Get Wild(ゲットワイルド)とは、TM NETWORKの代表曲である。
Get Wild |
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概要
TVアニメ『CITY HUNTER』の初代エンディングテーマにタイアップされたこともありブレイク。TM NETWORK初のオリコントップ10入りを果たした曲でもある。TM NETWORKの代名詞ともいえるこの曲は、リリースされて30年以上経った今でも根強い人気がある。
1989年には『GET WILD'89』(~エイティーナインorハチキュー)というタイトルでリミックスヴァージョンが発売された(編曲・MIXはピート・ハモンド)。以降のライブでは、このヴァージョンを基にした演奏をすることが多くなった。
それから更に10年後の1999年には活動休止からの再始動にあたり、更なるセルフリミックスによる29枚目のシングル『GET WILD DECADE RUN』(~ディケイド・ラン)をリリース。 『GET WILD DECADE RUN』では、オリジナルの詞に対して一部小室哲哉によって追加詞・改詞されている部分がある(『GET WILD DECADE RUN』を更にリミックスした楽曲も多数存在する)。
そのリミックスの多さから2017年4月5日には『Gwt Wild』だけを36曲を収録したアルバムを発売。驚くべきはその36曲がすべて『Get Wild』であり、全てバージョン別の『Get Wild』が収録されている。当初は3枚組の33曲「GET WILD Thanks 30th Anniversary アルバム」という仮称であったが、後に4枚組の36曲に変更されタイトルも「GET WILD SONG MAFIA」となった。恐るべし数の暴力…(ちなみに、後には『夢で逢えたら』で同じ企画が行われたが、こちらはなんと86バージョンもある。参りました…)。
なお、それ以前にも2004年にリリースされた「WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX」に同梱されている「ALL the “Get Wild” ALBUM」が既に存在しているが、こちらはSMEが版権を持っている収録曲限定であったのに対し本作ではそれらレーベルの垣根を越えた作品となっている。しかし、そのどちらにも収録されていないバージョンが2003年にリリースされた「キヲクトキロク」に収録されている「GET WILD DECADE RUN -'99 Version-」と「Get Wild -Live from 2001 RENDEZVOUS IN SPACE-」の2曲がある。また前者(~All the)に入っていて後者(~SONG MAFIA)に入っていないバージョンも実は2曲存在している。それが「GET WILD DECADE RUN -112 CLUB MIX-」と「Get Wild -Ver. 0-」である。これら4バージョンが全て入ってこそ完全コンプリートだと惜しむ声が数多い。
しかしながら、初回プレスにおいてそのバージョン数の多さからか、本来収録されるバージョンが収録されず同じバージョンが2曲収録されてしまう事態が発生した。これに関しては無償交換が実施され、盤面の記載番号AVCD-93671の後に『|』が、付いていることで判別可能。mu-moショップでの予約購入者には特典として「GET WILD 2016 TK LIVE @YOKOHAMA ARENA MIX」のライブ音源が入ったオリジナルCD(1曲入り)が付属する。
このアルバムをリリース後、エイベックスが版権を持っている楽曲をまとめた配信限定で「GET WILD 30th Anniversary Collection - avex Edition」が配信され、こちらには~SONG MAFIAに収録されていないバージョンがさらに7曲もある。
テレビ版のシティーハンターのエンディングテーマとしては止め画になって引く演出はお馴染みで、第2期にあたるシティーハンター2の人気エピソード「さらばハードボイルド・シティー(後編)」では、クライマックスにこの楽曲がフィーチャーされ、大変高い評価を得ている。ニコニコではこの場面をシティーハンター史上最も素晴らしいエンディング導入と紹介しているが、厳密にはこの場面はエンドロールではない。(実際にはこの後にきちんと展開があり、いつも通りのハンマー落ちで終わり、もう一つの人気曲STILL LOVE HERが流れて終わる)
以上のようにシティーハンターの代表曲としてお馴染みなものの、映画版では長らく使われず、映画以外の長編に限っても、TM NETWORKのオリジナルが使われたのはテレビスペシャル3作目「緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期」のエンディングのみであった。このTVSP3作目から29年ぶりの新作映画となった『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> 』で初めてスクリーンでテレビ版と同じようにGet Wildの流れるエンディングが使われている。4年後の次回作にしてシリーズ完結編となる『劇場版シティーハンター 天使の涙』でも同様にエンディングテーマとして使われることが決定している。
なお、新宿プライベート・アイズにおいてエンディングにGet Wildを使うことは原作者自身が最初から想定していたらしく、そのことをアニメスタッフに伝えようとしたところ、アニメスタッフも全く同じ考えであり、他の曲を使う予定は元々なかったようである。
2024年の実写映画版では小室による10度目のアレンジ曲となる『GET WILD CONTINUAL』がエンディングに使用された。
カバー
GET WILDは他のアーティスト等によるカバーも多い。~SONG MAFIAにもいくつか収録されている。
- GET WILD'89
- Get Wild(1994年)
- GET WILD ~CITY HUNTER SPECIAL '97 VERSION~(1997年)
- Get Wild(2005年)
- GET WILD (2006年)
- Get Wild(2007年)
- Get Wild(2008年)
- Get Wild(2010年)
- Get Wild(2019年)
- Get Wild(2024年)
番組内やライブ等でのカバー
- テレビ番組の中でT.M.Revolutionがカヴァーしたものや吉澤ひとみと石川梨華が二人で歌ったものもある。
- 2010年に『Animelo Summer Live』にてmilktubとサイキックラバーによってコラボされた。
- 2012年放送のラジオ番組『THE IDOLM@STER STATION!!!』(第149回)内のコーナー「歌姫楽園2012」内で沼倉愛美が歌唱した。
- 『SMAP×SMAP』にてSMAPとTM NETWORKで数回コラボされた。
- 2013年に日笠陽子が自身のライブ「Glamorous Live」で歌唱した。
- 2018年に東京国際フォーラムにてTRFとaccessのコラボという形で披露。後に配信された。
明日に使えないムダ知識
- 宇多田ヒカルが最も好きな邦楽曲として挙げていた。
- 『GROOVE GEAR 1』や『ALL the "Get Wild" ALBUM』で小室自身の仮歌入りデモバージョン「GET WILD(VER.0)」を聴くことができる。
- バナナマン日村勇紀が唯一ピアノやピアニカなどの鍵盤楽器で演奏できる曲である。
- 大森隆男と征矢学のタッグチーム「GET WILD」はその名の通りこの曲を入場テーマにしている。だが、この二人は全日本プロレスの分裂に伴い別々の団体に所属することになりチームは解散した。しかし、両者ともこの曲を気に入ったのか共に現在も入場テーマをGet Wildにしている。
- プロ野球・広島東洋カープの會澤翼捕手が本曲を入場曲にしている。ちなみにサビから演奏される。
4月8日は【Get Wildの日】
1987年4月8日のリリース日にちなみ、4月8日を『Get Wild』の日にすることが一般社団法人 日本記念日協会に認定された。
GetWild祭り
2008年7月末より、ニコニコ動画において「GetWild」のアレンジ曲(VOCALOID・演奏してみた等)を集めた「GetWild祭り」が行われ、40曲以上の作品が投稿されている。
意識調査
関連動画
VOCALOID関連
アレンジ
東方曲風アレンジ
MADなど
関連コミュニティ
関連商品(注:Amazonへリンクしています)
- シングル「Get Wild」
- シングル「Get Wild'89」
- シングル「GET WILD DECADE RUN」
- 「Get Wild」、「Get Wild'89」、「BE TOGETHER」が収録されたマキシシングル
- GET WILD SONG MAFIA
関連項目
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