H.A.W.X.2単語

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H.A.W.X.2 (ホークス2) 正式名称:Tom Clanc y's H.A.W.X.2 (トム・クランシーズ・ホークス2)は、ユービーアイソフト(UBISOFT)が開発したフライトシューティングゲームである。2010年 10月7日にPS3およびXBOX360版が発売された。海外ではPC(Windows XP・Vista・7)版も発売。初回生産分にはリファレンスガイド(解説本)がおまけとして付いていた。

前作との違い

主にこのような点が付加・変更されている。

基地への離着陸や空母への発着艦、空中給油がミッション内に組み込まれた。
UAV(無人航空機)によるミッションが加わった。
AC-130U スプーキーによるミッションが加わった。プレイヤーは機銃掃射を行う。
アシストオフモードでも速度計・高度計が表示されるようになった。
アシストオンモードでも減速し続けていれば失速するようになった。
全方位ミサイルやT・O・Pが廃止された。
機体特性項目が廃止された（パラメータ表示化し、ペイロード量が細分化する形で継承）。
ミサイルロックオン時のブザー音が非常に小さくなり、ミサイル接近警告音が廃止された。
統合攻撃ミサイルの威力・射程距離・ロックオン速度がダウン。
レーダー誘導ミサイルが対空目標のみのロックオンとなり、射程距離が約12000メートル程度から約10000 メートル程度にまでダウン。
クラスター爆弾の当たり判定が帯状から扇型に変更された。
対地ミサイルは4連のものを装備しても、前作のように4つの目標を同時攻撃することは出来なくなった。
機体を育成する項目があり、一定量の経験値を積むと搭載する兵装のカスタマイズが出来るようになった。ただし、兵装の取り付け方に制約がある。
(F-16Cを例にとると、統合攻撃M・追尾M・単発のレーダー誘導Mは主翼端の小型兵装取り付け部分、2連・4連を選んだ場合の爆弾やロケット、レーダー誘導M、スタンドオフM、多目標対空Mは主翼の大型兵装取り付け部分に、対地M・ガンポッドは装備数にかかわらず主翼の大型兵装取り付け部分に、爆弾を単発で装備した場合やECM ポッドは胴体中央に取り付けられる。そのため、例えば多目標対空Mと4連無誘導爆弾の同時装備は出来ない。)
EA-6B・EF-111A・F-117・MiG-25・ミラージュ ⅣPは実機と同じく機銃非搭載。
爆弾で対艦攻撃を行う場合、艦船に直接命中させないとダメージが入らないようになった。
機体のモデリングが正確になった。(特にF-2。前作みたいにF-16の単なる色違いという事態が解消された。)

新兵装

追尾ミサイル
対空目標のみ攻撃可能。射程距離は約3000 メートル程度。威力は前作の統合攻撃ミサイルとほぼ同等。
ガンポッド
機体外付けタイプの機銃で、威力は高めだが命中精度は低め。弾薬数無制限(オーバーヒートあり)。
スタンドオフミサイル
発射後ミサイル視点に切り替わり、一定時間自分でミサイルを操作することが可能。ミサイル操作中は無防備になるので使いどころを考える必要がある。
精密爆弾
この兵装を選択し×ボタン(PS3)/Aボタン(XBOX360)を押すと機体底部のカメラに視点が切り替わり、精密に地上目標を狙うことが可能。高威力で爆風も大きい。なるべく高いところから使うのがポイント。
精密ミサイル
使い方は精密爆弾と同じだが、精密爆弾と比べて前方への攻撃が得意。
ECM
作動させると一定時間自機とその近くにいる味方が敵レーダーに表示されなくなる。

登場組織･人物

今作では主人公が複数存在する。

アメリカ

反政府軍との交戦に追われている中、H.A.W.X(高高度戦闘実験飛行隊)の駐屯地である中東･ファイサル空軍基地が巡航ミサイル攻撃で壊滅する所から本作は幕を開ける。プレイヤーはH.A.W.Xに所属し、反政府軍との戦いに参加する。

アレックス･ハンター
 アメリカ編の主人公で、階級は少佐。ファイサル基地壊滅の翌日にH.A.W.Xに配属となる。
レベッカ･ウォルターズ
ハンターと同日に配属された新米 H.A.W.X隊員。同じく階級は少佐。勝気な性格で時折私語が多く、窘められることもしばしば。
シムズ
H.A.W.X隊員で、階級は中佐。H.A.W.Xの再編成によりフライトリーダーになり、ハンターとウォルターズを指揮する。卓越した指揮能力を生かし、AWACSから作戦指揮をとることもある。
デビッド･A･クレンショー
 H.A.W.X隊員。前作の主人公で、今作では大佐に昇進している。ファイサル基地攻撃の際に撃墜され捕虜となる。後に救出されるも右腕を骨折したため、臨時部隊長として地上から指揮をとる。シムズとは旧知の間柄。
ゴーストリード
 特殊部隊･ゴーストチームの隊長。ただしスコット･ミッチェルかは不明(名前が出ない)。
※ゴーストリコンシリーズに登場する部隊である。

イギリス

ファイサル空軍基地の壊滅を受け海軍を軍事展開させアメリカを支援する。プレイヤーは英国海軍のパイロットとなる。

コリン･マンロー
 イギリス編の主人公で、階級は中尉。新米パイロットで、訓練時の優秀な成績で上層部にも名前が知られている。
ゲート
 マンローの上官。

ロシア

南ロシアに展開する反政府組織「分離派」によるテロが続発しており、これに対し政府内でも和平交渉派と武力鎮圧派が対立する中、モルグノフ将軍率いる部隊が分離派の指導者を包囲。プレイヤーはロシア空軍のパイロットとして指導者奪還に向かう分離派と交戦する。

ディミトリ･ソコフ
ロシア編主人公で、階級は大尉。モルグノフ将軍配下の部隊に所属する。後に特殊部隊｢メドヴェ｣に転属。
ワシリー･モルグノフ
南ロシア･カフカス地方司令官。階級は将軍。後に陸･空軍統合の特殊部隊｢メドヴェ｣を発足させ、同隊の指揮官も兼任する。武力鎮圧派の軍人の筆頭。
デニソフ
階級は大佐。ソコフの直属の上官である。メドヴェでも彼の指揮下に入る。
ステパン･ドラチェフ
ロシアの特殊部隊隊員。ファイサル基地攻撃に使われた巡航ミサイルがロシア製であったため、反政府組織との関与の疑いを晴らす役目も兼ねて米軍の支援任務に就く。正体はロシアの秘密組織｢ヴォロン｣のエージェント。
※なお、ヴォロンはスプリンターセルコンヴィクションに登場する組織である。
アントン･カルズカゼフ
ロシア大統領。和平交渉派で分離派との交渉に取り組んでいるが、難航している。
アレクサンドル･トレスカエフ
ロシアの政治家で、武力鎮圧派の筆頭。当然ながらカルズカゼフ含む和平交渉派の態度には批判的である。