もしかして → CQC |
CGCとは、日本にある企業連合体(企業グループ)の一つである。
スーパーマーケットなどに供給されているプライベートブランド商品としての名前の方が有名か。(以下、「PB」または「PB商品」と記述)
概要
ステータス概要 (2013年現在) | |
---|---|
グループ年商 | 4兆円 |
企業数 | 200社 |
加盟店 | 4000店 |
「Co-operative Grocer Chain(共同食料品業者チェーン)」の略称で、企業としての名称はCGCジャパンだが、CGC自体が企業を支配・傘下においているわけではなく、あくまで企業連合体のなかの本部としての位置づけである。
もともとは大手百貨店の資金力・商品量に対抗するため、「全国の中小店がまとまることで共通のPB商品を持つ」という思想に賛同した中小スーパーが、共同出資で組織を設立したのが始まりである。東京都新宿区に本社を置く三徳というスーパーを経営していた発案者が、大手企業の資本力に痛い目を見せられた経験から、構想してできたものである。
CGC自体がこの三徳の貿易部を母体にして発足した経緯があり、現在もCGC本部は三徳の本社ビルに置かれている。
その後、70年代に発生したオイルショックで石油関連商品の供給が打撃を受けるなか、CGCだけは安定した供給を行って乗り切ることができたため、オイルショック以降は加盟店が急増したという。
現在では加盟企業200社以上、加盟店約4000店を数え、年商は4兆円という規模にまで成長しており、コーペラティブ・チェーン形式では日本最大の企業連合体となっている。
ちなみに、一般的な発音は「シージーシー」になっているが、登録されている表記は「シジシー」である(この記事では一般的な発音のシージーシーで表記している)。
大手との違い
イオンやセブン&アイ・ホールディングスのような大手と違うのは、複数の中小スーパーマーケットが集まって共同出資する「コーペラティブ・チェーン形式 [1]」によってこの組織が成り立っているという点である。
基本的な構造として、メーカー(製造側)は、より多くより高く商品を購入してくれるサプライヤー(供給側)を重視しやすい。
大手スーパーの場合は(まとめ買いなどで値引きされてしまう部分もあるが)ほぼ大量の商品をまとめて仕入れるため、メーカーに対する影響力も発言力も大きく、この力関係によって商品量のラインナップの多さと安定した供給を成し遂げている。
しかし中小スーパーの場合は、数はたくさんあるものの個々の規模が小さく、仕入れる商品量も大手に比べ非常に少ないため、発言力も影響力も小さい。メーカーは上客である大手スーパーの方に優先的に商品を回すため、ラインナップも供給も乏しくなり消費者の足を遠ざける結果を招き、それによって資金繰りが悪化し、さらに注文数が少なく……という悪循環に陥る。
そこでCGCが設けたのが、CGC自体が加盟スーパーの代表・本部代わりとなることで、まとめて商品を購入してくれるという方式である。
CGCが加盟店の求める商品をまとめて発注することにより、大手スーパーにも負けない大量の注文を行えるようになり、結果として加盟店や加盟企業が、大手と同等の発言力や影響力を持つことができる。
各スーパーはCGCを通して商品を共同で仕入れることにより大手と同様にコストを下げられるうえ、相応の量を調達できるため個々の店でも商品が安定供給されるようになり、それにともない商品自体の値段を下げることをも可能にしている。
また、必要時には互いの保有する商品をCGCを通して回し合うことで、メーカーへの注文以外でも商品の安定した供給ができるようになっていたりする(実際、1970年代のオイルショックはこの方法で乗り切っており、2011年の東日本大震災では、被災した加盟店に対して他の地域の加盟店が商品を融通してくれたことで短期間での店舗再開をなしとげている)。
しかし、CGCは中小スーパー・中小企業の共通の代表会社として設立された経緯があるため、CGC自体は指示や命令を出すものではない。あくまで主体は加盟する各スーパーと各企業とされている。CGCいわく「ゆるい連合」らしい。
関連動画
もしかして・・・
CQC ?
関連リンク
関連項目
脚注
- 0
- 0pt