これよりベイラムグループ専属AC部隊
レッドガンによる作戦行動を開始する
突入しろ 役立たずども!
G1 ミシガン(ガンズ・ワン - )とは、ゲーム『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場するキャラクターである。
概要
ファーロン武装船団の指揮官を経てレッドガン総長となった
ミシガンは徹底して容赦のないことで知られ
「歩く地獄」 として敵味方両陣営から恐れられている彼はベイラムのバウンティボードに自らを登録しており
死亡時懸賞金の半額は古巣ファーロンの同僚たちが
受け取る契約になっているのだという
新資源コーラルを求めて惑星ルビコン3に進駐している企業「ベイラム・インダストリー」直属の強化人間部隊(アーマード・コア部隊)「レッドガン部隊」に所属する男性。同隊の指揮官である。
人物
ACシリーズの伝統として、アリーナプロフィール以外、一切の個人設定は不明。レッドガン部隊の一員を描いたと思われる「STKの画稿(3)」では、中央で腕組みをしたコート姿の男性が描かれている。恐らくその彼がミシガンであろう。
かつてはファーロン・ダイナミクス社の企業軍に属していたが、ベイラム治安維持部隊の軍警ナイルとの個人的な交渉を経てベイラムに移籍し、レッドガンの「総長」に就任。以来各地で武勲を重ね「木星戦争の英雄」「ベイラムの歩く地獄」という、毀誉褒貶が激しい数々の異名をとる。
端的な人物像としては、映画『フルメタル・ジャケット』のハートマン軍曹的な「鬼教官」を想像してもらえばだいたいあってる。ただし、新兵教育担当で「プライドを挫く罵倒」が仕事のハートマンに対し、ミシガンはある程度経験を積んだ連中を受け持っている分「理にかなった叱責」を行う点が異なっている[1]。
敵を侮る、無駄口をきく、準備不足で戦線に出てくるなど、へまをした部下には妙に豊富な語彙で様々な指導を行う。そのため、ほとんどの部下からは軽口や陰口を叩かれつつも、内心では厚い信頼を寄せられている。
部隊指揮官、並びに一個人としての能力の高さは敵対するアーキバスグループからも一目置かれており、彼一人が生きているだけで「大きな障害」として扱われる程。同時にそれは「ミシガンさえいなければ、残りのベイラムは数だけの烏合の衆」と認識されているに等しい。ベイラム本部の戦略がお世辞にもよろしくない現在、レッドガン、ひいてはベイラム軍の強さは、ミシガン個人のカリスマと能力によって保たれている。
人間関係
先述した通り部下(特に一般MT部隊)からの評価は非常に高い。7年前に喧嘩を売ってきた所を返り討ちにし、「青少年の健全指導」を名目に無理やり部下に加えたG4 ヴォルタも「本部のボケどもとは違う」「クソ親父だが俺達を切り捨てることはしない」と評価している。「いつかはミシガンの顔面に一発ぶち込んで抜ける」と考えていたものの、今では内心無理だと諦めているらしい。
レッドガンの末席・G6 レッドは木星戦争におけるミシガンの報道映像を見てレッドガン入隊を決意したほどで、現在はミシガン流の軍隊風口調を真似た振る舞いをしている。
ハンドラー・ウォルターとは昔馴染みらしい。かつて彼の「猟犬」達には幾度となく煮え湯を飲まされたそうだが、会話のトーンは柔らかく、「商売上の付き合い」ではない、もっと以前からの私的な付き合いがあったのでは……と推察できる。ウォルターの方でも、ミシガン個人と接敵する危険があるミッションでは、いつもよりテンションが下がっている。
ウォルターの依頼で面倒を見ることになった主人公・C4-621(独立傭兵レイヴン)には「一昨日空きが出たラッキーナンバー」・G13を貸与し、レッドガン流のシゴキを行う。役立たずも役立たずなりに役立つことを証明したレイヴンには以降も目をかけ、激励のメッセージを送ったりしている。
搭乗AC:ライガーテイル / LIGER TAIL
HD-033M VERRILL:
ベイラムの開発した換装頭部パーツ
高負荷高性能を地で行くハイエンドモデルであり
意匠にはレッドガン総長の意向から「威圧する蜘蛛」が選ばれたLG-033M VERRILL:
ベイラムの開発した換装4脚パーツ
レッドガン部隊は重火器の積載と機動性の両立を強く求め
恫喝に近い形で押し切られた設計部門がこれを実現した
レッドガン……というかミシガンも設計に関わった、ベイラム・インダストリーのハイエンドパーツ「VERRILL」をベースとした重装4脚。
「ライガー」とはライオンの父とトラの母から生まれた人工の雑種動物。「ライガーテイル=ライガーの尾」の名の通り、エンブレムには「剣の尾」を持つ勇ましいライガーが描かれている。
ガトリングガン・炸裂弾投射機・2連分裂ミサイル・2連小型グレネードキャノンを搭載した「飛ぶ戦車」歩く地獄じゃないとツッコんでははいけない。中距離から絶え間なく鉛玉と爆弾を撃ち込み、距離が詰まると4脚特有の広範囲ブーストキックを差し込む火力圧殺型アセンブルである。どの武器も衝撃力と直撃補正に優れ、如何なる敵もあっという間にスクラップ。対MT・大型兵器戦では無類の強さを誇る。
一方、対AC戦はちょっと苦手。特にV.Ⅳ ラスティのスティールヘイズのような近接高機動ACは天敵である。主力のガトリングガンとグレネードは弾速・集弾率・性能保証距離の都合、出来るだけ近距離で撃ちたい火器だが、FCSが中距離特化型なので一定以上の機動力の相手にはまるで当たらなくなる。かといって中距離以遠ではそもそも攻撃を避けられやすくなり……と、中々に難しい。コア拡張機能の設置型防壁・パルスプロテクションも戦術とかみ合っていない。
これは「単純な強敵」ではなく「部下想いの部隊長というストーリー設定」を表現する演出手法なのだと解釈すると、なかなか理にかなったものと思えてくる。派手な砲火で敵の目を引き、パルスプロテクションで部下を守り、その隙に上空へ飛んで砲撃する。ライガーテイルはACの一騎打ち用ではなく、複数の部下と共に、MTが入り乱れる最前線で生き残るためのACなのだ。以上はフロム脳なのであまり本気にしないように
ゲームアップデートで腕部・炸裂弾投射機・分裂ミサイルが上方修正され、4脚全般の仕様とグレネードが弱体化。ある程度の近接自衛力を確保したが、総合すると対AC戦は苦手なのは変わらず。
ストーリー中の活躍
いつ以来だ ハンドラー・ウォルター!
貴様の猟犬にはクソほど煮え湯を飲まされた
よくも抜け抜けと連絡してこれたな
うちの役立たずどもと同じ扱いで構わんのだな?
チャプター1『多重ダム攻撃』前の通信にて初登場。何気にウォルター以外のネームドキャラでは最速登場である。ウォルターはC4-621(レイヴン)のコンディションを保ち、場数を踏ませるため、621をレッドガンに預けてミシガンの元で戦わせる提案をしていたのだった(この辺りは2週目以降の通信バリエーションで補完されている)。
この作戦で「G13 レイヴン」の素質を認めたミシガンは「ナンバーは開けておいてやろう」とのたまい、以後延々とG13の名で呼び続ける。G6 レッドにも伝染する始末である。
惑星封鎖機構のC兵器討伐作戦では、作戦の総指揮官として辣腕を振るう。
目標は敵方が保有する拠点群及び強襲艦隊
そして先般起動した…(痺れを切らして) ここからが本題だ!
要するにルビコン各地で封鎖機構との総力戦が起こる
貴様らは貧乏くじを引いた!
ここにいる面々がアサインされたのは
最大の脅威 氷原の化け物退治だ!G13 話は聞いていたな?
愉快な遠足の始まりだ!
作戦は完了した。だがC兵器討伐という威信を取ったベイラムとは対照的に、アーキバスは強力な封鎖機構の兵器を多数鹵獲する。情勢はアーキバス優勢に傾き始めていた……。
表ルート・その1
この節は、『レッドガン部隊迎撃』を選択して 本編をクリアした後に閲覧することを推奨します。 |
――敵方には依然としてレッドガン総長
G1 ミシガンが健在であり
近く調整を終えた乗機ライガーテイルが
主力MT部隊を従えて投入されるとの情報があります
そこで 貴下にはこれを迎撃し
ベイラムを再起不能に――…やり遂げて戻れ
それ以外に俺から言えることはない
チャプター4『レッドガン部隊迎撃』にて、621はミシガンと激突する。ウォルターは明らかに言葉少なになっている。
このミッションでは50を超える通常戦力に加え、リペアキット2個を搭載したライガーテイルが波状攻撃をかけてくる。ステージデザインとして俊逸なのは敵戦力の選出・配置で、これまでのミッションでお手軽強武器として活躍した武器(重ショットガン・ガトリングガン・2連グレネード・スタンニードルランチャー)ほど機能不全を起こし、弾切れしやすくなるように設定されている。更に四方八方から爆発物を撃ち込まれるため、タンクや4脚の重装甲に頼った雑な操縦だと、スタッガーから即あの世行き。
プラズマやレーザー、リニアライフルに火炎放射器などの「特攻武器」に気付ければあっさりクリアできるのだが、特にACシリーズ初挑戦でアセンブルに疎い(=強武器を載せ替える発想が出ない)プレイヤーほど、ここで詰まる。
突入しろ! 役立たずども!
舐めているのは貴様だ ケネベック!
そいつは壁越えにアイスワーム殺し…
何よりG13を付けてまだ生き延びている強運野郎だ
しかし何よりも『レッドガン部隊迎撃』を印象深くしているのは、MT部隊員とミシガンの豊富な掛け合いであろう。長くなりすぎるので割愛するが、隊員たちの無事と成長を願う気持ち、そして総長への敬意が色濃く伝わってくる。是非とも自分でプレイして体験してみてほしい。初見で聞いてる余裕ないって?
よく聞け 役立たずども
愉快な遠足の時間は終わった
直近に自殺の予定がある者だけ付いてこい!
……レッドガン部隊は全員が自殺志願者で構成された恐るべき部隊ということがよくわかる。仮にライガーテイルを先に撃墜しても、彼らの戦意は全く衰えない。それどころか「敵も消耗しているはずだ なんとかするぞ!」と確殺を図ってくる。ズタボロの状態でMTに狙撃され、悔し涙をのんだプレイヤーもいるはずだ。
聞こえているか 役立たずども
ミシガンは転んで死んだ!
伝記にはそう書いておけ!レッドガンを… 壊滅させるまでになるとはな
…お前は仕事をした
ミシガンもそれはわかっている
ベイラムはルビコンから手を引いた
後は政治家たちの仕事だろうが…
コーラルが絡むと 死人が増える
過去から未来まで 変わらない事実だ
ここまで暗いウォルターは初めてである。プレイヤーとしても、今まで何かとこちらを気にかけてくれた、部下から慕われる名隊長を屠ったことで、単なるゲームクリアの疲労とはまた異なる疲れを感じた人もいるのではないだろうか。
表ルート・その2
この節は、『ヴェスパー部隊伏撃』を選択して 本編をクリアした後に閲覧することを推奨します。 |
――ベイラムを再起不能に至らしめていただきたい
なお 受諾なき場合はヴェスパー第4隊長が
これを代行することが決定されています――
お前が依頼を蹴るのは勝手だ。けど、そうなった場合、誰が代わりに出ると思う? ラスティだ。ラスティは以前からの件で、スネイルに疎ましがられているはずだ。だからお前がやらなきゃ、この作戦に放り込まれるだろう。けど、今のあいつの機体じゃ火力と防御力が低い。そうなれば、レッドガンの連中は寄ってたかってスティールヘイズを潰す。お前が受けるしかないんだよ。とか言われてもレッドガン強すぎるって!!!
……と、心中ラスティに詫びつつ『レッドガン部隊迎撃』と択一になる『ヴェスパー部隊伏撃』を受諾したプレイヤーもそこそこいると思われる。こっちはこっちで頼りにならない僚機と、意外と強い2機のACを相手にするので、また別の難しさがあるが……。
依頼が来ていたレッドガン迎撃作戦だが…
ヴェスパー第4隊長 ラスティが成功させたようだ
…ミシガンは死んだ
奴らしい最期だったと そう聞いている
ベイラムはルビコンから手を引いた
後は政治家たちの仕事だろうが…
コーラルが絡むと 死人が増える
過去から未来まで 変わらない事実だ
ラスティどんだけつえーんだよ
結局、ラスティは無事作戦を完遂する。ウォルターがここまで落ち込むのは初めてということもあり、せめて自らの手でミシガンに引導を渡せなかったことを残念がったプレイヤーもいるのではないだろうか。
ちなみにこの一幕から、本作を遊びつくすための一種の縛りプレイとして「スティールヘイズ・チャレンジ」なる遊び方が考案された。そのまんま、スティールヘイズのプリセットデータをロードしてから『レッドガン部隊迎撃』をクリアするというものである。
紙装甲もさることながら、ライフルとハンドガンの弾が絶望的に足りず、プラズマミサイルとレーザースライサー、ブーストキックにアサルトアーマーを駆使する必要がある。しかし発売2週間後にライフルの火力が上方修正され、Ver1.04更新で更に多くの構成パーツが強化されたことで、難易度は大きく下がった。Sランク取得も夢物語ではない。
更なる余談だが、ゲーム終盤に登場するラスティの新型「スティールヘイズ・オルトゥス」で挑むと難易度が跳ね上がる。こちらはVer.1.04環境でもあんまり易しくなっていないので、腕に覚えのある人はどうぞ。
裏ルート
この節は、『ACⅥ』の全エンディングを 確認した後に閲覧することを推奨します。 |
3週目以降に突入できる「賽は投げられた」ルートでの出番はなし。
『レッドガン部隊迎撃』も『ヴェスパー部隊伏撃』もプレイできないのだが、ミシガンやヴェスパー部隊がどうなったのか、それらの情報は完全にカットされてしまう。恐らくはラスティに倒されたのだろうが……。
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関連項目
脚注
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