B.O.W.(バイオ・オーガニック・ウェポン)とは、ゲーム『バイオハザード』シリーズに登場する生物兵器の総称である。
概要
巨大製薬企業アンブレラ社がTウイルスを用いて研究開発している生物兵器であり、「裏」の商品。名称自体は最初期から存在していたようで、初代『バイオハザード』の攻略本に用語として記載されている。この「裏」の商品を売りさばく事でアンブレラは巨額の収入を得ている。様々な戦況やクライアントの要望に応えるべく多様なB.O.W.が作られた。
Tウイルスを昆虫や動物に投与してB.O.W.を作り出すのだが、Tウイルスには異なる生物間の遺伝子交配を容易にする特性があるため、爬虫類+両生類といった異色の組み合わせが可能。この事はB.O.W.開発の幅を広げた。しかしどのように生物が変化するのかはアンブレラ自身にも分からないため、手探りや行き当たりばったりな研究開発にならざるを得ず、失敗や試行錯誤を山のように積み上げている。失敗作の烙印を押されて廃棄されたB.O.W.も相当数存在する。何よりアンブレラを悩ませたのが、「Tウイルス投与によるB.O.W.の知能低下」であった。Tウイルスに感染した生物は大脳皮質が破壊されるため知能の低下を招き、凶暴なだけのB.O.W.が誕生してしまう。商品として売りつける以上、簡単な命令を理解するだけの知能が必須なので、この問題解決にアンブレラは心血を注いだ。サルを使って誕生したエリミネーターは極めて簡単な命令なら理解する知能を持っていたが、及第点には至らず無念の商品化見送り。だがここからヒトを使った実験という狂気の発想を得、人間をベースに爬虫類を組み込んで誕生させたハンターが遂に完成の域に到達。ハンターは命令を理解できる知能を持ち、他の個体と連携する能力まで持っていた。悲願の完成品を手にしたアンブレラは複数のハンターの亜種を製作した。また成人の人間をベースにしたタイラントも成功作に分類される。寄生生物「NE-α」を埋め込んだタイラント(通称追跡者、ネメシスT型)は飛躍的に知能が向上し、命令を理解するのは勿論、これまでのB.O.W.には不可能だった武器の使用までやってのけた。
B.O.W.はアンブレラ社が誇る「裏」の製品だが、万が一暴走した時は子飼いの私設部隊U.S.S.を出動させ、隠密裏に処分する。自社でも運用していて、U.S.S.の訓練相手や邪魔な存在の排除にも使われる。
ゲーム中では
バイオハザードシリーズを盛り上げる強敵として、初代から登場。
アークレイ山脈にこしらえられた地下研究所にて保管されていたもの(ハンターやケルベロス等)が、バイオハザード発生に伴って脱走。洋館や寄宿舎、周辺の森を徘徊し、S.T.A.R.S.や一般市民を襲っている。研究所の自爆によって屋内にいたB.O.W.は消滅し、森にいた個体はアンブレラ社の特殊部隊に掃討されたため明るみには出なかった。
ラクーンシティ事件では、生存者抹殺のためハンターが陸路で搬入されている。またU.B.C.S.と戦わせて戦闘データを採ったり、S.T.A.R.S.抹殺の目的で追跡者を投入したり、Gウイルス奪取のためタイラントを投下したりと様々なB.O.W.が投下された。
アンブレラ社が倒産した後、保有していたB.O.W.は各所に流失。世界各地の紛争地帯に投入された。一部はテロリストの手に渡り、テラグリジアに投入されて「テラグリジアバニック」を引き起こしている。
B.O.W.一覧
関連項目
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