Limbus Companyとは、韓国のインディーゲームスタジオ「Project Moon」が開発した罪悪共鳴残酷RPGゲームである。
概要
プレイヤーはLimbus Companyの管理人は12名のキャラクターを使い都市のあちこちに埋没したロボトミーコーポレーションの支部に入り、黄金の枝を回収することとなる。
Project Moonの過去作である『Lobotomy Corporation』及び『Library of Ruina』と世界観を共有している。
2023年2月27日よりSteam/App Store/GooglePlayで配信を開始している。
基本プレイ無料のガチャゲー方式、戦闘システムはターン制のシミュレーションRPGとなっている。
登場人物
本作の主要登場人物は世界各国の文学からモチーフを取られており、いずれのキャラも元となった人物・作品を色濃く反映している。
主人公
ダンテ
本作の主人公。
「管理人」として十二人の囚人達の指揮と蘇生を担当する。頭が時計型の義体にすげ替わっており、そのせいか記憶を失っている。
原典:イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリ、及びその叙事詩『神曲』。
囚人達
イサン
[検閲済]翼所属の最年少主席研究員出身で、他の囚人に比べて優秀な知能を持っています。日常的なコミュニケーションは、恐らく我々が選別した管理人さんの物差しから考えると難しいと思われます。とはいえ、露骨に会話を避けるのもまた不安要素が残ります。たまに本囚人の沈黙状態が長いことがありますが、一連の思考を脳内で処理している最中ですので、広い心で待っていただくことをお勧めします。
翼の一つであるN社に在籍したこともある優秀な技術者で、本作の重要な要素である人格に関する技術を発明した当人。古文めいた言い回しをするためわかりにくいが、よく読んでみると時折ボケもこなすなどなかなか愉快な人物。
原典:日本統治時代の韓国の詩人李箱(イ・サン)。特に『鳥瞰図』や『つばさ』などのモチーフが強く見られる。
ファウスト
Limbus Companyのバスであるメフィストフェレスのエンジンを開発した囚人です。都市内には対等に知識と知恵を競うことができる者は無いだろうと主張していますが、あながち間違ってもいません。管理人さんに接するときは仕方なく言葉を交わすのみ、という囚人の態度に気分を害されることもあるでしょう。誰にもそれとは気づかれないように傲慢な行動をするため、改善の可能性はありません。なので適当に頷く事をお勧めします。誰よりも天才的ではありますが、我々にはコレの使用方法が分かりません。もしかしたら管理人さんが見いだすかもしれませんね?
本作の拠点となるバス「メフィストフェレス」の開発者で、その他チュートリアルの説明、ダンテの通訳、他社との渉外など様々な役割をこなす。自他ともに認める天才だが、何かに付けて自慢を挟む図太さも持っている
原典:ドイツの作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの戯曲『ファウスト』
ドンキホーテ
情熱だけで囚人の質を測るのであれば、最高点を叩き出すであろう囚人でしょう。フィクサーというモノに対しての大変なコレクターであり、熱心なファンでもあるため、全身にジャラジャラとフィクサーのグッズを身に付けていたりします。戦闘にはこれといった影響を与えないようなので、必ずしも制裁を与える必要はありません。本人もまた、正義のフィクサーという(そんなものが存在していたことなんてあったのでしょうか?)役割にどっぷりと心酔しているがゆえ、俳優でもあるかのような大げさな立ち居振る舞いをします。円滑な任務のために調子を合わせてあげた方がよろしいかと。
非常にハイテンションな性格。『正義のフィクサー』に強い憧れを持ち、著名なフィクサーに対してはオタク気質を発揮することも。行動力も高いがその(およそ都市には似つかわしくない)正義感と合わさり度々暴走している。
原典:スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』
良秀
囚人ごとにそれぞれの信条がありますし、それを尊重することが管理人としての当然の責務ではあるとはいいますが、場合によっては理解するフリすら難しいこともあると思われます。当囚人は普段からタバコばかり吸って寡黙な状態を維持していますが、戦闘をするときだけは目つきが恍惚としてチラつくという事実にお気づきですよね。戦闘中に無策で相手の頭を潰してばかりいることは、美を退歩させる教養の無い行動だと思います。どうしても耐えられないなら管理人さんに支給されたウェルカムキットに同封された赤いボタンを [警告] - 当囚人は我が社でも手に負えない背景を持っているので、できるだけ私的な恨みを作らないようにしてください。
一見すると無口に思えるものの、その実はなんでも刀で解決しようとする囚人随一の危険人物。言葉を省略して話す癖がありダンテ及びプレイヤーには理解が難しいが、他の囚人には概ね通じているようである。
ムルソー
明確かつ短い指示を、つまり個人に判断を任せない命令を要する。
大柄の男性。
口数少ない、極度の「指示待ち人間」。一方で指示さえあれば大抵のことをこなせるため、ダンテからは要所要所で頼りにされている。
ホンル
我が社の資産になるまで何不自由なく生きてきた囚人です。それゆえ自由を求めようとしますが、たまに他の囚人の製造した食べ物を見て低級文化に対する無知さを露呈し、侮蔑的な質問をするなど他人の地雷を踏むような状況が起こり得ます。ただ、当て擦っている訳ではなく、純粋な好奇心から湧き出た質問なので、お互いに刃物を取り出させるのはあまり良い解決方法ではありません。
非常に裕福な家柄の出の癒し系。性善説的立場で悪意に鈍感であるが、都市においてはしばしば他人の地雷を踏み抜く発言にも繋がっている。
ヒースクリフ
論理的な思考よりは行動で実行することをより好む囚人です。考えていることや感情が表情と言葉に全て表れ、隠そうとする努力もしないため、管理人さんとの人間関係を形成していくのに頭痛を(あるいは物理的外傷まで……)誘発することもあります。囚人の思考体系に深刻な問題があるわけではないことを熟知していただけると幸いです。万が一、長時間にわたっても怒りが鎮まらない場合は人事部までお問い合わせください。しかし、こんなタイプであるほど考え方が馬鹿で単純だということさえ把握していれば扱いやすいものです。
極めて短期で喧嘩っ早く、特に物語初期にはその沸点の低さからダンテも手を焼いた。一方で発想は非常に常識的で裏路地の流儀にも聡く、核心をついた発言をすることも多い。
イシュメール
管理人さんは欠点の多そうな囚人たちを見ながら、途方に暮れているかもしれませんね。でもご安心ください。本囚人は比較的無駄口を叩かず仕事をこなしていくことのできる、数少ないタイプです。合理的な意思決定を下す可能性が高いタイプでもありますので、アドバイスが欲しいときは当囚人の方を見ながら話題を切り出すのも良い方法です。しかし、忘れてはなりません。遠くも巨大な水溜まりで、途方もないあの航海を経て生き残った囚人である分、忍耐力は強いと思われますが、一度関係が拗れると修復するのは難しいと思われます。
ダンテの指示に対する従順さと高い判断力を持つ、バス内における優等生。他方毒舌家な面もあり、特にヒースクリフとは度々衝突している。
ロージャ
生まれが裏路地という残念な特徴が露骨に現れる囚人です。金に目が無く、ギャンブルと賭け事を楽しむので管理人さんによる細心の注意が必要です。指示を出せど、できもしないウィンクで応えたり、冗談で返したりする傾向を見せるため、時には管理人として厳格な姿勢を見せることをお勧めします。沈んだ状態が非周期的に現れることがありますが、管理人さんの方からできることは無いので黙ってお待ちいただくのが効率的です。
金とギャンブルに目がない、裏路地の典型のような人物。比較的常識人よりの発想を持つがグレゴールと対照的に勝ち気な自信家で、大抵の面倒事はのらりくらりとかわしている。
原典:ロシアの作家フョードル・ドストエフスキーの小説『罪と罰』
シンクレア
不安定な成長時期的特徴を考慮しても、話し掛けると非常に驚いたり、しかめっ面をしたりするなどの行動が目立つ囚人です。戦闘にも不慣れなので、最初は内臓を直視するのにも苦悩すると思われます。囚人の中には暴力的な傾向を見せる者もいると思いますので、管理人さんは本囚人に鞭よりかは飴を与えることをお勧めします。本人も認識することができない殺気を放ってはいますが、我が社の事業分野に対する潜在能力があるという意味なので、適切な刺激さえ与えれば立派に成長することが期待されます。
心優しくも気弱な性格、はっきり言ってしまえば暴力沙汰が日常茶飯事のリンバス・カンパニーは全く向いていない。その性格ゆえか他の囚人からもいじられがちだが、吹っ切れると思い切った行動も取る。
ウーティス
管理人の力量によって立派な助言者になることもある囚人です。しかし、過度なお節介を焼く囚人でもあるので適度に相槌を打つことをお勧めします。戦術を含めた様々な技術において熟達しているので助言を求めるのが効率的です。加えて工房技術に関するを持っているので、バスの簡単な修理くらいは任せても良いでしょう。 [注意] - 他の囚人とは違って過去の記録の閲覧は許可されません。 [注意] - 任務以外で頭を捻らせないように監督願います。
元軍人故か軍隊的な規律を重視した性格。指揮官よろしく囚人達をなにかと統率しようとするが、一方でダンテに対しては太鼓持ちと化す。ズレた発言は滅多にないが記憶喪失のダンテにはうまく伝わらないため手のひら返しを多々見せる。
グレゴール
本囚人は他の囚人に比べて、人格的な意味では無難に扱えはします。しかし感情の高まりや、環境の急激な変化によって身体の一部、場合によっては全部が虫(甲虫類の一部、■■■■と類似)の組織に変化します。嫌な顔をしないようにポーカーフェイスを徹底することをお勧めします。シニカルな口調をたまに使用しますが、コツさえ掴めば円満な意思疎通が可能な囚人であるので、それほど困難を要することはありません。
眼鏡と無精髭、そして虫の腕が目立つ男性。1章のメインキャラクター。
バス内でも常識人的な発想の持ち主で、ダンテとも比較的気が合う様子。不器用で悲観的な傾向があるため物語の進行に伴いいじられキャラになりつつある。虫の右腕はかつて受けた改造施術によるもの。
その他のバスの搭乗者
ヴェルギリウス
バス内にて案内人を務める、事実上の保護者役。「赤い視線」の異名を持つ特色フィクサーであり、脅しだけで曲者ぞろいの囚人(およびダンテ)を御せるほどの戦闘能力を持つ。彼ほどの実力者がなぜ非戦闘員として努めているかは不明。
なお、彼がリンバス・カンパニーと関わるまでに至る物語は前日譚『リヴァイアサン』で語られている。
カロン
バス内にてドライバーを務める。言動が子供っぽく気ままな様が目立つが、ヴェルギリウスには可愛がられている様子。
ヴェルギリウス同様、彼女がリンバス・カンパニーと関わるまでの話も『リヴァイアサン』で語られている。
原典:ギリシア神話に登場する冥界の川の渡し守。ダンテの『神曲』にも登場し、ダンテとヴェルギリウスを乗せた。
関連動画
関連リンク
関連項目
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