れた法則を元に戻す術を持たず やがて滅んでしまった。
こうして1人の青年の些細な思いで断ち切られた調和の環は、星の因果律を 大きく乱す結果となった。 後にクオリアが徐々に目覚めたマルクトは流転すべきであった自分が存在している事により この星に大きな混沌を招いている事に気付き自己の存在を無に帰そうとするがもはや乱れた因果律では マルクトの存在を消すことができなかった――。
ゼクトバッハ叙事詩 第5章『神樹トゥーリと星の民』より
ジャンル | ELEMENTAL CHANT | |
---|---|---|
BPM | 148 |
beatmania IIDX | |||||
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SP | DP | ||||
NORMAL | HYPER | ANOTHER | NORMAL | HYPER | ANOTHER |
4 | 9 | 10 | 4 | 8 | 10 |
REFLEC BEAT | ||
---|---|---|
BESIC | MIDIUM | HARD |
3 | 6 | 9 |
初出はbeatmaniaⅡDX16 EMPRESS。それまでの西洋ファンタジーの路線からガラリと雰囲気が変わり、オリエンタル風の曲調になっている。歌唱は志方あきこ女史。
ゼクトバッハ叙事詩の第五章にあたるが、物語としては一章~四章よりも遥か過去の話にあたる。また、このあたりから一見繋がりの見えなかった叙事詩の根幹に関わる物語が展開し始め、叙事詩全体の転換地点になっているともいえる。
Zektbachファーストアルバム『Ristaccia』にはlong版、セカンドアルバム『Masinowa』にはアカペラアレンジ版が収録されている。
なお、Turii(トゥーリ)とはムービー中にも出てくる大樹のこと。Panta rhei(パンタレイ)は古代ギリシアの思想を表す言葉で、意味は「万物は流転する」。
beatmaniaⅡDXではEMPRESS稼働時からのデフォルト楽曲。専用ムービーが用意されている。Blind Justice、Ristacciaとは異なり全編カラー。幻想的で躍動感あるムービーだが、全て担当のMAYA氏が一人で描いたらしい。
特に中盤で何人もの女の子たちが踊っているところは通称トゥーリダンスと呼ばれ、この部分だけを描いて踊らせている動画も多くある。
なお、ムービーのラストに出てくる女の子(マルクト)の姿から一部ではパンツと呼ばれている。また、某もののけの姫にもちょっと似ている。
SPN譜面は緩い階段譜面や8分交互押し、音合せのリズム難などで適正ではスコアを出しづらいかもしれない。
SPH譜面、A譜面は共に階段中心の譜面であり、同レベル帯では中堅以上。急な発狂などはあまりないが、時々振ってくる複雑な絡みの乱打や階段でハード、EXH時は削られ過ぎないよう注意。
特にA譜面はトゥーリダンスのところで隣接螺旋階段+ゴミが降ってくる。
Lincle LinkによってREFLEC BEATに移植された。ジャケットはムービーの冒頭のマルクト。
赤譜面は同時押しとチェインオブジェクトの8分や16分交互中心の譜面。解禁当時はレベル8だったが、当時としては高速の交互押しやレベル不相応な物量(稼働初期に収録していた全てのレベル9楽曲よりも多かった)により、次回作でレベル9に昇格した。なお、同レベルに同じ作者でジャケット人物も同じWenkamuiがある。
なお、当時の解禁条件が「EMPRESSフォルダにある曲のどの難易度でもいいのでクリアランプをつける」。
ほぼレベル4やレベル5の曲とはいえ、中にはN譜面でも初心者ではかなり厳しい3y3s(レベル7)などがあり、REFLEC BEATから音ゲーを始めた初心者達を滅多打ちにした。(DistorteDやGOLDよりは幾分かマシだったが…)
流石にやばいと思ったのか解禁条件が緩和されたが、それでもN譜面がレベル6以下の曲ということもあり、解禁難易度はまだ高めではあった。
後にLincle Link第三弾により、弐寺をプレイすればより解禁しやすくなった。現在は無条件解禁されている。
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