Let's Dance!
Dance Dance Revolution with MARIOとは、任天堂とKONAMIのコラボレーションで実現したゲームキューブ専用ソフトである。
概要
発売は2005年7月14日。価格は¥6,800で、専用のマットコントローラーも付属していた(一枚のみ、希望者は同梱のハガキやインターネット通販で追加購入することが出来た。税込¥3,000)。
BEMANIシリーズの音楽ゲームであり、矢印に合わせて踊る「Dance Dance Revolution」(以下、DDR)シリーズのシステムをベースに、グラフィックや演出等を「スーパーマリオ」(以下、マリオ)シリーズと融合させた、その名の通りDDR+マリオである。
DDRベースではあるものの、マリオ側のユーザー層に合わせるためなのか当時発売・稼働していたアーケード版や家庭用と比べるとDDR側のゲーム要素がかなり簡略されており、譜面の流れを速くするハイスピードや譜面の配置をシャッフルまたはミラーにする等と言ったゲームオプション類は一切搭載されていない。代わりにDDRには無いミニゲームやギミックが搭載されている(これらの解説は後述)。
また難易度自体も低く設定されており、易しめの譜面で構成されている。とは言えこの辺りはDDRスタッフがしっかりと譜面を作り込んでおり、このゲームの最高難易度であるスーパーハードになるとDDRのボス曲でお馴染み初代PARANOiA並の高難易度譜面に匹敵するレベルの曲が出現したりするので、やり込もうと思えばそれなりの練習が必要となる。
楽曲のほとんどがマリオシリーズからのアレンジであり、幅広いシリーズから曲が選出されている。
編曲は誰がどのような曲を担当したかは不明ではあるものの、スタッフロールではサウンドディレクターに当時家庭用DDRの作曲を担当していたU1-ASAMI氏とサウンドにポケモンカードGBシリーズやマリオパーティの一部作品の作曲を務めていた嶋倉一朗氏の名前が確認できる。
ちなみにゲーム中に出てくる各キャラクターのモデルは「マリオパーティシリーズ」の「マリオパーティ5」を流用しており、イベント時の喜びモーションや目回しに浮かぶ鳥(?)等もそのままである。
一方ゲームシステムはアーケードの「Dance Dance Revolution EXTREME」(以下、EXT)を流用していると思われる箇所がいくつか存在する。その可能性がある要素としてゲーム中に流れるアナウンス音声や、グルーヴゲージの挙動がEXTとほぼ同じであり、EXTにも存在していた「100コンボを超えると変わる判定モーション」や、「隠れMARVELOUS判定」等の細かい挙動が、本作品でも確認することができる。(なお、隠れMARVELOUS判定はパーフェクト判定で矢印の光り方が黄色と白色に別れており、白く光っている方が実質MARVELOUS判定となる。本作品ではこの判定を取った事によりスコアや評価が変動する事は無い)
ストーリーモード
キノコキャッスルに封印されている
「ミュージックオーブ」は、
音楽の力がこめられた魔法の玉。
ある日、その封印が
何者かによってとかれ、
世界が音楽で
あふれかえってしまいました。
このままだと世界は
音楽に支配されてしまいます。
ミュージックオーブを
ふたたび封印するため、
ダンスでキセキを起こして、
世界中に散ってしまった
ミュージックオーブを
取りもどしましょう!
─────────取扱説明書 P6より
このモードでは大抵の問題がダンスでノリノリになることで解決出来てしまう。
例としては、
- 深い土管に転落しても、ダンスをすれば足場の大きなキノコが伸びて出口まで辿り着ける
- オーブを守る敵も、目前でダンスしていれば倒せちゃう
- 山小屋で凍えそうでもダンスすれば暖炉に火が点いて(ry
- ボブスレーで滑走中に雪崩から追いかけられても、ダンスすれば(ry
・・・と、もはや何でもありである。
登場キャラクター
マリオ
ルイージ
永遠の二番手・・・もとい緑色の帽子が良く似合う、マリオの弟。
プレイヤーキャラクターはマリオとルイージ二名のみである。
キノピオ
ミュージックオーブの封印がとかれたことに気づき、マリオたちに助けを求める。
ストーリーモードでは延々ついてくる。ラストのクッパ城までついてくる。
そしてひたすらに鬱陶しい。マリオやルイージが喋らないため、説明口調が多いのもあると思うが。
なぜか「マリパ5」同様ストーリーのキノピオは不憫に扱われている。
ワルイージ
ワールド1のボス。ミュージックオーブを手に入れ、世界一のダンサーになろうとする。
何故ここでワルイージなのか。それは誰にもわからない。長い手足を活かしたダンスはなかなか見応えがある。
クッパ
マグマの谷に囲まれたクッパ城の主。ある目的のために、ミュージックオーブをねらう。
本編でもスマブラでも見られない、非常に軽快な動きをするクッパの姿は必見である。
他にも様々なキャラクターが登場する。
ギミック
このゲームでは、DDRにはないマリオならではのギミックが多数存在する。
フリープレイモードではこれらのギミックのON・OFFでスコアが別々に保存される。
クリボー
ご存知ザコ。アローと同じように流れてくる。
普通のアローと同じ扱いで踏むと倒せる。
ノコノコ
ご存知ザコその2。アローと同じように流れてくる。
一度踏むと甲羅に閉じこもり、1拍後にもう一度ジャストで踏むと元の方向へ滑っていく。
滑った先にアローがあると、それを巻き込んで消滅させる。
二度目のタイミングを誤ると滑らずその場で消滅するので、なかなか厄介な存在。
ボム兵&バブル
タッグで登場。バブル(火の玉)がアローと同じように流れてくる。
判定エァリアの先にボム兵が常時待機しており、バブルを踏み損ねるとゲージが減る。
踏んだバブルは消滅する。
対戦プレーだと相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!レーンにバブルが放物線を描いて飛んでいく。
プクプク
AとBがいる。Aはレーン外からやってきて、アローと同じように判定エァリアに重なる。
Bは下から飛んできて、流れてきたアローの位置を隣に一つずらして去っていく面倒くさいヤツ。
トゲトゲ
所謂ショックアロー。DDRと違うのは全体ではなく一箇所ずつ出てくるところ。
踏むと爆発してダンスゲージが大きく下がってしまう。
緑と赤の二種類があり、赤の方が速いスピードで流れてくるので注意。
ゲッソー&ゲッソー足
ゲッソーとゲッソーゲソでゲソ。どちらもアローと同じ扱いだが、足の方は素早い上にやや判定が分かりづらいか。
アローの位置にターゲットのようなマークがあるので、それを参考に。
ハンマー
ハンマーブロスのハンマー。見た目の変化したバブルだと思って構わない。
コイン&スイッチ
スイッチを踏むと、アローがコインに変化する。ストーリーモードでの資金源に。
フリーモードでもコインになるが特に恩恵はない。
スイッチは時々いじわるな移動をすることがあるので注意しながら踏んでいこう。
テレサ
画面下に巨大テレサが陣取っている。アローや小さなテレサを踏み損ねると、
巨大テレサがどんどん画面を覆っていく。
小さなテレサを踏むと、逆に追い払う事が出来る。
フリーザー
マリオブラザーズから登場。ポケモンではない。セットでファイアフラワーもついてくる。
ファイアフラワーを踏むと画面下のフリーザーが小さくなる。要するに見た目の変化したテレサである。
氷のトゲトゲ
その名の通り、見た目の違うトゲトゲ。
ただし色分けがされていないので、こちらの方が対処はしやすいか。
キラー砲台
砲台が画面下に陣取っている。アローより速い速度でキラーを飛ばしてくる。
タイミング良く踏めばキラーが砲台に跳ね返り、三回当てると砲台を破壊できる。
三段ロケット
クッパ戦専用ギミック。
三種類のロケットパーツ(ジェット→本体→先端)を上手く組み合わせると、クッパ目掛けて飛んでいく兵器。
ただし組み合わせる順番を間違えるとロケットが爆発し、ダンスゲージが大きく下がってしまう。
ミニゲーム
本作には、マットコントローラーで遊ぶ事でより楽しめるミニゲームが12種類用意されている。
基本的にストーリーモードでのボーナスコインに変換されるが、単体で遊ぶ事も可能。
また、条件を満たす事で解禁されるミニゲームもある。
たたけクリボー
モグラ叩き。ハンマーの向きによって上のクリボーが見づらかったりする。
ポールにとびつけ
スーパーマリオブラザーズのゴールポールを題材にしたミニゲーム。
←→を交互に踏み、タイミング良く↑を押してより高いところに飛びつく。
ウッキーバナナ
上で待機しているウッキーが落とすバナナをキャッチする。
トゲトゲを取ってしまうと少しの間動けなくなるので注意。
ノコノコパンチマシーン
←↑→でパンチが飛び出すマシーンを使い、ノコノコを倒す。
まとめて倒せば高得点だが、時々流れてくるキノピオを叩くと一定時間動けなくなってしまう。
にげろワンワン
かわせ!ゆきだまゴロゴロ
崖の上から転がってくる雪玉を避ける。
時々バウンドして進行方向が変わる事があるので注意。
えらんでたからばこ
二つの宝箱がシャッフルされるので、どちらかを選ぶ。
最初にアイテムが見えるので動体視力との勝負。
たたいてコインゲット
3つのブロックを叩いてコインやアイテムをゲットする。
トゲトゲが入っている事も。
くもくもコインゲット
スーパーマリオブラザーズのボーナスステージのようなゲーム。
動く雲に乗りながら、配置されているコインを取得していく。
とんでトランポリン
左右を同時押しからスタート。
トランポリンが戻るタイミングで同時押しを離し(=ジャンプし)て、どこまで高く飛べるか。
トロッコオンプあつめ
コース上においてあるオンプを集めてゴールを目指す。
トロッコに置いて行かれないように注意して進もう。
すすめ!アンサンブルごう
ストーリーモードでの移動手段「アンサンブル号」が題材。
上下左右、扉の開いている通路を選んで進んでいく。
全部で15枚あるが、直前まで全部開いていたりどんどん間隔が狭まっていったりして
最後まで到達するのは至難の業。
関連動画
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関連商品
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関連項目
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- 0pt