KADOKAWAサクラナイツとは、株式会社KADOKAWAによるMリーグチームである。
概要
株式会社KADOKAWAによるチーム。
みどり豊かな地から最先端の文化と産業を生み出し、世界に向けて発信する「COOL JAPAN FOREST 構想」の拠点施設「ところざわサクラタウン」にちなみ命名。“桜”のように美しく咲き誇り、“騎士”のように心技を兼ね備えた選手たちと共に、Mリーグという舞台で新しい物語をつくります。
Mリーグ2年目となる2019-20シーズンから参戦。チーム名はKADOKAWAが埼玉県所沢市に建設した「ところざわサクラタウン」から命名、桜騎士団とも呼ばれる。チームカラーはピンクと青。
2019‐20シーズンのドラフト会議では内川幸太郎・岡田紗佳・沢崎誠の3名を指名し、初年度からファイナルシリーズに進出する活躍を見せた。
2020-21シーズンではチームの定員が4名固定になったため、ドラフト会議にて堀慎吾を指名。2年連続でファイナルシリーズに進出するも惜しくも2位で優勝を逃した。
2021-22シーズンでは沢崎の活躍もありレギュラーシーズンを6位で通過。セミファイナルでは堀と岡田がポイントを稼ぎ、1位でファイナルシリーズ進出を果たす。ファイナルでは沢崎が病気療養のため離脱するという困難な状況で初優勝を勝ち取った。
持病の悪化により沢崎が契約満了となり、2022-23シーズンでは新たに渋川難波を指名。セミファイナルには進出したものの、4シーズン連続のファイナル進出とはいかなかった。
所属メンバー
監督:森井巧
KADOKAWA社員として文庫レーベルの編集部統括編集長を担当するほか、TVアニメ作品のプロデューサーも担当している人物。仕事の付き合いで麻雀を知り、Mリーグも設立した2018年から注目していた。当時は渋谷ABEMASのサポーターで、パブリックビューイングでABEMAS監督の藤田晋と出会う。その際、藤田は森井にMリーグに参入しないかと誘い、急いで社内で企画書を作成して2ヶ月弱でチームを発足させた。
大のヘビメタ好きで、Mリーグの試合後にレポーターの松本圭世が行う勝利チームの楽屋撮影ではヘビメタ風の独特なポーズをしていることが多く、選手よりも目立っていると指摘されている。
Mリーグチームの監督はプロ雀士の資格を持つ者が多いが、森井はあえて資格を取っていない。その理由として、プロ資格を取ると選手が先輩になってしまい、采配等の場面で遠慮してしまうことがあるからと語っている。
現所属選手
内川幸太郎
所属:日本プロ麻雀連盟
「手順マエストロ」の異名を持ち、攻守すぐれたバランス型の雀士。何かと幸運の持ち主であり、赤ドラ入りの麻雀を打てば配牌に赤ドラを抱えることが多く「赤川赤太郎」と呼ばれたり、Mリーグでドラフト指名された最中に国士無双を和了したりしている。
2020年2月25日のMリーグの試合にてTeam雷電の黒沢咲に四暗刻単騎を放銃する。自身もテンパイをとらないと4着がさらに近づくという場面で当たり牌の西を掴んでしまい、長考する様子は多くの麻雀ファンの心を掴んだ。このシーンは後にMリーグの中継で流れるCMに採用され、Mリーグの名場面の一つとして語り継がれている。
岡田紗佳
所属:日本プロ麻雀連盟
モデル・グラビアアイドル・タレントとしても活躍する芸能人雀士。麻雀は強敵相手に物怖じせず攻撃してくる積極的なスタイルで、放送対局では九蓮宝燈や国士無双13面待ちを和了するなどド派手なアガリに定評がある。渋谷ABEMASの白鳥翔と交際していたが、破局している。
チーム内ではチームメイトのアドバイスを受ける一方で、それ以外の場面ではチームメイトに容赦なくツッコむ様子が見られる。堅物そうに見える沢崎を「まむたん」、ファンサが苦手な堀を「ほりぽよ」と呼ぶなどチームの雰囲気を和らげるムードメーカー的な存在でもある。
堀慎吾
「小さな天才」という異名のとおり、Mリーグでも麻雀の強さで一二を争う実力の持ち主。あまり感情を表に出さないタイプで、2021年最初のMリーグの対局で嶺上開花から四暗刻を和了してもいつもの和了と変わらない様子であった。勝利インタビューで今の気持ちを聞かれて嬉しくなさそうに「嬉しいです」とだけ答えるのがお決まり。しかし、沢崎不在で2021-22シーズンの優勝をかけた最終戦では自身も骨折する大怪我を負いながら出場し、優勝を決めたこともある。
自分の子供のことになると人が変わったかのように溺愛している。
渋川難波
プロ雀士として数多のタイトルを獲得する一方、解説者としても「わかりやすい」と定評がある。麻雀の実力は認められながらも長らくMリーグチームに指名されることはなかった。Mリーグの指名をもらうため、麻雀だけでなく腕の毛の脱毛やYouTubeでの配信など卓の外での活動にも注力し、指名を勝ち取った。
チームメイトで同団体所属の堀はライバルであり、企画で一緒になることも多い。性格も対称的なこのコンビは「ホリシブ」として親しまれている。
雀魂では最高位の魂天到達者で、神域リーグのチームグラディウスの監督も務めている。
元所属選手
沢崎誠
所属:日本プロ麻雀連盟
静かに息を潜めて豪快なアガリを決めに行くスタイルから「マムシの沢崎」という異名がついた。他家のテンパイの気配を察知し、放銃不可避と思われた状況から当たり牌だけ打たないというスゴ技を披露して視聴者を沸かせたこともある。
所属時はMリーガーの中で最高齢の大ベテランであったが、気さくな人物としても知られており、対局スタジオでは夏は冷麺、冬はおでんを自作してチームメイトや他チームのメンバーに振る舞っていた。
その他関連するトピック
内川の四暗刻単騎放銃
2020年2月25日、Mリーグ2019-20レギュラーシーズン83日目・第2試合のオーラス2本場にて、ラス親でトップ目のEX風林火山の勝又健志がリーチ。その後、Team雷電の黒沢咲が四暗刻単騎をテンパイし、待ち変えの末、西の単騎待ちとなった。一方の100点しかない4着目の内川はテンパイにまでこぎつけ、勝又からアガリ牌が出たものの、チーム状況的に(上がるとセミファイナル通過ラインまで猛追するドリブンズがトップになり順位点を献上する)ロンできず、ツモアガリか勝又の連荘を期待するしかない状況になった。
そんな中、内川がハイテイで掴んだ牌が黒沢の当たり牌の西。テンパイを維持しないと4着がさらに近づくという場面で長考の末、西を打ってしまう。4着目からの役満放銃に当時のサクラナイツ楽屋は阿鼻叫喚となった。
このシーンはMリーグを代表する名場面の一つとしてファンに記憶され、CMなどでも使用されたほか、Mリーグの公式ポップアップショップでは実際に打ち込んだ西が展示されるなどネタにされている。
実はMリーグでの四暗刻単騎放銃は2例目である。2019年12月12日の第1戦で白鳥翔に和了したのが最初であったが、感情を表に出さない小林剛(U-NEXT パイレーツ)が放銃者というのもあり、あまり話題になっていない。
高級弁当への強い執着
Mリーグでは週間トップを取ったチームに叙々苑弁当が支給される。特にサクラナイツはその高級弁当への執着が強く、「弁当効率」という言葉が定着するほど。サクラナイツは弁当のためにMリーグを戦っていると言っても過言ではないのである。
Mリーグの試合のないシーズンオフ中も対局企画の優勝景品として高級弁当が用意される事が多い。
関連リンク
関連項目
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