A列車で行こうとは、
- ジャズのスタンダード・ナンバーの1つ。ビリー・ストレイホーンが1941年に作詞・作曲した。
- 都市経営シミュレーションゲームのシリーズ。アートディンクが開発している。
- JR九州三角線で運転されている観光特急。→A列車で行こう(列車)
- 鉄道を題材とした映画「僕達急行 A列車で行こう」。
このページでは1.および2.について説明する。
1.の概要
原題:Take the "A" Train。ジャズ奏者デューク・エリントンがストレイホーンに作詞作曲を依頼し、1941年、エリントン率いる楽団により初演された。
親しみやすい軽快なリズムが特徴。初演を収録したレコードの大ヒットを経て、ジャズのスタンダード・ナンバーとなった。日本においても、美空ひばりにより日本語詞が付けられたり、吹奏楽にアレンジされたりする等、現在もその人気は衰えていない。
タイトルにある「A列車」(A Train)とは、ニューヨーク市地下鉄のA線8番街急行のこと(路線図)。マンハッタン北部のインウッド207丁目駅と、クィーンズのオゾンパーク・レファーツブルバード駅、ファーロックウェイモットーアベニュー駅、ロックウェイパーク/ビーチ・116丁目駅とを結ぶ。最初に基礎部分が開通したのは1932年で、運営会社の組織変更を経ながらも路線整備が続けられ、現在の区間で1999年から運行している。
A線の沿線にはジャズの聖地であるハーレムがあり、歌詞でも「ハーレムへお越しの方は、便利でお得な急行(A列車)をご利用ください。各停?バス?なにそれおいしいの?」と歌われている。。
2.の概要
シムシティと並び、都市経営シミュレーションゲームとして非常に有名なゲームである。
但し、シムシティとは違い「A列車で行こう」では、鉄道経営(とそれに付随する運輸業)がゲーム内で重要な位置を占める。
当初はパズルゲームのような作品であったが、シリーズが進むにつれて、都市シミュレーションの色が濃くなっていった。
プレイヤーは、与えられたステージエリア内で、鉄道を敷設して、沿線を開発したり、子会社を経営したりしてエリアの発展を進める。そして「新幹線建設誘致」や「リニア建設誘致」といった巨大プロジェクトを成功させ、街を完成させることでクリアとなる。
また、クリア目標が定められているモードとは別に、自由にエリアを発展させられるモードもある。
特に近年発売された作品では、地形を変化させることまで可能になっており、現実の都市を再現したり、自分だけの都市を作ってみたりといった遊び方も出来る。
非常に多くの作品が発売されているが、いちいち「A列車で行こう」と打つのは面倒なため、ファンの間ではもっぱら各作品が「A○○」と言った略称で呼ばれ区別されている。
ナンバリングタイトルは「A1」~「A9」と呼称される。その他のタイトルは、サブタイトルだけで「21」「HX」「DS」と呼ばれたり、もしくはその頭に同様に「A」がつけられる。
近年のシリーズの様子
2008年3月21日には「A列車で行こう8」が発売となった。が、要求スペックが高い割にそれに見合わないと言うユーザーの声も聞かれた。
2009年4月23日に「A列車で行こうDS」が発売された。こちらの評判はかなり高く、2chのスレでは「PCでこのレベルの作品を」と言う書き込みがよく見られる。
2010年2月11日には「A列車で行こう9」が発売。現時点での最新作で、発売時点ではかなりの高スペックPCを要求したが、それに見合った美麗なグラフィック描写と、より高度で緻密なプレイが可能となったシステムで人気を博している。2012年には、さまざまなアップデートを施した拡張パック「A列車で行こう Ver.2.0」が発売された。
2013年12月12日には「A列車で行こう3D」が発売。好評だった「DS」のシステムを進化させつつ、各要素の発展と様々な新要素の追加が行われた。2011年には発表されていたが、アートディンクの他業務のために開発が一時中断していたため、その発売は大きく遅れることとなった。
2021年3月12日には「A列車で行こう はじまる観光計画」が発売。基本システムは「A3D」を踏襲し、タイトルにある観光を重点に置いた新たな取り組みが成されている。2022年11月3日には、様々な機能を増やす同作の有料追加コンテンツ「A列車でいこう ひろがる観光ライン」が配信された。
作品一覧
斜字は、個別記事のある作品。
- A列車で行こう - 第1作。この頃は、自社の利益を確保しつつ、目的地までの路線建設を達成することが目標のパズルゲームであった。舞台もアメリカであった。
- A列車で行こうII - 第2作。前作のシステムを踏襲・改良し、舞台はアメリカの他に、中国、シベリア、日本、ヨーロッパなど、世界にまで及ぶ。シリーズ中で唯一、他機種への移植や廉価版での再発売がされていない。
- A列車で行こうIII - 都市全体の発展を目指す経営シミュレーションへと変化した作品。現在のシリーズの源流である。
- A列車で行こうIV - 立体交差や、バス・モノレールの運営が可能になった。また、視点の変更が可能になったことで、ビルの陰になって見えない部分があるという欠点を解消した。今なお人気のある名作で、1993年の発売でありながら2004年に至るまで移植され続けたほか、「A7」や「DS」の基ともなっている。
- A列車で行こう5 - 都市が3Dで描かれるようになり、列車を選んで「乗車」することで、その列車からの眺めを楽しむことが出来るようになった。
- A列車で行こうZ - めざせ!大陸横断- - 「A5」を基にしつつ、「I」「II」のパズルゲームとしてのスタイルへと回帰した作品。明確なストーリーが設定されている。
- A列車で行こう6 - プレイステーション2専用ソフト。都市経営の要素が大きく減少した代わりに、鉄道運営の要素が発達した。
- A列車で行こうi - iアプリ。携帯電話端末向けである故にゲームとしての機能自体は、他作品と比べてかなり限定されている。オンラインで他のプレイヤーとエリアの発達度合いなどを競うことも出来た。2012年に提供終了。
- A列車で行こう7 - 「『A4』を現在の技術で作り直す」ことをテーマとして作られた作品。経営シミュレーションへと回帰しているほか、グラフィックも2D中心となっている。
- A列車で行こう8
- A列車で行こうDS - ニンテンドーDS専用ソフト。アートディンク開発のものに限れば初の携帯機向け作品。「A4」をベースにしており、そのゲーム性とDSソフトとしては高品質なグラフィックは高い評価を得た。
- A列車で行こう9
- A列車で行こう3D - ニンテンドー3DS専用ソフトとして発売。DS版をベースにし、新機能として「時代」の移り変わりを取り入れた。その他、DS版からの数々の改善を行っている。
- はじめてのA列車で行こう - 初代『A列車で行こう』のスマホリメイク版。
- A列車で行こう はじまる観光計画 - Nintendo Switch専用ソフト。「A3D」に続く任天堂系作品であり、「観光」に重点が置かれている。後にPC(Steam)移植版もリリース。
ニコニコ動画での「A列車で行こう」
ニコニコ動画においては、通常プレイ動画の他、「A列車で行こう7プレイ日記」を基に派生した「ニコニコ鉄道株式会社」が有名である。ニコニコ鉄道株式会社の各支社によるプレイ動画や、ニコニコ鉄道株式会社のライバル会社のプレイ動画、ゲーム内で使用される鉄道車両を製作する動画などが存在する。
この詳細については「ニコニコ鉄道株式会社」の項及びニコニコ鉄道株式会社Wikiを参照のこと。
また、実際に存在する鉄道をA列車で行こうで再現した動画も存在する。
関連動画
1. 楽曲
2. シミュレーションゲーム
関連コミュニティ
関連項目
- jazz
- アートディンク
- ゲームのタイトル一覧
- 鉄道関連項目一覧
- ニコニコ鉄道株式会社
- 実写版A列車シリーズ
- A列車で行かない
- A列車で行く気がない
- A列車で再現してみた
- A列車の無駄遣い
- A列車で行こうで1分クッキングシリーズ
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