M・HERO(マスクドヒーロー)とは、漫画「遊☆戯☆王GX」に登場するカード群である。
概要
遊城十代が、紅葉から受け継いだE・HEROとは異なる自分だけのデッキを作りたいとして使用し始めたカード群。複数のHEROを融合させて新たなHEROを融合召喚させたE・HEROと異なり、1体のHEROを「マスク・チェンジ」で変身させていく「変身召喚」が基本戦術となる。
また、登場当時はOCGにおいて、シンクロ召喚の登場で融合デッキがエクストラデッキに改称されており(シンクロ召喚自体は世界観の問題からGXには登場しない)、漫画GXでも、融合召喚を行わないこのカード群の登場を境に改称された。
しかし、登場が遅かったこともあり、実際に使用されたのはVSエド、VSアモン、VS吹雪(途中省略)の3戦のみで、戦績は1勝2敗、さらに最終戦ではそれまでの経緯からE・HEROデッキを使用していたため、作中ではあまり大きな活躍を上げることはできなかった。
その後、OCGのストラクチャーデッキに合わせて漫画版の読み切りがVジャンプに掲載され、十代と紅葉のデュエルが描かれた。
マスクドという名前や見た目からも、イメージは戦隊ものなどの日本の特撮ヒーローだろう。
漫画版の一部のカードでは「M・H」と表記して「マスクドヒーロー」とルビを振る省略表記が用いられていた。コミックスではすべて「M・HERO」表記に統一されている。
OCG版
「PREMIUM PACK 13」(PP13)で「マスク・チェンジ」と対応するM・HERO2体が登場。おおむね原作の特徴は再現されているが、非融合モンスターのM・HEROがOCG化されていないため、変身元はHERO全般が指定された。
下級M・HEROが存在しないため、M・HERO単体でのデッキ構築は不可能だが、E・HEROデッキでの展開手段の一つとして活躍できる。「チェンジ」速攻魔法カードによるバトルフェイズ中の追撃やサクリファイス・エスケープ(除去されそうになったカードをコストにして除去効果を回避する)も魅力。
PP13で「マスク・チェンジ」と剛火、ヴェイパーが登場、PP14でアシッドとダイアンが登場。漫画が連載終了したこともあり、これを最後に長らく新規カードは出ていなかったが、「ストラクチャーデッキ-HERO's STRIKE-」でその他のチェンジカードや新規のM・HEROが登場した。
ストラクチャーデッキの新規カードには、連動した読み切りで登場したものが多いが、読みきり初出でもブラストと闇鬼はストラクチャーデッキでOCG化されなかった。これらは別の機会にOCG化されている。
現在は神属性を除く6属性すべてに存在し、水属性、闇属性、風属性には2体存在する。
チェンジ速攻魔法をサーチする「E・HERO シャドー・ミスト」、そこから変身でき、相手墓地の除外効果を持つ「M・HERO ダーク・ロウ」が強力で、また、変身元のモンスターに制限のない「マスク・チェンジ・セカンド」の存在から、HERO以外のデッキにも投入可能。
各M・HEROの詳細
レベル6融合モンスター
M・HERO 剛火
星6/ATK 2200/DEF 1800
自分の墓地のHERO×100P攻撃力がアップする
(漫画版)
融合・効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/ATK 2200/DEF 1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、
自分の墓地の「HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。
(OCG版)
墓地のHEROに応じて攻撃力を上げる。
十代VSエドで登場。「マスク・チェンジ」によって「M・HERO 烈火」から変身召喚。作中初の変身召喚だった。
墓地に2体のHEROがあることにより攻撃力を200ポイント上げて攻撃したが、「聖なるバリア-ミラーフォース-」を発動されたため、効果を回避すべく「フォーム・チェンジ」で「M・HERO ヴェイパー」へさらに変身した。
OCGでは、召喚条件が付いた点を除けばそのまま再現された。
炎属性のM・HEROはこのカードしかないので、炎属性モンスターから変身するならばこのカードしか選択肢がないが、効果はあまり強力なものではない。攻撃力上昇に目を向けるにしても、容易に攻撃力3000以上を叩きだせる「M・HERO 光牙」などがあるうえ、「ミラクル・フュージョン」などの、墓地のHEROを除外するカードとの相性も良くない。
「フォーム・チェンジ」による変身先としても、選択肢に困らないだけのレベル6のM・HEROは存在するので、強いてこのカードを選ぶ意義はあまりない。HEROデッキ自体がエクストラデッキの取捨選択を要求されるため、このカードを入れるくらいならばほかのカードを入れたほうが良いということになりがち。
M・HERO ヴェイパー
星6/ATK 2400/DEF 2000
このカードは戦闘以外では破壊されない
(漫画版)
融合・効果モンスター
星6/水属性/戦士族/ATK 2400/DEF 2000
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードはカードの効果では破壊されない。
(OCG版)
効果破壊耐性を持つ。
十代VSエドで登場。自身の効果で「聖なるバリア -ミラーフォース-」の効果を回避した。その後もエドのライフを1度は0にするなど、活躍を見せたが、「ヒーロー・ソウル」の効果でエドはライフ0から立て直し、最終的には「V・HERO アドレイション」によって攻撃力を下げられ、攻撃を受けて十代の敗北となった。
攻撃名は「フリアティクエクスプロージョン」(英:phreatic explosion、「水蒸気爆発」の意)。
OCGでもほぼそのまま再現されている。
効果破壊耐性を持っているため、相手の全体除去などにチェーンしてチェンジ速攻魔法を発動しこのカードを出せば、破壊を回避できる。同じ水属性には魔法・罠除去効果を持つ「M・HERO アシッド」もあるので、必要によって使い分けたい。
M・HERO ダーク・ロウ
星6/ATK 2400/DEF 1800
(テキストなし)
(漫画版)
融合・効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/ATK 2400/DEF 1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
(2):1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外で
デッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んで除外する。
(OCG版)
漫画では特に効果がなかったらしい。
十代VSアモン戦で登場。「M・HERO ダスク・クロウ」を「マスク・チェンジ」で変身させ、「ダブル・アタック(合体攻撃)」で「M・HERO アシッド」とともに「The Despair Uranus」へ攻撃した。
OCGでは2つの効果が追加。前者は「封印獣イヌン」などの効果を封じられる、後者はアモンが多用した「封印の真言」サーチへの対抗策と、両方とも一応はアモンの封印獣デッキへのメタ効果になっている。
サーチ対策、相手の無差別除外と、非常に強力な効果を持っている。変身元にも「E・HERO シャドー・ミスト」など、扱いやすいカードが多い。「マスク・チェンジ・セカンド」を利用すればHERO以外からも変身可能であるため、M・HEROの中でも特に使いやすいカード。
M・HERO ブラスト
星6/ATK 2200/DEF 1800
(テキストなし)
(漫画版)
融合・効果モンスター
星6/風属性/戦士族/ATK 2200/DEF 1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。
(2):自分・相手ターンに1度、500LPを払い、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(OCG版)
漫画版のテキスト欄には何も書いていないが、「召喚した時相手場上のモンスター一体の攻撃力を半分にする」効果を持つ。
特別読みきりのVS紅葉戦で登場。「M・HERO ガスト」が「E・HERO オーシャン」の攻撃を受けた際に「マスク・チェンジ」で変身召喚され、オーシャンの攻撃力を半減させた。
しかし、紅葉が「E・HERO ジ・アース」を融合召喚したため、十代は次のターンに「マスク・チェンジ・セカンド」で「M・HERO カミカゼ」へと変身させた。
(1)の効果で攻撃力4400までのモンスターを相手にできる。(2)の効果は魔法・罠を手札に戻す効果。相手ターンでも使えるので、相手エンドフェイズに使うことで、そのターンにセットしたカードを使わせない、いわゆるエンドサイクのように扱える。
M・HERO 光牙
※漫画ではレベル6だが、OCGでレベル8に変更されたため、レベル8融合モンスターの項で扱う。
レベル8融合モンスター
M・HERO アシッド
星8/ATK 2600/DEF 2100
召喚時、相手場上の魔法・罠をすべて破壊し
相手モンスターの攻撃力を300P下げる
(漫画版)
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/ATK 2600/DEF 2100
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊し、
相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。
(OCG版)
特殊召喚成功時に魔法・罠を除去し相手モンスターを弱体化させる。
十代VSアモンで登場。
「マスク・チェンジ・セカンド」で「M・HEROファウンティン」から変身召喚。効果で魔法・罠を除去し、さらに「封印獣ニブヌ」を弱体化させて戦闘破壊した。その後もフィールドに残り続け、最後には「ダブル・アタック(合体攻撃)」で「M・HERO ダーク・ロウ」とともに「The Despair Uranus」へ攻撃した。
攻撃名は「Acid burret」、効果名は「Acid rain」。
OCGでもほぼ完全再現された。「ハーピィの羽根帚」に近い除去効果は魅力的。「E・HERO アブソルートZero」と組み合わせれば相手フィールドをほぼ完全に一掃できる。
M・HERO ダイアン
星8/ATK 2800/DEF 3000
このカードが敵モンスターを破壊した時、デッキから
★4以下のモンスター1体を特殊召喚する
(漫画版)
融合・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/ATK 2800/DEF 3000
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキからレベル4以下の「HERO」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
(OCG版)
戦闘破壊を条件に下級モンスターを特殊召喚できる。
十代VS吹雪で登場。「M・HERO バソール」を「マスク・チェンジ・セカンド」で変身させ、「シンセサイズ・スフィア」を破壊したことで効果発動。「ハネクリボー」を特殊召喚した。
このカード自体はその後デュエル終了までそのままフィールドに残っている。
攻撃名は「ディスバーション」。
OCGでは特殊召喚できるのが「HERO」モンスターに限定された。
バトルフェイズ中に追撃するために使える。ほかにも、「E・HERO シャドー・ミスト」を出せばすぐにほかのM・HEROを特殊召喚できる。
M・HERO カミカゼ
星8/ATK 2700/DEF 1900
相手モンスターを破壊した時デッキから1枚ドローできる
(漫画版)
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/ATK 2700/DEF 1900
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(OCG版)
読みきりの十代VS紅葉で登場。
「マスク・チェンジ・セカンド」で「M・HERO ブラスト」から変身召喚され、「E・HERO ジ・アース」へ攻撃したが、「エレメント・カウンター」で攻撃を止められた。その後「E・HERO ガイア」の攻撃を受けた際には「緊急隔壁」で戦闘破壊を防いだ。
最終的には、「E・HERO Core」の攻撃を受けて破壊された。
作中では破壊耐性のある相手への攻撃しかできなかったため、ドロー効果は1度も使用されなかった。
OCGでは「緊急隔壁」を内蔵したような戦闘破壊耐性とモンスターの攻撃を制限する効果が追加された。
攻撃制限+戦闘破壊耐性で攻撃に対しては強く、攻撃力も結構高い。また、ドロー効果を持っておりアドバンテージを得ることができる。
M・HERO 光牙
※漫画ではレベル6だが、OCGではレベル8なのでこちらで扱う。
星6/ATK 2200/DEF 1800
相手場上のモンスター×500P攻撃力がアップする
(漫画版)
融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/ATK 2500/DEF 1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は相手フィールド上のモンスターの数×500アップする。
(2):1ターンに1度、自分の墓地の「HERO」モンスター1体を除外し、
フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために除外したモンスターの攻撃力分ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(OCG版)
読みきりの十代VS紅葉で登場。
「マスク・チェンジ」で「M・HERO レイ」から変身召喚され、紅葉の場に2体のモンスターがいることで攻撃力を1000アップさせ、「E・HERO ジ・アース」へ攻撃したが、「高位次元ガード」で戦闘破壊はできなかった。その後、「E・HERO Core」の効果を受けて破壊された。
OCGでは墓地のHEROモンスターの攻撃力分モンスターの攻撃力を下げる効果が追加された。また、攻撃力の数値が300上がり、レベルも8になった。
モンスター相手なら最低攻撃力3000から、さらに相手モンスターの攻撃力も下げられると、戦闘に関しては強力なモンスター。
M・HERO 闇鬼
星8/ATK 2800/DEF 1200
(テキストなし)
(漫画版)
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/ATK 2800/DEF 1200
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(OCG版)
読みきりの十代VS紅葉で登場。
「モーメント・マスク・チェンジ」で手札の「M・HERO ダスク・クロウ」から変身召喚。そのまま「E・HERO ジ・アース」へ攻撃した。その後、「E・HERO Core」の効果で破壊された。
OCGでは直接攻撃できる効果と、モンスターを戦闘破壊した時に「チェンジ」速攻魔法をサーチできる効果が追加された。
直接攻撃可能な効果を持つが、ダメージが半分になり(2)の効果との相性も悪いため、とどめの一撃などで使用するのが主となる。
(2)の効果は「チェンジ」速攻魔法のサーチ。「フォーム・チェンジ」などを使えば、バトルフェイズ中に追撃が可能。
「M・HERO ダーク・ロウ」に比べて攻めに強いタイプのカード。
非融合モンスター(未OCG)
チェンジカードによって変身する前のM・HEROたち。全てOCG化されていない。
M・HERO 烈火
十代VSエドで十代が最初に召喚したモンスター。
そこそこある攻撃力で序盤にアタッカーとして活躍。一度は「V・HERO ミニマム・レイ」に破壊されたものの、「破損した仮面」で復活し、「マスク・チェンジ」で「M・HERO 剛火」に変身した。
読み切りの十代VS紅葉では、手札から「融合」で「C・HERO カオス」の融合素材となった。
M・HERO バソール
十代VSエドで初登場。序盤に召喚され「V・HERO マルティプリ・ガイ」を戦闘破壊したが、大きな活躍もないまま「V・HERO ミニマム・レイ」に戦闘破壊された。
十代VSアモンでは、「マスク・チェンジ・セカンド」のコストとして手札から捨てられた。
十代VS吹雪でようやく変身成功、「マスク・チェンジ・セカンド」で「M・HERO ダイアン」へと変身した。
読み切りの十代VS紅葉では、手札から「融合」で「C・HERO カオス」の融合素材となった。
活躍のほどはともかく、4戦すべてで使用されている。
レベルの都合上、「マスク・チェンジ」からは変身できないため扱いにくいように見えるが、登場しなかっただけでレベル5のM・HEROもあるのだろうか。
M・HERO ダスク・クロウ
十代VSエドが初出。終盤に召喚され「V・HERO ポイズナー」を戦闘破壊したが、「V・HERO ウィッチ・レイド」の攻撃を受けて破壊された。
十代VSアモンでも登場。下級モンスターを戦闘破壊していたが、「The Despair Uranus」に戦闘破壊された。最終的に「破損した仮面」で復活し、「マスク・チェンジ」で「M・HERO ダーク・ロウ」へと変身した。
十代VS吹雪では手札にあったが最後まで使用されなかった。
読み切りの十代VS紅葉では、「マスク・チェンジ・セカンド」のコストとして墓地へ捨てられた後、「マスク・チャージ」の効果で回収され、「モーメント・マスク・チェンジ」で墓地へ送って、「M・HERO 闇鬼」へと変身した。
M・HERO ガスト
十代VSアモンで登場。
後攻1ターン目に召喚され、「封印獣イヌン」を戦闘破壊したが、「封印獣ニブヌ」に戦闘破壊された。しかし、これをトリガーに「アージャント・ライン」を発動した。
読み切りの十代VS紅葉でも登場。冒頭ですでに召喚されており、「E・HERO オーシャン」の攻撃を受けた際に「マスク・チェンジ」で「M・HERO ブラスト」へと変身した。
M・HERO ファウンティン
十代VSアモンで登場。
「アージャント・ライン」で特殊召喚され、「マスク・チェンジ・セカンド」によって、「M・HERO アシッド」へと変身した。
ファウンティン(英:fountain)は、「噴水」、「泉」の意。
M・HERO レイ
読み切りの十代VS紅葉で登場。
召喚され、直後に「マスク・チェンジ」で「M・HERO 光牙」へと変身した。
M・HEROに関するカード
「チェンジ」速攻魔法カード
「E・HERO シャドー・ミスト」、「マスク・チャージ」の効果で指定されている。シャドー・ミストそのものについては当該記事を参照。
偶然含まれてしまった「スター・チェンジャー」、「ギアギアチェンジ」を除けば全てM・HERO関連のカード。
※OCG化されていない「チェンジ」速攻魔法に、アニメGXで登場した「コード・チェンジ」がある。
《E・HERO シャドー・ミスト》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/ATK 1000/DEF 1500
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の
「HERO」モンスター1体を手札に加える。
(OCG版)
マスク・チェンジ
(魔法カード)
場上のM・HERO1体を墓地に送り、同じ属性の
★2つ上までのM・HEROをエクストラデッキから変身召喚する
(漫画版)
速攻魔法
(1):自分フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの属性を確認し、墓地へ送る。
この効果でそのモンスターがフィールドから離れた場合、
さらに同じ属性を持つ「M・HERO」モンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
(OCG版)
M・HEROの最も基本的な変身カード。
M・HERO初登場となる十代VSエドから使用されている。
マスク・チェンジ・セカンド
(魔法カード)
手札を1枚捨て、場上の「M・HERO」1体を同じ属性の★8「M・HERO」に変身召喚する
(漫画版)
速攻魔法
「マスク・チェンジ・セカンド」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨て、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送り、
そのモンスターよりレベルが高く同じ属性の「M・HERO」モンスター1体を、
「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
(OCG版)
手札コストが追加された代わりに、下級M・HEROから一気にレベル8へ変身召喚できるようになった。
十代VSアモンで初登場。
OCGでは先に登場した「マスク・チェンジ」がレベル制限がないためにこのカードの上位互換となっており、長らくOCG化されなかったが、「ストラクチャーデッキ-HERO's STRIKE-」で、効果を大きく変えてOCG化。
変身元のモンスターは何でもよくなったため、HEROデッキ以外でも利用可能。「精神操作」などでコントロールを奪ったモンスターに対して使用することも可能。
何と言っても強力なダーク・ロウがHERO以外でも使えるというのが大きく、手札コストが苦にならない【彼岸】デッキなどで使用されたことから、2016年4月1日に制限カードに指定された。
フォーム・チェンジ
(魔法カード)
自場上のM・HEROをエクストラデッキに戻し
同★数のM・HEROを変身召喚する
(漫画版)
速攻魔法
(1):自分フィールドの「HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをエクストラデッキへ戻し、
そのモンスターの元々のレベルと同じレベルでカード名が異なる
「M・HERO」モンスター1体を、「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとして
エクストラデッキから特殊召喚する。
(OCG版)
レベルを上げる効果のマスク・チェンジ2枚と異なり、こちらは同じレベルの間で入れ替える。
十代VSエドで登場。「M・HERO 剛火」を「M・HERO ヴェイパー」に変身させることで、エドの「聖なるバリア-ミラーフォース-」の効果を回避した。
OCGでは戻すモンスターの範囲が「HERO」全般に広げられた。
M・HERO間での取り換えだけでなく、融合E・HEROなども活用できる。「E・HERO アブソルートZero」との相性もいい。
モーメント・マスク・チェンジ(未OCG)
(魔法カード)
バトル中手札のM・HERO1体を墓地に送り
そのM・HEROと同じ属性で★8のM・HEROを変身召喚する
(漫画版)
発動タイミングは制限されているが、手札のM・HEROから変身召喚できる。
特別読みきりの十代VS紅葉戦で登場。
手札の「M・HERO ダスク・クロウ」を「M・HERO 闇鬼」へと変身召喚させた。
スター・チェンジャー
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●そのモンスターのレベルを1つ上げる。
●そのモンスターのレベルを1つ下げる。
「GENERATION FORCE」で登場した速攻魔法。
完全なOCG初出のカードでM・HEROとの関連は全くないが、たまたま「チェンジ」と名のついた速攻魔法であったため、「E・HERO シャドー・ミスト」、「マスク・チャージ」の効果を受けられるようになった。しかし、M・HEROとかみ合う効果ではないため実用性はほぼない。
ギアギアチェンジ
速攻魔法
「ギアギアチェンジ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「ギアギアーノ」モンスター2体以上を
対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを特殊召喚し、
そのモンスターのみを素材としてXモンスター1体をX召喚する。
「クラッシュ・オブ・リベリオン」で登場した速攻魔法。
「スター・チェンジャー」以上にM・HEROとの関連性がなく、他カテゴリのサポートカードである。無理やりにでも使い道を見いだせそうな「スター・チェンジャー」と違い、サーチできたところで本当にどうしようもない。
その他のカード(OCGに存在するもの)
上に挙げた以外で「M・HERO」モンスターに関するテキストを持つカード。
- C・HERO カオス
- マスク・チャージ(OCGではM・HERO関連ではない)
C・HERO カオス
星9/ATK 3000/DEF 2600
このカードの属性は「光」としても扱う
場上のカード1枚の効果を無効にする
(漫画版)
融合・効果モンスター
星9/闇属性/戦士族/ATK 3000/DEF 2600
「M・HERO」モンスター×2
このカードはルール上「E・HERO」モンスターとしても扱う。
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、この属性は「光」としても扱う。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(OCG版)
M・HERO2体を融合変身させたHERO。
読み切りの十代VS紅葉で登場。手札の「M・HERO バソール」と「M・HERO 烈火」を「融合」した。ここで漫画は終了してしまったため、残念ながらこのカードの活躍は描かれなかった。
OCGではE・HEROとしても扱うテキストが追加された。これにより「ミラクル・フュージョン」などによる融合召喚も可能になったが、OCGには非融合のM・HEROが存在しないため、融合素材をそろえにくい。
マスク・チャージ
(魔法カード)
墓地のM・HERO1体とマスク・チェンジ1枚を手札に加える
(漫画版)
通常魔法
(1):自分の墓地の、「HERO」モンスター1体と
「チェンジ」速攻魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(OCG版)
M・HERO版「融合回収」とでもいう効果。
読み切りの十代VS紅葉で登場。墓地の「M・HERO ダスク・クロウ」と「マスク・チェンジ」を回収した。
OCGでは非融合のM・HEROが存在しないこともあってか、HERO全般と「チェンジ」速攻魔法に回収対象が広げられた。
未OCG化のサポート
漫画GXに登場し、2014年6月現在OCGに存在しないM・HEROに関するテキストを持つカード。
現状のOCGのM・HEROだけでは、「破損した仮面」、「アージャント・ライン」は使用不能。
破損した仮面
墓地のM・HEROをそのターン限定で蘇生させる罠カード。デメリット回避のためにチェンジカードでそのターン中に変化させるのが基本戦術。また、OCGでは不可能だが、漫画版ならば「M・HERO ヴェイパー」を特殊召喚してエンドフェイズのデメリット回避が可能だと思われる(実際に行う場面はなかったが)。
十代VSエドで使用。「M・HERO 烈火」を復活させた。
十代VSアモンで再登場。「M・HERO ダスク・クロウ」を復活させた。
マスク・ファンクシャン1
M・HEROの存在を条件に相手モンスター1体の効果発動を封じる。
十代VSアモンで登場。「M・HERO ガスト」が存在することにより、「封印獣イヌン」の効果発動を封じたが、アモンは同じ効果を得られる罠カード「獣に隠された真言」も用意していたため、結局、「封印の真言」サーチは封じられなかった。
様子を見るに、墓地で発動する効果も封じられるらしい。
ファンクシャン(英:function)は、「機能」の意であり、名前はマスクの機能その1といった意味だろうか。
しかし、ファンクシャン2以降は作中に登場しなかった。一応、相手モンスター"1"体の効果を封じるから1と解釈することもできる。
アージャント・ライン
M・HERO版「ヒーロー・シグナル」と言ったところだが、戦闘破壊されるモンスターにも制限があるのが相違点。
十代VSアモンで登場。「M・HERO ガスト」の戦闘破壊をトリガーに発動し、「M・HERO ファウンティン」を特殊召喚した。
ダブル・アタック(合体攻撃)
M・HERO2体で同時に攻撃する。
十代VSアモンで登場。「M・HERO アシッド」と「M・HERO ダーク・ロウ」で「The despair Uranus」へ攻撃した。
2体による合体攻撃の名称は「M・HERO DOUBLE ATTACK」。
モンスター2体で1体に攻撃をするというOCGではまず再現できない効果を持つ。
類似効果を持つカードとして、漫画Rでは「ユニオン・アタック」が登場していた。そちらはOCG化されているが、モンスター1体の攻撃力をほかのモンスターの攻撃力分アップという形で再現している(これだとR作中の「邪神アバター」攻略法が再現できないが)。
ほかにも「マジシャンズ・クロス」、「ブレイブアタック」など、2体以上のモンスターを合わせて1体のモンスターと戦闘させる効果は、OCG以外ではそれなりに存在している。
カタカナ表記の後にわざわざかっこ()をつけて補足するというわけのわからないカード名。かっこ()を使うカード名と言うのは珍しい(かぎかっこ「」や二重かぎかっこ『』は例がある)。しかし、漫画GXでは「ドゥラビリティ(竜の耐久力)」、「プレデション(予言)」と、似たようなカード名のカードも存在する。
OCGには「ダブルアタック」というカードも存在するが、そちらは2回攻撃効果で、これとは関係ない。
HEROの関連カード
M・HEROもHEROであるため、「HERO」モンスターを指定する効果は当然M・HEROも含まれる。ただし、融合モンスターしかいない性質上、一部のカードは対象外。
数が多いうえにM・HEROとの関連が薄いものも多いため、ここでは名前を挙げるに留める。
大百科内に記事があるものは当該記事を、ないものは公式サイトのデータベース、遊戯王カードWikiなどを参照。
M・HEROが範囲内となるHERO関連のテキストを持つカード。
- E・HERO エアーマン【の前半の効果】
- E・HERO オーシャン
- E・HERO ゴッド・ネオス
- E・HERO アブソルートZero
- M・HERO 剛火
- M・HERO 光牙
- V・HERO アドレイション
- V・HERO トリニティー
- HERO’s ボンド【の発動条件】
- マスク・チャージ
参考までに、事実上M・HEROが範囲外になるのは以下。
デッキや手札などの融合モンスターが存在しえない場所を指定するもの。
- E-HERO ヘル・ブラット(手札からアドバンス召喚できるもののみ)
- E・HERO シャドー・ミスト(デッキ内のみ)
- E・HERO エアーマン【の後半の効果】(デッキ内のみ)
- 幻影の魔術士(デッキ内のみ)
- M・HERO ダイアン(デッキ内のみ)
- HERO's ボンド【の効果】(手札のみ)
関連動画
関連項目
- 2
- 0pt