概要
韓国国内では大衆歌謡 (いわゆるポップス) のことを単にカヨ (口口、歌謡) と呼んでいるが、海外でのセールスを意識する際は、韓国のものであるというアピールもあって“Korean-pop”=K-POPを自称する。
2000年代末より海外への進出が活発化し、とりわけ東方神起・KARA・少女時代などのグループが精力的に活動し人気を得るようになったころから、K-POPブームが国内で起こっているといわれる。
現在の国内では主にこれらのグループをK-POPと呼称する傾向にある。これ以前より国内で高い人気を誇っていたBoAなどは別のくくりで扱われていることが多い。
後述の通り自国とは比べ物にならない利益が得られる、などの理由から、日本進出が活発化している。が、高い人気を得られているのは一部である。
どうでもいいついで話だが韓国にも日本における演歌のような「民謡的な旋律を用いた、古いスタイルの歌謡曲」みたいなものがある。そちらには横文字でトロット (???、軽快な社交ダンスの曲を表す英単語 Foxtrot の略らしい) と呼ばれている。欧米スタイルの楽曲を自国の漢語で呼ぶのに対し自国の民謡スタイルの楽曲が外来語で呼ばれるというあべこべ現象がおきている。
CDの販売形態について
基本的にシングルCDという概念はなく、ミニアルバムかアルバム、デジタルシングルでの販売形態となっている。日本から見ればシングル扱いの曲数のCDも多いのだが、韓国ではミニアルバムだとか『シングルアルバム』などという名前をつけて、アルバムっぽく売られる。
歌だけでなく外見もウリにしているグループでは、写真集同然の派手なブックレットをつけたシングルを出すことも多い。
韓国内でのCD市場は、現在既に壊滅していると言っても過言ではなく、2011年に発売されたCDアルバムの内、売り上げが10万枚を超えているのは上位わずか13枚という状態。そのため、CD売り上げにおいては現時点で世界最大規模を誇る日本の音楽市場で成功した場合にK-POPアーティストが得る利益は、国内のそれとは比べ物にならない。
その分韓国ではデジタルシングルと呼ばれるオンライン配信が発達しており、アーティストの人気を計る指標としてはこちらが主流となっている。
余談だが、日本でいうPVは、韓国ではMV(ミュージックビデオ)と言われている(世界的にはMVが主流)。
リパッケージアルバム
韓国にはリパッケージアルバムというアルバム形態がある。
それは、既にリリースされているアルバムに対して、新曲や新MVを追加して販売する形態のことである。たとえば、少女時代の2ndアルバムは「Oh!」であるが、これのリパッケージアルバムが「Run Devil Run」に当たる。日本でも少女時代はリパッケージアルバムを発売している。
有体に言えば「焼き直し商法」であり、無論韓国内でもこの売り方に対する批判は小さくないが、人気のあるうちにアルバムを連発して利益を稼ぐ、というのが基本的なプロデュース方法として韓国では確立している。近年では、上述の通りCD市場が縮小していることから、リパッケージアルバムの発売がより早く、頻繁になる傾向にある。
活動期間(カムバックステージ、グッドバイステージ)
アーティストやアイドルは、新アルバムをリリースすると、歌番組で毎週のように歌う。
その一番最初のステージをcomeback stage(カムバックステージ)と呼び、また活動期間を終える最後のステージをGoodbye stage(グッドバイステージ)と呼ぶ。
日本では、よほど人気のあるアーティストでもない限り、新作をリリースした直後に各局の番組で1回ずつ披露し、その後それが人気を得れば改変期や年末の特番で再び披露する、という形が基本であるが、日本と比べて少数のグループを重点的に推す傾向の強い韓国ではこの方法は取られず、同じアーティストのパフォーマンスを繰り返し放送する。
また、歌番組で歌う曲を活動曲と呼ぶが、ある一定の活動期間を終えると別の曲を選び歌う。それは後続曲と呼ばれており、活動曲と比べ全く雰囲気の違う曲が選ばれるケースが多い。
活動期間は数ヶ月に及び、ニコ動にも大量のLIVE動画が投稿されている。
主な音楽番組
- Mカウントダウン(M CountDown)・・・毎週木曜(18:00~)
- ミュージックバンク(MUSIC BANK)・・・毎週金曜(18:00~)→ニコ生にて公式字幕生放送あり
- ミュージックコア(MUSIC CORE)・・・毎週土曜(16:00~)
- SBS人気歌謡(INKIGAYO)・・・毎週日曜(16:00~)
関連動画
関連チャンネル
Music Bank(ミュージックバンク)はニコ生にて毎週月曜日の深夜0:00時より字幕付きで放送されている。
K-POPアーティスト一覧
関連項目
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