Visual Basicとは、マイクロソフト製のWindowsアプリケーション開発用プログラミング言語および統合開発環境である。略称はVB。
概要
Visual Basicは、プログラム言語Basicを基準とした構文で構成され、ボタンの配置などは画面のマウス操作などで簡単に配置できるといった、まさに初心者向けでありプログラムを始める人にとってはどの言語からも比べると覚えやすいのが特徴である。
上記の利点を生かして、ちょっとしたツールや簡易アプリケーションなどを作成するのに向いている。そのため、他のプログラム言語に比べ容易にソフトウェアが作成でき、プログラム開発にかける時間が少ないと言った点、また、開発を終えて納品後に客先でソフトウェアのメンテナンスが出来ることから、巷では、「IT土方御用達」のキャッチコピーがついている。
Officeや一部のマイクロソフト製品には「Visual Basic for Applications」(VBA)と呼ばれるVisual Basicライクな言語が搭載されておりちょっと知識があれば事務所でヒーロー (使いっ走り) になること間違い無いうえ、その気になればExcelで麻雀ゲームなどが作成できる。
しかしながら、その簡易に開発できる利点を生かしすぎた結果、特に日本国内ではWindowsのバージョンアップが行われるたびにマイクロソフトの「Visual Basic 6.0のサポートに関して」といった過去のバージョンの動作についての発表がなされる。また、マイクロソフトが進めている「Visual Basic 6.0」から「Visual Basic .NET」への.NET Frameworkへの移行に関しては、コントロールの動作が変わったり、コードの書き方が変わった、またプログラムを動作しながらコードの修正してその位置からの再実行や値修正ができなくなったりしたことによって、ますます旧来のVB6.0から.NETへの移行を延ばす事となった。 (※他の言語開発者から言わせると、.NETで、”まだ”まともになった、特に動作しながらコード修正や値修正は本来御法度。デバッグしながらの修正は VB.NET 2008で再度サポートされた)
世の中が、Windows 7で、プログラムの開発がほぼ.NETベースになった今日においても まだ、Visual Basic 6.0の遺産が残っておりこのプログラムを淘汰するのに時間がかかると思われる
Visual Basic開発現場でのサンプルコード (※悪しき例)
下記は悪しき例であり実際に使うと他の作業者からいやがられます。
良くある例
Dim 数字全体
Dim 文字全体
Dim 数字
Dim 文字Sub てすと
For 数字 = 1 to 100
数字=数字+1
Next
文字="これで完成!"
数字全体=数字
End Sub
よくあるコード (VisualBasic 6.0 )
Sub ProgramEnd
FrmShowDialog.hide '← なぜかソフトが終わらない
FrmShowDialog.visible = false '← やっぱりソフトが終わらない
FrmShowDialog.Enable = false '← これでも終わらない
End '← 終わった
End Sub
Sub FuncTest
Dim i
Dim j
Dim K
i=4
j=4
K = FuncCalc(i,j)
msgbox K
msgbox i '← なぜか 0になる
End sub
Function FuncCalc (l,m)
FuncCalc = l + m
l =0
m =0
End func
VB.NETでの例
Public Class Form1
Private Sub Form_Load(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Sender) Handles Form
MessageBox.Show("Hello world!". "Hello world". MessageBoxButtons.OK)
End Sub
End Class
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関連項目
外部リンク
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