ACジャパンとは、環境問題・いじめ問題等の啓発活動を行っている民間の団体(公益社団法人)である。
同団体の商標登録名でもある。第5311114号(ACジャパン)、第5325925号(AC JAPAN ロゴマーク)。
英表記は「Ad Council Japan」、ロゴマークは「AC JAPAN」の表記。
概要
1971年7月にサントリーの会長、佐治敬三が大阪を拠点に「(任意団体)関西公共広告機構」として設立。
会員者からの会員費で運営していく形で社団法人化する際に組織名称の「関西」を廃して「公共広告機構」として全国展開を果たす。
2011年7月に40周年となり、歴史と伝統あふれる日本の公共広告を今も発信し続けている。
主にテレビやラジオのCMで見かけることが多いが、新聞や雑誌、電光掲示板なのでも見かけることもある。
普通に見ればなんともないはずなのだが取り扱う内容が 内容だけに、人によっては非常に重い・暗い・不気味に感じてしまうことがある。それみんなのトラウマにもなり、怖いCMの筆頭として数えられている。
一方で有名人・アーティストを起用しているものもあり、そちらはあまり重い雰囲気を感じさせない。
運営資金は会員による会費制で成り立っており、国からの公的な資金は一切受けていない。
会員は大きくわけて4つにわけられ、「広告会社」「メディア会社」「企業・団体」「個人会員」からなる。
主な活動内容は会員の広告会社が公共広告を企画制作をし、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・インターネット・電光掲示板(プロモーションメディア)などを手がける会員メディア会社への公共広告の発信である。
すなわち、公共広告の制作は会員の広告会社により行われ、その公共広告はマスコミ会社が無償で発信する。
あくまで無償広告であるが、正規料金に換算した場合の広告費は日本国内の広告主でトップクラスの規模である。
しかし、旧称は「公共広告機構」というネーミングのせいか国営の機関と誤認してしまう者が後が絶えず
政府広報と混同されることが多いために「税金で勝手な広告やCMを作るな!」という的外れな苦情が多数来る。
(なお、この苦情は現在でも寄せられているという)
そこで、これらの誤認を招かないようにするため、民間の団体であることを強調するために、
2009年7月1日に「社団法人公共広告機構」から「社団法人ACジャパン」と改称した。
さらに、2011年の40周年を機に、内閣府の承認を受け(今までの活動内容が国から公益であるとお墨付きを貰った証)「公益財団法人ACジャパン」となったので、これでまた的外れな苦情が来るかもしれない。
ACジャパンのロゴとサウンドロゴの変貌について
ACのロゴは「Motter Ombra」と呼ばれるフォントの大文字「AC」をもとにした青いデザインである。
またそのフォントはネット上で、フリーフォントが存在しダウンロードすれば使用可能である。
1987年前半くらいまでは、上記のような「鳩」と「ハート」を掛け合わせたものだった。
ハートマークの左側にくちばしのような尖った部分があるマークが特徴。なお、大きさや色は統一されておらず、CMによりまちまちであった。
当時の公共広告機構は「制作当時を知る者が在籍していないため、詳細は不明。」としているらしい。
2008年度のCMでは、2009年に「ACジャパン」に改称することに伴う移行期間として、長年親しまれてきたACロゴの下にあった「公共広告機構」の表示を廃し「JAPAN」となり、「公共広告機構です」のナレーションがなくなったが、サウンドロゴも従来を踏襲した形に一新。だがごく一部の作品は従来の「エーーシー」が継続された。
ACジャパンのロゴのほかに、「人と人とを結ぶ、思いやり」「民間の広告ネットワーク」「企業のCSR活動」などのスローガンも表示する(最近は年ごとに変更)。
ただし、支援キャンペーンの際はスローガンやサウンドロゴのかわりに「ACジャパンはこの活動を支援しています」の表示とナレーションがされるようになった(ラジオ版も同様)。
2010年度まで、サウンドロゴがあったが、後述の理由により急遽無音に切り替わった
(演出としてのロゴ表示中の無音の形式は過去にも存在した)。
2011年度から、出演者や固定ナレーションによる「ACジャパン」と読まれるラジオ版的な形式が固定。
2014年度からは、女声による軽い感じの「エーシージャパンッ♪」と、完全に新規のものに変更された。
歴代のスローガン(ロゴと同時に出るメッセージに限る)
- みんなで考えましょう(第一作目のテレビCM)
- 人と人とを結ぶ、思いやり(1987年~)
- ここから始めなければ(1991年度?)
- 明日のために、いま始めよう。(2001年~)
- より良い社会をめざす民間の広告ネットワーク(2008年~)
- 民間の広告ネットワーク(2010年~)
- 民間から。公共広告40年(2011年 ※40周年)
- 企業のCSR活動(2015年)
ニコニコ動画におけるACジャパン(公共広告機構)
2011年度から40周年となったACジャパン(公共広告機構)の動画は大変膨大であり、全て把握するのは厳しい。
ニコニコ動画開設以前から公共広告と呼ばれるジャンル(政府広報、JAROなど)の動画が広く出回っており、それがニコニコ動画では膨大な数がほぼ出揃いつつあるが、地域限定のキャンペーンなど入手困難な動画を含め、全てを出揃えるのは至難の業である。
また、ニコニコ動画内外でMADの素材・パロディーとしてよく使われており、盛んに行われている。
主に逆再生やBGM差し替えが多く、さらに恐怖を煽ったような演出を加えたりさまざま。
また、他のCM動画のオチを無理やり公共広告機構にするなどもある。
時報の「公共コメント委員会(NC)」の元ネタはもちろん公共広告機構である。
発生条件
ACジャパンが放映・掲載されるには、それなりの「大人の事情」があったりするためである。
「なんだ、ただの差し替えか・・・」と言いつつ、少し気にかかる人も居なくはないだろう。
ACジャパンの広告は正会員の広告会社が正会員のマスコミ会社に素材として提供される。
素材は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、電光掲示板、インターネット広告バナーなど各方式に制作。
穴埋め・差し替え用の素材として無償で提供されており、以下の取り決めによって差し替えられる。
- CM企業の不祥事・事故・倒産、または出演者の不祥事があった場合。
- CMが確保できなかった場合の穴埋めとして。
- 突発的な事情(災害・テロ・皇室の慶弔)によって、番組内容が大幅に変更された時。
- スポンサーの降板・放送機器の不具合の際。
- CM企業の展開外である地域の場合。
(例:ファミレスのココスを展開していない一部地域では、ドラえもんのココスはドラえもんのACだったことも)
CMを自粛する際は、放送局側の意向、もしくはCMの企業側の意向で、ACジャパンに差し替えられる。
もしくはスポットCMか、放送局のアイキャッチか、(番組編成に変更がある事態に限り)番組宣伝に差し替えられるケースもある。
「差し替え」と「穴埋め」について
差し替え(自粛)
「差し替え」とは、スポンサーが正式に「降板」を正式に決定した後になるまでは、ACジャパンに差し替えられても番組広告料は払われ、差し替えする条件がなくなると通常に戻せる仕組みである[参考記事]。
また、スポンサークレジットをしない判断もスポンサー各社の意向で決定されているため、スポンサークレジットがないからといって、事実上スポンサーが降板したわけではないし、ACジャパンがスポンサーになったわけでもない。
穴埋め
この際は、「穴埋め」と言われている。
毎年7月はACの月
毎年7月1日は、年度が切り替わるため、その日には新作が解禁。公式ホームページも更新される日である。
この事情は、ACジャパン設立日が7月7日であるためらしいが、いろいろ諸説あり。
そう、毎年7月7日はACジャパンの日!
AC祭り
ACジャパン祭りを参照。
明日使えないムダ知識
- 「公共広告機構」と右手だけで打ち込めるが、今となっては旧称なので使う機会はない。
公共広告機構の単発(ACMリンク集から見れます)
初音ミクと公共広告機構
公共広告機構MAD
まとめ動画
発表順
長時間詰め合わせ版
ラジオ(ラジオACMタグから視聴可能)
環境映像(フィラー用)
関連項目
- ACジャパン祭り
- 公共広告機構(旧名称)
- 公共広告CM学生賞
- 公共広告
- フィラー
- 政府広報
- 日本広告審査機構(JARO)
- 放送番組センター
- トラウマ
- 怖いCM
- あよね
- あいさつの魔法。
- ポポポポーン
- 古の呪文:イーシエ
- AC逆再生シリーズ
- ACMリンク集
- 攻強皇國機甲
- 壊ー死ー
- えーしー!!
関連リンク
息してない公式チャンネルと関連コミュニティ
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