E・HERO ジ・アースとは、漫画「遊☆戯☆王GX」に登場するカードである。
概要
E・HEROの融合モンスターの1体にして、カードデザイナー、フェニックスの手によって作られたとされる最後のカード、「プラネットシリーズ」の1枚。響紅葉が世界チャンピオンとなったとき、紅葉に贈呈された。その後、紅葉が使用している。
「E・HERO フォレストマン」と「E・HERO オーシャン」を融合素材とする融合モンスターで、自分フィールド上のE・HEROを生け贄に捧げる事で、エンドフェイズまでそのモンスターの攻守それぞれの数値分、このカードの攻守を上昇させる効果を持つ。
紅葉のデュエリストとしての最後のデュエル、VS十代戦では、「平行世界融合」の効果で融合召喚され、フィールドの「E・HERO エアーマン」を生け贄に捧げて攻守を吸収し、十代の「E・HERO サンダー・ジャイアント」を攻撃してフィニッシャーとなった。
デュエル終了後、紅葉のデッキは十代に託され、以後、十代がこのカードを使用することとなる。
作中で十代の行うデュエルでは必ずといっていいほど登場していた。
作中での初登場となるVS龍牙戦では龍牙のインチキ(文字通り)で魔法カードの発動を封じられる中、罠カード「アナザー・フュージョン」で融合され、「サイバー・ダイナソー」を破壊、さらに「シールド・ストライク」の効果ダメージを与えて勝利を決めた。
VS三沢戦(1回目)では、このカードの専用サポート、「アース・グラビティ」が登場。レベル4以下のモンスターに(守備表示であっても)攻撃を強要するカードで、守備表示であった三沢の「リグラス・リーパー」、「きつね火」に強制的に攻撃させ、ライフを0にした。
十代のエースとして活躍していたが、VSレジー・マッケンジー戦終了後、自分自身の最高のデッキを使いたいという考えから、このカードの入ったE・HEROに代わりM・HEROを使用しだしている。だが、このカードもポケットに入れて持ち続けている。
このカード含め、プラネットシリーズは、トラゴエディアがフェニックスの体を乗っ取り、自らの復活に必要な「決闘者としての生命力(エナジー)」を吸収するため作り出したカードであった。
終盤、復活のための準備を着々と整えていたトラゴエディアは、天上院吹雪を操り十代とデュエルさせ勝利。自らの復活に必要な「ハネクリボー」とこのカードを奪いとった。
エドとのデュエルに勝利し、最後のプラネットシリーズを回収したトラゴエディアは自らの復活の儀式、グランド・クロスを始めた。直後に万丈目らと共に駆けつける十代であったが、一歩遅く、トラゴエディアの復活を許してしまう。
その後、不要になったこのカードと「ハネクリボー」を十代に返し、十代・万丈目とトラゴエディアの最後の決闘が始まる。
トラゴエディアの持つ最後のプラネットシリーズ、「The supremacy SUN」に追い詰められる十代・万丈目であったが、十代は「光と闇の竜」と「ハネクリボー」を融合し、神官の遺した千年アイテムの力、「マアト」を融合召喚。「マアト」の効果でドローした「ミラクル・フュージョン」によって墓地のオーシャンとフォレストマンを融合素材としてこのカードが融合召喚された。
先に融合召喚され、The SUNの攻守の半分を吸収した「E・HERO ガイア」を生け贄に捧げて攻守を吸収。The SUNを攻撃して戦闘破壊し、「マアト」でダイレクトアタックし、決着をつけた。
(ネタバレここまで)
全てが終わった後はE・HEROは紅葉に返され、十代はM・HEROを使用し続けていたようである。
読み切りでの十代VS紅葉戦では紅葉が使用。
序盤に「融合」で融合召喚され、「エレメント・カウンター」や「高位次元ガード」で攻撃から守られ続けたが、一度も攻撃する機会はなく、最終的には「元素融合 エレメント・フュージョン」で「E・HERO Core」の融合素材となった。
効果名は「地球灼熱(ジ・アース・マグマ)」、攻撃名は通常時が「アース・インパクト」(パンチ)、「アース・コンバスション」(胸からのビーム)、効果使用時は「地球灼熱斬(アース・マグナ・スラッシュ)」。
効果を使用すると両手からマグマのようなものが噴出し、これによる斬撃で攻撃を行う。
このカードの効果はモンスターの攻撃力を吸収できるが、基本的にこのカードより高い攻撃力を持つモンスターが相手フィールドにいるのでもない限りあまり意味を成さない効果であり、作中でこのカードの効果が使用される場面も、多くは使用せずとも勝てる状況になっている。特にVSレジー・マッケンジー戦では効果を使ったことが裏目に出てしまっており、十代も悔いていた。
プラネットシリーズでは唯一、「The (単語) (惑星名)」の形になっていない。
1巻表紙では、ジ・アースの肩に乗る十代が描かれている。
また、9巻表紙では、手札を持ちデッキからカードをドローする十代が描かれているのだが、なぜか手札にこのカードらしき融合モンスターがある。
「遊☆戯☆王GX」と同じくVジャンプで連載されている「犬マユゲでいこう」で、「エセメンタルヒーロー ヅ・アース」なるものが登場したこともある。
OCG版
ジャンプフェスタ2007の会場で先行販売、2007年3月8日に一般販売された「PREMIUM PACK 10」でほかの漫画版HEROらと共にOCGに登場。
融合・効果モンスター
※「ブースターSP-レイジング・マスターズ-」収録のカード(SPRG-JP055)による
星8/地属性/戦士族/ATK 2500/DEF 2000
「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):自分フィールドの表側表示の 「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、 そのモンスターの攻撃力分アップする。
ほかの融合E・HERO同様、「融合召喚でしか特殊召喚できない」効果が追加された。また、吸収できるのは攻撃力だけとなった。
基本的に効果を使用してもしなくても、与えられる最大ダメージ量は変わらないため、効果を使うと1体失った分、モンスター数としては損をしたことになってしまう。また、攻撃力を集約するため「魔法の筒」などにも弱くなる。効果を使うのは、相手の場に攻撃力の高いモンスターがいて、そのままでは敵わない場合などにするとよい。
また、「E・HERO アブソルートZero」とは相性がよく、相手モンスターを一掃して直接攻撃できる。
攻撃力の上昇は、リリースした時点での攻撃力を参照する。何らかの効果でリリースするモンスターの攻撃力が変化している場合、変化した攻撃力で計算する。
融合素材が融合召喚につなぎやすい優秀な効果を持っており、このカードを融合すること自体は難しくない。だが、現在はこのカードの融合素材と同じ素材を用いることで「E・HERO アブソルートZero」、「E・HERO ガイア」、「V・HERO アドレイション」が融合召喚可能。それぞれ優秀な効果を持っているので、このカードが融合召喚できる状況であっても、それらが優先されることも多い。
上記のどれにもにない利点としては、融合素材がカード名を直接指定しているので、「沼地の魔神王」による素材代用や「E・HERO プリズマー」で素材のコピーが可能ということがある。また「融合準備」を介して、素材となるモンスターをサーチして融合をサポートするのにも一役買ってくれる。
1回の効果発動にリリースできるのは1体のみだが、1ターンの発動回数に制限はないので、リリースするモンスターさえいれば、いくらでも攻撃力を上昇させることができる。
「次元の裂け目」(「マクロコスモス」、「閃光の追放者」など)+「フュージョン・ゲート」+「チェーン・マテリアル」+「E・HERO エリクシーラー」の組み合わせでエリクシーラーを融合召喚し、それをリリースすることで理論上は無限に攻撃力を上昇させられる。ただ、「チェーン・マテリアル」の効果でそのターンの攻撃を封じられるので、あまり意味はない。
2014年7月10日のルール改訂で「エンドフェイズ時」から「ターン終了時」に変えられた1枚。その後ほどなくして「ブースターSP-レイジング・マスターズ-」で、このエラッタ後仕様のテキストのカードが再録された。
攻撃力上昇が切れるタイミングは、これまでのエンドフェイズ中から、次のターン開始時に変わった。
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