V.S.S.E.とはタイムクライシスシリーズに出てくる組織の名前である。
概要
どんな組織か
全世界の問題に対しエージェントを送り込むことで解決に導く国際特殊諜報機関である。
V.S.S.E.は『Vital Situation,Swift Elimination(致命的状況を素早く排除する)』の頭文字をとったものである。タイムクライシス4のフルミッションオープニング中のセリフに「EUは既にV.S.S.E.のエージェント2名を……」とあるように、V.S.S.E.の本部はヨーロッパ(正確にはEU(欧州連合)加盟国)にあるようである。
タイムクライシスシリーズの主人公たちはこの機関のエージェントであるという設定である。V.S.S.E.のエージェントたちは普段は何らかの職業に就いており、有事になればV.S.S.E.から活動を命じられる。エージェントたちにはコードネームが付けられているがゲーム中ではコードネームで呼ばれず、同僚や上司たちなどからはもっぱら名前で呼ばれている。それどころか、主人公にコードネームがついている(ことが明示されている)のはタイムクライシス2のみで、他のタイムクライシスシリーズの主人公についてはコードネームがちゃんと機能しているかどうかは不明である。
ワイルド・ドッグとVSSEとの関係
ワイルド・ドッグは自身が関わってきた組織の計画を、リチャード・ミラーを始めとするV.S.S.E.のエージェントたちに邪魔されているので、V.S.S.E.またはそのエージェントを敵視している。V.S.S.E.もワイルド・ドッグとは切っても切れない関係だと自覚しているようである(タイムクライシス4クライシスミッションにてあるエージェントの発言より)。
歴代作品のV.S.S.E.のエージェント達
- 初代『タイムクライシス』及び『タイムクライシス・プロジェクトタイタン』
リチャード・ミラー
PS2版タイムクライシス2にも登場し、クライシスミッション最終日の相手として後述のキースの前に立ちはだかる。
アメリカ人と思われるが国籍は不明。
V.S.S.E.最強のエージェントとして、数々の事件を解決してきた。
寡黙な男だが常に的確な判断で動き、部下からの信頼は厚い。黒髪に黒いジャケットが特徴。
(以下、ネタバレを含むため伏字)
家庭版タイムクライシス4のクライシスミッション最終日ではジョルジョ・ブルーノ(後述)とエヴァン・ベルナール(後述)を倒した後にリチャードがワイルド・ドッグに扮してプレイヤーに立ちはだかってくるが、このミッションをクリアすると見ることができるEDでは、なんと作中では一切喋らないはずのリチャードの台詞が用意されており、とても貴重な一枚となっている。 - 『タイムクライシス2』
『スターライン・ネットワーク計画(NDI社による核軍事衛星打ち上げ)』阻止の為、3人のエージェントを派遣
キース・マーティン - 1P側主人公。27歳のイギリス人。SAS(イギリス陸軍特殊部隊)出身。
爆発物の取り扱いに長けている。普段は映画の特殊効果スタッフとして活動している。
金髪に赤いジャケットが特徴。コードネームは『ケルブ』。
PS2版タイムクライシス2のクライシスミッションの主人公も勤め、最終日にて前作主人公のリチャード・ミラーと対決する。
ロバート・バクスター
2P側主人公。29歳のアメリカ人。Navy SEALs(アメリカ海軍特殊部隊)出身。
あらゆる乗り物の操縦技能を持つ。普段の顔はスクールバスの運転手。
黒髪と青い上着が特徴。コードネームは『グリフォン』。
クリスティー・ライアン
V.S.S.E.特殊諜報部所属。24歳のアメリカ人。若干17歳でハーバード大を卒業した才女。
本作の敵であるアーネスト・ディアズの秘書としてネオダイン・インダストリー(NDI)社に潜入する。
しかし、情報をV.S.S.E.本部に報告していた所をNDI社の私設部隊に拉致される。
ちなみに、アーケード版と家庭用で服装が違う。
-
『タイムクライシス3』
ルカノ紛争解決の為、以下の2人を派遣
アラン・ダナウェイ
1P側主人公。後ろに撫で付けた髪に額のサングラスと、赤いラインの入った白いジャケットが特徴。
V.S.S.E.に入ってまだ4年と日は浅いが、戦闘において大きな力を発揮する期待のホープ。
その戦闘スタイルは一言で表すと大胆。
性格は非常に明るく物事を常に前向きに考え、絶望的な状況に追い込まれても決して諦めることはない。
一緒に行動したメンバーが肝を冷やすことも度々あるが、精密で俊敏な動きを行える彼ことはない。
作戦行動中にはチームのムードメーカー的存在であり、時には不謹慎とも言われるジョークを飛ばすが、それは彼なりの周囲に気を使った配慮である。
ウェズリー・ランバート
『タイムクライシス3』の2P側主人公。短い金髪に青い襟のジャンパーを着ている。アランと同期でV.S.S.E.4年目。
文武両道という言葉がぴったりで工学博士の肩書きを持つ一方、射撃術/格闘術においても常にV.S.S.E.同期内で1、2を争う実力の持ち主。あまりしゃべらず常に冷静沈着に作戦をこなす彼は一見冷たい性格と見られがちだが、動物好きで自宅では3匹の猫と1匹の犬、1羽のオウムと暮らすペット愛好家でもある。
アランとチームを組んで約1年が経つが、その息のあったチームワークはV.S.S.E.の他のチームと比べても目を見張るものがある。 - 『タイムクライシス4』
米軍統合監察部とV.S.S.E.による、極秘兵器不正取引事件の合同捜査の為、V.S.S.E.側から2人を派遣
ジョルジョ・ブルーノ
1P側主人公。29歳。イタリア・シチリア島パルレモ生まれ。
イタリア警察治安作戦中央部隊(NOCS)出身。
10歳の時に内部抗争で壊滅したイタリア・マフィア界の古参ファミリー・ブルーノ一族の末裔。一族が壊滅し警察官の家庭に養子に出され、彼も警察官の道へと進む。
彫りの深い顔立ちと鋭いまなざし、ニヤリと不敵に笑うワイルドさがありつつも、身のこなしや言葉の端々には「大人の男」の雰囲気が漂う。これは彼の出生から現在までに至る、厳しい人生そのものが具現化されているのだろう。
クール且つ渋い性格だが、心の内にはかなり熱いものを秘めている男である。
陽気で生意気な相棒エヴァンとは対照的だが、妙に相性はいい。
V.S.S.E.を離れれば、ミラノのレストランのシェフという顔を持つ。
エヴァン・ベルナール
2P側主人公。25歳。フランス・ルーアン生まれ。
陽気で生意気なルーキー。元々は漁師の家系。
フランス海上憲兵隊(日本の海上保安庁にあたる組織)出身の元海難救助隊員。大規模海難事故での救出劇における功績と行動力が評価され、V.S.S.E.にスカウトされた。
とにかく考えるより先に体が動いてしまうタイプで、先を見越して行動するブルーノとは対照的。
ブルーノとのコンビ暦は約1年で(正確にはブルーノが押し付けられた)、最近ようやく以心伝心出来るようになって来たらしいが、まだまだ危なっかしいコンビ。
ブルーノを「オッサン」扱いはするものの、実は深く信頼している。
現在の表向きの仕事は「高層建築作業者」平たく言えば鳶職である。主にパリ近郊で、命綱もつけずに鉄骨によじ登る日々。
関連項目
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