kindle(キンドル)とは、
- 火をおこす、着火する、煽る等を意味する英語の動詞。
- Amazonが販売する電子書籍リーダー、または同社が運営する電子書籍用のコンテンツ配信サービスの名称。本記事で解説する。
- TCG「マジック:ザ・ギャザリング」のコスト1赤のインスタントカード。日本語版名は焚きつけ。
概要
初代Kindleは2007年11月、アメリカで発売された。Amazonが運営するKindle Storeから電子書籍を購入し、専用端末で閲覧することができる。表示装置に電子ペーパー「E Ink」を採用。また通信機能を搭載し、PCなどを介さずにコンテンツの購入が可能である。初代から3代目モデルまではQWERTYキーボードを搭載していたが、4代目はキーボードを省略し大幅に小型化した。
2009年にはiOSやAndroidやPCでコンテンツを購入・閲覧・同期できるアプリケーションを公開。ソフトウェアはいずれもKindleの名を冠している。
2011年Androidをベースにした独自のFire OSを採用した多目的端末Kindle Fireシリーズを発売。表示装置がカラー液晶であるなど従来のKindleとは毛色が異なっている。
日本では2012年10月24日に端末の予約を開始し、11月19日に発売した。
2014年9月18日に新モデルが発表されたのに合わせてラインナップが整理され、従来のKindle Fireシリーズは名称からKindleが外されFireタブレットシリーズへと改められた。
2015年(第5世代)からはハイエンドモデルだったHDXを廃止。同時にCPUを今まで採用してきたSnapdragonからコスト重視を念頭にMediatekに変更、大幅に値下げされると同時にスペックも全機種共通でローエンド・HD液晶(Fire7のみ1024 x 600)モデルとなった。
2017年(第7世代)ではHD10の仕様を大幅に変更。液晶がフルHDとなると同時に大幅に値下げされたほか、CPUもミドルレンジを投入。下がり続けていたスペックに歯止めがかかった。またこの世代からアレクサに対応しており、HD8と10ではshowモードにも対応している。
2020年(第10世代)ではHD8の仕様を大幅に変更。CPUが4年前のミドルクラスとなったほか、バリエーション機の8Plusの方ではQi充電にも対応。FireOS7もベースOSがAndroid9となり、OSのバージョンがほぼ最新のAndroidOSに追い付いている。
2021年(第11世代)では内蔵バッテリの駆動時間が数週間から最大10週間になり、内蔵ライト用LEDの数が5個から17個に増設され、ページ送りが高速化された。
FireタブレットとGoogle Playストア
概要にも書いてある通り、Fireタブレットにはアマゾン独自の、AndroidベースOS、FireOSが搭載されている。
当然ながら、FireタブレットはプライムビデオやKindleをはじめとしたアマゾンのサービスを利用することを前提に作られているため、AndroidOSならばほとんどの場合で最初から入っているGoogle PlayストアをはじめとしたGoogleの標準的なアプリが入っていない。従って、Google ChromeをはじめとしてAndroidのアプリを入れることは公式には不可能になっている。
というわけで、ユーザーはアマゾンのアプリストアを使うことになるわけだが、まーこれがアプリの数が少ないわ、あってもバージョンが古すぎて使い物にならなかったりで、AndroidやiOSのアプリに慣れきってる人たちからすれば不便に感じることが少なくない。
そこで、非公式な方法ではあるが、Google Playストアをどうにかして入れられないか? という考え方がでてくる。幸いにもこの点についてはいわゆる脱獄とよばれるRoot化などを行わず、ミラーサイトなどからアプリをインストールするだけでプレイストアを入れることができるのだ。(当たり前ですが、アプリのミラーサイトからのアプリインストールは自己責任でお願いします。どうしても不安なら別のAndroidスマホ用意してね)
一部動かないアプリもあるにはあるが、これで基本的にはAndroidタブレットと同じようにして使うことができる。しかし、ここ最近ではAndroidアプリの64ビット化が進んで、HD8やHD7などの32ビットOSの端末では動かない問題がでていたり、2022年7月より配布された、FireOS8ではPlayストアが動かない事象が確認されているなど、注意が必要である。
FireOS8はまだ、新発売のFire7にしか搭載されておらず、未だ他タブレットへの更新はリリースされていないため、もし、Google Play目的でFireを買おうと考えているならば早いうちに、HD8やHD10を購入したほうがいいかもしれない(2022年7月13日現在)
2022年10月19日にFireOS8を搭載した、FireHD8が発売されたが、状況に変化はなかったため、以後FireタブレットでPlayストアのアプリを使うのは諦めたほうがよさそうだ。もしどうしても使いたければ、野良で転がっているアプリをひろうか、OS7以前がインストールされたFireタブレットを入手する必要がある。
種類
2022年6月現在、国内でラインナップされている端末は以下の機種である。Fireタブレットも併記する。
- Kindle
- Kindle Paperwhite / ジグニチャ―エディション
- Kindle Oasis
- Kindle for iPhone(iPhone・iPod touch用)
- Kindle for iPad(iPad用)
- Kindle for Android(Android端末用)
- Kindle for PC(Windows 7以降)
関連動画
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関連項目
外部リンク
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