E.T.は、1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督のSF映画である。ならびに本作に登場する地球外生命体の通称。なお、作中で呼ばれるE.T.とは、「Extra Terrestrial(エクストラ・テレトリアル、「地球外生命体」という意味)」の略である。
概要
「宇宙人との交流を描いた映画」として真っ先に挙げられるタイトルの一つ。またスピルバーグ監督の代表作としてもよく挙げられる。
個性溢れる家族と暮らすエリオット少年がE.T.を発見したところから物語は動き出す。最初は大人達には内緒でE.T.との交流を深めていく子供たちであったが…
劇中でエリオットがE.T.の故郷に連絡するための電話を設置しようと森へ自転車で向かう際、E.T.の不思議な力により、月をバックに夜空を飛ぶシーンが特に有名である。クライマックスの逃走シーンでもエリオットら子供たちが自転車で空を飛ぶシーンがあるが、こちらは夕陽をバックに飛んでいる。
また、エリオットが指を怪我し、それをE.T.が指を合わせて治癒するシーンも有名。
また映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムスの壮大でロマンチックな演奏も感動を呼ぶ。
2002年には、本編公開から20周年を記念してアニバーサリー特別版としてリメイク版が公開された。
2019年には、X finityが本編の37年後を描いたショートムービー「A Holiday Reunion」を公開。当時のエリオット少年を務めたヘンリー・トーマス氏が成長したエリオット役を務めている。
→YouTubeの公開動画
史上最悪のクソゲー
上記のように映画版は当時の記録を塗り替えるほどの特大ヒット作となる映画史に残る名作なのだが、それにかこつけて発売されたATARI2600及びATARI2800のゲームは大量に作りすぎた上に意味不明なゲーム内容で有名。1982年のクリスマスシーズン発売だったため、それなりに売れはしたが、ライセンス料と不良在庫の山でアタリ社に大打撃を与え、翌年には所謂「アタリショック」と呼ばれるゲーム市場の崩壊を起こす引き金になった、といわれている。
ここまででも名だたるクソゲーが霞むほどのゲーム史上最低の失敗作だったのだが、さらにこのゲームの話には続きがある。何と大失敗のその後、発生した大量の在庫を処分するためにニューメキシコ州の砂漠にある埋立地(通称:ゲームの墓場)に廃棄処分された、などという通説が発生。何かとメキシコに縁のある作品である。
これは事実なのか単なる空想なのか長らく不明で、都市伝説の類で語られることも多かったが、2014年になりその真偽を確かめるべく、埋立地を掘り返す作業が行われ、本当にE.T.含む複数のクソゲーカートリッジが発見された。この発見は日本でも大きく報じられ「史上最悪のゲームが発掘」とYahoo!トップにも載った。
さらに、このときに発見されたカートリッジはスミソニアン博物館などの複数の博物館に収蔵されることが決定。
人類の、ある意味負の遺産が永遠に語り継がれることとなった。
関連動画
映画
ゲーム
関連商品
関連項目
- スティーブン・スピルバーグ
- 映画
- 映画の一覧
- 地球外生命体(宇宙人)
- 5
- 0pt
- ページ番号: 4856981
- リビジョン番号: 2925846
- 編集内容についての説明/コメント: