GLAYとは、日本のロックバンド。CD総売り上げ枚数は約4000万枚(日本歴代9位)。
1994年のメジャーデビュー以降、瞬く間に日本を代表するロックバンドとなる。1997年のベストアルバム「REVIEW」では、当時日本歴代1位となる売上487万枚(現在では歴代3位)を記録したほか、1996年以来27年連続でシングル・オリコントップ10入りの記録を保持、現在も継続中である(V6と並び日本歴代1位タイ)。また、1999年の有料ライブで記録した1公演20万人動員の日本記録は20年を経た今なお破られておらず、また2018年に更新されるまで世界記録でもあった。平成のカラオケで歌われたアーティストランキングでは総合3位を記録している。
デビュー以来毎年シングルをリリースしており、また全国ホール・アリーナツアーから、スタジアム・ドーム公演などライブを定期的に行い、休むことなく安定した活動体制の下、幅広い世代からの根強い人気を集めている。
来歴1(1988年/結成〜2000年/全盛期)
1988年7月2日、北海道函館市で当時高校生だったTAKUROとTERUが中心となってGLAYを結成。その後ほどなくしてHISASHIが加入し、メンバー上京後の1992年にJIROが加入。現在の形となる。ドラムパートについては結成当初からメジャーデビュー直後まで、複数のメンバーが加入と脱退を繰り返す状態が続いていたが、1995年のツアーでサポートに入った永井利光(TOSHI Nagai)を事実上の固定メンバーとすることで落ち着き、現在に至る。
1994年5月25日、X JAPANのYOSHIKIに見出され、シングル「RAIN」でメジャーデビュー。その後、1996年にシングル「グロリアス」で約60万枚、直後にリリースされたアルバム「BEAT out!」で約80万枚を売り上げるとともにシングル・アルバム通して初のオリコン1位を獲得しブレイクする。
この後、1996年から2001年の間のシングル総売り上げ枚数は全アーティストで総合1位を記録するなど、GLAYは1990年代後半から2000年代初頭にかけて「社会現象」と言われるほどの圧倒的な人気を得る。
1996年、アルバム「BELOVED」で152万枚を売り上げ、初のミリオンヒットを記録。1997年、シングル「口唇」でシングル初のオリコン1位。シングル「HOWEVER」で5週間1位を獲得し、シングル初のミリオンセラーを達成。同曲で日本有線大賞・大賞を受賞した。さらに、初のベストアルバム「REVIEW」で487万枚を売り上げオリコン年間アルバムランキング1位に輝き、当時のアルバムの売り上げ日本記録を更新した。
1998年、シングル「誘惑」と「SOUL LOVE」を当時としては異例の2枚同時リリース、2週連続でオリコン1位2位を独占した。「誘惑」はオリコン年間シングルランキング1位を記録した。アルバム「pure soul」は242万枚、シングル「BE WITH YOU」は117万枚の売り上げを記録。また、この年の2月には、全国ツアーチケットの予約が殺到し電話回線がパンク、長野五輪にまで影響する事態が起きた。その出来事が新聞に掲載されるほどにまで人気が絶頂した。
1999年、シングル「Winter, Again」が自己最高となる164万枚を売り上げ、シングル5作連続ミリオンセラーを達成。年間ランキングでも2位を記録したほか、この曲で日本レコード大賞、日本有線大賞・大賞を受賞した。ビデオ・シングルとして発売した「サバイバル」が約90万枚を売り上げ、日本のミュージック・ビデオ作品として歴代最高の売上を記録。アルバムでは「HEAVY GAUGE」が235万枚を売り上げた。
そして、同年7月31日、GLAYの歴史を振り返る上で欠かせない大規模ライブ「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」が開催される。幕張メッセで開催されたこの公演は日本のライブ史上最多となる20万人を動員し、また有料ライブに限定した動員数では世界記録を更新した。また、この年には75万人動員の全国4大ドームツアーも開催している。
2000年、シングル「とまどい/SPECIAL THANKS」が約100万枚を売り上げ、シングル6作目のミリオンセラーを記録(シングルのミリオンセラー数日本歴代4位)。また、ベストアルバム「DRIVE」が263万枚を売り上げ、「BELOVED」からアルバム5作連続ミリオンセラーを達成した(REVIEWからDRIVEまでは4作連続ダブルミリオン) 。また4月からスタートしたアリーナツアーでは、全国19ヶ所77公演で100万人を動員した。
来歴2(2001年〜2014年/デビュー20周年)
この頃より、日本のCDセールスのバブルが弾けた影響もあり、爆発的なCDセールスは90年代に比べると目立たなくなったものの、CD年間トータルセールスランキングでは2001年4位、2002年7位、2005年には22位を記録するなど、21世紀以降もヒット作品を多数輩出している。またライブ動員においても各地方で数々の動員記録を作っていくことになり、ビジュアル系バンドブームが去った後でも世代を超えた人気を誇る独自の立ち位置を確立していく。
2001年、シングル「GLOBAL COMMUNICATION」が約50万枚を売り上げオリコン月間1位を記録、シングル10作連続1位を達成した。5月には「GLAY EXPO 2001 GLOBAL COMMUNICATION」を開催。東京(2公演)、北海道石狩市、北九州市の全4公演で構成された大規模イベントで合計28万人を動員。北海道での10万人ライブは北海道史上最多動員数を記録したほか、九州でのライブではアジア圏の様々なアーティストとの共演で8万人を動員し、こちらも九州地方史上最多動員を記録。12月から翌年にかけて50万人動員の2度目の全国ドームツアー(自身初の5大ドームツアー)を開催。
2002年、シングル「Way of Difference」が73万枚を売り上げるヒット、オリコン年間ランキング5位を記録し、有線リクエストランキングでは総合1位を記録した。10月には、日中国交正常化30周年を記念して中国・北京にて「GLAY ONE LOVE in 北京」を開催し3万5000人を動員。当時の中国の音楽イベントの最多動員数記録を塗り替えた。
デビュー10周年の2004年には4枚のシングルをリリースし、その全てがオリコン1位を記録。7月には大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)にて「GLAY EXPO 2004 THE FRUSTRATED」を開催し、10万人を動員した。
2005年、3度目の全国ドームツアーのタイトルともなった、初のバラードベスト「WHITE ROAD」が40万枚を超えるヒットを記録(その中の新曲「つづれ織り ~so far yet so close~」は2014年のファン投票で1位を記録するなど、今なお人気が高い)。さらにEXILEとのコラボシングル「SCREAM」も54万枚を売り上げ、同年の年間ランキング5位にランクインした。
その一方で、この頃所属していた大手事務所を脱退して独立しており、(特に活動休止を明言してはいないが)思うように活動を行えない時期があった事が後に明らかとなっている。所属していた事務所との対立、特に印税の未払い問題については裁判に発展しており、2009年にGLAY側が完全勝訴する形で決着を見せている。
レーベルについても、2010年に自主レーベル「loversoul music & associates」を設立(2016年に「LSG」に改名)後、2012年にはポニーキャニオンとパートナーシップ契約を締結している。
2006年、「Re-birth」のコンセプトの下に武道館ライブを行い、完全復活をアピール。同年にはメンバー全員が敬愛する元BOØWYの氷室京介と、シングル「ANSWER」でのコラボを果たした。
デビュー15周年の2009年、ベストアルバム「THE GREAT VACATION VOL.1, 2」をリリース。8月には横浜・日産スタジアムにて2daysライブを行い、計15万人を動員した。
2012年、大阪・長居スタジアムにて2daysライブを行い、計10万人を動員。このライブのアンコールにて、TERUが「絶対に解散はしません!」と宣言。
2013年、アルバム「JUSTICE」と「GUILTY」を2枚同時発売し、オリコン1位2位を独占。5月にはアジアツアーを敢行し、香港と台湾でライブを行った(韓国公演とタイ公演は中止)。7月にはメンバーの故郷である函館で野外ライブを開催し凱旋、2日間で計5万人を動員した。
デビュー20周年の2014年、ひとめぼれスタジアム宮城(旧・宮城スタジアム)にて2004年以来10年ぶりとなる「GLAY EXPO」を開催、東北史上最多となる5万5000人を動員した。
最近の活動(2015年〜/新たな黄金期)
2015年、10年ぶりの東京ドーム公演で、2days計11万人を動員。7月には函館ライブの第2弾として、落成されたばかりの函館アリーナでこけら落とし公演を行った。
2016年、53枚目のシングル「G4・IV」が、2008年の「VERB」以来約8年ぶりとなる通算24作目のオリコン1位を獲得したことにより、シングル・アルバムの両方で1990, 2000, 2010年代の3つの年代での首位達成を果たした。
2017年、アルバム「SUMMERDELICS」が通算14作目のオリコン1位獲得。また、全国アリーナツアーでは23万人を動員した。
結成から30周年を迎えた2018年、2013年以来となる香港・台湾公演を実施。函館ライブの第3弾として野外ライブを開催、2日間で計5万人を動員した。
デビュー25周年の2019年。元日の新聞広告と、5月25日のデビュー記念日会見の2回に分けて、同年〜翌2020年にかけての活動内容を「7つの公約」という形で発表した。これに沿う形で、シングル・アルバムのリリースは勿論、2013年に中止になった韓国公演のリベンジ、西武ドーム(当時名称・メットライフドーム)公演2days、アリーナツアーを開催した。
2020年、11年ぶりのベストアルバム「REVIEW Ⅱ」をリリース。オリコン1位を獲得し、1990〜2020年代の4つの年代でのアルバム首位獲得を果たしたほか、GLAYとしてのCD総売上が4000万枚を突破した。この年には名古屋・東京・札幌を巡る15年ぶりのドームツアーが予定されていたが、当時猛威をふるっていた新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により名古屋・東京公演が中止、札幌公演はさいたまスーパーアリーナに会場を移しての開催となった。
2021年、引き続きコロナの影響を受けながらも「エンターテイメントの逆襲」を宣言し、各メンバーがそれぞれプロデュースした無観客・有観客の配信ライブを4ヶ月連続で敢行、更に5ヶ月連続で新曲をリリースした後、オリコンチャート1位を記録した16thアルバム「FREEDOM ONLY」を引っさげて久々のアリーナツアーを行うなど、コロナ禍を感じさせない精力的な活動を続ける。また9月にはB'zが主催するプロジェクト「UNITE #01」において初となるB'zとの対バンが実現した。
2022年、前年から続くアリーナツアーはTAKUROのコロナ感染により2公演が中止となりながらも無事に完走。7月に公式ファンクラブ「HAPPY SWING」開設25周年を記念するツアーを行ったことで、デビュー以来のライブ公演数が1000回の大台を達成した。9月には通算60枚目となるシングルをリリースした。
2023年にはコロナ以降初の大型ホールツアーが予定されている。
メンバー全員が50代に突入した長寿バンドではあるがその活動ペースは未だ衰えを知らず、2024年のデビュー30周年、およびTERUがFC会員ライブ中に約束した2026年のイタリア・ヴェネツィアでのライブ開催を目標に、GLAYの活動は続いていく。
メンバー
正式メンバーは全員北海道函館市出身(HISASHIのみ青森県弘前市生まれ)。メンバーの詳細については各記事を参照されたし。
TERU(ボーカル) 本名:小橋 照彦(こばし てるひこ) 1971年6月8日生まれ
TAKURO(ギター) 本名:久保 琢郎(くぼ たくろう) 1971年5月26日生まれ リーダー
HISASHI(ギター) 本名:外村 尚(とのむら ひさし) 1972年2月2日生まれ
JIRO(ベース) 本名:和山 義仁(わやま よしひと) 1972年10月17日生まれ
メンバーカラーは明確には定まっていないが、公式による色分け(YouTubeでのトーク動画における発言の字幕の色など)では、TERUが赤・TAKUROが緑・HISASHIが紫・JIROが青で表現されるケースが多い。
サポートメンバー・プロデューサー
ドラム担当。1995年のSPEED POPツアー以来、ほぼ全てのライブ・レコーディングに参加、これまで900回を超えるGLAYのステージでドラムを叩き続けてきた、正真正銘5人目のメンバー。ライブでのメンバー紹介では「TOSHI」と呼ばれることが多い。
キーボード・ストリングスアレンジ担当。2006年から2015年にかけてライブ・レコーディングに参加し、キーボードのサポートメンバーとしては最も長く活動を共にした。ライブでのメンバー紹介では「セイちゃん」と呼ばれることが多い。
キーボード担当。2019年に初めてGLAYのライブツアーに参加し、2022年現在も継続的にライブに参加している。パンクバンド「ミドリ」で鍵盤奏者として活動した後、アーティストや声優への楽曲提供や映画劇伴の作成、ライブでのキーボード演奏といった音楽活動を続けている。
1970年代のプログレッシブ・ロックバンド「四人囃子」のベーシストを経て、P-MODEL・BOØWY・JUDY AND MARYなど、数多くのアーティストの楽曲に携わった音楽プロデューサー。JIROのベースのプレイングは、佐久間氏の独特なピッキングに影響を受けている。
GLAYのプロデュースは1994年の「彼女の"Modern…"」に始まり、2013年の「DIAMOND SKIN」に至るまでの20年近くにわたってGLAYのほぼ全ての楽曲の製作に携わった他、1999年のGLAY EXPOや2006年の武道館ライブなど節目の大型ライブにおいてキーボードでサポート参加したこともある。
バンド「東京事変」のベーシスト。プロデューサーとしては椎名林檎やいきものがかり、平井堅など数多くのアーティストの楽曲に携わる。
GLAYのプロデュースは2013年の「DARK RIVER」が初めて。2014年から本格的にタッグを組み、すでに10年近くが経過している。
ディスコグラフィー
シングル
1994年 1. RAIN 2. 真夏の扉 3. 彼女の"Modern…" 2000年 18. HAPPINESS 19. MERMAID 20. とまどい/SPECIAL THANKS 21. Missing You 2020年 58. G4・2020 |
アルバム
indies. 灰とダイヤモンド (1994, 2014Anthology) Best. DRIVE - GLAY complete BEST (2000) 10. GLAY (2010, 2011Anthology) |
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