CITY(あらゐけいいち)とは、あらゐけいいちによりモーニングに連載されていたガールズ・ラン・コメディ漫画である。本稿では2025年放送予定のアニメ「CITY the animation(してぃ ざ あにめーしょん)」についても取り扱う。
概要
CITY | |
漫画 | |
---|---|
作者 | あらゐけいいち |
出版社 | 講談社 |
掲載 | モーニング |
掲載期間 | 2016年9月 - 2021年2月 |
巻数 | 既刊13巻(完結) |
アニメ | |
監督 | 石立太一 |
製作 | 京都アニメーション |
放送期間 | 2025年7月 - |
話数 | 不明 |
漫画・アニメテンプレート |
CITYという1つの街を舞台に、主人公で女子大生の南雲美鳥をはじめとした老若男女様々なキャラクターの予測不能なひと夏を描いている。
モーニング2016年44号から2021年10号にかけて連載され、モーニングKCより13巻のコミックスが発売されている。
あらゐは前作『日常』の完結後(CITY完結後に連載再開)に本作の連載をスタートさせたが、1巻帯では「日常」の相生祐子と本作主人公の南雲美鳥がバトンタッチしている様子が描かれており、また作中では「日常」と同じ世界のストーリーであることを示唆する描写がある。
『日常』でも見られた、各キャラクターの小さな出来事が積み重なり大きなストーリーに繋がっていく手法が最大限使われているほか、単行本1巻を丸ごと使った複数話に跨る長編があるのも特徴である。
2024年9月21日、京都アニメーションの新作発表会にてアニメ化が発表された。下記も参照。
登場人物
モクメセイ荘
御婆が管理する木造2階建てアパート。
南雲美鳥(なぐも・みどり)
本作の主人公。モンブラン大学モンブラン学部モンブラン学科2年生で、モクメセイ荘201号室に住む。時定東高校を卒業している。
「楽しいこと」が好きで並外れた運動神経を持つが、競馬好きで常に金欠状態であり家賃も滞納している。
男勝りな性格で破天荒な部分もあるものの、時折ピュアな姿を見せる。
ひょんなことから後述の洋食マカベでアルバイトを始めることになる。
新倉(にーくら)
南雲のよき友人であるが、南雲からはよく金をせびられる。高校時代の南雲の姿に感銘を受け、またその姿を写真に収め始めた事がきっかけでカメラマンを志す。
泉わこ(いずみ・わこ)
奇行の多い変人だが天才肌であり、カメラ雑誌のコンテストで入賞しているほか、彼女のデザインした『爆発くん』というキャラクターが友人のしあの手によりブームとなった。
初期は単独行動が目立ったが徐々に南雲・新倉との絆を深め、3人で行動を共にするようになる。
鬼カマボコ(おにかまぼこ)
4コマ漫画『落胆くん』を週刊CITY誌に連載していたが、打ち切りの危機に遭う。落胆くんは真壁鶴菱、泉わこを始めCITYの多くの人に読まれているようである。
担当編集・轟と仲が良い。
御婆(おばば)
モクメセイ荘の大家。モクメセイ荘には住んでいない。
高齢の女性として描かれているが南雲をも超える並外れた身体能力を持つ本作最強キャラであり、その力をもって南雲の家賃を回収しようとする。
真壁鶴菱の義理の母、立涌とまつりの祖母である(と、いうことは…)。
洋食マカベ
真壁鶴菱(まかべ・つるびし)
洋食マカベの店主である料理人。立涌・まつりの父。御婆の義理の息子。
真壁立涌(まかべ・たてわく)
CITY南高校2年3組。サッカー部所属でポジションはミッドフィルダーであるが、補欠。
店の手伝いが忙しかったが、南雲がバイトに来たことで部活にフルで参加できるようになった。
真壁まつり(まかべ・まつり)
真壁母
発掘調査で出かけているらしく、作中ではメッセージアプリ以外で登場しない。
よく発掘された遺物を真壁家に送ってくるが、捨てられたり壊されたり人に譲られたりと乱雑に扱われている。本人も特に気にしていない様子。
その正体については謎であるが…
???「スラマッパギ〜!」
マカベエ
店先に像が置いてある。可愛らしいデザインだが、発注ミスで着ぐるみは似ても似つかぬ姿になってしまった。
安達太良ワイン
安達太良博士(あだたらはかせ)
なぜか真壁家やその周辺に隠しカメラを設置し監視し楽しんでいた。
安達太良父(あだたらちち)
安達太良母(あだたらはは)
安達太良達太(あだたら・たつた)
かつてサッカー選手として活躍していたが、ヒザの怪我が原因で引退。よく車で酒屋の配達を手伝っている。
結構モテる。
安達太良かもめ(あだたら・かもめ)
新社会人で、芸能事務所でしあのマネージャーをしており、行動を共にする。皿をよく割るらしい。
安達太良良太(あだたら・りょうた)
泉りこを奇抜な方法でサポートしており、異名が多い。クラスメイトからは『現代のウィリアム・テル』とも評される。
安達太良うみ、安達太良そら(あだたら・うみ、あだたら・そら)
そっくりで家族でも見分けがつかないが、勉強や図工の得意不得意などが異なる。ささいなことでよく喧嘩する。
㈱バナナ
『週刊CITY誌』を刊行する出版社。洋食マカベ隣のビルの2階に事務所を置く。『落胆くん』コミックスもここから出版されている。
編集長(へんしゅうちょう)
白髪と髭が特徴の週刊CITY誌編集長。CITY三羽烏のひとり。
かつて、千年王国という名義で漫画家をしていたが突如として引退。当時の漫画にはプレミア価値がついている。
轟(とどろき)
『落胆くん』担当編集。
あらまさん
特集担当の編集。
あらゐの過去作『Helvetica Standard』にも登場していた。「あらま」が口癖。
CITY南高校
立涌たちが通う高校。
泉りこ(いずみ・りこ)
学校ではいつも寝ているが容姿端麗な美少女であり、彼女の一挙手一投足でありとあらゆる男性が恋に落ちる。ファンクラブが結成されており、彼女の生活を陰からサポートしている。
天城宗光(あまぎ・むねみつ)
2年3組担任。
『日本昭和史』という教科を受け持っており、作中では日本のプロレスの歴史を扱っていた。
お香が趣味で常に持ち歩いている。
CITY南イレブン
立涌が所属するサッカー部のこと。超高校級エース・笹子源次郎以外はほぼサッカー初心者で、その笹子もすぐコケて怪我してしまうためかなり弱い。
ただし、メンバーの殆どがサッカー以外に並外れた才能を持っている。
帯那林道(おびな・りんどう)
笹子源次郎(ささご・げんじろう)
彼さえいれば勝利が約束されるという強さで、海外からも視察が来る。しかし怪我しやすいのが難点で、しょっちゅう地面から突き出したモグラでコケる。
黒金大和(くろがね・やまと)
百万年に一人の野球の逸材だが、あらゆる推薦を蹴りサッカー部に入部。野球部に助っ人で行き甲子園優勝を決めた。
室根(むろね)
ミッドフィルダー。
人気バンド「ガウチョ」のギターで、武道館ライブも行っている。
春日(かすが)
横尾兄弟(よこおきょうだい)
兄弟でアパレルブランドを立ち上げている。兄はフィールドにトラップを仕掛ける。
苗場(なえば)
フォワード。
白金(しろがね)
ミッドフィルダー。
微笑六郎(ほほえみ・ろくろう)
常に微笑んでいる。6浪しているとか。
黒部(くろべ)
フォワード(補欠)。
人気司会者・黒部五郎の息子で、FX取引で部に潤いをもたらしている。
火野玉暴威之助(ひのたま・ぼういのすけ)
CITY南の番長だが、泉りこファンクラブとしあファンクラブの掛け持ちで忙しくたまにしか来ない。
権現山岩男(ごんげんやま・いわお)
ライバル校であるCapsLock高校が送り込んできたスパイ。
雁ヶ腹(がんがはら)
その他
タナベ菫桜子美(たなべ・すみれさくらこみ)
タナベ莫大な資産を持つ女性。民間警察として働いていたが足を怪我してしまい、自宅で治療に専念している。
なにかと街の人を表彰したがり、広大な敷地の邸宅にある塔の最上階に表彰者をもてなす為のスペースを設置している。またCITY誌への一人提供や、様々なコンテストやイベントの運営に関わっているなど街を盛り上げようとしている。
穂高(ほたか)
タナベさんに仕える執事。
タナベさんが表彰したいと思った人物をチェーンで捕らえる。暇をもて余すタナベさんに一発芸を披露することも。
本官(ほんかん)
光岳伸晃(てかりだけ・のぶてる)
劇団テカリダケは彼以外動物で構成されている劇団だが、なぜか南雲を主役にした劇を上演したいらしく彼女を執拗に勧誘した。
バイトもしており、公演の客入りもまずまずだが多くの人から借金をしているらしい。
市長選にちゃっかり出馬しており、大学生ながら25歳以上であることが判明した。
いい人(いいひと)
とにかくいい人だが、タナベさんに表彰されるのを頑なに嫌がっている。
しあ
絶賛売り出し中のタレント。安達太良かもめがマネージャーを務める。
CMに複数本出るなどその人気は絶頂で、街を歩くとすぐに人だかりができてしまう。
安達太良うみ・そらとさほど変わらない体格で幼く見えるが、泉わこの同級生である。
蓼科神威、自称クイズ王(たてしな・かむい、じしょうくいずおう)
御婆にボコボコにされたことがきっかけで行動を共にするようになり、御婆への復讐を誓っている。
雨飾えり(あまかざり・えり)
真壁まつりの大親友でよく一緒に居るが、近々イギリスへ引っ越すことを言い出せずにいる。
東堂(とうどう)
サイコメトラーよろしく残留思念を読み取り査定する。それゆえに一見なんでもないものに高額の査定をつけてしまう。
倉岳(くらたけ)
カリアゲ無料というサービスを行ったところ、客がお礼に持ってくる物が東堂商店で高額で売れてしまう。
山伏風穴(やまぶし・ふうけつ)
創作料理店『山伏』を開き、CITY誌に特集してもらったがすぐに潰れてしまう。その後、喫茶店として復活する。
長野原大介(ながのはら・だいすけ)
『超ドメジャー』な漫画家。処女作『前略こちら!!くちびるドロボー』は1000万部を超える大ヒットとなった。
TVアニメ『CITY THE ANIMATION』
2025年7月放送予定。『日常』以来14年ぶりの京都アニメーションによるあらゐ作品のアニメ化となる。同時に京アニ6年ぶりの新作。監督はその『日常』で副監督を務めた石立太一。
スタッフ
- 原作:あらゐけいいち『CITY』(講談社「モーニング」所載)
- 監督:石立太一
- キャラクターデザイン・総作画監督:徳山珠美
- 美術監督:山崎詩央里
- 色彩設計:宮田佳奈
- 撮影監督:植田弘貴
- 3D監督:加瀬達規
- 音響監督:鶴岡陽太
- アニメーション制作:京都アニメーション
- 製作:CITY THE ANIMATION製作委員会
キャスト
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 1
- 0pt