概要
元々はドコモのキャリア決済(電話料金合算払い)が前身。
これを細分化(厳密には違うが)すると、
の3つに大別される。そのうち上2つはドコモの契約が無ければ利用できない一方、d払いはdアカウントさえあればドコモの回線契約なしでも利用できるのが大きな違いである。
d払いのiD決済はおサイフケータイ扱いなので省くとして、ここではd払いのネット決済とバーコード決済について記述する。
d払いについて
基本的には設定したクレジットカードによる後払い形式となるが、ドコモの契約者は電話料金合算払いも選択可能……というかドコモの契約者の場合はデフォルト設定がそもそも電話料金合算払いになっている。
支払方法にdカード・電話料金合算払い・残高払いを設定した場合には200円につき1ポイントの還元があるほか、各種キャンペーンの適用を受け取ることが可能。dカード払いの場合はポイントの二重取りが可能なため、基本還元率は1.5%(dポイント還元)となる。当然ながらそれ以外の経路はポイントは一切付かない。
なおd払い対応でもAmazonなど一部のネット加盟店は特殊で、dカードをd払い経由では実質利用できない。ただし、常設キャンペーンのd曜日や期間限定キャンペーンを活用すれば、dカード決済よりもお得になることがあるので、Amazonをよく使う人はチェックしておくとよい。
現状
利用可能なお店は順調に増えてはいるが、バーコード決済についてもPayPayとは雲泥の差をつけられている他、楽天ぺイと比較しても利用者数では後れを取っているのが実情。特にPayPayにはバーコード決済で強かったLINE Payを吸収されたことでさらに差を広げられたほか、そして中堅のorigami Payを傘下に収めたメルペイや共通ポイントであるPontaと提携したau Payにも激しく追われる立場にある。
ちなみに大きく先行したPayPayに負けてるのは別として、楽天にも後れを取っているのは意外に感じるかもしれない。実際にd払いやdポイント利用可能店舗数自体は楽天ペイや楽天スーパーポイントより多いのだが、そもそもdポイント自体が大差で楽天スーパーポイントに比べて利用人数で惨敗している上、クレカとしてもdカードは人気が無いわけではないものの、業界1位の楽天カードが相手では利用者数で月とスッポンほど差があるといわざるを得ないのもでかい。この点は完全に通販に特化した楽天にマーケティング面で負けていると言わざるを得ない。
またドコモはキャッシュレス決済としておサイフケータイやdカードに対応している電子マネーであるiDによる決済の方が何かと実店舗では簡単というのも大きい。あえて非キャンペーン中の実店舗でd払いアプリを起動してまでわざわざd払いをするほどの価値を見いだせるかは微妙である。
とはいえd払いは主要コンビニにしっかり対応しているだけでもありがたいので、dアカウントさえあればそれなりに活用可能。またAmazonは他キャリアの電話料金合算払いによる決済では還元率を引き上げるのが難しく、せいぜい一部のクレカによる独自還元とAmazon発行のクレジットカードくらいしか還元率アップが望めないので、ドコモユーザーでAmazonをよく利用するならキャリア決済扱いとはいえd払いも押さえておきたいところである。
関連項目
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