GH-クラス:"デッドグリーンハウス"シナリオ(英:GH-class dead greenhouse scinario)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』において、「財団」が規定する『K-クラスシナリオ』のひとつ。
地球上の80%の生命体が死にたえるシナリオ。XK-クラスなどと異なり全く希望がない訳では無いが、それでも地球文明の崩壊であることは間違いないだろう。
概要
GH-クラスシナリオはK-クラスシナリオの中でも、80%以上の生命が亡くなるといった絶望的な要件を満たすシナリオである。他方、全く希望がない訳では無い。一度GH-クラスに陥ったとしても文明を再建する方法がゼロではないというのがこのK-クラスシナリオの肝である。
ここで肝となるのは「とりあえず地球は存続し、文明が再発展する余地がある」というところ。極論人間が全滅してしまっても、再び同じように人間を再現できれば文明は再興できるという発想である。これがXK-クラスの場合は「まあまず再発展は無理ですね」となる。とはいえ、下記の通り、財団の考える「再起可能」とは、かなり絶望的な状況下で、人間を文字通り作り直すようなレベルのものが多い。財団視点では再起可能と言えるかもしれないが、一度作り直されたそれはもはや「我々」なのだろうか。
関連オブジェクト
Document Recovered From The Marianas Trench (マリアナ海溝から回収された文書)
関連『オブジェクト』といいつつ開幕Taleを取り上げさせていただく。というのも、本TaleはGH-クラスとはなんぞや?ということを説明するのにこれ以上無い教材になっているのだ。本Taleで起きるGHは『GH-0"デッド・グリーンハウス"シナリオ』と呼ばれている。とある男が谷底に投げ込んだ、『リブート』前の世界の終焉を綴った手紙。このTaleに対するアンサーがSCP-2000である。
SCP-540 - Tannenbombs (籾爆弾)
本項目では『GK-クラス:敵対的緑化シナリオ』と呼称される。
旧ソ連時代の爆発兵器群で、ウクライナで最初発見された。爆発自体は非異常製のそれと変わらないダメージを齎すが、その後素早くそこをなにかしらの植物が覆い尽くす。植物なのでその後も生育・拡散していくので、手榴弾サイズくらいならなんとかなるが、「最低75Mtの出力があると推定される修正版ツァーリ・ボンバ」の場合はGH-クラスまっしぐらであろう。
SCP-2029 - An Egg in a Jar (瓶の中の卵)
瓶の中に入っている鶏卵ににたオブジェクト。この鶏卵からは室温で固体を保てる異常な硫化水素が生成されている。鶏卵の方は質量が減衰しているため、収容さえ違反しなければ問題ないのだが、収容違反するとこの硫化水素が辺り一帯を腐食させ、自分と同じ組成の硫化水素を産み出してしまう。これに伴い気温と二酸化炭素濃度が上昇し、水は汚染され、酸性雨が降る。NK-クラスともかぶるが、一応財団的には地球をそうなっても浄化することは可能と考えるゆえにGH-クラスなのだろう。
SCP-2554 - Duckweed (ウキクサ)
なぜか水辺でない場所―ガラス面・織物・動物・真菌・他の植物上でも生育でき、栄養がないところでも3ヶ月持ってしまう異常なウキクサ。とある湖で採取でき、そこでは天敵となるギベリオブナがいたおかげで拡散を防いでいる。しかし一度拡散してしまえば、動植物上でもウキクサが生育し滅びるGH-クラスが起きてしまうだろう。
関連コミュニティ・チャンネル
関連リンク
- Document Recovered From The Marianas Trench
- SCP-540 - SCP Foundation
- SCP-2029 - SCP Foundation
- SCP-2554 - SCP Foundation
関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/gh-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%3A%22%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%22%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA