YK-クラス:世界終焉シナリオ(英:YK-Class end-of-the-world scenario)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』において、「財団」が規定する『K-クラスシナリオ』のひとつ。YK-クラス:エントロピー消失事象やYK-クラス:"宇宙消失"シナリオ、YK-クラス:"真空崩壊"シナリオという表現もなされる。
概要
YK-クラスはしばしば、宇宙の終末論のひとつ、『ビッククランチ』に例えられる。世界終焉とした際にしばしば持ち出される『XK-クラス:世界終焉シナリオ』は「塩漬けの地球」と呼ばれる、地球上において文明が破壊され、再興できなくなるシナリオであるが、YK-クラスの場合はそれより大きい「宇宙そのものの消失」を意味している。
宇宙一つが存在しなくなるということはすなわち財団が守るべき世界が終了してしまうということなので、これはXK-クラスよりも更に根底から覆してしまうシナリオなのである。しかし知名度に差があるため、本来YK-クラスになりそうなオブジェクトなのにも関わらず、XK-クラスが割り当てられていることもしばしばである。
なおSCP-JP (財団日本支部)ではこのYK-クラスを齎すオブジェクトであり、かつ回避不能である場合にのみ使われる非標準的なオブジェクトクラスとして『Ain』が存在する。『Apollyon』じゃないの、と思うだろうがかつてApollyonは非標準的なオブジェクトクラスだった(しかも長く続いていた)ため、日本支部にそのような機密が開示されていないという設定そのものは不自然でもない。
YK-クラスを起こすオブジェクト
SCP-2700 - Teleforce (テレフォース)
ニコラ・テスラが作り上げた指向性エネルギー兵器。要はビーム装置。
……というカバーストーリーであり、ニコラ・テスラ自身もともとはビーム装置を作ろうとしていたのだが、できたものは300年後に時間そのものを一気に巻き戻す機械であった。この機械によって巻き戻れば最後は宇宙そのものの誕生さえ巻き戻してしまう。ニコラ・テスラはとある人のサポートによってこの方向に誘導されてしまったわけだが、この世界に嫌気が差していたニコラ・テスラは最終的に仕方がないと対抗策を考えることもなく隠遁してしまった。
しかし財団も手をこまねいている場合ではない。SCP-2400という対抗手段を産み出し、時間を加速させてその中で研究を行い、SCP-2700の解体と再構築を検討している。
SCP-3049 - To Make an Apple Pie from Scratch (ゼロから作るアップルパイ)
作り付けのオーブン。作動させると内部でミニサイズの宇宙が誕生し、地球ができ、文明が築かれ、知的生命体が宇宙進出し、現実改変性を持つ自己複製分子ナノテクノロジーを開発するが、結果それがグレイ・グーとなり、オーブン内部でNK-クラス:世界終焉シナリオが発生。そしてその素材はオーブンの熱でこんがりと焼け、宇宙一つを犠牲にアップルパイがひとつ出来上がる。
なおこのオーブンを回収に行った財団職員はアップルパイを食べていた。……あっ(察し)
SCP-004-JP-J - 神々の争い
『青少年の育成に不適切』とされるものを改変し、『健全な存在』への現実改変を行う現実改変者の一群。最終的に青少年の育成に不適切という理由で宇宙一つを消しかねないとされ警戒されている。
関連動画
関連リンク
関連項目
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