目覚めよ、チーフ。古(いにしえ)との運命の戦いが始まる。
『Halo 4』とは、2012年11月8日にマイクロソフトから発売されたXbox360用のゲームソフトである。
概要
『Halo 4』は2007年に発売した『Halo 3』の直接的な続編となっており、本作から始まる3部作はヘイローを管理する者リクレイマーの名が冠せられた“Reclaimer Trilogy(リクレイマー・トリロジー)”と呼ばれている。
『Halo 4』の物語は、Haloのオリジナル・トリロジー(Halo: Combat Evolved、Halo 2、Halo 3)の主人公マスターチーフことJohn-117が行方不明となった『Halo 3』のラストから繋がっている。
(『Halo 3』を難易度レジェンドでクリアした際に見ることができるエンディングでは、彼らが乗ったフリゲート艦『Forward Unto Dawn』が謎の惑星に引き寄せられる様子が確認できる。)
謎に包まれた惑星 “レクイエム” に降り立ったマスターチーフを待ち受ける、復讐にとらわれた悪意の存在と想像を絶するテクノロジー。それは人類と全宇宙の運命が再び翻弄される新たな戦いの始まりだった。
登場人物
マスターチーフ(Master Chief Petty Officer John-117)
HALOシリーズ(ReachやHalo Warsなどの外伝を除いて)の主人公であり、本作の主人公である。本名はジョン。
6歳の頃UNSCに誘拐され、さまざまな訓練や法外の人体改造手術を受け『スパルタン-Ⅱ』の一員となる。
その後人類-コブナント戦争で目覚ましい戦果を揚げ、エリート族のアービターとともに戦争を終結させ、伝説の英雄となった。しかしアークからの脱出の際、アービターとは別々となってしまい宇宙の果てを戦艦の残骸の中でコルタナと 共に漂流することとなり、コールドスリープへと入ることとなる。
そして、HALO3エンディングから約4年の月日が経ち、船の残骸の中に何者かが入ったことにコルタナは気づき、チーフを起こすこととなる。
その後、チーフは船の残骸ごとダイソン球である“レクイエム”に吸い込まれ、謎に満ちたこの惑星を探索していくこととなる。
コルタナ(UNSC AI number 0452-9,Cortana)
UNSCの超高性能AIで、そのAIのなかでも“創造性”にも優れる〝利口〟なAIの1人である。
〝利口〟なAIは他のAIと比べて知識や創造性は、制限なく成長させることが可能となっている。
AIは自らの姿をホログラムで表示することができ、その姿はそのAI自身が好んでいるもので表示しているようである。 コルタナは、女性の姿をしている。
コルタナは、スパルタン-Ⅱ計画の中心人物であるハルゼイ博士の脳のクローンから作られており、ある意味ハルゼイの分身とも言えよう。
彼女はとある作戦で、一緒に行動するスパルタンを選ぶこととなり、マスターチーフことJhon-117を選んだ。
彼女曰く、彼はほかのどのスパルタンよりも大きな勇気を持っておりもっとも運に恵まれているからという理由で選んだようだ。実際彼は、リーチでの戦いが終わった時点で唯一生き残っている(本当はほかにも生きているスパルタンはいるのだが行方不明という扱いを受けている)スパルタンなので本当に運に恵まれているかもしれない。
彼女は初代ヘイローから常にチーフと共に行動していたが、コブナントの本拠地のハイチャリティに突入した際、単身残ることになり、フラッドのグレイヴマインドに苦しめられることになる。その後彼女はチーフによって助けられ、フラッドを不完全なヘイローを起動させることにより殲滅した。
その後チーフと同じく、宇宙を漂流し、“レクイエム”に吸い込まれチーフとともに捜索していくこととなる。
『八年前、私は稼働し始めた。(I was put into service eight years ago.』
『AIたちは7年目から退化する。(AIs deteriorate after seven.)』
E3のプレイ動画入りのトレーラーの最後の方で、コルタナが述べているセリフである。
前述したとおり、彼女は制限なく知識を貯めることができ創造もできる。しかし、その代価に年が経っていくにつれ 自己干渉をするようになり、正常に作動をしなくなる。そのため、普通AIは7年経つと‘死ぬ’ことになる。
しかしコルタナはもう稼働し始めてもう8年目に突入している。そのため、リクレイマー・トロリジーではコルタナの寿命についても深く関係してくるだろう。
コヴナント(Covenant Empire)
宗教的な関係で異星人間で同盟が結ばれた団体、別名コヴナント帝国である。
彼らはフォアランナーのことを神と信仰し、聖なるリング、いわゆるヘイローを起動することで〝大いなる旅立ち〟が 成就すると信じている。この預言は、コヴナントの最上位を占めているプロフェッツ族の預言者によって広められ、それを信じた同盟者たちはなにがなんでもHALO起動しようとした。
しかし、エリート族のアービターであるゼル・ヴァダムが任務を通じてHALOの真実を知るとエリートとハンターの大多数は同盟から抜け出し、人類と共同戦線を張ることとなる。グラントもエリートと共に抜け出そうとしたがブルートに言いくるめられ残ることとなる。
その同時期、本拠地のハイチャリティはグレイヴマインドを筆頭とするフラッド達によって占拠されることとなる。
その際生き残った者たちは戦艦に乗り込み、全てのHALOを起動することができるアークへいくため、そこへ移動することができるポータルがある地球へ攻撃してくることとなった。
そして預言者がアークでHALOを起動しようとする直前に、アービターのエナジーソードで殺され、事実上コヴナント帝国は崩壊することとなった。
コヴナント崩壊後、反乱を起こしたアービター側のエリートと、生き残ったコヴナントは内乱へと移っていくこととなる。HALO4ででてくるコブナントは、どちらかの勢力か分からないがいままでとは姿が異なっており、このどちらかにも属さない新たな勢力かもしれない。
以下軽くネタバレ↓
Halo4で登場するコブナント勢力は〝storm〟コヴナントと呼ばれ、今だ預言者の〝大いなる旅立ち〟を信じている少数派で、反対勢力と対抗するために〝レクイエム〟に隠された『何か』を探すために来ている。
フォアランナー(Forerunner)
フォアランナーは約十万年前まで全銀河を支配していた種族である。
知られていることは少ないが、コブナントを大きく上回る技術力や文化を持っていることが知られている。
とても強力な種族で、フォアランナーよりも技術力が上と言われたプリカーサーを絶滅させるまでの力を持っていた。
旧人類も15万年前まではフォアランナーと同じ技術力を持っていたが、フラッドに遭遇し遺伝子レベルでの対策でフラッドを一時的に殲滅することに成功するが、多大な被害を受けたので別銀河のフォアランナーを攻撃して今までの繁栄を取り戻そうとした。しかしフォアランナーの力の前では抵抗もできず、石器時代前まで「解体」された。
この時、フォアランナーはなぜ旧人類が攻撃をしてきたかがわからなかった。その9000年後、フォアランナーはフラッドの侵略に見舞われることになる。千年近くまでフラッドとの戦争は続き、フォアランナーのすべての技術をもってしても抑えることはできなかった。
そして彼らがとった最終手段がHALOの起動である。もはやフラッドを絶滅させるためには、フラッドの“餌”となる知的生命体を消すしかなかったのだ。彼らは後の知的生命体にフラッドの対策のためにフラッドの胞子をサンプルとして各HALOに残し、HALOを起動して絶滅した。
HALO4ではフォアランナーが創造したと思われる“レクイエム”を探索していくので、前3部作以上にフォアランナーが関係してくるようだ。
プロメシアン(Promethean)
プロメシアンは、フォアランナーの社会の中で2番目の地位であるWarrior-Servantの中でもっとも高貴で崇め立てられていた団体である。後述するダイダクトもプロメシアンの一員である。
彼らは、約4メートルの高さと800~1000キロの体重で手で人間の頭がい骨を粉砕するほどの力を持っている。
要するに、フォアランナーのスパルタンということだろう。
『ああ、でもここにプロメシアンの一部隊でもいてくれたら 彼らなら、この事態を解決してくれるでしょうに もっとも…』
『そうなれば「彼」も一緒でしょうから あの怒りを静められるライブラリアンがいなければ…』
『リクレイマーにとってはフラッドよりも厄介な敵になるかもしれません』
これは、アルファヘイローでの人類とコヴナントの戦いはプロメシアン1部隊で解決できるということである。
HALO4では、プロメシアン本人ではなく、プロメシアンの名が入っているAIのPromethean Knights、 Promethean Watcher、Promethean Crawlerの登場が判明している。これらのAI兵器とプロメシアンとの間にどのような関係があるかは不明である。
まだ判明してないが今作で関わってくる可能性がある人物
ダイダクト(Didact)
ダイダクトは、フォアランナー軍の最高司令官として知られており、高い地位を持っていた人物である。詳細なことは分かっていない。彼は人類-フォアランナー戦争で名声を上げ、地位を上げることとなった。フォアランナーの科学者、ライブラリアンとは恋人関係にあった。
フラッドとの戦争のさなか、フォアランナーは彼らを絶滅させるためHALOを作るという考えに至ったが、ダイダクトはHALOの使用に反対していた。彼はフラッドの猛威を止めるため最前線で戦闘を繰り広げるが、フォアランナーのAI
〝メディカント・バイアス〟の裏切りにあうなどしてHALOの起動を余儀なくされた。そしてHALOを起動し、多くの知的生命体と自らの種族を犠牲にしてフラッドとの銀河をめぐる戦争に終止符を打った。
HALO4の実写ムービーでは、UNSCインフィニティーのPCにダイダクトに似たマークが映り船が制御不能になったり、E3のプレイ動画の最後のあたりで
『長い間この時を待ちわびていたぞ、リクレイマー(I have long dreamt of this day,Reclaimer.)』
が聞こえてくる場面で『古代の悪魔の目覚め(AN ANCIENT EVIL AWAKENS)』の後ろでもダイダクトに似たマークが映っている。しかし、本物のダイダクトのマークとは少しだけだが違っていたり、色が青ではなく赤だったり少し異なっている。
マルチプレイについて
今作のマルチプレイは、Halo4本編でも物語に関わってくるとされるUNSC Infinityを中心に展開される。
この約5.6キロもの大きさを誇る船は、約20年の月日をかけ、コブナントとの戦争の最後の切り札として利用されるはずだったが、戦争が終了しその必要はなくなった。
その後、この船は1万7千人の船員と共に、フォアランナーの技術解析のため宇宙へ旅立つこととなる。
しかし謎の惑星“レクイエム”へ近づいたとき、船は何者かに制御を奪われダイソン球の中へ吸い込まれることとなる。
War Game
UNSC Infinityは、スパルタン-Ⅳの演習施設としても利用されている。戦後、生き残っていたスパルタン-Ⅲはその他の志願兵と共にスパルタン-Ⅳへと移り変わった。
War Gameではスパルタン-Ⅳは、仮想現実の中で戦闘シミュレーションという形で他のスパルタンと共に自らのスキルを争っていくこととなる。
Halo:reachの頃にも、ロードアウト(自分で使いたい武器を選ぶ)は存在していたが今作ではさらに奥が深くなっているらしく、武器の選択だけではなく、追加弾薬などの細かな部分も変更することが可能となっている。
新モード「Infinity Slayer」ではマップ上にランダムに武器が支給されるOrdinance Dropや、Ordinanceメーターと呼ばれるさまざまなメダル(killing spreeやアシストなど)でポイントをためることで、武器やグレネード、追加能力(オーバーシールドなど)の3種のうちから1つを要請できるシステムも追加される。
Spartan Ops
最大4人プレイヤーで行われるco-opモードである。プレイヤーはUNSC Infinityのスパルタン-Ⅳとしてさまざまなミッションをこなしていくこととなる。ソロでやることも可能。
またフレンドがいなくても、マッチメイキングによって複数人で気軽にプレイすることが可能になるようだ。
このモードはステージ配信型で、毎週1エピソード(5つのミッション)が配信され1ミッションあたりのプレイ時間は15~20分あたり、1シーズンで50ミッションを配信との予定。開発者が1stシーズンとして言及していたため、2ndや3rdシーズンというように続いていく可能性がある。
Halo:reachやHalo3:ODSTのco-opモードと存在していたファイアファイトはストーリー展開が皆無だったが、スパルタンオプスには1エピソードごとにCGIムービーが存在し、本編とは異なるもう一つのキャンペーンとしても楽しむことが可能だとのこと。
物語の時系列としては、Halo4の本編のキャンペーンから約6か月後ということが開発者の発言から判明している。
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