このRPGには血が通っている。
あなたの選択が物語を紡ぎ、世界を変える。
概要
『Dragon Age:Origins』(ドラゴンエイジ:オリジンズ)とは、BioWareが製作しエレクトロニック・アーツによって発売されたロールプレイングゲームである。2009年11月3日にWindows・PlayStation3・Xbox360向けに発売された後、2009年12月21日にMacOSXにも移植されている。
エルフやドワーフ、闇の軍勢といった西洋ファンタジーの世界観と物語を舞台に繰り広げられる正統派RPGであり、主人公は英雄の集団グレイ・ウォーデンの一人として、アーチデーモンの地上侵攻を阻止するのが目的である。ストーリーに関する自由度の高さが最大の売りで、海外で様々な賞を受賞しており。大手のレビューサイト、IGNやMetascore(メタスコア)からの評価も高い。
現在、続編としてDragon Age 2が発売されている。
ストーリー
教会によれば、ダークスポーンは人間の傲慢さが生み出したのだという。
その昔、世界を征服した賢者達が、強欲にも神の国に攻め入った。やがて彼らは創造主の怒りに触れ、自ら冒した罪に相応しい罰を受けた。賢者たちは変わり果てた姿で戻ってきた。それがダークスポーンだ。
ダークスポーンは世界を破滅へと導く恐怖であった。まずドワーフの王国が標的となった。地底回廊の奥底より、ダークスポーンは人々を追いつめていった。
種族や身分の垣根を越え、世界中から勇敢な戦士や魔道士が集結した。グレイ・ウォーデンは犠牲を厭わず闇と戦い、ついに勝利した。
勝利から四世紀、我々はダークスポーンの再来に備えて監視を続けてきた。しかし一度は英雄と呼ばれた我々も、長き歳月を経て人々から忘れ去られている。いまやグレイ・ウォーデンの数は減り、その警告に耳を傾けるものは少ない。私はこの目で世界を見てきた。抗うには既に手遅れなのだろうか。
物語の舞台となるのは、セダス大陸の一角を担うフェレルデン王国。ケイラン・セイリン王の統治のもと、公爵、伯爵、男爵といった貴族によって支えられており、人間以外にも、エルフやドワーフなどざまざまな種族が暮らしている。
各々の事情によって故郷を去ることとなった主人公は、グレイ・ウォーデンの指揮官、ダンカンに導かれ、オスタガーに到着する。そこには人間の軍勢が集められ、ダークスポーンとの決戦の準備が行われてた。試練をへてグレイ・ウォーデンの一員となった主人公だったが、ついにダークスポーンと雌雄を決する決戦の火蓋が切って落とされた。だが・・・
オスタガーでの決戦の後、ダークスポーンに対抗するために仲間を集める旅に出た主人公は、さまざまな体験を経て、やがて強大なアーチデーモンに立ち向かってゆくことになる。
システム
プレイヤーは、主人公を自由にキャラクターメイキングすることができる。選べる項目は、性別、種族、職業、出自、顔、声など。自由なキャラクターメイキングは必ずしも珍しいことではないが、本作で特徴的なのは、種族と出自によって最序盤のストーリーが全く異なるほか、以降のストーリーや会話の選択肢にも大きく影響していくことである。
プレイヤーは会話の選択肢によって様々なロールプレイすることが可能。時には殺人や虐殺、裏切りといった善悪を問う選択を強いられることも。背景設定に裏付けられた選択肢の豊富さこそが本作の特徴である。選択肢によってはクエストの結末やストーリーが変化していく。
仲間はそれぞれの主義を持っており、ストーリー上の選択肢いかんで仲間の好感度が上下する。好感度が上がると能力値が上がったり特別なイベントが発生するなどの恩恵があるが、下がりすぎるといずれパーティーを去ってしまう。好感度は、ギフトの贈与、会話などでも増減する。ある仲間の好感度を上げる選択が、別の仲間の好感度を大きく下げることが多々あり、プレイヤーの選択が問われる。一部の仲間は、好感度が高くかつ特定の条件を満たすと、主人公とロマンスを行うことができる。
主人公とコンパニオン達の中から最大4人を選んでマップを探索し、会話をしたり戦闘を行ってゆく。戦闘はリアルタイム形式で行われる。 基本的に仲間は事前に設定された作戦に従って自動行動を行うが、要所では、プレイヤーが時間を止めて、直接行動指示を出すことができる。 アクション性は少なく、戦術が非常に重視されるシステムになっている。 また、敵の数が有限であるために、いわゆる経験値稼ぎができず、 そのために計画的なキャラクターの育成が求められる。
日本語版
日本語版は2011年にPlayStation3とXbox360向けにスパイクから発売された。海外向けに配信されていた6つのDLCが同梱されている。
PC版は英語版しか存在しないため、日本語化MODが作成・公開されているが、完成はされていない。(・・・といのもこのゲーム、恐ろしく文章量が多い。)
登場人物
主要な登場人物
- ダンカン(Duncan)
フェレルデンのウォーデン提督であり本作のナレーションを担当している。二刀流の使い手。経験豊富で、フェレルデン支部にいるウォーデンたちの支柱である。フェレルデンはグレイ・ウォーデンの数が少ないため、ダンカンは積極的にリクルートを行っており、そのために国内では顔が広い。また、オスタガーで凄絶な死を遂げるがその遺品である二刀はDLC入手できる。 - ロゲイン(Loghain)
「デーン川の英雄」と呼ばれる名将。老いてなお、軍略・武芸ともにフェレルデン随一である。数十年昔、マリック王とともに、フェレルデンを占領していた敵国オーレイをデーン川で打ち破り、独立を果たした。その功績により、平民でありながらも公爵の地位を手にした。オスタガーにおいて、ケイラン王とグレイ・ウォーデンを裏切り、フェレルデンの権力を握る。本作では、アーチデーモンとともに主要な悪役を演じるが、仲間につけることも可能である。 - アーチデーモン(Archdemon)
400年に一度現れる悪魔の総称。かつては古き神々であったと言われるが、ダークスポーンの汚染により邪悪な怪物へと変貌する。ダークスポーンは普段は地底に潜んでいるが、復活したアーチデーモンに率いられると地上にブライトと呼ばれる大侵攻を行い、そのたびに世界は破滅の憂き目にあう。アーチデーモンを倒すことが本作品の最終目的である。
コンパニオンとなるキャラクター
- アリスター(Alister)
主人公とオスタガーの戦いを生き残った青年のグレイ・ウォーデン。テンプル騎士団になるための教育を受けたことがある。お調子者だが根は正義漢であり主人公を親友として信頼しているため、真面目な行動や返答を求める。 - モリガン(Morrigan)
伝説の魔女フレメスによって育てられた妖艶な魔道士であり、毒舌屋で善人的な行動は好まず、主人公には常識より実利を重視した行動を求める。DLCである「ウィッチハント」では焦点が当てられる。 - 犬(Dog)
ブルドッグのような姿をした戦闘犬。恐ろしい怪物であるが、飼い主である主人公やその仲間には賢く愛嬌のあるペットとなる。公式サイトによるとマスコット的存在らしい。 - レリアナ(Leliana)
優れた弓使いであり、容姿端麗な吟遊詩人。修道院にいたこともあって、信仰心が強く、主人公には良識ある行動を求める。公式DLCの一つ「レリアナの歌」では主人公を務める。 - スタン(Sten)
灰色巨人の種族であるクナリの戦士。両手剣の使い手で、諸国に恐れられた卓越した武術を持つ。武人肌で、主人公にも毅然とした行動を求める。好きなものは絵画。 - ウィン(Wynne)
フェレルデンの老齢の女魔道士。精霊の癒し手で、回復魔法を得意とする。理知的で、主人公にも理性ある行動を求める。 - ゼブラン(Zevran)
暗殺者集団「アンティヴァの黒カラス」に属するエルフの男ローグ。二刀流と暗殺のエキスパート。極度の楽天家で、冗談を好み、性的に奔放。 - オグレン(Oghren)
ドワーフの勇猛な戦士。両手斧を振るい豪放磊落で、好色で、酒飲みという典型的なドワーフである。 - シェイル(Shale)
DLCのクエスト「囚われし石像」にて仲間になるゴーレム。形体を変えて、様々な役割をこなすことができる。ゴーレムのくせにお喋りさん。
追加コンテンツ
ストーリーやコンパニオン・アイテムを追加するDLCがいくつか配信されている。
関連動画
プレイ動画
Awakening
関連商品
関連項目
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- 0pt



