UNIT13とは、2012年3月8日に発売されたPlaystation Vita用ゲームソフトである。
ジャンルはTPS(サード・パーソン・シューター)。パッケージ・DL販売の両形式で提供されている。
本編の販売に先立って、チュートリアルとミッション1をプレイできる無料体験版も配信されている。
概要
開発はSOCOMシリーズやMAG(Massive Action Game)を手がけたZipper Interactive。日本での販売は
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンが行っている。
プレイヤーは全六種類の兵科(キャラクター)の中から操作キャラを選び敵地に潜入、
ターゲットの抹殺や重要書類の回収、破壊工作などのミッションを遂行する。
独立した各ミッション毎にプレイ評価(スコア)を競う形式であり、重厚長大なストーリーが展開されていく様な
ドラマ性・ストーリー性を重視したタイプのゲームではない。
特徴
ゲームの特徴を挙げる。
- SOCOMシリーズ同様、キャラクターの被ダメージが大きめに設定されており、
カバーアクションを駆使したスニーキングスタイルの方が有利に進みやすいゲームバランスになっている。
ショットガンを持った敵はもちろん、アサルトライフルをもった敵が相手でも、
眼前で棒立ちしてしまうと逃げる間もなく瞬殺されてしまう。
イメージとしては「TPS形式で、被ダメ時の無敵時間がないMGS」といったところか。
ミニマップには敵の位置と向きが表示されるため、相手の目を盗むのはそれほど難しくはないだろう。
- FPS、TPSでは様々なアクションを行うために多数のボタンを使う事が多いが、
本作ではPlaystation Vitaのタッチパネル・背面タッチパッドを活用し、リロード、グレネード投擲、
アクション実行(爆弾設置・書類回収等)、低い障害物の乗り越え、アイアンサイトとスコープ視点の切り替え等を
画面左右端に適宜表示されるアイコンをタッチしたり、背面タッチパッドをフリックする事で行うようになっている。
これにより物理的なボタン数の少なさをカバーしており携帯ゲーム機のTPSとしては操作性は良好。
- プラットフォームが携帯ゲーム機であるためか、敵の殺害方法や連続Kill、命中率、ミッションクリアまでの時間など
様々な基準で取得できるスコアを競う「スコアアタック」的な評価システムがメイン。
「ミッション毎に短時間でさくっとプレイして、より高いスコアを目指す」というスタイルになっている。
取得したスコアはネットワーク経由でフレンドや全世界のプレイヤーと競う事が出来る。
- 六種類の兵科(キャラクター)はそれぞれ装備やステータスが異なる。
それぞれのキャラクターでミッションをクリアし、スコアを獲得する事でレベルが上がり、
選択可能な武器やスコア稼ぎ・攻略に有利なスキルが順次アンロックされていく。
- シングルプレイ用のミッションは全て、オンラインで他のプレーヤー一名と協力プレイができる。
Playstation Vitaに内蔵されているマイクを使ったボイスチャットも利用可能。
日本と海外でマッチングサーバが分かれていないのか、割と外国のプレイヤーと共闘するケースが多い。
ゲームモード
シングルミッション
全36のミッションをプレイするモード。どのミッションも後述のいずれかのルールが設定されている。
一定以上の評価を得てクリアすると、そのステージの「ダイナミックミッション」モードが選択可能となる。
ダイナミックミッションでは、ステージ(ロケーション)は同じながらもスタート地点や敵の配置、
達成すべき目標が毎回ランダムとなり、リプレイ性の向上に一役買っている。
いざプレイすると開始早々「何処だよここ」と困惑する事も。
オンラインCo-op
インターネット経由で、他のプレイヤーと協力して二人でミッションをプレイする。
基本的な内容はシングルミッションと同じで、ダイナミックミッションを選んで手探りで共闘と言う事も可能。
マイクをOFFにしたい場合はPSボタン長押しでメニューを表示させ、マイクを無効にしよう。
パートナーが陽気な外国人だったり、過酷な戦場で消臭力のテーマを歌い出す変態紳士であっても気にしない事。
デイリーチャレンジ
オンライン経由で毎日配信されてくるミッションにチャレンジし、スコアを全世界のユーザーと競う。
チャレンジできるのは日々配信される一ミッションあたり一回限りで、
一度プレイを始めた後でミッションを中止(リタイア)するとプレイ済み扱いとなるため注意。
ミッション途中の死亡・失敗などによるリトライは可能。
重要ターゲット
条件を満たす事で順次アンロックされていく超高難易度ミッション。全9ミッション。
ステージ内のどこかにいる重要ターゲットを抹殺するのがミッションの目的。
自力で条件を満たしてアンロックする他に、Vita標準のソフト near(ニア)を使って
近くにいる他プレイヤーから”重要ターゲットの情報を配布してもらい”アンロックする事も可能。
ゲームルール
急襲攻撃
一般的なゲームルール。 特別な制限やミッション失敗条件はなく、
設定された目標を達成しつつ、生きて最後までミッションを遂行できればよい。
途中にあるチェックポイントを通過すると、死亡してしまった際のリトライ地点として活用できる。
潜入
ステルスプレイルール。ミッション遂行中に敵や監視カメラに完全に発見された場合、
警報を鳴らされるまでの数秒以内にプレイヤーを発見した敵を倒す/監視カメラを破壊しなければ即ミッション失敗。
ミッション全体での時間制限はないため、タイムボーナスを無視するならば慎重にプレイして攻略しよう。
デッドライン
時間制限ルール。ミッション開始と同時に制限時間がカウントダウンを始め、時間切れになると即ミッション失敗。
ステージ中、数カ所に設定されたチェックポイントに到達する毎に制限時間が延長される。
敵の配置などが分からない初回プレイにおいては、序盤のミッションでも制限時間が相当シビアであり、
他のモードでの慎重な立ち回りとは一転、大胆な立ち回りと確実な敵兵の処理スキルが要求される。
エリート
高難易度ルール。基本的には急襲攻撃と同じベーシックなルールだが、以下の点が急襲攻撃と異なる。
- チェックポイントが存在せず、途中からのリトライが出来ない。死亡するとミッションの最初からスタートとなる。
- ライフが自然回復しない。目安として画面上にライフゲージが表示される。ミッション中に僅かに数カ所しかない
ポイントを通過した時のみライフが全快する。被ダメージが大きな本作においてはかなり厳しいモード。
キャラクター
いずれのキャラクターも、レベルが上がると持っている武装やアタッチメントが他のキャラで使えるようになる。
アニマル(突撃兵)
あご髭がワイルドな突撃兵。体力・回復力・スピード・ステルス・弾薬量と、全てのステータスが標準値。
基本武装はウェポンがアサルトライフル、 アタッチメントはACOGスコープ 、ギア(爆発物系)はフラッシュグレネード。
よくあるFPSの手堅い武装といったところで、標準的な事が強みでもあり、弱みでもある。
スコアボーナス・能力アップスキルの種類は多いが、新たに習得するスキル自体は少ない。
パイソン(重火器兵)
恰幅の良い見た目通り、体力・弾薬量が最高値である一方、スピードとステルスは最低。
特にステルス性能は敵からの視認距離に影響するため、とんでもない距離から発見される事も。
基本武装はウェポンがライトマシンガン 、アタッチメントはマズルブレーキ 、ギアはフラグ(破片手榴弾)。
スキルは連続ヒット時のスコアボーナスや、爆発物を破壊するだけでスコアが入るものなど派手め。
また爆発物探知のスキルを持っているため、画面上に地雷などの位置がアイコンで表示される。
アラバマ(スナイパー)
顔面を布で覆った、奇抜な容貌のスナイパー。一撃必殺なスタイルだが弾薬量は最高クラス。
体力は最低の紙装甲だが、それ以外のステータスは標準的。
基本武装はウェポンがスナイパーライフル、アタッチメントに低バリアブルスコープ (倍率可変スコープ) 、
ギアはもちろんクレイモアである。
顔を覆っているため冷房が入っているエリアで喜ぶというお茶目な性格。
遠距離からのステルスプレイにおいてスコアを大量に稼げるスキルが多い。
リンゴ(スパイ)
黒人の潜入特化キャラ。アラバマ同様、体力が最低クラスではあるが、ステルスが最高値であり、
多少近くから見られても即座に警報を鳴らされる事は少ない。
基本武装はウェポンがサブマシンガン、アタッチメントにサプレッサー、ギアはスモークグレネードである。
サイレンサーではなくサプレッサーとしている辺り、Zipperにはリアルな軍事設定にこだわりがあるのだろうか。
近距離でのステルスプレイにおいてスコアを稼げるスキルが多いが、紙装甲なので発見されると大変危険。
チャコールズ(特技兵)
イケメン系のフランス軍人。動けるアニマルと言った感じで、スピードが最高値。
一方で回復力が最低であるため、被ダメ後の立ち回りは慎重に行う必要がある。
基本武装はウェポンがアサルトライフル、ギアはリモコン起爆式の爆薬。アタッチメントは拡張マガジン。
アタッチメントの底上げに加え弾薬量アップのスキルも覚えるため、弾丸数だけは異常に多くなる。
ピストルキルボーナスのスキルでスコア稼ぎも狙えるほか、監視カメラなどの位置検知スキルも持っている。
ゼウス(ポイントマン)
声も容貌も渋い偵察兵。弾薬量が最低なのでピストルの活用は必須か。
一方で体力は最高値、更にスキルアンロックでスピードも最高になるため、ごり押ししやすいキャラ。
基本武装はウェポンがショットガン、アタッチメントがフォアグリップまたは二種類のチョーク。
ギアはコンカッション(衝撃力重視の手榴弾)。
フルチョーク・改良型チョーク(「中絞り」の事か)を選択する事でショットガンの散弾拡散範囲を抑え
命中率を変えられる辺りは、やはりZipperならではのこだわりなのだろうか。
瀕死時にスコアアップするスキルなど、スコア稼ぎ系のスキルはやや使い勝手が良くない。
一方武装のアンロックでは、多数の散弾の代わりにデカイ弾を一発だけ込めた高威力の「スラッグ弾」(サボ弾)と、
マガジン式ショットガンの組み合わせが非常に強力。ゼウス神が通った後にはぺんぺん草も生えない。
関連動画
有志がアップした高得点獲得のための攻略動画。カバーアクションの活用や、銃のアイコンをタッチしてのリロード・
グレネードのアイコンをタッチしての投擲など、ゲーム性や操作のイメージをつかめると思う。
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関連項目
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