BS1〇 |
BS10 |
BS10 (ビーエステン) とは、株式会社ジャパネットブロードキャスティングが運営するBS放送局である。リモコンキーは「10」。BS放送のほか、ジャパネットたかたのアプリやTVerで番組を視聴可能。
概要
通販で有名なジャパネットたかたが設立した子会社が運営している。
ジャパネットたかたは従来、2001年3月からスカパー!プレミアムや一部ケーブルテレビ局で通販専門チャンネル『ジャパネットチャンネルDX』(略称ジャパチャンDX、当初の名前は『ジャパネットスタジオ242』) を放送していた。
2019年5月20日にBS放送の新規参入を総務省に申請し、9月9日に認可された。当初の名称は「BS Japanet Next」。ショップチャンネルの旧スタジオが移転したビルに居抜きで入居して会社設立。
それに伴い、『ジャパネットチャンネルDX』は2021年3月31日の5時間生放送特番をもって、BSの新局へ発展的解消されるかたちで放送終了。
当初の開局予定は2021年12月だったが、少し遅れて2022年3月27日に、BS263ch、BSJapanext (ビーエスジャパネクスト) として開局。同時期に開局した無料放送局として、BS松竹東急とBSよしもとがあり、2022年春の「BS新3局」(呼び方はいろいろある) のひとつとされる。2024年1月には3局合同でイベントを開催し、特別番組を同時放送したことがある。
その後、他のBS新局と同じく、リモコンキーがないことによる視聴方法のわかりづらさや、偶然チャンネルを合わせてもらえないことから視聴者の獲得に伸び悩み、起死回生の一手として、有料映画チャンネルのスターチャンネルと統合してリモコンキー「10」を獲得し、「BS10」として生まれ変わることを発表。
2025年1月10日0時にBS263ch「BSJapanext」としての放送を終了し、停波。このチャンネルは返上して、同日5時よりBS200ch「BS10」として試験電波の放送を開始。カウントダウン、記者会見の中継を経て、19時の開局特別番組から、新たな放送局として番組の放送を開始した。
BS10からは、サンリオのキャラクター『ポチャッコ』が局のマスコットキャラクターとなっている。
放送内容
BSJapanext開局当初のテーマは「地域創生」「あなたとつながる あなたとつくる」で、ジャパネットたかたのアプリから番組が視聴できて、双方向で番組に参加できることをコンセプトとしていた。アプリで番組の同時配信も開局当初から行われており、実況コメント欄があって、番組のシーンに対してコメントしたり、エモートを飛ばしたり、番組の企画に参加したりできる。
「地域創生」のテーマに基づいて曜日ごとに地域を定めた旅番組をゴールデンタイムに2時間として大胆に編成。さらに、地上波での放送を終了した「パネルクイズ アタック25」を復活させ、現在も看板番組となっている。その他、自社制作のバラエティ番組、地方局のバラエティ番組、ゴルフ番組や、スポーツ中継を編成。親会社が長崎にあるという地域柄、JリーグチームのV・ファーレン長崎関連の番組も放送している。また、開局特番での説明によると、当初は朝時間帯に情報番組を帯番組として開始する予定だったが、実現しなかった。
その後方向性が見直され、他社制作の番組を全て終了し、旅番組も1時間に縮小。かわりに、ゴルフ番組が10番組くらいに増殖し、放送全体に対する比率がかなり多くなる。同時期からプロ麻雀リーグの「Mリーグ」の参入も発表し、麻雀の番組も開始。
アニメは当初、スポーツアニメ (これまでハイキュー!!、黒子のバスケ、弱虫ペダル、ダイヤのAを放送) の枠と、スポンジ・ボブ、ベイビーシャークのわくわくショー、および、ぽんのみちを放送していたが、2024年以降はアニメの枠が全てなくなっている。
ドラマや映画の比率は少なめ。自社でのドラマ制作は行っていないほか、どちらかというと韓国ドラマを流していることが多い。
CMの通販番組の枠は当然ながらジャパネットたかたの比率が高く、本局のために制作または生放送されたものも多い。内容と連動した通販を番組に内包している場合もある (旅番組で訪れた場所の名産品、ゴルフ番組でゴルフ用品など)。開局初期は、アプリに連動して「買いたい」と投票した人の人数に応じて価格が下がるという双方向性を活かした特別企画も行われていた。開局当初は通販番組のすべてがジャパネットたかただったが、2024年ごろからはほかのBS局同様の他社通販も増えている。
BSJapanextからBS10へ
開局当初の「BS263ch」では、リモコンキーに割り当てられておらず、視聴方法が難しく、ザッピングにより視聴者が増える機会もなかった。番号入力で263を押すか、NHK BS1にあわせてチャンネルの下ボタンを数回押さねばならず、なかなか番組を見てもらえず、赤字が続いて苦戦を強いられていた。ジャパネットの社長いわく、BS11/BS12の6分の1程度、BS民放局の20分の1程度の人にしか視聴してもらえず大赤字だったという。BS新3局はいずれも視聴者獲得の難しさに悩まされており、そのひとつであるBS松竹東急は松竹が撤退し、のちに放送終了を発表したほど。
ジャパネットもこのままでは事業をたたむしかないような状況を打破するため、NHK BSの統合で空いたリモコンキー「3」を獲得できないか模索するが、話はまとまらず。かわりに、有料放送ながらリモコンキー「10」を持つスターチャンネルと、その親会社の東北新社と接する機会があり、スターチャンネルを買収するという話がまとまる。これにより、BSJapanextはリモコンキー「10」の「BS10」となり、スターチャンネルは兄弟局としてBS10のサブチャンネルBS201chに統合され、BS放送初の「無料&有料のハイブリッドチャンネル」として生まれ変わることが決定。視聴方法が簡単になり、局名もBS視聴者に定着しているBS11・BS12に倣ったわかやすい命名として、視聴者の獲得を狙う。
BS10自体のCMも制作され、テレビ朝日、テレビ東京、BSテレ東で放映された。無料の放送局のCMを系列が違う他局で放映されるという非常に珍しいこととなった。
BS10開始時点では、放送内容は概ねBSJapanextを踏襲しているが、スターチャンネルが兄弟局となったことで、これまでほとんど放送してこなかった映画の放送を強化し、映画番組を新たに編成。毎週土曜の朝と、土日の夜に合計3つの映画が放送されるようになった。さらに、Bリーグ (バスケットボール) 関連の番組が強化されている。
2025年現在、公式サイトのヘッダーにある番組カテゴリーの一覧は以下のようになっており、アタック25の待遇やゴルフがスポーツから独立していることなど、局としての方向性がよくあらわれている。
視聴方法
- テレビを「BS」にして、リモコンボタン「10」で「BS10」にあわせる。
- ケーブルテレビのJ:COMでは、「CATV」の「194ch」にあわせる。
- J:COMはBSJapanext時代は非対応だったが、BS10で対応。
- 光回線でBSを視聴している場合、「ひかりTV」は非対応。「フレッツテレビ」では視聴できる。
スマホアプリ
アプリストア (AppStore / Google Play) で「ジャパネット」と検索し、『つながるジャパネット』というアプリをダウンロードする。それを起動し、画面が通販のページになっている場合は、画面の左下の矢印を押してBSのページに切り替え、BSページ下の「放送中」を選択すると視聴できる。BSと比べると10〜20秒ほどの遅延があるが、実況コメント欄を利用可能。一部の番組は見逃し配信も可能。
Appleシリコン搭載Macも、一部の挙動はおかしいが対応しており、放送を視聴できる。
スマートテレビアプリ
Google TVやAmazon Fire TV向けにBS10のアプリが配信されている。これによってスマホアプリと同様の同時配信が利用可能。アプリストア (Google Play / Fire Tvの検索欄) で「BS10」で検索して、アプリをインストールすると視聴可能。スマホアプリ同様に10〜20秒ほどの遅延があり、コメント欄もないが、BSアンテナがなくても気軽に視聴できる。一部の番組の見逃し配信にも対応。
TVerで見逃し配信を視聴する
BS10からは、一部の番組の見逃し配信が、テレビの見逃し配信サービスであるTVerに移行された。原則として放送終了から1週間、無料でいつでも番組を視聴できる。スマホ、タブレット、スマートテレビのほか、パソコンでの視聴にも対応している
外部リンク
関連項目
BSデジタル放送の放送局
2K放送 | 4K・8K放送 | ||||
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1 NHK BS |
2 NHK BS (サブch) |
3 - |
1 NHK BSプレミアム4K |
2 NHK BS8K |
3 - |
4 BS日テレ |
5 BS朝日 |
6 BS-TBS |
4 BS日テレ 4K |
5 BS朝日 4K |
6 BS-TBS 4K |
7 BSテレ東 |
8 BSフジ |
9 WOWOW |
7 BSテレ東 4K |
8 BSフジ 4K |
9 WOWOW 4K |
10 BS10 BS10スターチャンネル |
11 BS11 イレブン |
12 BS12 トゥエルビ |
10 - |
11 ショップチャンネル 4K |
12 4K QVC |
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