DOOM単語

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ドゥーム

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DOOM（ドゥーム）

英単語で、死、破滅、最後の審判を表わす名詞。中英語 dom, dome 、古英語 dōm '審判' に由来。
id Softwareによって開発されたFPS（ファーストパーソン・シューティング）ゲームである。

概要

米国のFPS主体のゲーム文化を象徴する作品。
本作の登場により『ゲーミングPC』の需要が発生した。また、初代はパソコンゲームらしく追加データであるMODの開発とゲーム解析が作者公認により広まったことにより、高い拡張性があるのが特徴。
また、本作の初代をベースにしたエンジンが発端となって生まれた現在に至るまで続くシリーズタイトルも数多くあるなど、「洋ゲー」という括りでは足りないほどの功績をビデオゲームに齎した作品。

目の前に現れた敵を「狙い撃つ」というFPSの基本はそのままに、閉鎖世界を単独で捜索し、封鎖された道を開く手段を探し、先に進んでゆくというシステム（国産ゲームで言えば、「ゼルダの伝説」的な謎解き要素）を積極採用したのが初代に当たる。

同時に、グラフィック面や演出面で“臨場感”を出すため、ホラー性を出した世界観も特徴的である。その後、主観視点であるという特徴を利用した「ホラー系FPS」の元祖としての地位を築いた作品でもある。

また、「臨場感＝リアル追及」の負の側面や「ゲームの面白さ＝中毒性」を体現するゲームであることで有名。
敵を倒した時の描写が下記の関連動画にあるよう過激であることから猟奇的なゲームとされ、「熱中して職務中にゲームプレイする職員が出始めた」といった社会問題、果ては『コロンバイン高校銃乱射事件』の犯人メンバーの数人がこのゲームをプレイしていたという事実が発覚して以後、いわいる日本国内でいう「ゲーム脳」を証明するゲームであるとして販売規制が掛ることもあったなど、多くの問題を抱えた作品でもある。
（誤解を招かないように注意書きすると、「ゲーム脳」は←の項目内で触れられているとおり、学術的に不完全で根拠の無いものなのである）

主要な作品一覧

DOOM...1993年に発売。全3つのエピソードで構成されていて、シェアウェア版ではエピソード1のみを遊ぶ事が出来る。1995年には、これを修正しエピソード4を加えたUltimate Doomが発売された。(現在 Steamで購入できるのはこっち)
DOOMⅡ...1994年発売。前作の最後に地球へと戻ってきた主人公が、既に地獄の勢力から侵略を受けていた地球を救う為に孤軍奮闘する。新たなモンスターや武器が追加された。全32面。
FINAL DOOM...1996年発売。TNT Evilution(全32面)とThe Pluto nia Experime nt(全32面)という２つの作品が収録されている。いずれも難易度は高め。
Master Levels for DoomⅡ...1995年発売。id softwareによるマップ集。21つのステージを楽しめる。
DOOM 64...1997年、Nintendo 64で発売された。グラフィック・武器・効果音等が変更されていて、BGMはダークアンビエント調のものになった。全32面。実はPCに移植されていて、DOOM 64:Abs olution、DOOM 64 EXというものが存在している。前者はDOOMⅡのＩWADで動作するが、後者はDOOM 64のカセットのROM データが必要になる。
DOOM 3...2004年発売。従来のDOOMとは違い、広い場所で敵の大群と戦うのでは無く、狭い場所においてホラー的な演出と共に少しずつ出てくる敵を倒すものになった。
DOOM 3 Resur rection Of Evil...2005年発売。新たな武器とモンスターが追加された。DOOM 3の拡張パックという扱い。
No Rest For The Living...2012年に発売された、DOOM 3:BFG Edit ionに収録された作品。DOOMⅡの続きで、全9つの新しいマップで遊べる。因みにXbox360で購入できるDOOMⅡにはこれが収録されている。
DOOM(2016)...2016年発売。スローテンポなホラー FPSではなく、初代よろしくのある程度開けたエリアを機動力と火力で戦う所以“オールドスクール FPS”へと原点回帰した。武器を使った攻撃の他に、グローリー・キルと呼ばれる近接攻撃が可能になっている。シークレットが満載で、シリーズファン向けの物も多い。スナップマップという機能では、オリジナルのマップを作る事が出来る。
DOOM Eternal...2020年 3月発売。DOOM(2016)の続編であり、より運動性が強化されたほか、多数の武器の切り替えによる戦略的な戦いが洗練された作品。もちろんシークレットやシリーズファン向けの要素も詰まっている。