FAZER(フェザー)とは、ヤマハ発動機の販売するオートバイのシリーズである。
FZ系列のバイクの中で、ハーフカウルを持つ車種に銘打たれる。
なお、各車種にはカウル無しのバージョンもそれぞれ販売されている。
概要
【FZ1 FAZER】
2001年より製造。リッタークラスの大型バイク。開発キーワードは《The Ultimate Strong FAZER》。
YZF-R1のエンジンを中低速重視にデチューンした、998ccの水冷直列四気筒のエンジンを搭載している。
北米以外ではFZS1000 FAZERという名前で販売されており、2006年のモデルチェンジでFZ1 FAZERに統一。
2008年からは日本国内仕様が、2011年からはフルカウル版のFZ1 FAZER GTが販売されている。
FAZERを冠するバイクのうち、唯一日本国内仕様が現行生産されている車種でもある。
【Fazer8】
2010年より販売。800ccクラスの最新FAZER。開発コンセプトは《Best actibe middle sports》。
779ccという今までにない排気量。FZ1をベースに、様々な改善がなされ、新規専用パーツも多い。
欧州では価格、保険料、そして義務化されるABSの関係で、FZ1よりも売れているらしい…。
日本国内では販売されていないため、逆輸入車として流通している。
【FZ6-S FAZER】
2004年より販売。600ccクラスの大型バイク。開発コンセプトは《Next Generation Fazer》。
ご先祖のFZS600が欧州で絶大な人気を博し、その後継車としてFZ6が誕生。
メインフレームがアルミダイキャストで作られており、溶接の継ぎ目の無い綺麗なダイヤモンドフレームが非常に美しい。
FZシリーズでは唯一のセンターアップマフラーなのも大きな特徴である。(◎▽◎)
2006年にSPEC2と銘打ってモデルチェンジ。メーターや足回りなどを改良、そしてABSも実装された。
欧州では非常に人気が高かったものの、2009年を最後に製造停止。絶版車となった。
【FZS600 FAZER】
1999年より販売。国内モデルとして製造されたFZ400を600ccにボアアップし、海外向けに販売。元祖FAZERである。
欧州では免許制度の都合で600cc前後がミドルクラスと呼ばれ、非常に高い人気を誇っていた(日本でいう400cc)。
最初は長方形のツインアイだったが、晩年にFZ6やFZ1のような猫目になり、これが「FAZERの顔」として定着した。
欧州だけで三年余りで8万台以上売れ、欧州ミドルクラスに『FZ6』というネームブランドを築き上げた。
2004年に排ガス規制などで製造を停止し、FZ6に後を託した。
なお、海外では【XJ6 Diversion】がFZ6Rの名を冠して販売されている。
先祖・親戚
【FZ250 PHAZER】
1985年より販売。「フェーザー」という呼び名の元祖である。
4サイクル250ccの大会では入賞上位を総なめするという華々しい成果を挙げるも、
すぐに跡継ぎのFZR250が誕生したことで、わずか21ヶ月で生産停止となった短命のバイクである。
しかし、その近未来的なデザインや特徴あるエンジン性能などにより、現在でもこれを愛するマニアがいるらしい。
【FZ400】
1997年より販売。FZS600のお兄さん。今までのFZシリーズとは全くと言っていいほど別者。
免許制度の改正や一般受けしないデザインにより売れ行きが伸びず、わずか2年でカタログ落ちしてしまった。
これに600ccのエンジンを積み、欧州に向けて販売したのがFZS600 FAZERである。
【XJ6 Diversion】
ディバージョンシリーズ、XJシリーズとして2009年に誕生した大型バイク。
日本国外向けに販売されており、海外ではFZ6Rとして流通している。
【FAZER】
バイク…ではなく、なんと農薬散布などに使われる無人ヘリコプターである。
こちらは正式に「フェーザー」と呼ばれている。
【PHAZER】
バイク…ではなく、こちらはスノーモービルである。2007年より販売。
ちなみに499ccで、4ストの並列二気筒エンジンを搭載している。
備考
FAZERおよびPHAZERは、ヤマハ発動機が作り出した造語である。
正確な読み方は「フェーザー」であるらしいのだが、ヤマハさん的にはどちらが正しいという事もないらしい。
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関連項目
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