作家だ。
ゆっくり休養できる。
ONLY LIGHT REVEALS THE TRUTH
光だけが真実を照らす
ALAN
WAKE
Development by Remedy Entertainment
概要
ALAN WAKEとは『MAX PAYNE』のRemedy Entertainmentが送るアクションサイコスリラーアドベンチャーである。
Xbox360にて独占発売され、後にPC版(Windows)がリリースされた。Remedyの作品としては2003年の『MAX PAYNE 2 THE FALL OF MAX PAYNE』から実に7年ぶりである。
国内では2010年5月27日に発売。レーティングはCERO:B。
作りこみは細かく、ローカライズが登場人物の台詞からしっかりとなされており、さながら海外ドラマのような雰囲気を味わう事ができる。
各章で「これまでのアラン・ウェイク」という海外ドラマではおなじみの「あらすじ」やエンディングテーマが入るため、尚更海外ドラマっぽい。
Xbox LIVEマーケットプレースよりDLC「シグナル(THE SIGNAL」(2010.7.28)、「小説家(The Writer)」(2010.10.13) の全2話が配信されている(PC版には最初から同梱)。
その後シリーズ第2弾として2012年2月22日より、Xbox LIVEアーケードにて「ALAN WAKE's American Nightmare」が配信、後にPC版でもリリースされた。
詳しくは子個別記事を参照→『Alan Wake's American Nightmare』
当作品はアクションゲームでありながらも、ゲーム性にはアドベンチャー、テーマとしてはスリラー、ホラーとしての側面を持っている。
田舎での怪現象に巻き込まれてゆく主人公、醸し出される田舎の不気味な空気感と美しいがどこか怖い雰囲気は、スティーブン・キングを始めとしたスリラー/ホラー作品の影響も感じられる。
アランの攻撃手段は銃器や光を生み出すフレアガンや発炎筒などであり、基本的な装備は懐中電灯のみ。近接格闘アクションは存在しない。
タイミングよく入力することで攻撃をかわすことができる回避アクションが用意されており、敵との戦闘を避けることも重要となってくる。また、逃げても息切れしてしまうので、逃げに徹する場合は発炎筒や懐中電灯を駆使する必要が出てくる。
小ネタも非常に多く、不思議現象を取り扱っていたアメリカのSFドラマ番組『トワイライト・ゾーン』のオマージュであろう番組『ナイト・スプリングス』が作中のテレビで見ることが出来る。
更にラジオも様々な場所に置かれており、度々聴くことができる。展開が進むごとに内容も変化していくが、ラジオらしく音楽もかかるので孤独な戦いをしているプレイヤーにとっては暗闇の中でも癒しの時間となるだろう。
自由度は高くないものの街や建物の中は歩き回れる部分があり、細かく作りこまれているので余裕があればじっくりと観察するのも悪くないかもしれない。
闇との戦いがテーマであり戦闘は夜でのみ起こるため、昼の安心感はハンパない……とはほとんどのユーザーが一度は思うことである。
Remedyのアクションアドベンチャー「CONTROL」(2019年8月27日発売)のDLCとして、2020年8月27日に「AWE」が配信。
『Alan Wake』での出来事に触れる物語が展開され、2つの世界観が繋がっている事が示唆された。ミッションには「闇」が密接にかかわっており、光源を駆使する事で異常事態に対抗するなどの戦略が求められる。
2021年9月8日、Remedy Entertainmentは本作のリマスター版「Alan Wake Remastered」を秋中に発売すると発表。
対応機種はPCおよび,PlayStation5、Xbox Series X、PlayStation4、Xbox Oneと発表された。なおPC版はEpic Games専売と予想される。
主な登場人物
- アラン・ウェイク(Alan Wake)
- 本作の主人公。全米を代表するベストセラー作家。NY在住。過去の著作全てが大ヒットしているが、2年前から深刻なスランプに陥っている。
妻アリスに誘われてブライトフォールズに旅行に来たが、怪現象に巻き込まれて「闇」との戦いに身を投じる事となる。
アリスを愛しているがスランプによる気鬱から、彼女に声を荒げる事もしばしば。短気ですぐ手が出る為、何度か警察沙汰になっている。年のせいか運動不足のせいなのか、走ると息がすぐ切れる。 - アリス・ウェイク(Alice Wake)
- アランの妻。プロの写真家で、アランの出版物の表紙も手がけている。重度の暗闇恐怖症。
スランプに陥って執筆活動が全く出来ない夫を気遣い、ブライトフォールズへの旅行に誘うが、そこでアランを狙う「闇」に捕らえられてしまう。 - バリー・ウィラー(Barry Wheeler)
- アランのエージェントであり幼馴染の親友。アリスとは反りが合わない。
最初はアランの話を話半分に聞いていたが、後に真実と受け止めてブライトフォールズに駆けつけ、協力者となる。田舎嫌いの埃アレルギー。
吹替がCV:高木渉であることも相まってこのゲーム唯一の癒し系。 - サラ・ブレイカー(Sarah Breaker)
- ブライトフォールズの保安官。
正義感が強く、権力者や有名人にもおもねらない。バリーとともにアランに協力する。 - ローズ・マリーゴールド(Rose Marigold)
- ブライトフォールズの飲食店『ダイナー』のウェイトレス。
アランの熱狂的ファンで等身大パネルを飾るほど入れ込み、ファンサイトも運営している。 - シンシア・ウィーバー(Cynthia Weaver)
- 通称ランプおばさん。闇を異様に恐れ、昼間でもランプ片手に町中の電灯を点検して回る。
昔は記者をしており、トーマス・ゼインを知る数少ない人の一人。トーマスに惚れていた。 - オーディン・アンダーソン(Odin Anderson)
- バンドグループ「Old Gods of Asgard」のメンバー。
北欧神話をモチーフにして活動していた。トールとは兄弟。
現在認知症とヘルニアを患っている。眼帯じいさん。 - トール・アンダーソン(Tor Anderson)
- バンドグループ「Old Gods of Asgard」のメンバー。
北欧神話をモチーフにして活動していた。オーディンとは兄弟。どっちが兄かは不明。
オーディンと同じく認知症を患っている。ピコピコハンマー! - パット・メイン(Pat Maine)
- 地元ラジオ局KBF-FMのDJ。結構なお年なのに、聞くラジオすべてこの人がパーソナリティ。
アランに対しても協力的な物腰の柔らかい人物。 - ロバート・ナイチンゲール(Robert Nightingale)
- FBI捜査官。ある事件がアランによるものと思い、執拗にアランを追う。
アルコール依存症の疑いあり。一度は望み通りアランを逮捕するのだが……。 - エミル・ハートマン(Emil Hartman)
- ブライトフォールズに私設クリニックを構える、アーティスト専門の精神科医。
スランプに陥ったアーティストの治療およびプロデュースに熱意を燃やしている。アリスがアランをブライトフォールズに連れてきたのは彼の治療を受けさせるためだった。しかし……。 - モット(Mott)
- ハートマンの部下。命令を受けてウェイク夫妻を監視している。
「闇」が襲ってくることを知っているのか、アランとともに共闘する場面がある。 - トーマス・ゼイン(Thomas Zane)
- 愛称はトム。有名な作家であったが、ある理由でその存在はほとんど知られていない。
趣味はダイビングであり、そのため彼が住んでいた島はダイバー島と呼ばれている。 - バーバラ・ジャガー(Barbara Jagger)
- トーマス・ゼインの恋人。1970年7月10日にコールドロンレイクで溺死。享年25歳。
関連動画
関連商品
関連項目
関連リンク
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