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ボーイング737B737, Boeing 737)とは、アメリカ合衆国ボーイング社が開発したナローボディ・ジェット旅客機である。

概要

ボーイングが中短距離用の機材として開発・製造したナローボディ双発式ジェット旅客機/貨物機。初飛行は1967年4月9日

ボーイング社製の旅客機としては初となる2人乗務が可な機材で、地方路線に数多く残っていたレシプロ旅客機や、ターボプロップ旅客機代替する小距離用のジェット旅客機として、ダグラスDC-9に対抗すべく開発された。胴体はボーイング727と同一の設計としている。

日本航空会社では、JALグループ日本航空日本トランスオーシャン航空)及びANAグループ全日本空輸ANAウイングス)、スカイマークAIRDO、ソラシドエア春秋航空日本SPRING JAPAN)が導入している。

機体

B737MAX

初飛行は2016年1月で、新エンジンと新しいウイングレットを採用し、燃費を20%善している。[1]

しかし運行を開始した737MAXは半年で2度の墜落事故を起こし、2019年3月以降、全ての機体が運行停止となっていた。(後述)[2]

運行停止は2020年11月に解除されている。

2024年1月5日日本では新年大地震飛行機同士の衝突事故に大火事くも厄年の様相を呈する中、アメリカオレゴンポートランド空港からカリフォルニア州オンリオ空港へ向かおうとしていた、就航からわずか3ヶアラスカ航空1282便(MAX-9)で、離陸からわずか6分後に突如後方の非常ドアが吹っ飛び、急減圧を起こす事故が発生。

幸い、直ちにポートランド空港へ引返して緊急着陸でき、外へ吸い出されてしまった人も出なかったものの、吸い出されてしまった物が当たるなどして複数の怪人が出たという。

事故のわずか1週間ほど前には方向システムボルトの緩みが生じている可性があるとして各社に点検を要請した矢先の事故であり、さすがにFAAも品質管理体制が善されたと判断できるまでは737MAXシリーズの増産を認めない方針とする明を出した。

MCAS

B737MAXでは搭載エンジンを新LEAP-1Bに変更して燃費の善を図っている。ところがLEAP-1Bはそれまで使用していたCFM56よりも大径化したためにと地面の間のクリアランスを確保するための工夫が必要になり、降着装置の設計やエンジンの取付方法を見直した結果、B737MAXは的に機首上げを起こしやすい機体になったようだ。[3]

この機首上げ対策で導入されたのがMCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System,操縦特性向上システム)である。

MCASは手動操作時、フラップが格納されていて、迎えが大きくなった時、安定板を機首下げ方向に切るを自動で出すことにより機首上げ傾向を相殺するシステム開発したボーイングく「操作とは関係かつパイロットが扱う想定のものではないので訓練は不要。発動しても暴走安定板と同じで、操作が変わるわけでもなく、並のパイロットであれば問題なく対処できる。したがって先代(737NG)と同じ操作で問題ない」という理由で新機にも関わらずマニュアルに載っていない代物だった。

しかし737MAXが就航してわずか17ヶ後、インドジャワ島ライオンエア610便(MAX-8)が離陸直後にの失速警報を発報、手動操作に切り替えて機首を上げようとしてもなお勝手に機首下げが続き、離陸からわずか10分で墜落する事故が発生。凄まじい速度で急降下していたようで、ブラックボックス墜落地点から30メートルほど離れた海底から、更に8mほどの深さに埋まっていたという。
蓋を開けてみると、上記のようにMCASマニュアルにも出てこない他、AoA(迎え)センサーが2つあるのに片方の値にのみ依存して制御するというクソ仕様だったことが判明。しかも事故機のセンサーは取り付け方を間違えて動作がおかしくなっていたため、運悪く発動条件を満たしてしまう状態になっていた。

この事故を受けてMCASについて対応法が急ぎ周知されたものの、610便が墜落した4ヶ後、初飛行からわずか1ヶ程度の新品同然であったエチオピア航空302(MAX-8)便が、離陸からわずか6分で墜落する事故が発生。同じくMCASが原因であったため、クルー周知されていた対処法通りに対応したが、それにもかかわらず墜落したことから「均的な技を持つパイロットであれば大丈夫だ、問題ない」というボーイングと、そんな代物に耐明を出したFAA(アメリカ連邦航空局)の言い分が認められるわけもなく、737MAXは世界中で運行停止処分を食らう羽になった。

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *ボーイング、737 MAXの初飛行成功exit 2016.1.30
  2. *米ボーイング、737マックス生産停止へ 運航再開は認められずexit 2019.12.7
  3. *ボーイング737MAXの操縦系統と新装備「MCAS」とは?exit 2019.3.19
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183 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 15:54:36 ID: vvLbNzwjWk
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184 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 17:04:40 ID: QHEx+gZ0fJ
思ってた100ヤバイ
カードで隙間チェックは万歩譲って分からんでもいけど、洗剤潤滑はもう犯罪だろ
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185 ななしのよっしん
2024/03/13(水) 19:11:54 ID: wTO1LOVYWW
どこの潤滑かは分からんけどなんで洗剤で代用なんてしたんだろう…
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186 ななしのよっしん
2024/03/14(木) 00:14:01 ID: yQWPlz/pBg
原文によると、ゴムパッキンを取り付ける時に滑りを良くするための潤滑らしいね。

確かに、DIYいじりをする時にゴムパッキンの滑りを良くするのに食器洗剤を使うとかやるけど、きっちり耐久性を管理しないといけない航空機でやるのは論外。食器洗剤の中の何らかの添加剤がゴムパッキンの長期的な寿命とかにする可性もあるし、ちゃんと相性問題が確認された潤滑じゃなきゃまずいだろ。

趣味自動車整備もやったりするけど、こちらはと違って安全重視でちゃんと定品を使うぞ。例えば、パワステオイル系統(旧)のゴムパッキン取り付け時には、ちゃんとオイルを塗る。
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187 ななしのよっしん
2024/03/17(日) 21:51:06 ID: dw1NJjvzUs
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188 ななしのよっしん
2024/03/17(日) 22:04:53 ID: EIULOSdZuQ
これ現場無視したマニュアルって可性ないですかね?
ちゃんと備品用意してないって可性のほうが高そうなんですが

あと潤滑に関しても、定が適当で滑るなら何でもいいってことになってたりするらしいんですよねえ…
まあ流石にパッキン取り付けのときとかは定されてると思うんだけどそれ以外だとマジ適当になってると言うのは聞いたことがある
記事が少々センセーショナルな気もするね
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189 ななしのよっしん
2024/03/19(火) 03:56:59 ID: dw1NJjvzUs
>>182
記事内「この飛行機サル監督してるピエロ(殺人鬼の意?)が設計してる」で
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190 ななしのよっしん
2024/03/19(火) 04:20:01 ID: dw1NJjvzUs
MDを吸収したが上層部をMDの役人に乗っ取られる

突然の方針転換で利益重視&FAAの委任制度を使いはじめる

ライバルの不意打ちでガバガバな設計をする

そのせいで操縦特性も変わったので、得体のしれないシステムを組み込んで誤魔化す(販売先に一切の説明し)

そのせいで堕ちたので其の場レベル

また堕ちて一時運行停止になる

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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191 ななしのよっしん
2024/04/07(日) 13:17:24 ID: Hd4lLANizK
実機に乗って全各地に旅行したり、シミュレータでも数え切れないほど飛ばしたりと染みの深い機種だっただけに、全に晩節を汚した形になってしまったのはいち航空ファンとしては残念でならない(もう後継は出ないみたいな言い方だけど)
それがあり得ない選択だったのは理解してるが、NGでやめておけばなぁと思わずにはいられんわな…
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192 ななしのよっしん
2024/04/11(木) 09:42:35 ID: EIULOSdZuQ
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