Age of Mythologyとは、Microsoftから発売されているPC用の歴史RTSである。
概要
2002年12月にMicrosoftがAge of Empiresシリーズの外伝的な位置づけで発売した、エンパイアとは一味違う、神話をモチーフにした歴史RTSである。
ギリシャ・エジプト・北欧の3つの神話を基に9つの文明が選べる。
2003年11月には拡張パックAge of Mythology the Titansが発売され、現在でも日本で対戦を行っている人は概ねこちらを利用している。
これによりアトランティスの神話とさらに3つの文明が増えた。
2014年5月には、なんと発売10年越しにSteam版が発売。DLC扱いで中国神話が追加され3つの文明が増えた。既存のパッケージ版はXP以降のOSに対応していなかったが、Steam版はWindows7や8.1にも対応している。非公式ながらWindows10でもプレイ可能。
Age of Empiresシリーズとの違いとして、町の中心の位置が決まっていることや、一発逆転を狙えるゴッドパワー(GP)なるものがある。
現在、パッケージ版は絶版のためSteam版がオススメである。
2024年9月5日にリブート版である『Age of Mythology: Retold』が発売された。
ゲーム内容
ゲームは原始の時代から始まり、農民を操作して古典の時代に進化すると兵士が作れるようになる。
以後英雄の時代、神話の時代と進むにつれ兵士や建物、テクノロジーが強力になっていく。
ティタンの時代になるとティタンゲートを作ることができるようになり、完成するとティタンという最強ユニットが出る。
また時代が進むごとにGPを1つもらえる。
ユニットは主に農民、人間兵士、神話ユニット、英雄からなる。
農民は資源を集め建物を建てる。
人間兵士は戦闘ユニットで英雄に強い(とされている)。
神話ユニットは戦闘ユニットで人間兵士に強い。
英雄は戦闘ユニットで神話ユニットに強い。
1人プレイ用のキャンペーンでは、英雄を主人公とするストーリーに沿って色々な勝利条件を達成していく。
Age of Mythology: Retold
2024年9月5日(Premiumエディション購入者向けに、8月27日より先行プレイが解禁されている)発売。定価は3800円。
4K解像度にも正式対応し、グラフィックやボイスなどが大幅に刷新されたリブート版。UIにも大きな変更が加えられている。開発によればRetoldというのは「再編」を意味し、そういう刷新を通じて新たに世に問いかける
意味合いを含んでいるそうだ。
システム面でも改変が入り、大きな点としてはアトランティス以外一度きりだったゴッドパワーが恩寵(旧版の恩恵と同じ)と引き換えに何度でも使えるようになったことがあげられる。他にも文民ユニットの自動採集も可能になり、時代ごとにおうじて金・食料・木材の採集バランスを変えられるようになった(ただしマルチで使うにはホストの許可が必要)。
とはいえ基本的な戦略は変わっておらず、大幅にグラフィックが向上してより豊かな質感と臨場感を持ったグラフィックでAOMが再び楽しめるようになっている。ちなみに神のポートレイトも新しいものにさしかわっている(有料のdlcで従来の方を使うことも可)。
既に二本のDLC発売が告知されており、いずれも新たな文明が追加される見込み。そのうち一つは、HD版でも追加された中国文明とその神話の神々。
グラフィックが向上したため、必要スペックもあがってしまったが、FSR2が使える為、そこそこのグラボでも高いフレームレートでプレイできる。
ただし執筆時点(2024年9月13日現在)ではローカライズがかなり雑に実装されており、英語のままの部分や、英語のボイスで放置されている箇所が散見される。もし気になるならば英語版でプレイするか、しばらく待ってみるのも一案である。
また、ゲーム内用語も旧版に比べて変更されている箇所があり、AOMをやりこんだ人だと慣れるまでに時間がかかるかもしれない。例としては先程記述した恩恵→恩寵の他に主神→パンテオン、アックスマン→斧戦士や、ウルフサルク→ベルセルク、フロスト・ジャイアント→霜の巨人など。
Premiumエディション
発売予定の二本のDLCがついてくる権利を得られるエディション。定価で6400円。
他にも北欧文明で新たに、パンテオン(主神)としてフレイ神が使えるようになったり、旧版のポートレイトが入っているDLCを得られる。
文明
ギリシャ
Age of Empiresシリーズに一番近い文明。
ギリシャ神話をモチーフに古典の時代から比較的強力な兵と神話ユニットを有する。
英雄の時代に入ると強力なアンチユニットを作ることができ、投石器も出せる。
万能型の文明。
エジプト
エジプト神話をモチーフに特徴的な神話ユニットを有する。
資源を集めるための貯蔵庫や家、兵器工場、市場など多くの建物がコスト無しで建造できる。
また建物のコストが金である。
古典の時代に入ると塔が自動的にアップされる。
英雄の時代から出るミグドルユニットは強力。
後半型の文明。
北欧
北欧神話をモチーフにした文明。
農民が集める人とドワーフの2種類いる。
建物は歩兵ユニットが建てる。
恩恵は人間兵士か英雄が戦うことで貯まる。
前半型の文明。
アトランティス
大西洋に浮かぶ伝説のアトランティスをモチーフにした文明。
市民は農民の3倍の働きをする。
古典から明確なアンチユニットが作成できる。
豊富な資源と兵士作成の速さを武器とする前半型の文明。
操作量も少ないので初心者にはオススメ。
対戦について
公式サーバーであるESOというものがあり、そこに接続することで世界中の人と対戦ができる。
クイック対戦では1対1の対戦ができ、コンピューターが近い強さの人を選んでくれる。
このクイック対戦をすることでレート(強さ)が決定する。
アドバンス対戦では、プレイヤーがルールを自由に設定をして対戦できる。
ホストをしているプレイヤーの一覧を見て好きなゲームに参加することができる。
またチャットルームやランキングなどもある。
ワレデハデキナイ。
もう一つの対戦方法としてIP対戦がある。
相手のIPを直接入力することでESOに接続せずに対戦できる。
ワレデモデキル。
それぞれ接続に問題があるため、ショートカットのプロパティのリンク先に、"インストール先\aomx.exe"の後に半角スペースを挟んで、ESOは「AddressServer="repeater.aom.eso.com"」、IP対戦は「+directIPConnectivity」と追加すると接続できるようになる。
基本的には
"C:\Program Files\Microsoft Games\Age of Mythology\aomx.exe" AddressServer="repeater.aom.eso.com" +directIPConnectivity
とすると良い。
また日本では、多くの人が農民カウンタという資源への農民割り当て数が表示されるツールを使っている。
Steam版ではmodとして使用可能。名前は「Villager Counter UI」Steam ワークショップで検索しよう。
戦略
速攻
基本的には4分台に古典の時代に入り攻める。
相手の兵がそろわないうちに攻め始めると良い。
しかしすぐに兵を消耗させると資源が無くなり攻めきれなくなるかもしれない。
兵の相性が大事である。
即中
古典の時代に入った後すぐに町の中心(TC)を建てる。
基本的には2TCで農民を生産することで内政を厚くする。
しかしその分兵をそろえるのが遅れてしまう。
即英
古典の時代に入った後そのまま資源を貯めてすぐに英雄の時代に入る。(目安は8分)
英雄の時代に入ると強力なユニットが登場するエジに特に好まれる。
建物を壊すユニットも基本的に英雄の時代からなので、即英後の攻めは強力。
しかし進化に使った分の資源と、進化中に生産できなかった農民の分だけ内政が細くなる。
また兵をそろえるのも大幅に遅れてしまう。
荒らし
兵士で、兵士や建物を攻撃するのではなく農民を攻撃すること。
農民を殺せれば、農民を作る資源と生きていたら集められたはずの資源の分だけ差を付けることができる。
また農民を殺せなくても、資源を集めることを中断させればそれだけでも差は付く。
相手の資源が潤沢になる後半には効果が薄い。
関連動画
関連リンク
関連項目
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