DP殺すマンとは、ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3にてクソルが命名したダークフェニックス対策のことである。
詳しい概要
MARVEL VS. CAPCOM 3に参戦したキャラ『フェニックス』は、体力が全キャラ中最低であり、超コンボゲーであるMVC3においてはほとんどのキャラのコンボが即死コンボと化してしまう。
これだけ書くと弱く感じてしまうのだが、彼女にはLV5ハイパーコンボ『ダークフェニックス覚醒』というものがある。
これは体力が0(厳密には100)になると同時に自動発動し、周囲に攻撃判定が発生。体力が全回復+攻撃力と機動力が上昇するのだが、「体力が徐々に減っていく」「投げなどのロック技の被ダメージが1.2倍になる」などのデメリットが生じる。しかし体力が減るデメリットを、新システム『Xファクター』と併用することで打ち消すことができ、Xファクターは『チームのメンバーが少ない時ほど発動した時の攻撃力と機動力が上昇する』という特徴があり、これによりフェニックスは『DP覚醒の攻撃力と機動力+Xファクターの攻撃力と機動力』という凄まじい力を得ることができる。
そのため、こちら側3人VSフェニックス1体でも、フェニックスにDP覚醒を発動させられるとそのまま3タテされることも珍しくない。
事実、無印版では強力すぎて世界中で物議を醸していた。
完全版であるULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3ではXファクターの攻撃力上昇が下がったため一応弱体化はしたものの、DPの性能自体はほとんど変わっていないため、結果的に無印版と変わらない性能となってしまっている。
これに対処するべく、AC北斗の拳のナギ無しトキや、タツカプ壇上で戦国BASARA Xを宣伝したことで有名な格闘ゲームプレイヤー『クソル』は、フランク・ウェストの前転の無敵を利用した対策方法を開発し、『DP殺すマン』のタイトルでニコニコ動画に投稿。概要は関連動画にもあるが、DP化した瞬間に発生する爆発攻撃判定(発生0F)を前転で回避し、対空投げ技であるLV1ハイパーコンボ『ファニーフェイスクラッシャー』を当てるというもの。
当初はただのネタ動画であったが、その約1ヶ月後に、アメリカ・アトランタで開催された世界大会FINAL ROUND XVにて、EVOの無印版MVC3第5位の実力者であるFilipinoChamp(通称:ピーノ)に対してDP殺すマンを使用し見事成功。これを見た2人の実況者は驚きのあまり次の試合に突入しても「あんなの今まで誰か見たことあるかよ?」と、DP殺すマンに対しての会話がしばらく続いてしまうほどの衝撃を与えた(ちなみに食らったピーノ自身は笑っていた)。実況だけでなく会場の盛り上がりもハンパなく、観戦者の多くは総立ちになり「なんだよ今のww」というリアル審議AA状態と化していた。
ちなみに、クソルの次の対戦相手であるFLOCKERも本来フェニックスを使用するらしいのだが、DP殺すマンを見た衝撃でクソル相手にフェニックスを使わなかった(実況から推測)ことから、彼に与えた衝撃は相当なものに違いない(実際、彼はクソルが誤ってポーズし、それをピーノが運営に確認する姿が映った際にクソルとピーノの間から笑って見ている姿が見て取れる)。もしそのままフェニックスを使ってクソルと対戦していたらどうなっていたのだろうか?
ちなみにDP化した瞬間を狙って即死させるテクニック自体はスパイダーマンなどで無印版から可能であったが、実践で使うのは難しいためあまり話題にならなかった。しかしクソルの活躍によりDP殺すマンはかなり効果的なテクニックであることが実証されたため、ネタの域から実戦で使えるテクニックにまで昇華し、様々なプレイヤーが打撃投げの技を持っているキャラクター(スパイダーマン、X-23、スーパースクラル、シーハルクなど)からDP殺すマンが開発されることになった。その結果フェニックスはキャラランクが下がるという事態に陥り、全世界のフェニックス使いは悲しみを背負うこととなった……。DP殺すマン恐るべし。
余談だが、クソルがFINALROUNDでDP殺すマンを成功させた後のポーズ画面は、『ガッツポーズをした後に振り向いて手を戻したらスタートボタンに触れた』のが原因らしい(本人のTwitterより)。
関連動画
最初はただのネタ動画だった……。 公の場でのお披露目(※対戦相手はEVO5位の実力者です)
関連項目
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