IGRいわて銀河鉄道とは、東北本線から経営分離された盛岡駅~目時駅間を運営している第三セクターの鉄道会社である。
アンドロメダにはまいりませんので、ご注意ください。
概要
2002年に東北新幹線の盛岡駅~八戸間が開業した際、並行在来線の盛岡駅~目時駅間がJR東日本から経営分離され、路線名が『いわて銀河鉄道線』となった。
目時駅は青い森鉄道との境界駅であるが、この駅での発着及び乗務員の交代は行われず、青い森鉄道八戸駅まで直通運転される(いわて沼宮内駅・二戸駅・金田一温泉駅が終点となる列車もある)。
盛岡駅~八戸駅間の往復の運賃は6,220円。往復乗車券+特定特急券往復分で乗ると7,120円と900円しか違わない。
台湾鉄路管理局(台鉄)から「東日本大震災の復興支援に協力したい」との申し出があり2016年の6月に姉妹鉄道協定を結ぶ。 岩手県内の第三セクターであるIGRいわて銀河鉄道と三陸鉄道が同時に台鉄との姉妹鉄道となる。
2006年にいわて銀河鉄道線の駅として青山駅と巣子駅を開業。
経営状態
- 2011年。営業収益38億6172万円。当期純利益3億1163万円
- 2012年。営業収益40億3274万円。当期純利益2億3473万円
- 2013年。営業収益41億6255万円。当期純利益2869万円
- 2014年。営業収益45億2328万円。当期純利益3億8337万円
- 2015年。営業収益42億8960万円。当期純利益1億740万円
- 2016年。営業収益44億6393万円。当期純利益-1976万円
2013年の利益の減少は台風によるもの。寝台列車カシオペアが終了した影響は受けてはいるがなんとか黒字を達成していた。2016年はコンビニの売り上げや青山駅青山南口が貢献し底上げをしていたが運行管理システムなどの減価償却費計5100万円の計上により赤字となっている。
青山駅青山南口
2015年11月18日に青山南口を開設。物販店や飲食店を開業、いわて銀河鉄道新本社もここに移動した。
ビストロ銀河
物販店「銀河マルシェ」
盛岡近郊の野菜を中心にした加工品や三陸の海産物などを中心とした地産地消ショップ
銀河鉄道観光
あんしん通院切符
現在「IGR地域医療ライン」という名称で総合サービスを提供している。これは、盛岡の総合病院に通う沿線民が多いことに注目したもので、通院客向けに割引率25%の「あんしん通院切符」を販売している。行きの列車は限定されており、二両編成の後方の車両全席が通院客限定となっており乗り降りの手助けをするためのアテンダントがいる。されに盛岡駅で降りた後に総合病院行のタクシーを乗り合い形式にて一人200円で乗ることができる。ちなみに帰りは普通の列車の乗ってゆっくりと普通に帰ってもらうこととなる。
コンビニエンスストア・ミニストップ
一戸駅構内にいわて銀河鉄道一戸駅店と八戸自動車道の折爪サービスエリアにある折爪SA店を運営している。
串焼処銀河
2015年6月に滝沢駅に開店した飲食店。地産地消がコンセプトで焼き鳥のもも、ねぎま、かしらが一本100~130円で食べることができていた。人気商品は飲み物1杯と串焼き2本が付いた串銀セット(500円)で、定期券を提示すると最初の飲み物1杯半額のサービスがあった。
IGR銀河ファンクラブ
公認ファンクラブである。運営は特定非営利活動法人 交流・暮らしネット。会費は個人会員二千円・子供会員千円・賛助会員二万円で加入すると以下の特典がある。
- 銀河鉄道観光が提供する旅を割引価格にて提供。
- ビストロ銀河にて会員しか頼めない特別メニューを頼める。
- オリジナルキャラクターをプリントしたモバイルバッテリーがもらえる。
- 継続年数に応じてグレードアップする会員証とパスケースがもらえる。
- 毎年1回、首都圏でファンミーティングを開催。
- 毎年2回、会報誌である銀河ファンクラブマガジンを発行。
なお「Fan Club」ではなく、「Fun Club」。つまり優遇特典があるのでIGRいわて銀河鉄道を楽しむ会だそうである。銀河鉄道観光の旅行などは五千円割引のコースもある。
使用車両
- IGR 7000系
- JR 701系のIGRいわて銀河鉄道版。盛岡駅~目時駅間(~八戸駅)全線で使用される。また、盛岡駅~東北本線北上駅で使用される列車もある。
- JR 701系
- 東北本線直通用として使用される。
- 青い森 701系
- JR 701系の青い森鉄道版。盛岡駅~目時駅間(~八戸駅)で使用される。一部車両にセミクロスシートが設置されている車両がある。
- JR キハ110系
- 花輪線直通用。盛岡駅~好摩駅間(~大館駅)で使用される。
駅一覧
駅名 | ■接続路線・備考 ○駅周辺施設 |
所在地 | ||||
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盛岡駅 | ■JR東日本 東北新幹線・秋田新幹線・東北本線・田沢湖線・山田線 ○駅ビルフェザン |
盛岡市 | ||||
青山駅 | 2006年新設 ○IGRいわて銀河鉄道本社 ○銀河鉄道観光 ○IGRいわて銀河鉄道不動産本店 ○びすとろ銀河 ○岩手県営体育館 |
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厨川駅 | ○岩手県営運動公園 | |||||
巣子駅 | 2006年新設 | 滝沢市 | ||||
滝沢駅 | ○岩手県立大学 ○盛岡大学 ○岩手県立盛岡農業高等学校 |
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渋民駅 | 盛岡市 玉山区 |
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好摩駅 | ■JR東日本 花輪線 | |||||
岩手川口駅 | 岩手郡 岩手町 |
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いわて沼宮内駅 | ■JR東日本 東北新幹線 (旧・沼宮内駅) ○岩手県立沼宮内高等学校 ○道の駅石神の丘 ○石神の丘美術館 |
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御堂駅 | ||||||
奥中山高原駅 | (旧・奥中山駅) ○奥中山高原スキー場 |
二戸郡 一戸町 |
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小繋駅 | ||||||
小鳥谷駅 | ○里やま市場 | |||||
一戸駅 | ○一戸町役場 | |||||
二戸駅 | ■JR東日本 東北新幹線 | 二戸市 | ||||
斗米駅 | ||||||
金田一温泉駅 | ○金田一温泉 | |||||
目時駅 | ■青い森鉄道 青い森鉄道線 | 青森県 三戸郡三戸町 |
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青い森鉄道線八戸駅まで直通運転 |
乗車をされる際の注意点
- 上述のとおり青い森鉄道の車両ながらいわて銀河鉄道線を走行する列車があるので、八戸駅から盛岡方面の列車に乗り換えをされる際は電光掲示板等で確認を行うこと。
- 盛岡駅はIGRとJRで改札口が完全に分離されている。移動に7~8分ほどかかるので、乗り換えの際は案内表示にしたがって移動すること(それにしても、その案内表示が少ない気がする)。
- 東北本線を直通する列車の場合、盛岡駅到着時はJR側のホームに到着する。
- 青春18きっぷで乗車することはできない。花輪線の駅から乗車して盛岡駅で下車した際は好摩駅~盛岡駅間、八戸線の駅から乗車して盛岡駅で下車した際は八戸駅~盛岡駅の運賃が別途必要となる。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
並行在来線会社一覧 |
東北・北海道:IGRいわて銀河(岩手) - 青い森(青森) - 道南いさりび(北海道) |
北陸:しなの(長野) - えちごトキめき(新潟) - あいの風とやま(富山) - IRいしかわ(石川) |
九州:肥薩おれんじ(熊本・鹿児島) |
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