Gダライアスとは、1997年にタイトーから発売されたシューティングゲームである。通称「Gダラ」。
概要
横STGにおいて御三家の一つである「ダライアス」シリーズのうち、「ダライアス」「ダライアスII」「ダライアス外伝」に続く4作目となり、これまでのシリーズとは異なる「レイストーム」のような3Dポリゴンを用いた横スクロールである。
またゲームシステムは「メタルブラック」のビーム干渉や「ダライアス外伝」のキャプチャーシステムをさらに推し進めたものになっており、このため前作である「ダライアス外伝」に比べ万人向けという点では若干後退したものの、立体的な演出、さらに研ぎ澄まされた音楽などはこれぞダライアスと言えるものに仕上がっている。
難易度も一部のバージョンを除いてそれほど高くは無く、初心者にも安心してオススメできる。
ストーリー
惑星アムネリア。幾多の戦乱の後、平和と繁栄を手にしたその星の人々は宇宙開発に乗り出し、アムネリアの衛星ブレザへの移住を果たした。
だが50年後、アムネリアのもう一つの衛星マーサの獲得を巡り、アムネリアとブレザの間で星間戦争が勃発。軍事競争の果てに生み出された悪魔の兵器「A.N.(ALL NOTHING)」により、ブレザは消滅してしまう。
過ちに気付いた人々は再び平和への道を歩み始めるのだが…宇宙そのものを消滅しかねないほどの、オーバーテクノロジーであるA.N.の出現は、宇宙の平和を守る機械生命体軍団「THIIMA(アムネリア語で“死を司る者”の意)」の目覚めを促してしまった。圧倒的力でアムネリアを襲うTHIIMA。滅亡の危機を前に、アムネリア王は敵軍の機体と禁断の力A.Nを組み合わせた最新鋭戦闘機の建造を決断する。
かつてアムネリアに平和をもたらしたとされる伝説の鳥「シルバーホーク」。その名を科された銀翼の鷹は、2名のパイロット、サムラック・ライダとルティア・フィンを乗せて飛び立つのだった。…
システム説明
キャプチャー
キャプチャーボールを敵に当てることによってゾーンの最後に出てくるボス以外のほとんどの敵をキャプチャーすることができる。ただ、金色の装甲に覆われているものは不可能。中ボスが金色の仮面のような装甲をまとって出てくるが、一定ダメージを与えると装甲が破壊されキャプチャー可能になる。
キャプチャーされた敵はオプションとして攻撃してくれるが攻撃方法はキャプチャーした敵の種類によって異なり中ボスをキャプチャした場合あるコマンドにより特殊ショットが撃てる(面によってコマンドは異なるがどこぞのなんちゃらブーメランと違いけっこうテキトーにやっても出る)。また、キャプチャーした敵に敵弾や敵本体が接触すると弾を消したり接触した敵にダメージを与えたりしてくれる。が、無論一定のダメージを受けると破壊される。
ボムとαビーム
キャプチャーした敵はオプションとしてだけではなく「キャプチャーボム」と「αビーム」という2つの特殊技に使用できる。前者はキャプチャーボタンを押すとキャプチャーした敵を爆破し、ボム代わりにすることができる。ショットボタンを押し続けるとαビームが充填され、ボタンを離すと奥様もうっとりなごんぶとビームを正面に一定時間発射する。発射時間はショットボタンを連打すると長くなり、中ボスをαビームにした場合は時間が5割増しになる。ただしキャプチャーボムを使用した場合と異なり無敵ではなく、更にお尻がお留守なので後ろからに攻撃には気をつけよう。
また、ボスが発射する赤色のビームに対してαビームをぶつけると「メタルブラック」のように双方のビームが押し合う状態になる。ビーム干渉中にボタンを連打するとβビームを押し返し、相手のビームを吸収しαビームが超強力になり、更にはビームの発射時間も長くなる(ちなみに連射が遅いと逆にαビームが吸収され、敵のビームが強力になってしまうので注意)。
ちなみにこのゲームはボスの体力が非常に高く、αビームを使用せずにショット攻撃のみでボスを撃破しようとする場合には、ボス戦にかかる時間がとても長くなる。また、ボスの出してくるザコ敵をしっかりキャプチャーして備えておかないとビームをアッー!されて即効でゲームオーバーを食らう羽目になる。
ルート表
今までのシリーズとは異なり、α~οの全15ゾーンとなっている。αから右に進んでゆき、5エリアのボスを倒すとクリアとなる。また、ゾーン内には必ず分岐があり、それらにはαゾーンからοゾーンまで通しでエリアA~V'のナンバリングが施されている。どちらを通るかによって道中やボスの攻撃パターンが変化したりする。ちなみに、すべてのゾーンのタイトルは"G"という頭文字で統一されている。
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Ver.2
と、ここまでは良いのだが…。
- キャプチャーボム発動直後の自機の無敵時間が無い
- バリアの大幅弱体化
- αビームで倒せない敵の増加
- 弾速の上昇
- 全ルートに中ボスを配置
- ムービーシーンのスキップがスタートボタン以外のボタンでもされてしまう
- しかもスキップメッセージがデカい
- ボス戦にタイマーを設定(0になっても特にペナルティはないが)
と、まさに「金半額にしたから倍早く死ね!」と言わんばかりの出来で売り上げ、インカム、評判は非常に悪いものであった。この後タイトーは汎用筐体向けのゲーム開発から撤退、そしてこれを起因としてこのゲームの開発スタッフは独立起業することに。このため、ダライアスシリーズはこれ以後12年間もの間、永い眠りにつくこととなった。
音楽
いつもの通り、ZUNTATAのOGRこと小倉久佳が担当。「ダライアス外伝」からさらに進化した非常に癖の強いテクノはもはやゲームと乖離しており、ゲーム音楽ではないと批判する一部のファンもいる。が、最終面の「KIMERAII」、最終ボス戦の「ADAM」は名曲として名高い。
- ADAM
- ゾーンη、μ、ν、ξ、οでのボス曲。ゾーンη以外は最終面なのでほぼラスボス曲と言って差し支えないだろう。アシッドハウス色の強いベルジャンテクノであり、このゲームの楽曲の中で特に人気が高い。いちおう楽曲の流れ説明すると最初は強く歪んだアシッドな音から始まりその後バスドラムが加わる。そしてその後アシッド色はなりを潜めピアノがメインのメロディを取る。またその後アシッドな音とともにウイスパーボイスが加わり激しい一瞬を抜けるとピアノとウイスパーボイスがふと矢面に立ちそこで「I am. I am...」とサンプリングボイスが入る。そしてまたアシッドな音とバスドラム、ピアノ、機械の動作音のようなサンプリングが一気に鳴り響き最高潮に達しまた最初に戻る。これは機械と神の意思が生み出した敵、そして生命の誕生を表現したものなんじゃないかなーと筆者は勝手に思い込んでいる。
移植
Windows、プレイステーション、プレイステーション2、ゲームアーカイブス(プレイステーション3、PSP)に移植されているが、PS2版以外はBGMの再生に若干の不備がある。が、PS2版は処理落ちが全く無くVer.2並みの難易度になっているのでPS版をPS2を用いてプレイするかゲームアーカイブス版をダウンロード購入するのが望ましいとされていた。
2021年にはDARIUS COZMIC REVERATIONの収録タイトルの一つとして、「GダライアスHD」がリリースされた。こちらの移植はバトルガレッガを始め数多くのアーケードSTGを移植してきたM2が担当。これまでの移植版には無かった処理落ちの再現も追加され、、アーケード版をほぼ完璧に再現できている。
M2お得意のガジェットによる内部情報の開示や、画面描画の高解像度化と自機の3Dモデルを常時イベントシーン用のものに差し替えたHD版が実装された。2022年にはSteamでの単品版配信開始とともにVer.2もプレイ可能になった。Steam版には特定のボスとワイド画面で戦うことができるExhibitionモードが追加されている。
tips
- ちなみに、本作を手がけ、後にボーダーがダウンするゲームとか旋光がロンドしちゃったりするゲームを作っている会社の某社長はメタルブラックの大ファンらしく、それが原因なのかは分からないが今作の敵は今までのベルサー軍ではなく機械生命体軍団である。
- キャプチャーした敵の攻撃で敵機を撃破すると点数が2倍、キャプチャーボムで倒すと3倍、αビームで倒すと4倍になる。このため、高スコアを出すためにはビームを撃ちまくり、自分の攻撃ではなくキャプチャーした敵で攻撃しなければならない。
- アイテムはほぼキャプチャーした敵と同じ性質があり、弾を防いだりダメージを与えてくれたりするので画面左側にくるまで待って取るのが吉。
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制作 | メーカー | タイトー | ジャレコ |
開発 | 丸山博幸 | 西角友宏 | アオキヒロシ | 柏木准一 | 針谷真 | |
デザイン・設定 | 仙波隆綱 | 海老川兼武 | 柳瀬敬之 | 島田フミカネ | 黒田洋介 | |
サウンド | ZUNTATA | 小倉久佳 | 高木正彦 | 石川勝久 | 古川典裕 | 相澤静夫 | 土屋昇平 | 小塩広和 | |
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