Call of Duty: Ghostsとは、Call of Dutyシリーズの最新作。略称は『CoD:G』。
対応ハードはPlayStation4・PlayStation3・XboxOne・XBox360・WiiU・Windows。
発売パッケージ | 国内発売日 |
字幕版(PlayStation3・Xbox360・WiiU・Windows) ※CERO:D指定 | 2013年11月14日 |
吹き替え版(PlayStation3・Xbox360) ※CERO:D指定 | 2013年12月12日 |
吹き替え版(PlayStation4) ※CERO:D指定 | 2014年2月22日 |
吹き替え版(XboxOne) ※CERO:D指定 | 2014年9月4日 |
その他(WiiU・Windows向け吹き替え版、PlayStation4向け字幕版) | 発売予定なし |
プラットフォームが多岐に渡る上、日本国内では字幕版と吹き替え版の2つが展開されるため、このように発売日が非常に複雑である。
なお、海外では2013年11月5日に発売されている。
概要
キャッチコピーは、“WE ARE ALL WE'VE GOT”(「残されたのは自分自身の力のみ」)。
シリーズ初期~中期の作品と、『CoD:MW』シリーズを開発した、Infinity Wardが開発し、アクティビジョンが販売する。日本版の販売元はスクウェア・エニックス。
次世代機に対応した新エンジンを開発して使用しており、フィールドやキャラクターのグラフィックの描き込みが飛躍的に発展しているほか、動植物がAIによって行動したりする。
また、マルチプレイではシリーズで初めて、AIキャラの作成・育成が可能になった。
『CoD:MW』シリーズや『CoD:BO』シリーズのいずれとも世界観を共有しておらず、全く新しい世界観での物語となる。
ゲームの舞台は現代から数年後の時代で、『CoD:BO2』ほど未来的ではない、現代からほんの少しだけ技術が発展した世界となる。そのため、プレイヤーキャラの装備なども若干だが発展的である。
発表されている限りでは、国内外共に対象年齢は17歳以上(ESRB:M、CERO:D指定)であり、暴力・残虐・犯罪の描写については国内版と米国版には差異は発生しない予定(ただし、発売までに変更がありうるとのこと)。
キャンペーン
そう遠くない未来(作中の文書によると少なくとも2018年以降)、南米諸国によって組織された「フェデレーション(連邦)」との紛争の末、衛星兵器の攻撃で数多の都市が壊滅し、遂には「敗北した国家」となってしまったアメリカが主な舞台。
主人公は、誰もその正体を知らないアメリカ最強の都市ゲリラ戦部隊「ゴースト」所属の兄弟、ヘッシュ&ローガン・ウォーカーで、その内のローガンはプレイヤーキャラとなり、アメリカを取り戻すために孤独な戦いに挑んでいく。
ローガンらしき人物は、パッケージなどでドクロのバラクラヴァ帽を被っており、「マスクを受け継ぐのだ」などという台詞がトレイラーに見られるなど、彼のマスクが物語の中で重要な役割を果たす(最初に公開されたトレイラーでも、マスクがクローズアップされていた)。
脚本を担当するのは、『トラフィック』でアカデミー脚色賞を受賞した、スティーヴン・ギャガン。脚本の高い完成度に期待できそうだが、彼の作品の中には、『アフター・アース』とか珍作も多い。
シリーズで初めて、軍用犬がメインキャラクターとして組み込まれている。実際にネイビー・シールズで軍用犬として戦った経歴があり、演技専用に訓練されたいわゆる役者犬を用いてモーションキャプチャーを行うなど、その挙動のリアルさが追求されている。もちろん、一部ミッションで操作キャラとなる。
ちなみにこの犬の名は「ライリー」。『COD:MW2』に登場した“ゴースト”=サイモン・ライリーのセルフパロディであると思われる。
今作のタイトルや、ローガンのマスクを被った外見などが彼を想起させるが、今作は『COD:MW』シリーズ含め従来の作品の世界とは一切関係しておらず、彼についても同様である。
ストーリー
近未来。中東の紛争により油田地帯が壊滅。先進国が甚大なダメージを蒙る中、ベネズエラ・ブラジル・チリが連盟し、南米から中米・カリブまでの広範を支配下に置く反米政権「連邦」が勃興。豊富な天然資源を元手に軍事力を増強するとともに、合衆国と度々小競り合いを起こすことになる。アメリカは対抗措置として、地上の広い範囲を爆撃できる衛星兵器「ODIN」を宇宙空間に建設するなどしていたが、前面衝突に至る前に休戦協定が結ばれる。
しかし連邦は休戦協定を破ってODINを強襲。システムを乗っ取りアメリカ南部の諸都市を攻撃、壊滅状態にしてしまう。同時に連邦軍の地上部隊もアメリカに向け進軍、合衆国は戦場となる。
ODINの爆撃から10年。米陸軍に所属し国境警備を担ってきたヘッシュとローガンの兄弟は、同じく米軍に所属する父からある任務を託される。
登場人物
ゴースト (Ghosts)
アメリカの極秘特殊作戦部隊。作戦時に隊員達は素性を知られないためにドクロを模したマスクを被るのが伝統となっている。
- ローガン・ウォーカー CV:無し
プレイアブルキャラクター。IWのCoD歴代主人公の例に漏れず、無言であるため人物像がはっきりしない。ヘッシュの弟。 - ヘッシュ・ウォーカー CV:杉田智和
―チェックメイトだ―
ローガンの兄。本名は『ディヴィッド・ウォーカー』。戦略性に富んでおり、機転を利かせた戦法を得意としている。その能力を見込まれ、アメリカ残存軍からローガンと共にゴースト部隊に転身。 - イライアス・T・ウォーカー CV:菅生隆之
―お前たちは私の誇りだ―
ヘッシュ&ローガンの親父でゴーストの創始者。連邦軍を率いる男、ロークを知っているようだが…? - ライリー CV:コリン君
―ワン!ワン!―
ゴースト部隊の軍用犬。ジャーマン・シェパードの雄犬。可愛い、そして強い。 - トーマス・メリック CV:三宅健太
ゴーストの現場司令官で後に総司令官となる男。 - キーガン・P・ラス CV:土田大
無口でクールな印象を漂わすゴーストのスナイパー。英語版はMW3の主人公の一人であるユーリと同じ声優さんが担当しているらしい。
連邦軍 (Federation)
南米諸国によって結成された一大武力連合体。地球連邦軍と違い、敵勢力である。リーダーであるディエゴ・アルマグロ死後はロークが立て直した。
- ガブリエル・ローク CV:山路和弘
―これはこれは、歩く死体がお揃いで―
元ゴースト隊員だったが、信頼してたイライアスに見捨てられ闇堕ちし、連邦軍のゴーストとなる。イライアスの過去を描いたキャンペーンステージといい、エンディングのアレといい、とりあえずその生命力はヤバい。彼が作品世界・人物を記したレポート、『ロークファイル』がゲームステージのいたるところに隠されている。
マルチプレイ
>現在、11個のルールと15個のマップ(うち1つはボーナスマップ)が発表されている。
このうち、7つのルールは新規のものとなる。
最大18人までの対戦に対応している。
『バトルフィールド』シリーズのようにマップ内のオブジェクトが倒壊や破壊などの変化を見せる。
また、キャラクターの外見を自由にカスタマイズするシステムが加わったほか、シリーズで初めて、女性兵士が選択可能になる(ターゲッティングの面で有利不利が出るため、男女共に体格は一定)。
装備の組み合わせは2万を超える。最大で10人までキャラを作成できる。
Perkシステムが一新されている。
今作では、Perkごとにポイントが設定されており、プレイヤーは8ポイントを与えられ、その枠内で自由にPerkを選択する。当然、強力なPerkほど消費ポイントが高い仕組みとなっている。ただし、プライマリ、セカンダリ、リーサル、タクティカル装備を選択しないでおくと、さらにその分1ポイントずつ枠が広がる(つまり最大12ポイント)。
また、従来通りのレベル制解放に加えて、Squad Pointを消費することでレベルに関係なくPerkを解放するという方法も加えられる。
キルストリークシステムも引き続き導入されている。20以上の新キルストリークが追加されているほか、今作ではキルだけでなく、目的達成系ルールのゲームで目標を達成することでもポイントが獲得可能になる。
デスストリークシステムは廃止された。
ちなみに、マルチプレイのトレイラーには、エミネムが新曲「サバイバル」を製作し提供している。
ルール一覧
- DOMINATION - 以下“DOM”。拠点制圧戦。
- FREE-FOR-ALL - 以下”FFA”。デスマッチ。一定数のキルを達成するか、時間切れ時点で最もキル数が多いプレイヤーが勝ち。
- TEAM DEATHMATCH - 以下“TDM”。その名の通りチームデスマッチ。
- SEARCH AND DESTROY - 以下“S&D”。攻撃側と防御側に分かれたルール。相手勢力の全滅か、もしくは、目標を破壊/防衛するのが目的で、ラウンド制で攻守が交代する。ラウンド内は復活不可能。
- INFECTED - 「感染者」と「生存者」に分かれて戦う。感染者に倒された生存者は感染者になってしまう。全員感染した時点で感染者側の勝利。制限時間を越えて逃げ延びれば、生存者側の勝利。
- BLITZ - 新ルール。2チームに分かれて行う。両チームの陣地最奥部にゴールが設置されており、相手チームのゴールへたどり着くことでチームスコアを獲得できる。一定数スコアを獲得するとラウンドが終了し次に移行する、ラウンド制。
- GRIND - 詳細不明。
- HUNTED - 詳細不明。
マップ一覧
- Chasm
- Flooded
- Free Fall - 初回購入特典ボーナスマップ。
- Freight
- Octane
- Overload
- Prison Break
- Siege
- Sovereign
- Stonehaven
- Stormfront
- Strikezone
- Tremor
- Warhawk
- Whiteout
スクワッドモード
AIと共に分隊=“Squad”を組んでマルチプレイに挑むモード。
ルールによってチームに組み込めるAIの数は違うが、おおむね4~5人ほどのAIキャラとチームを組むことになり、少ないプレイヤー人数で大人数のマルチプレイが楽しめる。
AIキャラは10人まで作成可能で、育成はもちろん、それぞれ性別・外見・武器・Perkを選択しカスタマイズ可能である。
ルール一覧
- Squad vs Squad - 2人のプレイヤーが、それぞれ最大4人のAIを引き連れたチームで対戦する。DOM、TDM、キルコン、BLITZを遊べる。
- Squad Assault - 6人チーム(プレイヤーは1~6人まで参加可能)で、他のプレイヤーが作成したAIのチームと対戦するモード。AIを作成する側は、データをアップロードしておくことで、オフライン状態でもそのデータがこの対戦に使用されるため、その間AIがゲームに参加して得られた分のポイントを、後にゲームを起動した際に入手できる。
- Safeguard - サバイバルモード。Wave形式で押し寄せる敵に、プレイヤー同士、あるいはAIと、4人のチームを結成して対処する。
- Wargame - フレンド、あるいはAIとチームを組んで、BOTと戦うモード。『COD:BO』シリーズのBOT戦に近い。すべてのマルチプレイルールが使用可能。
Extinction
映画『エイリアン2』さながらに、地球に襲来したエイリアンと戦うモード。『COD:BO』シリーズのゾンビモードに相当するが、Infinity Wardが、このように非現実的な敵を設定したのはこれが初めてである。
上記のマルチプレイモードとは分離したモードで、ランキングシステムは独自のものとなる。
最大4人のCo-opに対応している。
サバイバルモードやゾンビモードの“Wave”形式をベースにして、「拠点防衛」や「アイテム回収」、「脱出」などの目標達成ルールが導入されている。
また、キャラクタークラス制が採用されており、それぞれ使用できる武器の性能に違いがあるようだ。
エイリアンを倒すごとにゲーム内の通貨を稼ぐことが出来、これを用いて武器の解放などを行っていく。
マルチプレイでの問題点
今までのCODに比べ極端に広いマップ、低すぎる体力など問題点が多く、マルチの評価は高くない。
また、CODで初の人口が過去作に負けてしまう減少が起きてしまった。
海外の投票型ランキングサイトThe Top Tensでワースト1位を取ってしまった。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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