※この記事はシーキューブと統合されました。経緯については旧掲示板
シーキューブとは、以下のことを表す。 いずれも3つのCが元になっている。
C3はこちら → C3
- 『C3(シーキューブ)』:株式会社アッシュ・セー・クレアシオンが経営する洋菓子チェーン。
名前の由来:「Classic」「Contemporary 」「Chic」 - 『C3 -シーキューブ-』:水瀬葉月のライトノベル。詳しくは本記事を参照。
名前の由来:「Cube」「Cursed」「Curious」 - 『シーキューブ株式会社』:名証1部上場の電気通信工事の会社。
名前の由来:「Computer」「Communication」「Construction」 - 『株式会社シーキューブ』:CAD/CAM/CAEなどを扱う会社。
名前の由来:「Chance」「Challenge」「Change」 - 『ロートC(シー)キューブ』:ロート製薬のコンタクトレンズのブランド。
名前の由来:「Clear」「Care」「Comfort」 - 軍事用語で、軍隊の運営において必要とされる3つの要素のこと。現在では"Computer"と"Intelligence"を加えてC4Iと呼ばれることが多い。
名前の由来:「Command」「Control」「Communication」 - 『ステラ女学院高等科C3部』:6に由来する名前の2013年7月より放送開始されたアニメまたはその原作。
ここでは2.について取り上げる。
概要
『C3 -シーキューブ-』とは、水瀬葉月によるライトノベル作品である。
イラストはさそりがためが担当。
電撃文庫(アスキー・メディアワークス)から発売されている。
既刊17冊。2013年6月10日に最終巻が発売された。
正確な表記は『C3 -シーキューブ-』であり、
Cube(立方体)×Cursed(呪われた)×Curious(好奇心旺盛な)という3つのCをかけ合わせたCの3乗という意味である。
作者の水瀬葉月は1巻のあとがきで、1作目の『結界師のフーガ』を白水瀬、2作目の『ぼくと魔女式アポカリプス』を黒水瀬とすると、白水瀬と黒水瀬の要素を兼ね備えた銀水瀬とでも言うべき作品であると語っている。また、同じライトノベル作家の成田良悟からは、萌え+エロ+微グロで萌エグロと評された。
秋奈つかこ作画による漫画版が『月刊コミック電撃大王』で2011年4月号から2013年3月号まで連載され、既刊3巻を持って完結。テレビアニメも2011年10月から12月まで放送していた。
ちなみに、タイトルとロリな内容から『ロウきゅーぶ!』と比較されることが多いが、原作はこちらの方が先である。なお、作者の水瀬葉月は『ロウきゅーぶ!』の作者である蒼山サグと仲が良い。
あらすじ
呪いを受けつけないという特異体質の高校生・夜知春亮のもとに、海外の父親から大きな立方体の箱が送られてきた。箱をなんとか部屋まで運んだその夜、春亮は台所でせんべいを盗み食いする全裸の少女を発見する。フィアと名乗るその少女は、自分は意思を持ち人の姿を持つようになった呪われた道具であり、もともとの姿はあの箱であるという。そして、夜知家には自分の呪いを解くためにやってきたというのだ。
フィアは春亮と同居を始め、学校にも通うようになる。しかし、そんなフィアを狙う様々な勢力が近づいてきており、春亮やフィアは呪われた道具を巡る事件へ巻き込まれていく。
登場人物
- 夜知春亮(やち はるあき) - CV:梶裕貴
- 主人公である高校生の少年。呪われた道具の呪いを受け付けない特異体質の持ち主である。お人好しで困っている人を見るとほっておけない性格。一人暮らしが長いため、家事全般が得意である。趣味が渋いため、高校生にして枯れていると言われることも。
- フィア - CV:田村ゆかり
- 春亮の家に住むことになる少女。その正体は32の形態を持つ汎用拷問処刑器具『箱型の恐禍(フィア・イン・キューブ)』であり、自我を持ち人の姿を取るようになった呪われた道具・禍具(ワース)である。本来の姿は一辺1メートルほどの立方体の形をした金属製の黒い箱である。長らく世間から離れていたため、あまり常識を知らない。せんべいが大好きでクモが大嫌い。
- 村正このは(むらまさ このは) - CV:茅原実里
- 春亮と同じ学校に通う幼なじみ。その正体はフィアと同じく人の姿を取るようになった呪われた日本刀『妖刀村正』である。夜知家の離れにある部屋に住んでおり、対外的には春亮の従姉妹ということになっている。呪いについてはだいぶ解けかけているが、その反動として血を見ると卒倒してしまう。巨乳でフィアからは「ウシチチ」と言われている。
- 上野錐霞(うえの きりか) - CV:喜多村英梨
- 冷静沈着な性格の春亮のクラスの委員長。いんちょーさん。兄である闇曲拍明の研究機関『闇曲拍明・研究室長国』に所属している。鞭の形をした禍具『黒河可憐(くろかわかれん)』を護身用として所持しており、外傷では死なないかわりに脱ぐと死んでしまうボンテージ状の禍具『ギメストランテの愛』を常に着用している。そのことを隠すために、いつも露出の少ない服を着ている。
- 桜参白穂(さくらまいり しらほ) - CV:井口裕香
- サヴェレンティ - CV:斎藤千和
- →サヴェレンティの記事を参照。
- 人形原黒絵(にんぎょうはら くろえ) - CV:小倉唯
- フィアやこのはたちと同じく人として振舞えるようになった禍具であり日本人形。フィアより前から春亮の家に住んでいる。
自身の髪を伸縮させ自在に操ることができ、人のケガを治癒する能力を持っている。
人の精気を吸い自身の髪を伸ばす呪いを持っていたが、その呪いは解けている。
特技を活かし、ファンクラブがある商店街で床屋を経営しているが、よく旅に出かけて、店を閉めていることがある。
床屋により、人の役に立ったため呪いが解けるのは早かったらしい。
呪いは解けても能力は変わらず、人の精気も吸う(黒絵曰く食べるようなもの)こともできるが、吸い尽くして人を死に至らしめることはなくなった。 - ピーヴィー・バロヲイ - CV:大原さやか
- 禍具を破壊することを目的とする『蒐集戦線騎士領』という組織の一員。フィアを破壊するために日本に送り込まれた。 豪華なドレスと両腕の鋼鉄の手甲という異様な出で立ちをしており、そのヤジロベエのような姿から『ゆらゆら人形(バランシングトーイ)』とも呼ばれることもある。 「ビッチ」が口癖。21歳独身で階級は一級清廉騎士。好きな物はタバコ、ペッパーステーキ、白ワイン。嫌いな物は禍具全般、特に細長い禍具を異常なほど嫌っている。
- マミーメーカー - CV:MAKO
- 『蒐集戦線騎士領』からピーヴィーを支援するために派遣された『オーグジラリ(後方支援員)』。名前は偽名でミイラ屋という意味。本名はアマンダ・カーロット。どんな致命的な傷も治せるが、患者にものすごい激痛を与える『怪物繃帯(チュパカブラン・バンテージ』という包帯状の禍具を身に付けている。
- アリス・ビブオーリオ・バスクリッハ - CV:田中理恵
- 『ビブオーリオ家族会(ファミリーズ)』の『母君』。シスター服に片眼鏡という出で立ちで、いつも優しげな笑顔を浮かべている。黒絵を家族会員にしようとしてつきまとっていたが、フィアと出会い狙いをフィアに変えた。
- 世界橋ガブリエル(せかいばし -) - CV:池田秀一
- 春亮たちの通う『私立大秋高校』の理事長。いつもガスマスクをしている怪しい人物。禍具に興味があるが、なかなか本物を見つけることができていない。春亮の父である崩夏とも親しく、夜知家の援助をしている。
- 伯途泰造(はくと たいぞう) - CV:寺島拓篤
- 春亮のクラスメイト。野球部所属の16歳。春亮とは中学生時代からの友人である。いつも騒がしい。このはに恋心を抱いている。
- 実耶麻渦奈(みやまかな) - CV:阿澄佳奈
- 春亮のクラスメイト。水泳部所属の16歳。春亮とは中学生時代からの友人である。明るい性格で、小さくて可愛いフィアのことを気に入っている。ちょっとオヤジっぽいところがある。
- 夜知崩夏(やち ほなつ)
- 春亮の父親。各地を転々としては呪われた道具を集めて春亮の家に送りつけてくる。
- 北条漸音(ほうじょう ぜのん) - CV:折笠愛
- ガブリエルの秘書を務めるクールビューティー。しかし、見た目とは裏腹にかわいいものが大好きである。自分には可愛い物は似合わないと思っているため、可愛い子をさらに可愛くさせることに熱心である。
- 北条銃音(ほうじょう がのん) - CV:三石琴乃
- 漸音の姉で春亮達が通う私立大秋高校の養護教諭。「ダルい」が口癖で、いつも眠そうにしている。
用語解説
- 禍具(ワース)
- 呪われた道具。多くは異能の力を持つが、その反動として様々な呪いを受けることになる。フィアのように意思を持ち人の姿を取るようになったものもある。
- 蒐集戦線騎士領(しゅうしゅうせんせんきしりょう)
- 禍具がこの世に存在すること自体を否定し、その破壊を目的とする組織。ただし、禍具の破壊を行うために禍具を使うこともある。前線で戦う騎士と後方で支援するオーグジラリがいる。
- オーグジラリ
- 蒐集戦線騎士領で後方支援を専門に行う役職。基本的に戦闘力はない。
- 闇曲拍明・研究室長国(やみまがりぱくあきけんきゅうしつちょうこく)
- 上野錐霞の兄である闇曲拍明が室長を務める研究機関。禍具の研究を目的とした組織である。上野錐霞が所属していた。
- ビブオーリオ家族会(ファミリーズ)
- 呪いを含めた禍具の全てを肯定し愛する狂信的な集団。フィアのような禍具を会員として引き入れようとしている。
テレビアニメ
SILVER LINK.制作のテレビアニメがチバテレビほかにて2011年10月から12月まで放送されていた。なお、監督の大沼心やキャラクターデザインの大島美和などアニメ『バカとテストと召喚獣』と共通のスタッフが多い。
スタッフ
主題歌
- 前期オープニングテーマ「Endless Story」
- 歌:田村ゆかり / 作詞:松井五郎 / 作曲・編曲:太田雅友
- 前期エンディングテーマ「雪華(はな)」
- 歌:喜多村英梨 / 作詞:山崎寛子 / 作曲:市川淳 / 編曲:中西亮輔
- 後期オープニングテーマ「紋(しるし)」
- 歌:喜多村英梨 / 作詞:山崎寛子 / 作曲:市川淳 / 編曲:齋藤真也
- 後期エンディングテーマ「Sympathy of Love」
- 歌:田村ゆかり / 作詞:松井五郎 / 作曲・編曲:太田雅友
放送局
ニコニコ動画でも2011年10月5日(水)0:30から配信されている。配信30分前から生放送上映会も行われている。
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
tvk | 2011年10月1日 | 土曜日 24:30~25:00 |
TOKYO MX | 2011年10月1日 | 土曜日 25:00~25:30 |
チバテレビ | 2011年10月2日 | 日曜日 23:30~24:00 |
テレ玉 | 2011年10月2日 | 日曜日 25:35~26:05 |
サンテレビ | 2011年10月3日 | 月曜日 24:35~25:05 |
KBS京都 | 2011年10月3日 | 月曜日 25:30~26:00 |
テレビ愛知 | 2011年10月3日 | 月曜日 26:00~26:30 |
BS11 | 2011年10月7日 | 金曜日 23:00~23:30 |
AT-X | 2011年10月1日 | 土曜日 23:30~24:00 |
なお、AT-Xでは2011年10月5日から毎週水曜日15:30~16:00と27:30~28:00に、また2011年10月8日から毎週土曜日9:30~10:00にリピート放送される予定である。再放送版では本放送全十二話と、特別エピソードである第十三章が放送されていた。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 放送日(ニコニコ動画) | 動画 |
---|---|---|---|
第一章 | 布団に移るものを知らない "Night of Rubik's Cube" | 2011年10月5日 | |
第二章 | どこに、なにを、なにか "When contents of the cube are exposed" | 2011年10月12日 | |
第三章 | 彼らの温度の二律背反 "Cold curse, Warm curse" | 2011年10月19日 | |
第四章 | 夜には母親と抱き枕を "Voice, a termination, not a termination, her, her" | 2011年10月26日 | |
第五章 | たとえ呪われても "Here" | 2011年11月02日 | |
第六章 | 球形硝子に似て脆弱な "Sovereignty -Perfection- Doll" | 2011年11月09日 | |
第七章 | 予見者の眼に映らない "For their reasons" | 2011年11月16日 | |
第八章 | 逃れ得ぬ呪いのような "She played Killing Organ" | 2011年11月23日 | |
第九章 | 帰還者は何処か不思議な "Welcome home, the troubled little girl" | 2011年11月30日 | |
第十章 | 嗜虐者は何処にもいない "A gasper on the bed, or her cute secret" | 2011年12月7日 | |
第十一章 | 狂信者は何処かにいる "Mother's warm hospitality, and the lovery crash" | 2011年12月14日 | |
第十二章 | 超越者は何処にでもいる "Human" | 2011年12月21日 | |
第十三章 | 林間学校こんふゅーじょん! "side view - in pursuit of a cursed mysterious monster" |
関連動画
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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