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この記事はMinecraftに関する記事です。 もしくは、Minecraftに関連する内容が記述された記事です。 |
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この記事はMODについて書かれています。 MODを使用したことによる影響や結果はすべて自己責任となりますのでご注意ください。 |
工業化MODとは、PCゲーム「Minecraft」のMOD(追加プログラム群)のうち、近代的な工業用資源や各種機械類、およびそれら用のインフラ素材を導入するMODの総称である。
人によっては林業分野を自動化する「MineFactoryReloaded(MFR)」、「ForestryForMinecraft(FFM)」、化学物質を分解・合成できるようになる「Minechem」、プログラミングとそれをインストールして使用する機械類を追加する「ComputerCraft」なども含めるが、本項においてはそのうちの3つ「BuildCraft」「IndustrialCraft2」「RedPower2」を記述する(その他は各記事を参照)。
※各種MODの導入方法はMinecraft Japan WikiのMODの項目などを参照。
工業化MODの一覧
※百科マーク付きは大百科に説明のある項目。これら以外にも工業要素を追加するMODは多数ある
BuildCraft(BC)
工業化のうち、アイテムを輸送するパイプ類や露天採掘機、液体を汲み取るポンプ、それらの動力を生み出すエンジンなどを追加する、輸送・土木建設分野に特化したMOD。また、ワールドに稀に油田が生成されるようになり、そこから採掘できる石油でエンジンを動かすことが出来る。IC2にもある程度対応しており、燃料や原料をIC2の機械に搬入したり、生成物を搬出してチェストに分類して収納したり出来るようになる。
IC2と同じく追加アドオンが多いMODで、エンジンで生み出すエネルギーとIC2の電気を相互変換できる変換装置を追加するアドオンMODもある。
後発の様々なMODに影響を与えたが、クァーリーやフィラーを除く要素の利便性で抜かれてしまった面もある。だが、ComputerCraftのタートルに似たロボットという独自要素が追加された。
「BuildCraft」でキーワード検索 / 「BuildCraft」でタグ検索
ComputerCraft
→ 「ComputerCraft」を参照
IndustrialCraft2(IC2)
導入すると、樹液からゴムが精錬できるゴムの木と、鉄・金などの既存の金属資源に加えて銅・錫・ウラン鉱石が出現するようになる。それらを使って粉砕機・電気炉・圧縮機などの各種機械類や採掘用ドリル・チェーンソー・ジェットパック・ナノスーツなどの装備・武器、それらを動かす電力を作り出す火力・水力・原子力などの各種発電装置とそれを送電するのに必要な電線・蓄電器などを作成することが出来る。
数百種類のレシピに加え、各種機械・ツール類の性能や効果、複数のインターフェース、発電・送電・エネルギー消費に関する概念など覚えることが非常に多く、また最近追加された作物の品種改良に関してはまだ解明されていない部分も多い。
このようにかなり奥深いMODなので国内外で(むしろ海外で)非常に人気の高いMODであり、このMOD専用のwikiやフォーラムも存在している。くわえて、発達した機械類を追加する「Advanced Machines」や、核融合炉やミサイルを追加する「RoketScience」など、IC2が入っていることを前提にした追加アドオン的なMODも非常にたくさん作られている。それゆえに、半ばチート級に強力な機器を追加できるMODや、使いこなすのに深い習熟が必要な機器を追加する上級者向けなMODも存在するため、自分の技量と相談して導入するかしないかを決めて行きたいところ。
工業化MODを導入したプレイ動画で散見される「gregtech」とは、このMODの追加アドオンである。
現在、元のIC2の更新が終了しておりgregtechの作者が更新している「IndustrialCraft2_experimental」が製作中である。内容が一新されグレッグが更新しているだけあってgregtechに近い内容にかわっていっている。(というかgregtechの前提MODのような扱い)
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Powercraft
→ 「Powercraft」を参照
RedPower2(RP2)
もともとは名前の通りレッドストーン回路をサポートするMODだったが、現在ではそれらに加えてさまざまな色の光を発するライトブロック、既存ブロックを切り分けて1/8ブロックや柱ブロックを作成できるノコギリを追加する他、ゴムの巨大樹や火山、大理石、各種宝石類がワールドに生成されるなど多様な分野に影響を及ぼすMODとなった。
特に分割ブロックは既存の半ブロックとは違い横面や上面に貼り付けることが可能で、さらに1/2から1/8まで1/8刻みで厚さを調整、それらのブロックを縦に分割してさまざまな角柱や角に設置する極小ブロックを作り出せるなど地味にすごいポテンシャルを秘めたMOD。アイデア次第でそれらを組み合わせた小物類や装飾・インテリアを作成することが出来るため、工業化を目指していない人にもオススメのMODである。
現在更新が停滞しており(というよりRP3として新しく開発し直されており)、様々なクローンMODが作られている。BluePowerやProjectRED等。
また分割ブロック自体も独立したmodでForgeMultiPartが存在し、他MODのブロックを分割やパイプ類に組み込めるようになっている等利便性が向上している
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ThermalExpansion
通称TE。元はBCのアドオンでBCのエネルギーMJで動く機械を追加するようなMODだったのだが、エネルギーを蓄電できる装置の追加、便利な導管の追加などを行い、更にTE3から独自エネルギー「RF」(レッドストーンフラックス)を導入し大型MODと化した。RFは様々なMODで採用されるようになり遂にはBuildcraftまでRFを採用するようになり、工業MODにおけるエネルギーの中心的存在となった。
そのためTEの前提MODであるCoFHCoreを前提とするMODが非常に多い。
現在導管は後述のEnderIOに対抗するためかThermalDynamicsとして分離し作り直されている。
EnderIO
導管においてTEがBCパイプよりも高い利便性を持ち輸送における覇権を取るかに見えたところに登場。コンジットと呼ばれるエネルギー、液体、アイテムの搬出入、レッドストーン信号の送受信を行いそれを一ブロック内に束ねる事が出来る導管を追加、アイテム輸送における主要MODとなった。
1.7.10版からは非常にマッドサイエンス的な要素が強くなり、モブの頭を素材に使った機械、電極を埋め込んだゾンビの頭を栄養剤に浸す事で発電するゾンビジェネレーターなどが追加される。
Mekanism
元々はUniversalElectricity系だったMOD。各種マイクラ三種の神器であるシャベル、つるはし、斧を合体させた「パクセル」と呼ばれるツール、更にその機能を内蔵し見た目もカッコいい電動式採掘ツール「アトミックディスアセンブラー」、各種MODのエネルギーを統合して扱えるユニバーサルケーブル、便利なテレポーターなど各種機械を追加する。
なんといっても最大の特徴は通称ホモォと呼ばれる「デジタルマイナー」の外見であろう。電気の力で見境無く鉱石をほりほりする。(ただし鉱石は尻から出る)
MODの導入における課題
まず問題となるのは、Minecraftのバージョンだろう。例えば、Buildcraftを使うのであれば、最も新しいバージョンでも1.12.2までしか対応していない。一方、Mekanismであれば1.21.1という(この節執筆時点(2024年11月)では)かなり新しめのバージョンまで対応している(安定しているのは1.20.1までだが)。
こういう場合、導入するMODの集合を決めたとき、共通で用いることが可能なバージョンに束縛されることとなる。この結果、バージョンアップがままならないということが良く起きる。
次に、MODを導入するにあたって、MODローダーを使うのだが、そのMODローダーは統一されていなければならない。例えば、Forgeを前提とするMODとFabricを前提とするMODは共存ができないため、どちらか一方をあきらめる必要がある[1]。主だったMODローダーとしてはForge・NeoForge・Fabric・Quiltの4種類が、2024年11月時点では存在する[2]。
なお、大昔はMOD導入のためにかなりの面倒な手続きを踏む必要があったが、現在はそれほど苦労せずに行える。基本的な手順としては以下の通り。
- Java版のMinecraftを購入する(前提条件)
- Javaを導入する。OpenJDKでよいだろう
- CurseForgeなどの構成管理ツールを使う場合とそれ以外で、以降の手順は異なる
- 構成管理ツールを使う場合は以下の手順
- 構成管理ツールを使わない場合は以下の手順
- Minecraft Launcherを起動する(サインインはこの時行う)
- 使うバージョンのバニラの構成を一度作成し、起動する
- 終了後、MODローダーのインストーラをダウンロードする。その際、使うバージョンに合わせてインストーラをダウンロードすること
- MODローダーのインストーラを起動する
- MODローダー実行後、新たに構成を作成する。その際、セーブフォルダはバニラと分けること
- その構成を起動し、一度終了する。これにより、セーブフォルダに必要なフォルダが作成される
- MODのjarファイルをダウンロードし、セーブフォルダのmodsフォルダに入れる
- 再び構成を起動する
- もしシェーダーMODを入れた場合、起動後にシェーダーのzipをshaderpacksフォルダに入れたうえで、シェーダーの設定をする
最後に、一般的にMODの数が多くなると、要求されるパソコンのスペックも高くなりやすい。このため、適切なMODの取捨選択が大事となる。あと、確保メモリを明示的に指定してあげないと、メモリ不足でクラッシュするので、その点も注意が必要となる[3]。
あと、たいていの場合、工業化MOD全般、独特なレシピでわかりづらいため、レシピMODの導入が推奨されている。よく用いられるのがJust Enough Items、略称JEIなどである。
関連動画
関連項目
脚注
- *たまに、それぞれのMODローダーに対応したMODを作ってくれる作者もいるが、あまりいない
- *NeoForgeは1.20.1時代にForgeからフォークしたMODローダーで、のちにForgeとの互換性は失われている。Quiltは1.18時代にFabricからフォークしたMODローダーで、可能な限りFabricのMODが読み込めるように配慮がなされている
- *例として、工業・魔術ごった煮のMODパック(各種MODの詰め合わせ)であるAll the Mods 9では、12GB以上のメモリ割り当てが必須である
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