投稿者:ひろぽん♪「EXPO2025 RX-78F00/E ガンダム (EX-001 グラスフェザー装備)」/ im11620316
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION(ガンダムネクストフューチャーパビリオン)とは、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)のパビリオン(展示館)である。
概要
株式会社バンダイナムコフィルムワークスによる出展館(企業パビリオン)。宇宙時代の人類を描いてきた「機動戦士ガンダム」シリーズを題材に、人間が当たり前のように宇宙で生活する近未来のイメージを提示するパビリオンである。会場内、西ゲートゾーンに位置し、位置情報はW07-01。
外部には関西エリア初となる実物大モビルスーツ像「RX-78F00/E ガンダム」を展示。館内は、「ガンダム」の世界観に基づき、軌道エレベーターで宇宙ステーションへと赴く体験を通して自動制御のモビルスーツが人間と共存する未来の世界“宇宙世紀”を描いたウォークスルー型映像アトラクション「GUNDAM: Next Universal Century」となっている。
館内(アトラクション)の見学は公式所要時間約50分という大部であり、完全予約制。各種のパビリオン事前予約のほか、当日予約も12:00、15:00、17:00、19:00に段階に分けて実施される。
パビリオン構造
パビリオンの位置は西ゲートゾーン、西ゲートから入って大屋根リングに向かう道沿い。大阪・関西万博の各種パビリオンのうち、独立構造・独自設計の「タイプA」パビリオンにあたり、「LIFE IS SPREADING INTO THE FUTURE.」の語を高く掲げるパビリオン外部デザインは「未来のスペースエアポート」をイメージしている。
外部には「宇宙、そして未来に向けて手を差し伸べているイメージ」として、片膝を地につけ右腕を高く振り上げた「RX-78F00/E ガンダム」(高さ約17m)が設置されており、遠くからでもよく目立つパビリオンの象徴となっている。この「RX-78F00/E ガンダム」は、2020年から2024年まで横浜市の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で展示された「RX-78F00」を再活用したものである。
外部には、壁面にこれまでの「ガンダム」シリーズ各作品の発表の歴史を描いた年表や、シリーズファンの声を載せたメッセージウォールが置かれている。
パビリオン体験「GUNDAM: Next Universal Century」
ストーリー
時は西暦2150年の未来。ガンダム・オープン・イノベーション・コンソーシアム(GOIC)[1]は、かつての「大きな戦争」で兵器として使われた巨大な人型マシン、モビルスーツの平和利用・民生化を推し進めている。いまやAIパイロットや遠隔操作により無人で活動するモビルスーツは、スペースデブリの回収や宇宙農業に大いに活躍している。デブリは再利用あるいは資源化され、スペースコロニーではビームサーベル由来のプラズマ技術が窒素肥料を生み出し、宇宙での自給自足が進んでいる。
来場者は、大阪・夢洲のスペースポートから、赤道上の静止軌道に位置する巨大宇宙ステーション「スタージャブロー」への見学ツアーに参加することとなる。日本・横浜で発見された「RX-78F00 ガンダム」も、今ではスタージャブローに移され、社会貢献の象徴として研究が進められているという。ツアー客を案内するのは、2体のハロ「イークス」と「ポー」[2]である。
発進した軌道エレベーターは、大阪湾岸の街並みを見下ろし、広がる雲を抜け、上空3万6千キロメートルのスタージャブローへ到達する。ツアー客はステーションのビューポートから、AI制御のモビルスーツが戦争で生じた無数のスペースデブリの除去作業に従事する様子を見学。しかし作業中のスペースデブリで異変が発生し、ツアー客も危険にさらされることとなる……。
構造
来場者は軌道エレベーターで宇宙ステーションへ向かうツアーの参加者という設定で、「ガンダム」の作品世界の一員となったかのような情景を見る。しかし途中で突然のトラブルに巻き込まれ……という、独自ストーリーのアトラクション。作品の物語を部外者として外や横から眺めるのではなく、作品世界の一員として独自の物語を体験する、いわゆる「ライド・ザ・ムービー[3]」タイプのアトラクションの基本にして王道である。
ロビーで世界観の説明を受けた来場者は、軌道エレベーターの準備が整うまで、エレベーターの構造や赤道上のスタージャブローについてイークスとポーの説明を受ける[4]。説明ののち、来場者は各面にモニターの設置された5台の「軌道エレベーター[5]」に分乗し、振動床「Haptic Floor」[6]を用いた、臨場感ある宇宙への移動を体験する。道中では、おしゃべりなイークスとポーがモニターに映る様々なモビルスーツや宇宙船の存在を教えてくれる。
「スタージャブロー」到着後もツアーはつづき、周囲360度を描いた高精細の新作映像が最大で奥行18m、高さ8m超の大迫力で広がる、没入型の“宇宙世紀”体験が複数の場面にわたって展開される。むろん主役機「RX-78F00/E ガンダム」も姿を表し、平和のためにモビルスーツが活躍する、バンダイナムコとガンダムシリーズが思い描く宇宙時代の未来を垣間見ることができる。
クレジット
※公式ウェブサイト「Staff & Cast」欄にもとづく。
キャスト
スタッフ
- 企画・制作:サンライズ
- 原作:矢立肇、富野由悠季
- 監督:辻󠄀本貴則
- 脚本・設定考証・特殊設定:森田 繁(スタジオぬえ)
- メカニカルデザイン:大河原邦男、明貴美加、宮本崇
- マーキングデザイン:カトキハジメ
- 美術設定:岡田有章
- 色彩設計:安部なぎさ
- CGディレクター:熊野祐介
- CGモデリングディレクター:森田彗斗
- 音楽:Evan Call
- エンディングテーマ:Evan Call feat. Uyanga Bold「Dream Beyond Forever」
- 製作: バンダイナムコフィルムワークス
関連動画
関連静画
関連リンク
- GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION
- EXPO 2025 Visitors(大阪・関西万博公式)
- EXPO2025 大阪・関西万博「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」
- バンダイナムコホールディングス
関連項目
脚注
- *バンダイナムコグループの社会貢献事業「ガンダムオープンイノベーション(GOI)
」に由来。
- *イークス(Exce)とポー(Poe)。二体あわせて「エキスポ(EXPO)」。
- *Ride the Movies。1980年代後半ごろから世界各地のテーマパークで始まった、IPアトラクションの一大類型。「スター・ツアーズ」や「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」が代表的。
- *夢洲って赤道上じゃないのでは?というポーの根本的な疑問にはイークスが対応(?)してくれる。
- *構造的には、かつてエプコットにあったアトラクション「リビング・シー」の水中エレベーター「ハイドロレーター」のそれである。
- *SONYが開発した、触覚提示技術(ハプティクス)
によるデバイス。
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