DE10とは、旧国鉄が開発・製造したディーゼル機関車のひとつである。
概要
本線用機関車として投入されたDD51は、電気式ディーゼル機関車(エンジン→発電機→モーター→車輪)のDF50と比べ機器の重さの点などで有利な液体式(エンジン→トルクコンバータ→車輪)をとり、自力で開発した1000馬力級エンジンを2基搭載して2,000馬力級の性能を確保した。
これに対して、線路規格の弱い線区などで使う汎用中型機関車として、DD51の実績を生かした国産エンジンを2基ではなく1基搭載としたのが本機である。
外見はDD51を踏まえたのが良く分かる凸型車体をもつ。汎用性の高さを買われて全国各地での入れ替え作業・列車牽引で使用され、JR全社に継承された。これは国鉄型機関車では唯一のケースである。
変った運用としては特急有明の485系・783系を熊本駅から当時非電化の水前寺駅まで牽引運転したケースがあった。現在は廃車も進んできたが、当分は活躍が続きそうである。
この機関車のあだ名として「デーテン」「ディートウ」などというものがあるが、通じにくいこともあるのでそのときは「ディーイージュウ」と言っておけば通じるはずだ。たぶんね。
派生機
本機を元に以下の機関車が作られた。
- DE11:客車を連結する装備をはずした入れ替え専用機関車。
- DE15:冬場はラッセル式除雪車として使えるよう装備を増したDE10。最近は除雪車として使われることはまれ。
- DE50:DD51(と炎上に定評のあるDD54)の後継機として1両だけ作られた。エンジンを2000馬力のものに積み替え冷却能力も上げている。しかしオイルショックで『交通量の多いとこは電化にしようぜ』ということになり量産化は没。
余談
JRで余剰となった車両が地方私鉄へ譲渡され、そこで第二の車生を送るケースも存在する。
特に真岡鐵道や嵯峨野観光鉄道、わたらせ渓谷鐵道などが有名。
また変わった例として、JR貨物での研修機材として使用される車両もある。
1970年に日本車輛で製造された1511号機は1993年に廃車となった後、東横車輛電設(現在の東急テクノシステム)にて改造された。このとき、塗装も原色からJR貨物標準色に塗り変えられている。
関連動画
MikuMikuDanceモデルも作成・配布されている。
関連静画
関連立体
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 3
- 0pt