ブルーレイじゃないと、
もったいない。
Blu-Ray Discとは、青紫色半導体レーザーを用いた新世代の光ディスク規格である。
ライトワンスであるBD-R、繰り返し記録可能なBD-RE、読み込み専用のBD-ROMがある。
ブルーレイの「ブルー」がBlueではなくBluであるのは、当初はBlue-Rayと言う商品名を予定していたのが英語圏で商品展開するにあたって一般名詞であるBlueと言う単語は商標に使用出来ないため、Bluに変更されたとの事。
DVDは片面2層でも8.5GBだけだが、ブルーレイディスクは片面1層で25GB、2層だと50GBで、DVDの約5倍以上の容量を誇る。DVD画質なら、アニメやドラマが1クールまるまる入ってしまう容量だ。ちなみに、技術的には8層以上のBDを作ることも可能で、実用化が期待される。
上記の通りDVDの5倍以上の圧倒的な容量を誇るため、極めて画質の高い映像データを丸ごと記録する事も可能。一般的に「ハイビジョン画質」と呼ばれる映像形式ではデータ量が膨大になるため、従来のDVDでは数分~数十分だけしか記録が出来ない。1時間以上の映像、特に2時間を越える映画などを1本で収録する事が出来るのは実質ブルーレイディスクだけと言う事になる。
もう一つの特徴は、記録面に傷付き防止のコートを施してあること。このためDVDに比べて少々荒く扱っても傷がつきにくい。ただ、記録面の保護層が極めて薄い(0.1mmしかない、DVDは0.6mmある)ため、表面に圧力が加わると記録面に凹凸が出来て再生に支障をきたすことがある。そのため、不織布製のケースや簡易な紙ケースでの収納に向かない(不織布製ケースはBD対応のものがある)。書籍や雑誌の付録映像ディスク、OADなどでBDが採用されにくいのはこのためである。もっとも、付録ディスクの場合は購買者がBD再生環境を持っていない可能性が大きいという理由もあるが。またOADでは、別途頑丈なプラケースに収めた上で、BDを同梱している場合もある。
ブルーレイはディスクの規格の名前であり、ビデオソフトの名前ではないが、単純にブルーレイといった場合には多くの場合、BDMVのビデオソフトを指す。
DVDではコピープロテクトが簡単に破られてしまったため、ブルーレイではAACSという新しいプロテクトが施されている。これは、定期的に更新されて読み取り・書き込みをするハード及びソフトにも反映されるため、常に最新のAACSプロテクトに更新していないとディスクの読み取りや書き込みができなくなる場合がある。
特にパソコン上でプレーヤーソフトで再生したりライティングソフトで書き込みする場合は、ネットに繋いでAACSの更新を常に受ける必要があり、サポート終了したソフトでは問題になることがある。なお、家電のブルーレイレコーダーはTV放送に載せての更新データを受け取れるため、ネットに繋がなくてもAACSの更新が可能である。
ブルーレイレコーダー(家電)
BDXL
Blu-ray Disc2層/50GBをさらに上回る、最大容量128GBのBlu-ray Disc大容量規格「BDXL」。現在では市販のレコーダーのほとんどが対応している。
Blu-ray 3D
3Dテレビ+Blu-ray 3D*1対応ブルーレイレコーダーまたはプレーヤー+Blu-ray 3D*1対応市販ソフトの組み合わせで、家庭でも立体的な映像(3D)が楽しめるようになった。
2010年4月23日(金)、Panasonicから世界初「Blu-ray 3D*対応 DIGA」が発売された。
*1 Blu-ray Disc Association(BDA)で、2009年12月17日(現地時間)に規格発表
HDMIじゃないと、もったいない。
黄色の映像端子・S端子・D端子の信号のやりとりは アナログ である。
一方でHDMIは、映像+音声を1本のケーブルで デジタル でやりとりするから信号の劣化・ロスがほとんど発生しない。
さらに、デジタルのメリットがもうひとつあり、市販DVDや自分で録画したDVD(地デジ・BSデジタル・CS放送)の 525p(D2) 表示制限が解除となった。そのためハイビジョン(HD)画質へアップコンバートしてテレビに表示させることも出来る。
逆にアナログ映像をHDクオリティで出力させることはできない仕様になりつつあり、2020年現在のブルーレイレコーダーはほとんどの機種で出力をHDMIのみとし、黄色の映像端子・S端子・D端子を廃止してしまっている。
ブルーレイレコーダーを発売しているメーカー
(2013年5月24日現在)
Panasonic SONY SHARP TOSHIBA*1 pioneer MITSUBISHI victor maxell DXアンテナ
DVDレコーダー事業から撤退したメーカー
HITACHI*2 SANYO*3
*1 HD DVDから撤退し、ブルーレイへ参入した。
*2 一時期、Panasonic OEM商品のブルーレイレコーダーが発売されていたが撤退した。
*3 以前 DVDレコーダー を発売していたが、不採算事業のため撤退した。
今使っているDVDレコーダーと違うメーカーにする場合の注意
東芝からPanasonicへといったように、他メーカーの製品に買い替えた場合、DVD-RAM、RWの録画管理情報(録画日・チャンネル)が一切引き継がれない。
[例] A社での実際の録画日:5月9日 21:00 8ch → B社での表示:8月1日 9:00 -ch <<ぉぃぉぃ
なお、タイトル(テレビ番組名)は引き継がれるため問題ない。
PS3でブルーレイ
ブルーレイディスクドライブ(PC)
アニメとブルーレイ
近年のアニメ作品においてはBlu-ray映像ソフトのリリースも盛んに行われ、ハイビジョン映像の恩恵を大いにに受けられることからコンテンツ市場の中心的存在を担っている。
なお、コアユーザー中心の深夜アニメとライト層中心のキッズアニメではBDを販売するための事情が少々異なる。
- 深夜アニメ(コアユーザー向け)
映像ソフトが制作費を回収する主な収入源となるため、BDの販売を主体としてプロモーションを行うことが多い。放送周期が短いことから月に1本のペースでリリースする事が多く、1本あたりの収録数も2話前後がほとんど。本編の収録数に対する価格設定としては割高感が否めないが、新規収録の映像特典で補っていることが多い。近年(2020年現在)は、ソフトの制作費回収がネット配信などの別の手段に移りつつあり、当初から4話前後の収録数としたり、1クール分全てを収めたBD-BOXとして発売することも多くなっている。 - キッズアニメ(子供向け)
キッズアニメにおいてはBDを発売するアニメは一部作品程度に留まる。映像品質よりも子供達に手が届きやすいよう、手頃な価格帯で出せるDVDの方が妥当であるためである。(また、一部作品では大きいお友達を排除するためにBDを作らないといった方針を取っているところも。)
しかし、コアなファンへのニーズに応えるためBDを発売するようになった作品もある。深夜アニメとは異なる販売形態を取っていることが多い。(例:1本のパッケージに1クール分(12話、ディスク2枚)収録されている等)
関連項目
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