Xプレーン(X-plane)とは、アメリカ合衆国にて実験用又は技術実証用に開発されている航空機である。
概要
アメリカ国立航空宇宙局(NASA)、アメリカ空軍(USAF)、航空機メーカーや航空宇宙企業を中心に機密的に計画・開発・製造されている実験機・技術実証機を指す。「X」は「experimental」(実験の、実験的)を意味する。
世界初の超音速水平飛行を成し遂げたベルX-1等のロケット機を始め、ジェット戦闘機の技術実証機、VSTOL機、無人航空機(UAV)、打ち上げロケット、巡航ミサイル、航空宇宙機等の様々な形態の航空機が開発されている。Xプレーンによって実証された技術は現存する多くの航空機に応用されている。
勿論これらの中には計画段階で中止もしくは開発途中で中止されたものも少なくない。
Xプレーン一覧
- ベルX-1
- ベルX-2 スターバスター
- ダグラスX-3 スティレットー
- ノースロップX-4 バンタム
- ベルX-5
- コンヴェアX-6
- ロッキードX-7 フライング・ストーヴ・パイプ
- エアロジェットX-8 エアロビー
- ベルX-9 シュライク
- ノース・アメリカンX-10
- コンヴェアX-11
- コンヴェアX-12
- ライアンX-13 ヴァーティジェット
- ベルX-14
- ノース・アメリカンX-15
- ベルX-16
- ロッキードX-17
- ヒラーX-18
- カーティス・ライトX-19
- ボーイングX-20 ダイナ・ソアー
- ノースロップX-21
- ベルX-22
- マーティン・マリエッタX-23 PRIME
- マーティン・マリエッタX-24 PILOT
- ベンセンX-25
- シュヴァイツァーX-26 フリゲート
- ロッキードX-27
- ペリーラX-28 シー・スキマー
- グラマンX-29
- ロックウェルX-30 NASP
- ロックウェルX-31
- ボーイングX-32
- ロッキード・マーティンX-33 ヴェンチャー・スター
- オービタル・サイエンシズX-34
- ロッキード・マーティンX-35 JSF
- マクドネル・ダグラスX-36
- ボーイングX-37 フューチャーX
- X-38 CRV
- X-39 FATE
- ボーイングX-40 SMV
- X-41 コモン・エアロ・ヴィークル
- X-42
- X-43 ハイパーX
- ロッキード・マーティンX-44 MANTA
- ボーイングX-45
- ボーイングX-46
- ノースロップ・グラマンX-47
- ボーイングX-48
- パイアセッキX-49 スピードホーク
- ボーイングX-50
- X-51A ウェイブライダー …極超音速試験機で、炭化水素燃料とスクラムジェットエンジンを搭載。自力で離陸はできず、他の機体に搭載して高高度で切り離される。2013年に6分の試験を行い、マッハ5.1を記録している。[1]
- X-52
- ボーイングX-53
- ガルフストリームX-54
- ロッキード・マーティンX-55 ACCA
- X-57 …NASAのLEAPTech(Leading Edge Asynchronous Propeller Technology、翼前縁非同期プロペラ技術)計画で使われる予定の実験機。[2]
- X-59 …NASAのプロジェクトで、超音速飛行時に発生するソニックブームを低減する研究に使用される。開発はロッキード・マーティンのスカンクワークス。有人機だが、構造上前部風防が小さいので、パイロットは小型カメラの映像を頼りに操縦する。[3]
- X-61A「グレムリン」…空中で射出し、指定されたタスクを遂行した後に回収する…というコンセプトを実現するためのドローンとして開発された。[4]
- X-62A …NF-16D VISTAを改称。今後はアメリカ空軍研究所(AFRL)のスカイボーグ・プログラムで利用される。[5]
関連項目
脚注
- *マッハ5超巡航ミサイル「ハクソー」、米空軍が開発に注力 22年までに配備へ 2019.10.23
- *NASA、飛行機の翼に18基のプロペラを付けてみた 2015.3.22
- *NASAの低ソニックブーム実験機X-59 最終組み立てにゴーサイン 2019.12.21
- *DARPA、空中で射出・回収できるドローン編隊を試験中 2020.2.3
- *アメリカ空軍に新たな名機Xプレーン誕生、NF-16DからX-62Aへ 2021.8.2
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