DirectX(ダイレクトエックス)とは、Microsoft(マイクロソフト)社が開発・提供しているゲームなどのマルチメディア向けAPIセットである。
PC及びXBoxシリーズ向け3DグラフィックスAPIの標準的存在。DirectXを使ったプログラミングはエンドユーザランタイムではなくSDKをダウンロードする。
概要
2018年11月現在の最新バージョンは、Windows10用が12、Windows 8.1用が11.2、Windows 7/Vista用が11.0。
長らく9.0cが主流となっていたが、XPのサポート終了に伴って今後は11.0以降が主流となっていく可能性が高い。
グラフィックカードでは、AMD RadeonではR9/7 200シリーズが11.2、HD5000シリーズが11.0対応。
NVIDIA GeforceはGeForce 700シリーズが11.2対応(一部除く)、400シリーズが11.0対応となっている。
Intel HDG/GMAはIvy Bridge世代のCPUが11.0対応。
2018年11月現在、11.3または12はWindows10専用バージョンとしている※1
※1 マイクロソフト社DirectXダウンロード(2018年11月閲覧)
DirectX 9.0 のコンポーネント
- DirectX Graphics
- DirectX の前バージョンの DirectDrawコンポーネントと Direct3Dコンポーネントが結合された単一のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) であり、すべてのグラフィックスプログラミングに使用できる。このコンポーネントには、多くのグラフィックス プログラミング作業を簡単にする Direct3D エクステンション (D3DX) ユーティリティ ライブラリが含まれる。9.0はWindows XP、10はWindows Vista、11は Windows7。
- DirectInput
- フォース フィードバック テクノロジのフル サポートなど、さまざまな入力デバイスをサポートする。
- マイクロソフトはXBox360コントローラーでの入力はXInput、キーボード操作はウィンドウメッセージが推奨される。
- DirectPlay
- マルチプレーヤ用ネットワーク ゲームをサポートする。現在は推奨されていない。
- DirectMusic
- DirectMusic Producer で作成した波形、MIDI サウンド、または動的コンテンツに基づく音楽サウンドトラックや音楽以外のサウンドトラックの両方に使える、完全なソリューションである。DirectAudio に置き換えられている。
- DirectSound
- 音声の再生と波形オーディオのキャプチャが可能な、高性能なオーディオ アプリケーションの開発に使える。
- DirectSoundは現在のSDK(20010 June)に含まれておらずXAudio2を使うことが推奨されている。
- DirectShow
- マルチメディア ストリームの高品質なキャプチャおよび再生を提供する。非推奨。
- DirectSetup
- DirectX のコンポーネントを 1 回の呼び出しでインストールするための、シンプルな API である。
- DirectX Media Object
- データ ストリーミング オブジェクトの書き込みと使用をサポートし、ビデオとオーディオのエンコーダ、デコーダ、およびエフェクトが含まれる。
- Direct2DおよびDirectWrite
- Windows VistaおよびWindows 7のためのコンポーネント。Direct2Dは二次元グラフィックのためのAPI群である。DirectWriteはフォントを高速描画をするためのAPI群である。
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関連項目
外部リンク
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