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J・ゲバルとは、『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物である。初出はシリーズの第三部『範馬刃牙』の「超絶!!監獄バトル編」。アニメでの声優は野島健児。
以下ネタバレ注意。
概要
本名は純・ゲバル。名前から分かる通り日系の三世。年齢21歳のバンダナと無精ひげを生やした青年。
元は南米に位置しアメリカが支配する人口2万未満の離島で生まれたアメリカ人だったが17歳の頃、幼少期から祖父に受けてきた武術の英才教育を手下に伝授し始め、素手による制圧をモットーとする軍団を作り上げ島の独立を宣言すると、合衆国50州に個人で原子力発電所の奪取が可能な部下を二名ずつ送り込み独立を認めようとしない合衆国大統領ボッシュとその家族を脅迫。無事独立を勝ち取り海賊を生業としていた不良少年は一国の大統領となった。
この件をきっかけにマシンガンより強い男がいることを知ったアメリカ合衆国は範馬勇次郎とビスケット・オリバ、そしてゲバルを衛星偵察の対象としている。危険人物なのは確かだが当初からこの設定は大げさすぎると言われている。特にオリバの弱体化が激しい近年ではなおさら。
島一番の弱虫と噂される少年が、記録的なハリケーンの晩中、突き出た崖でかざし続けた瓶を「雨と風と波と雷と、そして勇気が詰まっている」としてとても大事にしている。
希望通りアリゾナ州のブラックペンタゴンに収監されプロテスト生となった刃牙と同じ部屋に収監されている。ここでの通称はミスター2(セカン)。オリバは刑務所内4071名中の№2と語っていたが本人は“繋ぎ止められぬ男”の二代目という意味で呼称しており、初代をその座から引きずりおろすため刃牙と同じく自ら収監された。
特定の流儀は持たないとされるが、風を呼んだり泥でペイントしたりと演出が上手い。また支えとなる地面、地球のコアの力を利用するという陳海王の三合拳を発展させたような通称・地球拳という奥義を持っている。体毛を使った小技も地味に厄介。
ボッシュを誘拐&脅迫した刃牙を称賛しつつ「息の根を止めてくれたらパーフェクトだったのにね」と追加注文を述べたり、転落死しそうになっている看守を懸命に助けようとしている刃牙に向かって「そいつはアメリカ人だから助けても見返りはない」と話す等、過去のことを根に持っているのか反米思想が強い。しかし後述の口癖は米兵の言葉と説明されているが実際はネイティブ・アメリカンの諺である。
口癖は「死ぬにはいい日だ。」。一見すると「(対峙する敵が)死ぬにはいい日だ。」という意味で使っているように見えるが…
作中の活躍
初登場の場面では清掃具を入れておくロッカーの中から朝の挨拶とともに出現した。横になって寝るのは死んでからでいいらしい。
朝の点呼の際、並ばないどころか刑務官の胸ポケットからラッキーストライクを拝借し悠々と吸ったり私語厳禁の中アイアン・マイケルに朝食を聴きマイケルだけ殴られたり、「ポークビーンズは勘弁してくれ」と呟くとたった一人だけ朝食がオムレツになっておりそのことに誰もクレームを付けなかったりとまるで透明な王様のような扱いをまざまざと刃牙に見せつける。
ルームメイトであるアイアン・マイケルがマウスにボコられているところを風と共にでんぐり返しで参上すると、滅多にそろわないマウスのそろい踏みに興味を覚え、ポークの件もあるのか彼を救った。監房に戻ったあとオリバの後は俺とという刃牙の懇願を受けるもそこにオリバが鉄扉を壊し乱入。一触即発の中、中てられた刃牙にこの世で最も濃厚に香るもの＝範馬の血を感じつつオリバと二人、張り手一発で排除した。
ほぼ全ての囚人、看守が見守る中でのオリバとの決戦ではこのままルーザールーズではジリ貧と悟り、慎ましさが求められる場面でヒゲ鉄砲を打ち込み目を眩ますと、タックルからオリバを放り投げ思わず摘まみ方を変えた彼をマリアに幻滅させるという精神攻撃でダメージを与える。ジルベルトスタイルに移行してからは風でハンカチが飛ばされぬようオリバと協力するも、これらを茶番とみなした刃牙がマリアの横でふて寝するとオリバはキレ、ハンカチは風に乗り彼方へ。直後、三半規管を破壊しようとした腕を掴まれると張り手一発で壁に激突してしまう。大方が勝負が決したと思うも、歌と泥メイクで復活。オリバも全力を以てこれを迎え撃つ。フィナーレでは地上から6378000m地下に存在する地球の核の硬さを実感させる。すると大観衆が見守る中ボッシュが土下座に、勇次郎が挨拶と地上最強の座を譲りに現れる……が当然のごとくこれらは夢。現実ではオリバの渾身の一撃で地面にめり込んでいた。もう歌は聴こえない。
翌朝にはオリバと、そしてマリアに島への招待状を贈り、看守のため秘密裏に掘っていた穴から脱獄。その後は再登場することなく島の面々と幸せに暮らしているとみられる。
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