Jeff Porcaro(本名 Jeffery Thomas Porcaro、1954/4/1 〜 1992/8/5)は、アメリカのセッションドラマーである。
Steely Dan 及び TOTO などでの活躍が有名だが、他にも数多くのレコーディングに参加している。
日本にもなじみ深く、邦人アーティストとの共演も多い。
概要
グルーヴマスターと呼ばれるほど、グルーヴィーで曲に溶け込むようなドラムを演奏する。
基本的にどんなリズムもこなすが、主にサンバ、シャッフル、16ビートによるバラードなどを得意とする。
特に Rosanna で用いられている Half time Shuffle groove は、彼の代名詞とも言えるリズムである。
また、曲自体の完成度が高くなることにこだわりを持っていたためか、ドラムソロは全くしない。
(本人は「下手だから」とか、「ドラムソロは実力を見せびらかすためのものでくだらない」などと言っている)
幼少時からリズム感に優れ、それを認めた父の Joe Porcaro (彼も著名ドラマー)から手ほどきを受けていた。
またこのころから既に、Ringo Starr や Jim Keltner などの演奏やフィーリングを吸収していた。
余談だが、彼のバスドラムのスライド奏法は、背が小さくて足がペダルに上手く届かないために生まれたという。
そんな彼は、17歳以降本格的にドラマーとして活動を始める。
Steely Dan、Boz Scaggs などのアルバムに参加し、20歳前半にはセッションドラマーとして確固たる地位を確立する。
この時代の代表曲として挙げられるのは、Lowdown や Black Friday など。
「このときすでに Jeff Porcaro というドラマーは完成されていた」という声も多い。
そして1977年、ついに David Paich らと TOTO を結成する。
Jeff は曲のアレンジやグルーヴ感を作るための中心人物として活動していた。
TOTO で彼の魅力が遺憾なく発揮されている代表曲は、Goodbye Elenore、Rosanna、Mushanga など。
特に Mushanga で使われているグルーヴは、晩年までパーカッションソロのバッキングとして使われていた。
しかし、彼がドラマー、いや、アーティストとして前人未到の境地に至ろうとしていた矢先、彼は亡くなってしまう。
死因は殺虫剤によるアレルギー、検死で検出されたコカインなどの噂が流れているが、真相は定かではない。
彼は Forest Lawn Memorial Park にて永遠の眠りについている。
Our love doesn't end here
It lives forever
On the wings of time
関連動画
Jeff Porcaro ラストステージ。
関連商品
元 Jeff Porcaro モデル。
関連コミュニティ
jeff porcaroに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
- 3
- 0pt