M-1グランプリとは、吉本興業と朝日放送テレビ主催で開催されている新人漫才師発掘コンテスト、およびそれを生放送するテレビ朝日系のテレビ番組である。
概要
2001年にスタート。島田紳助が発起人となって始まった、若手漫才師の日本一を決めるコンテスト。
バラエティ番組「松紳」にて、紳助が松本人志(ダウンタウン)に審査員を依頼した際、番組の構想が明らかにされた。
優勝賞金は1000万円。第1回大会よりこの金額であり、当時のお笑いコンテストとしては破格だった。
また、現在では当たり前だが漫才限定のお笑いコンテストが生放送で全国放送されることも当時は画期的だった。
紳助は「単純におもろい奴を決めるコンテストがしたい」と発言した一方、「なかなか芽の出ない若手漫才師に、芸人の道を諦めるきっかけを作るために始めた」とも発言しており、漫才で立身出世したという紳助の恩返しの意味と、若手芸人に対する才能の見極めを測る場としてM-1を創設したようである。
具体的には当初の出場資格である「10年やって準決勝(現在の準々決勝相当)に行けないヤツは才能がないのでダラダラ続けても不幸になる」という旨の発言をしており、NSCの講演等では「3回戦にも行けないヤツはプロじゃない」としている。
毎年夏頃から予選が始まり、12月末に決勝進出者が生放送の大舞台でしのぎを削る。
決勝進出者と敗者復活戦優勝者の合計9~10組のうち、師匠格の審査員が持ち点(100点満点)から点数をつけ、合計点数の上位3組が最終決戦に進出。
最終決戦では審査員が3組のうち一番面白いと思った芸人に投票し、最も票を集めた芸人が王者となる。
この大会はお笑いファンや一般視聴者のみならずお笑い関係者やテレビ業界人も注目しており、「王者になったとたんに出演依頼の電話が鳴り響く」と言われている。
王者となった芸人は、優勝直後からM-1の事後番組、翌朝の早朝情報番組、朝~昼~夕方のワイドショーと生放送番組をほぼ徹夜で渡り歩き漫才を披露する、まさに「M-1王者のウィニングラン」と呼べる出演コースが用意されており、一気にメディアへの露出度が上昇する。まさに「日本最大の新人・若手漫才師発掘コンテスト」「若手漫才師の登竜門」である。
本番組の成功は競合他局にも刺激を与え、関西テレビではピン芸日本一を決める「R-1グランプリ」、TBSではコント日本一を決める「キングオブコント」、フジテレビではM-1グランプリの休止期間を穴埋めする形で復活した「THE MANZAI」や芸歴16年目以上の芸人が競うトーナメント形式の「THE SECOND」、日本テレビでは女性芸人の日本一を決める「女芸人No.1決定戦 THE W」と飽き足らず「ダブルインパクト」をそれぞれ開催するようになった、お笑い賞レース史にも大きな影響を与えたコンテストである。
2025年大会で第21回を迎え、エントリー数は1万組超えの11,521組となった。
歴史
第1期(2001年~2010年)
出場資格はコンビ(グループ)結成10年以内(2001・2002年大会は10年未満)であること。
しかし、たとえ芸歴10年以上であっても都度コンビを組めば結成1年目として出場できるため、ベテラン芸人同士が即興コンビを作って出場することもある。たとえば、大会初年度の2001年大会では石田靖(1987年デビュー)と山田花子(1988年デビュー)の即席コンビ「石田・花子」が準決勝進出を果たしている。
当時は漫才がコント人気に押されスポンサー集めに苦戦したそうだが、結果としてオートバックスが筆頭スポンサーとなった。優勝した芸人は賞金に加え、副賞として優勝年翌年のオートバックスのCMキャラクターを1年間務められる権利が与えられていた。
2008年〜2010年はお笑い芸人を扱った漫画『べしゃり暮らし』がポスターイラストに採用された。(ちなみに作者の森田まさのりは2018年大会に出場し、ベストアマチュア賞を受賞している。)
当時起こったお笑いブームから注目が集まり、特に第6回(2006年大会)以降は、それ以前と比べて視聴率が飛躍的に向上している。
関東地区でも平均視聴率が20%前後、関西地区では脅威の30%台と、「年末の風物詩」として定着した。
しかし、紳助は「漫才を全国に広め、若い才能を発掘する目標を達成できた」として、2010年の第10回大会をもって一度終了。また、「漫才を目指す若者が増え、漫才のレベルも上がった。ほんの少し漫才に恩返しできた」と、この大会の存在意義について述べている。
休止期間中(2011年~2014年)
2011年より、漫才コンテストはフジテレビ系の「THE MANZAI」が、朝日放送制作のコンテスト番組は大道芸を中心とした世界一の諸芸決定戦「神芸~KAMIWAZA~」が、それぞれ後継イベントとして企画・放送された。
しかし、M-1終了は当時の若手芸人に大きな衝撃を与え、本大会をモチベーションとしていた芸人がやる気をなくし解散する事態が相次いだ。後の王者であるミルクボーイも、当時有望視されていながらサボり期に入ってしまい、漫才を蔑ろにして遊び呆けていたという。
また、M-1終了と連動するかの如く「エンタの神様」「爆笑レッドカーペット」「あらびき団」「イロモネア」などのお笑い番組が軒並みレギュラー放送を終了し、お笑い冬の時代と言うべき時代が到来してしまう。2010年前後にプロ入りした芸人からするとトラウマ的な出来事で、ニューヨークもたびたび述懐している。
ちなみに、実質的な後継番組「神芸」も初回視聴率は7.4%と伸び悩み、第3回の2013年大会では日本代表にメンタリストDaiGoが抜擢されるなど迷走感が否めず、3回限りで打ち切りとなってしまった。
第2期(2015年〜)
2015年7月30日に朝日放送からM-1グランプリの復活が発表され、5年ぶりのM-1グランプリが同年12月6日に開催された。
休止期間が4年間あったことを考慮し、出場資格が「プロ・アマ・所属事務所を問わず2人以上で、結成が2000年1月1日以降であり15年以内のグループ」に改められた。
当初は12月のTHE MANZAI、秋のキングオブコント、春のR-1との重なりを避けるため夏開催案もあったというが、休止期間中の実質的な代替となっていた「THE MANZAI」は2015年より賞レースを廃して優劣を競わない祭典形式に変更された為[1]、今まで通りの12月開催が実現した。
第2期より、GYAO!やTver、YouTube、Leminoなどで予選大会の配信が行われるようになった。動画配信に適さない表現や著作権の問題がある歌ネタなどがあった場合は吉本の都合で一部また全部のネタが動画からカットされることもある。
ちなみに、翌年の2024年大会は然程過激なネタではなくとも凄まじいカットの連続になり、20秒しか配信されない芸人が何組も発生してしまった。
M-1開催再開からは関西ローカルながらABCラジオでも決勝で披露される漫才を同時放送しつつ独自に出演者がトークをする「ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ」という番組が放送されるようになった。また2018年より決勝戦の放送終了後、芸人たちに密着した映像をドキュメンタリー形式で編集した「M-1アナザーストーリー」が放送され、主に優勝した芸人が大々的に特集される。
スポンサーについて
第2期からはオートバックスに代わり、複数社がプレミアムスポンサーという名目で大会をサポートする方式へ変更。
毎回4社ほどがプレミアムスポンサーとして特別協賛に参加しているが、不定期に入れ替わりも行われている。プレミアムスポンサーの変遷は以下の通り。
| 第11回(2015年) | Cygames | 日清食品 | ファミリーマート | ユニクロ |
| 第12回(2016年) ↓ 第16回(2020年) |
サントリー | |||
| 第17回(2021年) ↓ |
セブンイレブン (セブン&アイホールディングス) |
日清食品は主力商品「どん兵衛」を予選の参加賞や準決勝観客の手土産として配布しており、金のない若手芸人の貴重な食料として喜ばれている。
ちなみに、金属バットが敗退した際は友保が腹いせにどん兵衛を大量に持ち去り、それに日清が怒るのが当時のお約束となっており、その縁で金属バットはM-1卒業後にどん兵衛のWebCMに起用された。旬を過ぎたきつねダンスパロディは、日清による実質的な嫌がらせだった。
サントリーは決勝戦放送後の配信番組「M-1打ち上げ」の冠スポンサーも務めている。
各スポンサーはM-1関連番組(本大会、敗者復活戦、事前番組など)内のCM枠にて特別仕様CM(インフォマ)を放送している。
日清食品は2015・2016年、どん兵衛のパッケージデザインに優勝者を起用していたが、2017年以降はM-1エントリー歴のない空気階段や3回戦が最高戦績のジョイマンを起用したCMを放送している。
セブンイレブンはクリスマスシーズンという事もあり、主力のホットスナック「ななチキ」をミルクボーイやダイアンが漫才形式で紹介するCMを恒例で放送している。
Cygamesは子会社のドライブイン鳥佐賀店とウマ娘のコラボCMを放送した。
ルール
審査基準
毎年夏頃から行われる長い予選を経て、数千組の中から決勝進出者9~10組を選出。
決勝戦・敗者復活戦以外の審査員は、放送作家やTVディレクターなどが担当。審査基準は「とにかく面白い漫才」の一点張りであり、詳細な審査基準は不明。(ただし予選でも全組に点数を付けている模様。)
ゆにばーす川瀬名人曰く、審査は「減点方式」であり、評価が拮抗した場合はコンプラ違反や有名人ネタ・商標の使用などの分かりやすいマイナス要素がある芸人を減点していると、実際に審査員を担当した作家から聞いたという。ただ、この話が出た2018年に全てに反するトム・ブラウンが決勝に進出しているので、突き抜けて面白ければ問題ないのは間違いない。
披露できる芸は非常に自由であり、楽器や小道具の使用・カツラや化粧を使って役に入り込んだコントネタも許可されている。
制限時間
1回戦は2分、2回戦・3回戦は3分、それ以降は4分となっている。
4~5分という制限時間は漫才としては特殊であり、それまでは短くても8分前後、寄席では15~20分が当たり前だった。M-1グランプリも第1回(2001年)大会のチラシや公式サイトには当初「決勝戦8分」とされていたが、直前で5分に変更された。これは番組構成上の都合が大きいと思われるが、結果的に4分という目安は漫才コンテストやバラエティ番組の基準になり、多くのお笑い番組での持ち時間の基準として使われている。
それぞれの予選で設定された制限時間を15秒ほど過ぎると警報が鳴り、さらに15秒過ぎると爆発音と共に赤い照明が灯され、強制終了となる。[2]制限時間4分の場合、爆発音までの30秒と挨拶時間の免除を足した「4分30~40秒」が実質的な上限となる。
なお、笑い待ちなどのイレギュラーもあるため、ミルクボーイはスタッフに「5分程度までなら伸びて良い」と説明を受けたという。2004年に6分半やった笑い飯はブチギレられた。
時間を過ぎたからといって必ずしも失格となるわけではなく、2010年ではナイツ、2021年ではアルコ&ピース、2024年では例えば炎が準々決勝で強制終了になった上で準決勝に勝ち進んでいる。また、1回戦では強制終了した芸人が1位通過する例も散見される。
しかし、勝ちあがるにつれ減点の対象になると言われており、決勝では「持ち時間を過ぎると減点」とルールとして明言される年も存在した。また、決勝では審査員の博多大吉がストップウォッチを持参し、独自にネタ時間を計測した上で評価基準としていた。
各大会の特徴
エントリー
エントリーシートにコンビ・ユニット名や年齢、出身地などの基本情報と共に、都合の良い会場・日程を第三希望まで記入する。基本的に事務所に所属するプロの芸人はエントリーシートを社員がまとめて郵送する関係で、エントリーナンバーが同じ事務所・同じ劇場所属の芸人で固まりやすい傾向があるが、個別でエントリーする芸人ももちろん存在する。
エントリー数が5000組以下だった頃は第一希望でも通っていたが、近年では会場のキャパシティをオーバーしてしまうことから、第一希望に抽選漏れとなり第二希望・第三希望の会場に回されることもある。なお、エントリーしながら急用が入ったり体調不良などで参加できなくなった場合は「不参加」扱いとなる。
エントリーが集中する終盤日程を選んでいると、抽選の倍率は上がり、1回戦にすら出場できずに終わる通称「0回戦落ち」となることもある。特に前年よりエントリーが1,790組も増えたことで合計1万組超えとなった2024年大会は顕著であり、1日に200組ちょっとの出場が限界の中、550組もの出場希望者が集まる日もあり、結果的に計635組の0回戦落ちが発生してしまった。しかし、抽選漏れとなった者も総エントリー数に加算されていたため「こんなに出れない人が居るのに1万組突破と言っていいのか?」と批判の声も上がった。
ナイツ塙によると、1回戦TOP3動画に出演することは若手にとって「箔が付く」との事で、動画に出ることを狙い、あえて地方会場を希望し遠征する芸人も存在するという。
ずっと大阪予選を受けて1回戦落ちを続けていた芸人が東京で受けたら3回戦進出、というケースも存在するので、若手にとって会場選びは重要である。最も人気で倍率が高いのはヨシモト∞ホールだったが、2025年3月に閉館した。
1回戦
無事に日程が決まり、会場の受付で2,000円(コンビの場合)とエントリーシールを引き換えて迎える1回戦。東京・大阪を中心に北海道、沖縄、広島、名古屋などの主要都市で行われる。
1回戦のみ完全な同一ユニットでの再エントリーが可能。エントリーNo.3000以下で出場を果たす事が条件だが、抽選のため必ず再出場できる訳ではない。
また、前年大会の準決勝(2023年からは準々決勝)進出者はシード権が得られ、1回戦免除となる。
基本的にエントリーフィーさえ払えば「来る者は拒まず」であり、思い出づくりやレジャー感覚で出るアマチュアがかなり多い。小学生コンビや会社の上司・部下コンビだけでなく、ロボットのコンビ、Vtuberのコンビ、金魚のビニール袋を握って相方と言い張る強盗、ハリネズミを紙芝居で寝かしつける飼い主、15人組のオーケストラなど何でもありである。野田クリスタル「2,000円くらい我慢しましょうよ」
(あまりに何でもありすぎたためか、2025年大会から1組2,000円から1人1,000円に変更され、多重ユニットで挑むピン芸人や数で勝負するアマチュアへの牽制が入った。)
かつては「発声さえちゃんと出来れば通る」「落ちたらプロ失格」と言われていたが、近年は侮れない難易度になっており、変ホ長調、馬鹿よ貴方はなど、決勝戦経験者が1回戦敗退することもある。
2016年から各会場の予選MCが特に印象に残ったアマチュア1組を「ナイスアマチュア賞」として選出しており、合否に関係なくYouTubeでネタが配信される。さらにすべての予選を通して、最も上位に選ばれたアマチュアには「ベストアマチュア賞」が送られ、準決勝で特別にネタを披露できる。
ベストアマチュア賞の受賞者が後にプロに転向することもある(完熟フレッシュ、ラランドなど)。
2019年からは各予選ごとの上位のネタをYouTubeで配信する「トップ3配信」が行われており、無名のコンビが名前を売るチャンスとなっている。2019年はぼる塾がトップ3配信で話題となり、後の大ブレイクに繋がっている。2023年からはシード権が拡大されたことで無名芸人の選出が多くなっている。
2021年からは「キラリと光るマヂカルスターを探せ!」という特別番組も配信されており、1回戦に登場したヤバいプロ漫才師や漫才を舐めきってるアマチュアを特集している。見届人のマヂカルラブリー野田曰く「この番組でゴミどもが救われる」。
これらの企画が実を結んだのか、2021年からは毎年エントリーが1,000組以上増え続けており、これが原因で前述の0回戦落ちが増加しているという見方もある。
2回戦
ネタ時間が2分から3分に伸び、多くの芸人がこの1分の扱いに泣かされ敗退する2回戦。以降の大会含め、東京・大阪/京都と東西に分けて行われる。
およそ1,200~1,400組が進出し、多くの若手芸人・アマチュアの最初の壁となっている。この2回戦に阻まれ続け、解散する芸人は非常に多い。
2回戦からシード組の実力者が参加するので、無名の芸人が多数出演する合間に人気芸人がご褒美的に登場する香盤になるが、ネタ時間が伸びた事で公演時間が10時間に達することもあり、観客にも体力が必要となる。
2007年頃は「ヨシモトファンダンゴTV」でネタを見ることが出来たが、現在では唯一のブラックボックスになっており、予選に足を運んだ人しかネタを見ることが出来ない。故に出場芸人は全力で挑めるが、コアなお笑いファンは2回戦から観覧で見始めることが多く、令和ロマン曰く「ある意味(観客は)1回戦よりキツい」「客がメチャクチャ重い」とのこと。
2回戦終了後に一部出場者へインタビューが行われる様子がYouTubeに投稿されるので、動画で会場の空気感を若干だが窺い知ることができる。
3回戦
毎年300組前後(2023年以降は400組弱)が進出する。
結成したての若手やアマチュアが進出すると、業界人やお笑いファンから一目置かれるようになる。テレビ露出の多い有名芸人もここで多数が敗退しており、毎年この頃からM-1が大きな盛り上がりを見せる。チケットは当然即完売・抽選である。
予選の盛り上げに一役買う即席ユニットや色物芸人にとっては大きな壁となっており、アイデンティティ田島などは「3回戦が我々の決勝戦」と自虐している。事実、2010年以降でこの手のコンビは準々決勝が天井であり、2024年の準々決勝で一番ウケたラパルフェもこの壁は破れなかった。
2015年から始まった予選の動画配信は、3回戦から通過・敗退を問わず全組が配信されるようになり、一定の知名度がある芸人であればネタバレは免れられない。そのため、準々決勝を見据えた場合「どのネタを隠すか」という戦略も求められていた。
2025年からは、傑作ネタ1本だけで通過した若手芸人が軒並み準々決勝で失速してしまう事を考慮してか「通過者を除く全組配信」に変更された。
準々決勝
2001~2009年の準決勝に相当する大会。当時の準決勝出場組数が60~70組と非常に多く、芸人からも「多すぎて準決勝感が無い」と言われていた中、2010年に導入された。
大阪はなんばグランド花月、東京はルミネtheよしもとで開催。
当初は75組だったが毎年微増を続け、現在は120組前後で争っている。M-1予選の中でも「地獄」と言われる舞台であり、ファイナリスト経験者も容赦なく敗退する。7年連続、8年連続で準々決勝敗退を続ける、通称「幽閉」芸人も存在するほどで、予選全体を通して最大の壁になっており、プロ限定の通過率も予選全体で最も低い20%ほどである。
当初は3回戦同様に全組がネット配信されていたが、3回戦同様ネタバレの配慮からか、2019年より準決勝進出者のみ配信されなくなった(2021年からは準々決勝の有料配信が始まった)。
2015年からは「ワイルドカード枠」が設けられており、2022年まではGyaO!で、2023年からはGyaO!終了に伴いTVerで、準々決勝を敗退した芸人のうち最も視聴数・投票数が多い芸人が準決勝に進出できる。なお、ワイルドカード枠は準決勝敗退しても敗者復活戦に挑むことはできない。
しかし、2015年に無名のニッポンの社長が謎の力で復活したにも関わらずスベリ散らかしたことで色々とシステムが変わった事件や、2018年に自動再生機能の不具合で一番最初に表示された魔人無骨(令和ロマン)がそのまま復活する事件が発生。投票制となった近年でも、一部のファンによる票の売買・複数端末を使用しての組織票の公言など問題も多く、芸人・ファンから苦言を呈されることもある。
準決勝
毎年わずか24~30組しか進出できない準決勝。
かつては大阪・東京に別れていたが、2010年以降は東京のみで開催されている。当初は様々な会場で行われていたが、現在は東京都港区のNEW PIER HALLで固定されており、漫才向きではないこの会場向けの対策を行う芸人も多い。ぶっちゃけ演者・観客双方に不評。
ここまで来れば間違いなく一流漫才師。敗者復活戦が地上波で行われる現在では、(ワイルドカード組を除き)テレビ出演も約束されている。
ネタ順はベストアマチュア賞組→ワイルドカード組→抽選となっている[3]。なお、ベストアマチュア賞組はエキシビション扱いで審査対象ではなく、後の芸人とネタが被らないようにM-1自体を題材にした時事・メタ系の内容という、通常では反則気味のネタをすることが不文律になりつつある。
準決勝終了後、同会場で当日中に決勝進出者発表会見が行われる。決勝進出者の名前を読み上げる瞬間が密着の映像などで流れることはあったが、2020年より決勝進出者を発表する瞬間がノーカットでYouTubeに投稿されるようになった。
名前を読み上げられて喜ぶ者、仲間が決勝進出したことを祝福する者、悔しさを滲ませる者など、芸人の悲喜交々が感じられ、毎年高い再生回数を記録している。
敗者復活戦
準決勝で敗れた芸人がたった1枚の切符を争う敗者復活戦。決勝戦放送前に開催されているが、初期はCS放送限定だった。
会場は長らく屋外(大井競馬場、神宮球場、六本木ヒルズアリーナなど)で行われており、12月の気温やビル風、さらには日没による寒さや騒音など芸人及び観客にとっても過酷な環境の中で漫才を披露しなければならず、番組内で「地獄からの生還」などと呼ばれたりする。2023年からは後述の制度変更に伴い会場も屋内(新宿住友ビル 三角広場、EX THEATER ROPPONGIなど)に変更となり、恵まれた環境へと変貌した。
決勝進出者は番組内で発表され、発表後すぐに会場からテレビ朝日まで移動する。
敗者復活戦の会場から決勝戦の会場まで距離がある場合、タクシーなどの交通機関で移動する様子が決勝放送中に中継で流される。当然ながら道路事情により渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、タクシーから自転車・バイク便に乗り換えるなどの対応をとることもあった。
当初はランダムで選ばれた会場の観客100人による投票制で決勝進出者が決められていた。
2015年からは地上波放送が始まり、視聴者がインターネットで投票する「国民投票」に変更された。しかし、インターネット投票は番組を見ていない人も投票できる他、複数端末による二重投票も可能である為、前年のファイナリストなど知名度が高い芸人が軒並み復活する中、プラス・マイナス、金属バット、令和ロマンなど会場を湧かせた芸人があと一歩の所で敗退する例が後を絶たず、2020年にはそのルールについてABCテレビ社長すら疑問視していた。
2023年、ついに制度が変更。観客投票+芸人審査の導入が発表された。出場者は準決勝での順位をもとにA・B・Cブロックに分けられ、ランダムに選ばれた観客500人が、暫定勝者とその時ネタを披露した芸人のどちらが面白かったかを投票する方式となった。更には最終投票として、A・B・Cブロックの勝者にM-1王者の芸人審査員が無記名式で投票し、最も票数を集めた物が決勝進出となる二段階システムとなっている。初導入の2023年大会では決勝以上の盛り上がりの末、過去の方式では選ばれなかったであろうシシガシラが復活。大成功を収めた。翌年はちょっと揉めた。
決勝戦
大会としての特徴
生放送・全国ネットで放送される決勝戦。原則7人の審査員が100点満点で点数をつけるファーストラウンドと、上位3組が進出し審査員が最も面白い芸人1組に投票する最終決戦(通称「決勝の決勝」「ファイナル」)に分かれている。
会場のスタジオは漫才の舞台とMC席、審査員席が三方向に分かれる形式となっており、観客は状況に応じて見る向きを変えている。スタジオ裏には出番前の芸人の待機スペースや、暫定3位までの芸人が待機する暫定ボックスがある。(一時期コロナ禍の感染対策としてスタジオから離れた場所で待機することもあった。)
審査員は舞台下手側の斜め向かいに横一列で座っているため、各審査員で漫才の見え方・聞こえ方および客席の笑い声の聞こえ方が大きく異なり、令和ロマンくるまはこれが各審査員の点数差として表れている可能性があると分析している。
他の賞レースと大きく異なる要素として、芸人がネタを披露した直後に審査員がその芸人に点数をつける審査方式がある。
かつてのコンテスト番組は全組披露後に審査員が協議して優勝を決める形式や、タイマン形式で暫定勝者と挑戦者に分かれて勝ち抜く形式が一般的だった。この審査方式は大会を大いに盛り上げ、後に様々なお笑いコンテンスがこの方式に追従している。
ファーストラウンドにおける事実上の最低点は、開始当初は50点だったが、現在では80点とされている。全体レベルの上昇と審査員の軟化が重なった結果、2024年現在では80点台後半(87~89点)でも低得点として扱われている。
出番順について
出番順は第1回大会のみ出場者全員によるくじ引きで決定。以降は長らく記者会見などで事前に決める方式となった。
2017年からは「笑神籤」が導入され、敗者復活組含めた出番順をその場のくじ引きで決めるルールに変更された。笑神籤は各回の司会や特別ゲストが引いている。
しかし、前述の「芸人がネタを披露した直後に審査員がその芸人に点数をつける審査方式」は、トップバッターおよび前半の出番順が極端に不利という性質がある。第1回大会で出番順を決める際に紳助が「今日唯一運があるとすればここが大きい」「1組ずつ点数を出すので後半(有利)かなって感じはしますよね」と語るほどだった。
そのため大抵の芸人は中盤(4~7番手)を望んでおり、1番手を引いた芸人は実質敗北が決定した状態で決勝に臨むことになる。2008年は、1番を引いたダイアンの後ろでナイツ塙とU字工事福田が熱い抱擁をするイヤな場面も見受けられた。
1番手の不利を考慮した上で加点する審査員もいたが、それでも十分な救済にはならず、2022年までの18回大会のうち、一番手で最終決戦に進んだのは2組(01年中川家、05年笑い飯)のみ。しかし2023年・2024年大会では令和ロマンがトップバッターからの連覇という偉業を達成してしまい、現在では2番手が最も最終決戦進出が少なくなっている。
同様の問題に「敗者復活組の有利」があった。
当時はスタジオから距離のある大井競馬場などで敗者復活戦が行われていた影響で、番組冒頭で復活組発表をした後、復活組がスタジオに移動するまでの時間が必要だったため、復活組は最終9番手で固定されていた。その結果、復活組で最も戦績が低かったのは敗者復活戦が初めて導入された2002年大会のスピードワゴン(7位)で、他は最終決戦進出者多数という不公平な状態が続いていた。
この問題点は笑神籤導入以降改善され、復活組の最終決戦進出は一組もいない。
ただ、4時間超のお笑い番組は中盤を過ぎると演者も観客も疲れてしまうため、漫才の精度や客ウケが落ちてしまう点でいえば後半が不利に働く場合もある。
番組としての特徴
番組構成はオープニング→MC登場→ルール説明→審査員紹介→ファーストラウンド(ネタ披露→審査、の繰り返し)→最終決戦→最終審査→「優勝は、今年もCMの後で!」(からの最終決戦進出者ズッコケ)→本当の最終審査→優勝者決定→エンディング、という流れ。回によっては前回チャンピオンから優勝トロフィーの返還式が行われることがある。放送開始から1組目のネタが始まるまで1時間程度かかることはしょっちゅうあり、エンディングでは大体時間が足りなくなっている。
オープニングの煽りVTRの特徴として、「俺たちが、一番、面白い」というフレーズがある。各文節ごとに決勝進出の芸人がクローズアップされ目立つことから、「俺たちが一番面白い枠」として注目されることがある。
観客席には前年のチャンピオンや笑神籤を引くスポーツ選手などが座るゲスト席がある。
芸人はステージのせり上がりから登場し、階段を降りてネタを披露する流れ。ちなみに、せり上がりで使われている昇降機、株式会社テルミックの「ムービングステージ」は最大荷重500kgであり、5人組のザ・プラン9や総体重300kg弱のママタルトも楽々持ち上げられる。
ファーストラウンドの出囃子はファットボーイ・スリムの「Because We Can」。この曲と共にせり上がりで登場して漫才を披露するのは、全芸人の憧れであると言われている。
他にも番組内では「Back To The Future」、敗者復活戦の中継は「帝国のマーチ」が使われているが、出囃子を始めとした番組内で使われている曲は、ソフト版や配信版では著作権の都合でカットされるかオリジナル曲に差し替えられている。
2006年以降は点数が色分けされており、90点以上が金、80点台が銀、70点台が銅となっている。そのため、点数が出る際に「銀色がいっぱい続く」と芸人的には絶望するらしい。千鳥大悟や野田クリスタルは打ち上げ等にて、最下位になった芸人に「銀色の世界へようこそ」と熱烈歓迎している。
(一応、70点未満の色もプログラム上設定されており、ロンドンハーツとのコラボ企画「M-2グランプリ」では点数表示のプログラムが流用され、50~69点は青色になっていた。)
現在では1万組近い中からたったの10組しか進めない大舞台にもかかわらず、滑ったら損するまである(オール巨人談)という。二度の最下位を味わったPOISON GIRL BANDいわく「4,000組の中の9位なのに、今日本で一番おもしろくないヤツとして扱われる」とのこと。
しかし、暫定ボックス内での振る舞いや敗退時のコメント(通称「平場」)で取り返すことも可能であり、この時にはバラエティタレントとしてのスキルが求められる。2003年の千鳥、2021年のアキナは漫才・平場共に失敗し、非常に深い傷を負ったという。
余談だが、放送前の前説はレギュラー(お笑いコンビ)、くまだまさし、バイク川崎バイクの3組が長年務めており、本番放送中に彼らが映ることがたまにある。
各回の結果
表は上から出番順。決勝1stステージでの得点、票数は最終決戦での票数、王者になった芸人は黄色背景。
※第1回の得点は特別審査員の得点のみ掲載。[4]
第1期(2001~2010)
M-1グランプリ(第1回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 中川家 | 笑いのDNA | 596 | 6 |
| フットボールアワー | 奇跡の顔面 | 532 | - |
| チュートリアル | お笑い陰陽師 | 483 | |
| アメリカザリガニ | 3オクターブの衝撃 | 568 | - |
| おぎやはぎ | 東京の星 | 497 | - |
| キングコング | 脅威のルーキー | 528 | |
| 麒麟 | 無印 (ノーマーク) |
542 | |
| ますだおかだ | 実力主義 | 575 | |
| DonDokoDon | 無冠の帝王 | 520 | |
| ハリガネロック | 舞闘派 | 567 | 1 |
本番組は朝日放送制作だが、第1回決勝戦は東京・砧にある関西テレビレモンスタジオから生放送で行われ、客席審査員がいる札幌・大阪・福岡の吉本直営劇場からの中継も挟まれた。
2001年のみ審査委員長の紳助がMCを兼任しており、審査員席に座らずに番組の進行と審査を同時に行なっていた。
後のM-1とは採点方式が異なり、スタジオでプロの審査員7人に100点ずつ、東京/大阪/福岡会場の客(一般審査員)それぞれ100人に1点ずつ持ち点を与え、合計1000点を用いて審査を行った。
しかし、会場によって同じ芸人に対する審査得点が大きく異なったため、会場によって観客審査員の点数が極端に偏った。特に大阪会場(なんばグランド花月)の観客審査員の松竹・東京勢に対する採点は辛く、本当につまらなかったのだがおぎやはぎの採点が100点満点中9点という結果だったことに対して松本人志が「大阪会場の人は頭おかしいんとちゃう?」と言ってしまった。これは観客審査員が0点か1点という二者択一の方式だったことも一因である。
最終決戦に進出したのは中川家とハリガネロック。今大会の最終決戦は2組だけのタイマン形式であり、3位のアメリカザリガニは敗退とされている。結果的に中川家が6票を集め大差で優勝、初代王者に輝いた。
サブ司会の赤坂泰彦が中川家のことを石川家、ハリガネロックのことを「アメリカンロック」と言ってしまう(ユウキロックがとっさに「(アメリカザリガニと)一緒にやりましょうか?」と叫んだほど)など、全体的な段取りは生放送としてはややgdgdな面も見られたが、これも第1回ならではであろう。
視聴率
M-1グランプリ2002(第2回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| ハリガネロック | 前回準優勝 リベンジだけに燃えたこの1年 | 541 | - |
| ますだおかだ | 打倒吉本を合言葉に今年も決勝へ | 612 | 5 |
| ダイノジ | 大分県出身の重量級コンビが涙の初出場 | 534 | - |
| テツandトモ | 現代版音楽漫才がM-1に新風を吹き込む | 539 | |
| フットボールアワー | 漫才新人賞を総なめにしてきた若手実力派 | 621 | 2 |
| 笑い飯 | 今年もM-1予選にノーシードの新星が現れた | 567 | 0 |
| おぎやはぎ | 前回東京からはただ1組の決勝進出 | 561 | - |
| アメリカザリガニ | 前回は高熱をおして堂々の第3位 | 525 | |
| スピードワゴン | なし(敗者復活) | 535 |
放送前は前年2位のハリガネロックが優勢と思われていたが、トップでの登場が仇となり、最終決戦進出も叶わなかった。
この回より、決勝戦の場をパナソニック有明センターに移動。東京ビッグサイトの目と鼻の先にある国際展示場駅前の広場で敗者復活戦が行われ、さらに第2回と第4回はコミックマーケットの日程と重なったこともあり、多くの見物客が足を止めて立ち見する光景が見られた。
前年の一般客の採点については、前述のとおり大阪会場の観客の採点が極端に偏っていたことから採点方式が見直され、一般客の採点方式がなくなり、審査員7人に100点ずつ計700点を用いる方式に変更された。
決勝では新進気鋭の漫才師・笑い飯が会場を沸かし、最終決戦に進出。ますだおかだに加え、フットボールアワーとの三つ巴の戦いを制したのは当時ラストイヤーのますだおかだであった。松竹芸能所属のますだおかだが優勝したことでM-1が吉本贔屓の大会ではないことが改めて知れ渡り、翌年以降のさらなる盛り上がりに繋がったと言われている。
ちなみに、審査員の立川談志がテツandトモに対し「お前らここへ出てくるやつじゃないよ。もういいよ。」と発言し、一瞬会場が凍りついたことは今でも語り草となっている。(直後に「褒めてんだぜ?」と加えており、「お前ら(の芸は立ってる=もう完成されているから)ここ(賞レースのようなところ)へ出てくるやつじゃない(出るべきではない)」という意図であることは推察できるが、当のテツandトモ本人は汗ダラダラだった。)
視聴率
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- お前らここへ出てくるやつじゃないよ
M-1グランプリ2003(第3回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 千鳥 | 無印(ノーマーク) | 552 | - |
| 麒麟 | 返り咲き | 554 | |
| スピードワゴン | 正面突破 | 572 | |
| 笑い飯 | ∞(インフィニティ) | 656 | 3 |
| 2丁拳銃 | ラストチャンス | 608 | - |
| アメリカザリガニ | 3度目の正直 | 564 | - |
| フットボールアワー | 悲願 | 663 | 4 |
| りあるキッズ | 最年少 | 601 | - |
| アンタッチャブル | なし(敗者復活) | 616 | 0 |
千鳥などそれまであまり知られていなかった芸人が多数出場した今大会。
柄にもなく緊張したトップバッターの千鳥に始まり、今一つの立ち上がりで大会は進むが、4組目の笑い飯が伝説のネタ「奈良県立歴史民族博物館」を披露、昨年のますだおかだ・612点を遥かに超える656点という当時としては異次元の高得点を獲得した。
これに前年準優勝のフットボールアワーが663点を獲得し、笑い飯に食らいつく。続いて史上最年少ファイナリストの高校生コンビ・りあるキッズが、前半パートは爆笑をかっさらうも、後半に大きく失速し、惜しくも最終決戦進出を逃す。
最後に敗者復活で上がってきたアンタッチャブルが、3位通過で最終決戦に滑り込み、大会を多いに盛り上げた。
最終決戦では前年敗れた笑い飯がフットボールアワーと再びしのぎを削るが、わずかの差で敗れる。
アンタッチャブルについては最終決戦で票が入らなかったものの、島田紳助から「来年の本命」と絶賛された。
この大会は大成功し、後に紳助は「2003年からM-1が本格的に始まった」と語っている。事実、笑い飯とフットボールアワーが今大会で一気に平均得点を引き上げたことで、翌年の2004年よりM-1グランプリの点数基準は現在に近いものとなった。
ちなみに、この回からステレオ放送となった。
視聴率
M-1グランプリ2004(第4回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 千鳥 | リベンジ | 582 | - |
| タカアンドトシ | 直球勝負 | 615 | |
| 東京ダイナマイト | "ビート"の遺伝子 | 583 | |
| トータルテンボス | THE渋谷系 | 587 | |
| 南海キャンディーズ | 初物尽くし | 639 | 1 |
| POISON GIRL BAND | 支離滅裂のアーティスト | 603 | - |
| 笑い飯 | 予測不能 | 615 | |
| アンタッチャブル | 悲願の正面突破 | 673 | 6 |
| 麒麟 | なし(敗者復活) | 634 | 0 |
この大会のみ、紳助が謹慎期間中であったことからM-1一期で唯一不在であり、松本人志もジャンクSPORTS(フジテレビ)特番でダウンタウンの裏被りを回避するという名目で審査員を外れている。
まさかの2年連続トップバッターを引いてしまった千鳥は自虐ツカミに成功するも、本ネタで勢いが持続せず撃沈。2番手タカアンドトシは、おなじみの「欧米かっ」をこの年に間に合わせられなかったが、会場を大いに沸かせた。
衝撃デビューを果たしたのは5番手・南海キャンディーズ。無名・男女コンビ(初)・最短コンビ歴という超ダークホースながら「火を怖がるサイ」に始まる全ボケがハマり、1位に躍り出る。
連続出場の笑い飯はタカアンドトシと同点で3位に並ぶも、当時同点だった場合のルールが決められていなかったようで、審議の末「最高得点を付けた審査員の数で勝敗を決める」ことになり敗退。ちなみにこのルールは翌年から公式ルールとなっている。
その後、優勝候補のアンタッチャブルが、M-1史上最高得点の673点を叩き出す。この記録は2019年のミルクボーイが現れるまで破られることはなかった。
最後に去年と同じく敗者復活から勝ちあがってきた麒麟が最終決戦に進出した。
最終決戦はアンタッチャブルが大差をつけて優勝。去年の紳助の言葉通りとなった。
ちなみに、今大会で初めて「敗退コメント」の文化が始まった。
これまでのM-1は(バラエティ番組と思えないほど殺伐とした空気を漂わせていたこともあり)審査について芸人がコメントする際は特にボケることを求められていなかったが、東京ダイナマイトや笑い飯が敗退時にボケるようになったことでこの文化が生まれた。
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M-1グランプリ2005(第5回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 笑い飯 | 予測不能のWボケ | 633 | 3 |
| アジアン | 肉と骨のハーモニー | 564 | - |
| 南海キャンディーズ | 相方以上恋人未満 | 552 | |
| チュートリアル | 暴走するイケメン漫才 | 622 | |
| ブラックマヨネーズ | モテない男たちの逆襲 | 659 | 4 |
| 品川庄司 | 不屈のお調子者 | 626 | - |
| タイムマシーン3号 | アキバ系カリスマデブ | 571 | |
| 麒麟 | M-1チルドレン | 646 | 0 |
| 千鳥 | なし(敗者復活) | 607 | - |
笑い飯、麒麟、千鳥、南海キャンディーズなど、誰が優勝してもおかしくない第5回。大阪で知名度のある芸人が多く出場し、大阪府民にとって目新しい芸人はいなかったとされている。
この回からテレビ朝日が制作協力に加わり、以降第10回までテレビ朝日本社第1スタジオから決勝戦の模様が生中継された。
ちなみに、決勝会場がテレビ朝日に変更された理由として「コミケの混雑を避けるため」という噂が当時流れていたがこれはデマであり、「主催の吉本興業が(それまでの決勝会場であった)パナソニックセンター有明スタジオとの契約を切ったため」というのが本当の理由。
加えて地下格闘技をイメージした渋いセットから一気に華やかなセットに様変わりし、現在のM-1のイメージの第一歩となった。角張ったM-1独特のフォントが初登場したのもこの大会である。
笑い飯は1番手で数少ない「トップバッターでの1stラウンド逃げ切り」に成功。
番狂わせは5番手ブラックマヨネーズ。「4分の使い方が完璧」と評される直球勝負のしゃべくり漫才で1位に躍り出ると、そのまま1位を維持して最終決戦に駒を進めた。
期待されていた南海キャンディーズは(特にしずちゃんが)売れっ子になってしまい、漫才の練習が出来なかったことから最下位で終わる。千鳥も敗者復活戦から返り咲くも、妙に間の詰まった出来になり今ひとつ点数が伸びなかった。
最終決戦では麒麟がツカミで沸かせるも失速。1st同様のスタイルで「喧嘩の強い男」を披露したブラマヨが4-3の激戦を制して優勝した。なお、笑い飯の「ハッピーバースデー」は優勝こそ逃したものの「~民俗博物館」「鳥人」に並ぶネタとして語り草になっている。
ちなみに、前年に6分半もネタをした笑い飯の影響で「4分30秒を超えると1秒につき1点の減点」というルールが発表されたが、適応例がないまま翌年には消滅している。
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M-1グランプリ2006(第6回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| POISON GIRL BAND | 暴走する異次元漫才 | 570 | - |
| フットボールアワー | 帰ってきた王者 | 640 | 0 |
| ザ・プラン9(ナイン) | 5人の漫才革命児 | 597 | - |
| 麒麟 | 空腹のファンタジスタ | 627 | 0 |
| トータルテンボス | ハンパねぇ渋谷系漫才 | 613 | - |
| チュートリアル | 華麗なる妄想族 | 664 | 7 |
| 変ホ長調 | 史上最強のアマチュア | 576 | - |
| 笑い飯 | 予測不能のWボケ | 626 | |
| ライセンス | なし(敗者復活) | 609 |
本命無しの第6回。一方で第3回優勝者のフットボールアワーや、史上初の5人組ザ・プラン9、アマチュア変ホ長調が決勝進出と話題づくしではあった。(一部では話題作りとの噂もあったが、変ホ長調は準決勝で落とすわけには行けないほどウケており、ザ・プラン9も前年に決勝を確信するほど会場を沸かせ2006も上々の出来と、不自然な選出ではなかったという。また、変ホ長調の影響でアマチュア参加者が急増したという。)
そんな今大会決勝戦は、松本人志がラジオで「ヤラセでもPOISONなんちゃらは1番手にするべきではなかった」と腐すほどの大事故で始まり、中盤まで大きな笑いがないまま進行する。
この大事故について、アマチュアの変ホ長調にプロであるPOISON GIRL BANDが負けたことが今でもネタにされたりする。決勝に残れなかった芸人は全組そうである。
しかし、その空気は6番手チュートリアルで爆発。最終決戦までチュートリアルの勢いが落ちることはなく、審査員全員一致で優勝した。1stラウンドの得点もトップであり、史上唯一の完全優勝とも称される。
この大会から1stラウンドの点数開示・最終決戦のファイナルジャッジの映像が現在の物となり、大会の盛り上げに一役買っている。
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M-1グランプリ2007(第7回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 笑い飯 | 予測不能のWボケ | 604 | - |
| POISON GIRL BAND | 屈辱からの脱出 | 577 | |
| ザブングル | 奇跡の顔面 | 597 | |
| 千鳥 | オレ流漫才 | 580 | |
| トータルテンボス | ハンパねぇラストチャンス | 646 | 2 |
| キングコング | 帰ってきたスーパールーキー | 650 | 1 |
| ハリセンボン | (デブ+ヤセ)×ブサイク=爆笑 | 608 | - |
| ダイアン | お笑い月見草 | 593 | |
| サンドウィッチマン | なし(敗者復活) | 651 | 4 |
またもや本命無しの第7回。
第1回以降6年ぶりにキングコングが決勝進出。トータルテンボスやキングコングが会場を盛り上げるものの、500点台が連発してしまい、はっきりとした決定打がないまま大会は進んでいく。
そんな中、ラストに敗者復活から這い上がった9組目サンドウィッチマンが登場。それまでの空気をすべて塗り替えるかのように大爆笑を誘った。その勢いは最終決戦でも衰えることなく、敗者復活枠による初めてのM-1優勝となった。
この結果について審査員のオール巨人が、「なぜこのコンビが準決勝で落ちたのか」と発言したことが有名。松本人志も巨人の意見に同意するとともに、吉本偏重の選出のあり方に疑問を呈した、という裏話がある。
大きなM字型の登場ゲートが初登場。せり上がりのシステムや扉の構造は毎年異なるものの、決勝ステージの形は現在も使われている。
視聴率
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- 焼きたてのメロンパン
M-1グランプリ2008(第8回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| ダイアン | お笑い月見草 | 619 | - |
| 笑い飯 | 孤高のWボケ | 637 | |
| モンスターエンジン | 変幻自在の高性能漫才 | 614 | |
| ナイツ | 浅草の星 | 640 | 0 |
| U字工事 | Ⅰ♥とちぎ | 623 | - |
| ザ・パンチ | ラストチャッチャチャーンス | 591 | |
| NON STYLE | ストリート系漫才 | 644 | 5 |
| キングコング | 逆襲のスーパールーキー | 612 | - |
| オードリー | なし(敗者復活) | 649 | 2 |
ナイツやキングコングなど、世間での下馬評が高かったコンビはいたものの、本命がいなかったとされる第8回。
ザ・パンチはかかってしまったのか久々に「死んで~」を繰り出し、スタジオを冷やしてしまった。(キャッチコピー「ラストチャッチャチャーンス」でスベる空気を作らされてしまったという見方もある。)
一部で残念なネタの代名詞として語り継がれている、キングコングの「お口チャックマン」がスタジオを凍りつかせた。
このままNON STYLE優勝で決まりかと思われたが、最後に登場した敗者復活枠のオードリーが高得点を獲得し1stラウンド一位に。
その結果、笑い飯は最終4位で1stラウンド敗退を喫したものの、暫定ボックスの去り際に西田が発した「思てたんと違ーう!」は屈指の名コメントして高い人気を誇る。
前年のサンドウィッチマンの様に、この勢いのままオードリーが最終決戦を制するかと思われたが、ネタ選びがよくなかったためか爆笑とはならず、安定してネタを披露したNON STYLEが優勝した。
ただ決勝での功績が認められたためか、その後仕事が爆発的に増えたのはオードリーであった。
これはNON STYLEの大阪時代から共演してきた審査員の上沼恵美子の「彼らは漫才は上手いがフリートークが下手」という発言が大きく足を引っ張ったとされている。
翌年のM-1でも、上沼は「やっぱり彼らはフリートークが下手」とネタにし、同じく審査員の松本人志も「去年は惜しくもオードリーに負けてしてしまって…」とボケている。
まさに「試合に勝って勝負に負けた」NON STYLEであった。
当時はお笑いブームの真っ只中という事もあり、関東・関西の視聴率が共に史上最高を記録した。
ちなみに、NON STYLE石田、オードリー若林、ナイツ塙、笑い飯哲夫と、1~4位になったコンビの片方が揃って2024年大会で審査員を努めたことが後に話題となった。
視聴率
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M-1グランプリ2009(第9回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| ナイツ | 浅草の星 | 634 | - |
| 南海キャンディーズ | 漫才という名の赤い糸 | 607 | |
| 東京ダイナマイト | 逆襲の異端児 | 614 | |
| ハリセンボン | 恋する漫才師 | 595 | |
| 笑い飯 | 孤高のWボケ | 668 | 0 |
| ハライチ | 原市生まれM-1育ち | 628 | - |
| モンスターエンジン | ネタの精密機械 | 610 | |
| パンクブーブー | 9年目の正直 | 651 | 7 |
| NON STYLE | なし(敗者復活) | 641 | 0 |
またもや下馬評が高かったコンビはいたものの、本命がいなかった第8回。
笑い飯の披露した「鳥人」ネタは、審査員から高評価を得た。特に審査委員長の島田紳助が大会史上初の100点満点を付けたことは現在でも伝説とされている。
その後、9度目にして初の決勝進出となるパンクブーブーが意地を見せ最終決戦進出。そこに敗者復活戦を制したNON STYLEが滑り込み、トップバッターながら高得点だったナイツの最終決戦連続出場は叶わなかった
最終決戦では笑い飯とNON STYLEが勢いを失い、満場一致でパンクブーブーが優勝。
特に笑い飯は序盤は調子よくウケを重ねたものの、最後の最後で「チンポジ」ネタを連発したのが大きく響いた。このネタの正式タイトルは「スポーツ」または「野球&ラグビー」であるが、チンポジとしか呼ばれていない。この歴史的失速はキングオブコント2015のロッチと共に未だにネタにされ続けている。
ちなみに、優勝特典として当時の冠スポンサー・オートバックスのCMに「パンクブーブー」という縁起の悪いコンビ名が起用されたことが良くも悪くも話題となった。
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M-1グランプリ2010(第10回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| カナリア | 羽ばたけ!ラストイヤー | 592 | - |
| ジャルジャル | スーパールーキー | 606 | |
| スリムクラブ | 無印(ノーマーク)島人(しまんちゅ) | 644 | 3 |
| 銀シャリ | 昭和をまとった新世代 | 627 | - |
| ナイツ | 浅草の星 | 626 | |
| 笑い飯 | 孤高のWボケ | 668 | 4 |
| ハライチ | 進化するムチャぶり漫才 | 620 | - |
| ピース | 笑いのアーティスト | 629 | |
| パンクブーブー | なし(敗者復活) | 668 | 0 |
M-1一期最後の回、OPでは「全員がラストイヤー」と称された第10回。決勝は第2回から9年連続進出を続けていた無冠の帝王・笑い飯に期待がかかっていた。
1番手のカナリアは、予選で評価された2ネタから変更し歌ネタを披露するも不発。最後の大会に水を指された為か、紳助がコメント拒否とも取れる審査コメントを発した。
2番手のジャルジャルに至っては漫才をフリにした本当のコントを披露し、中田カウスが79点をつけるなど最終回らしからぬ立ち上がりとなる。
そんな中、大きな衝撃を与えたのが3番手スリムクラブ。真栄田の朴訥としたボケに内間がものすごい間でツッコむスタイルには、紳助に「本物かどうか1回目だけでは判断しかねる」と評され、3位に食い込み最終決戦に進出した。
そして、本命視された笑い飯は前年の鳥人の続編的ネタ「サンタウロス」で668点を獲得。さらには前年の優勝者で何故か予選9位で落とされたパンクブーブーが敗者復活を制し出場、日本語を巧みに使ったネタで大爆笑をとり668点の同点を獲得するという珍事も発生。審査員が最高点を付けた人数の差から、パンクブーブー1位、笑い飯2位として決勝を通過した。
最終決戦では同じ系統のネタを披露したパンクブーブーが失速。一方、スリムクラブはトップバッターにもかかわらず会場を沸かせ、笑い飯も「小銭の神様」ネタで堅調な漫才を見せる。
結果、スリムクラブ3票、笑い飯4票、パンクブーブー0票で辛くも笑い飯がついに優勝を飾り、第1期のM-1の歴史に幕を下ろした。
ちなみに、準決勝はキャパ7,000人の両国国技館で開催。音響が悪すぎた。この準決勝直後にM-1の終了が突然発表され、若手芸人は阿鼻叫喚したという。
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第2期(第11回~)
M-1グランプリ2015(第11回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| メイプル超合金 | 誰も知らない超ダークホース | 796 | - |
| 馬鹿よ貴方は | 静かなる毒舌漫才 | 791 | |
| スーパーマラドーナ | 震える子羊ボケまくる! | 813 | |
| 和牛 | 心にさされ!非情な愛のボケ | 806 | |
| ジャルジャル | フリースタイルが止まらない! | 834 | 1 |
| 銀シャリ | 昭和をまとった新世代 再び! | 818 | 2 |
| ハライチ | 澤部、今日も騒ぐってよ | 788 | - |
| タイムマシーン3号 | 器用なおデブさんは好きですか? | 816 | |
| トレンディエンジェル | なし(敗者復活) | 825 | 6 |
5年ぶりの開催となったM-1。
今回から審査員の選定が見直され、島田紳助や松本人志といった大御所・ベテラン芸人から一変、第10回大会までのM-1王者コンビのどちらか一方が選出される形となり、総勢9名の審査員となった。(アンタッチャブルのみスケジュールの都合で不参加)。
決勝冒頭、メイプル超合金と馬鹿よ貴方はの2組が得体の知れないシュールなボケをかます漫才で会場をざわつかせ、「(M-1未開催の)5年のうちに漫才が変わってしまった」「心に闇を抱えている」と審査員を困惑させた。
しかし、中盤以降は王道的漫才を披露するコンビも登場し、視聴者・観客・審査員を安堵させた。
そんな中、敗者復活戦よりコンビ共に若ハゲが特徴のトレンディエンジェルが登場。その個性的な見た目とネタで注目され、最終決戦に進出する。
最終決戦に残ったのはジャルジャル、トレンディエンジェル、銀シャリの3組。正統派しゃべくり漫才の銀シャリ、技術力のあるジャルジャルを抑えて、敗者復活戦からの勢いに乗ったトレンディエンジェルが切り抜ける。
結果、銀シャリ2票、トレンディエンジェル6票、ジャルジャル1票で見事トレンディエンジェルが優勝を飾り、第7回大会優勝のサンドウィッチマン以来の敗者復活枠からのM-1優勝を飾った。
優勝発表後、勝利コメントを求められたトレンディエンジェルのたかしが「パズドラ、課金します!」とプレミアムスポンサーの一社であるCygamesのライバル会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントのゲームの名前を言ってしまったため、ネットで波紋を呼んだ。
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M-1グランプリ2016(第12回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| アキナ | 変幻自在 | 446 | - |
| カミナリ | ダークホース | 441 | |
| 相席スタート | 婚活系漫才 | 436 | |
| 銀シャリ | 王道漫才 | 470 | 3 |
| スリムクラブ | 一撃必殺 | 441 | - |
| ハライチ | シン・ハライチ | 446 | |
| スーパーマラドーナ | 虚弱 × 最強 | 459 | 1 |
| さらば青春の光 | 予測不能 | 448 | - |
| 和牛 | なし(敗者復活) | 469 | 1 |
再び審査員が大御所・ベテラン芸人からの選出に戻ったが、7人揃えることが出来なかったのか歴代で最も少ない5人での審査となった。
前年2回戦敗退ながら、3回戦・準々決勝・準決勝と全てネタを変えて大爆笑を取り続けたカミナリが脅威のダークホースとして話題になるも、ドツキが上沼恵美子にハマらずまさかの81点。
一方で準決勝で大爆発したスリムクラブも決勝では低調。上沼に(89点ながら)「発想が飛びすぎ」「あんたらの事好きやから言っとるんや!!」と叱責されるなど、後の上沼恵美子怒られ枠の始まりとなった。
最終決戦に残ったのは銀シャリ、和牛、スーパーマラドーナの3組。結果、銀シャリ3票、和牛1票、スーパーマラドーナ1票で銀シャリが前回大会の雪辱を果たした。最終決戦では1stステージよりパワーダウンするコンビも多い中、三組とも強いネタを用意し屈指の名勝負とされている。
また1stラウンドも目立ってスベったコンビも居ない上に、準決勝では三四郎・Aマッソ・アルコ&ピース、錦鯉・霜降り明星・マヂカルラブリーなど後の売れっ子やチャンピオンが多数初進出し、敗者復活戦も含めると最高レベルの回とも言われている。特にトップバッターから4組目までは揃ってチャンピオンになっており、語り草になっている。
視聴率
キーワード
M-1グランプリ2017(第13回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| ゆにばーす | 野生女×インドア男 | 626 | - |
| カミナリ | 進化のどつき漫才 | 618 | |
| とろサーモン | ついにキターーー!! | 645 | 4 |
| スーパーマラドーナ | なし(敗者復活) | 640 | - |
| かまいたち | 史上初の2冠へ | 640 | |
| マヂカルラブリー | 摩訶不思議 | 607 | |
| さや香 | 無印(ノーマーク) | 628 | |
| ミキ | 兄弟漫才 | 650 | 0 |
| 和牛 | 3度目の正直 | 653 | 3 |
| ジャルジャル | 帰ってきたフリースタイル | 636 | - |
第1回以来の10組による決勝戦となった。また、「最初にネタ披露するコンビは不利で、順番が最後になる敗者復活組が有利」という批判を受けたことにより、順番決めの方法を一新。番組冒頭で敗者復活者を発表した上で、「笑神籤(えみくじ)」と呼ばれるおみくじで順番を都度発表するルールに変更された。
キングオブコント優勝直後のかまいたち、10大会連続準決勝敗退を経て初決勝のとろサーモンなどのコンビが注目されたが、本番では決勝初進出のマヂカルラブリーが審査員の上沼恵美子と一触即発のやり取りを交わし、2020年までの(一方的な)因縁が生まれたことが話題になった。その後、野田クリスタルが最後に筋肉を見せようとYシャツを脱ぐパフォーマンスを図ったところ、最悪の放送事故を防ぐために今田耕司に妨害されてしまった上、松本から「(録画で見る時)ここはスキップします」とスベリ判定を食らい、SNSでも辛口評価が連発するなど、マヂラブにとっては最下位以上に散々な結果となってしまった。
最終決戦に残ったのはとろサーモン、和牛、ミキの3組。
結果、とろサーモン4票、和牛3票、ミキ0票でとろサーモンが優勝となった。
ちなみに、審査員のオール巨人が後に出版した自著において「僕は和牛が優勝だと思っています」「名誉ある敗退」と記載したことで、優勝者のとろサーモン久保田と確執を生んだことが一部話題となった。
視聴率
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- 本気でやってるっちゅうねんこっちも!
M-1グランプリ2018(第14回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 見取り図 | 声高ダークホース | 606 | - |
| スーパーマラドーナ | 最後の逆襲 | 617 | |
| かまいたち | 史上初の2冠へ | 636 | |
| ジャルジャル | フリースタイル再び | 648 | 0 |
| ギャロップ | 輝け!いぶし銀 | 614 | - |
| ゆにばーす | 今年もイェエエエイ! | 594 | |
| ミキ | なし(敗者復活) | 638 | |
| トム・ブラウン | 無秩序 | 633 | |
| 霜降り明星 | 縦横無尽 | 662 | 4 |
| 和牛 | 第4形態 | 656 | 3 |
敗者復活枠の発表は「笑神籤」で出番が決まった瞬間に発表し、すぐに会場に向かいネタを披露する方式に変わった。
今大会は新M-1でも突出して「審査員と会場が重い回」と言われている。
1番手見取り図の606点に始まり、優勝候補筆頭のスーパーマラドーナがツカミで大ウケするも失速しまさかの低得点。その余波を受けたかまいたちも点が伸び悩み、準決勝で爆発したギャロップまでややスベリ、ゆにばーすに至っては緊張で噛みまくったことで新M-1唯一の500点台を記録。その後ジャルジャルが「国名分けっこ」で沸かせた以外は低調となっていた。
しかし、8番手で登場したトム・ブラウンがケンタッキー丸呑み宣言の後に「サザエさんの中島君を5人合体させる」という謎のネタを披露。最初こそ引かれながらも空気を一変させた。
次に登場した霜降り明星が「豪華客船」のネタで大爆発。続く敗者復活で登場した和牛も会場を大いに沸かせた。
最終決戦に残ったのは霜降り明星、和牛、ジャルジャルの3組。
結果、霜降り明星4票、和牛3票、ジャルジャル0票で霜降り明星が平成生まれとしては初の王者となった。
この年はR-1グランプリを濱田祐太郎、キングオブコントをハナコと当時20代の若手芸人が王者になっており、彼らと同世代の芸人を中心とした「お笑い第7世代」が台頭することになる。また、トム・ブラウンもゴールデンタイムに定着するブレイクを見せた。
大会終了後、とろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智が審査員の上沼恵美子に対し採点についての不満を含む暴言を吐いたことから炎上騒動になった。
視聴率
キーワード
- ダメー
- えみちゃん待っててねー
- お前だよ右側のな
M-1グランプリ2019(第15回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| ニューヨーク | 漫才ジョーカー | 616 | - |
| かまいたち | 憑依する漫才 | 660 | 1 |
| 和牛 | なし(敗者復活) | 652 | - |
| すゑひろがりず | 令和の伝統芸能 | 637 | |
| からし蓮根 | 火の国ストロング | 639 | |
| 見取り図 | 真逆の個性 | 649 | |
| ミルクボーイ | ナニワスパイラル | 681 | 6 |
| オズワルド | 新・東京スタイル | 638 | - |
| インディアンズ | ノンストップ | 632 | |
| ぺこぱ | ツッコミ方改革 | 654 | 0 |
決勝進出を果たした10組のうち7組が初進出という、テレビ的にはほぼ無名のコンビばかりとなった大混戦の第15回。M-1マニアには喜ばれたが、故に話題性や視聴率を気にする声も上がった。
2017年キングオブコントタイトルホルダーのかまいたちが手堅く笑いを取り高得点を獲得。続く敗者復活組の和牛も高得点を獲得した。
その後、第2回のテツandトモ以来の鳴り物使用コンビとなったすゑひろがりずが出場。しかし、審査員の反応までテツトモの時と同様の評価(すでに芸が完成されているの意)をされてしまった。
そんな中、開催年の2019年で漫才テレビ初披露というミルクボーイが放った、特定の物に対して「○○やないかい!」と偏見の強い肯定と否定を繰り返す「リターン漫才」で会場を沸かせ、M-1史上最高得点となる681点を記録。
さらに最後の10組目で登場したぺこぱの、シュウペイのボケに松陰寺がツッコむようでツッこまずに受け入れる、ノリツッコミの亜種的なノリツッコまないスタイルが爆発。2点差で最終決戦へ進出し、和牛は惜しくも4年連続の最終決戦進出を逃す。
最終決戦に残ったのはミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱの3組。審査員も口を揃えて「過去最高レベルの大会」「どのコンビを支持するか悩んだ」という激戦であったが、ミルクボーイ6票、かまいたち1票、ぺこぱ0票でミルクボーイが令和初の王者となった。
特にミルクボーイ1本目のネタ「コーンフレーク」の反響は凄まじく、翌日コンビニやスーパーの棚からコーンフレークが消えるなどだった。また、ネタ内で暗にイジられた虎のキャラクター、トニー・ザ・タイガーを自社商品「コーンフロスティ」に使用しているケロッグが反応し、M-1決勝翌日にミルクボーイに対してコーンフロスティ1年分を進呈するという異例の発表も行った。
M-1スポンサー外の企業がこのような進呈を行うのは異例である。その後もタイアップCMを行なったり工場見学に招いたりするなど、かえってコーンフレークのネタがやり辛い状況に陥った様子。
視聴率
キーワード
- ベジータかなんかですかー!?
- 細稲垣選手
- ほな○○と違うかー
- 時を戻そう
M-1グランプリ2020(第16回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| インディアンズ | なし(敗者復活) | 625 | - |
| 東京ホテイソン | 静ボケ剛ツッコミ | 617 | |
| ニューヨーク | ダークにリベンジ | 642 | |
| 見取り図 | 真逆の才能III | 648 | 2 |
| おいでやすこが | 個性と技のハーモニー | 658 | 2 |
| マヂカルラブリー | 我流大暴れ | 649 | 3 |
| オズワルド | NEO東京スタイル | 642 | - |
| アキナ | 覚醒するファンタジスタ | 622 | |
| 錦鯉 | おっさんずバカ | 642 | |
| ウエストランド | 小市民怒涛の叫び | 622 |
史上最年長のファイナリスト錦鯉、ピン芸人ユニットおいでやすこが、決勝最下位経験のあるマヂカルラブリーなど、話題性のあるコンビが出場した第16回。
新型コロナウィルス流行により開催自体が危ぶまれていたが、予選会場の入場制限、予選の回数削減などの感染対策を施して無事に開催された。
3年連続ファイナリストの見取り図、ピン芸人ユニットのおいでやすこが、どうしても笑わせたい人がいるマヂカルラブリーがそれぞれファーストラウンドを通過した。
特においでやすこがは、「準決勝の直前にR-1ぐらんぷりがルール改訂。出場資格が芸歴10年以下となり、ピン芸人ユニットのおいでやすこがは突然M-1しかなくなってしまった」ことをツカミに使いつつ、「聞いたことあるようでない歌」ネタで大爆発。史上初のユニットファイナリストとなった。
その後、優勝候補と目されたアキナに「スベリ大魔神」が降臨。最終決戦への進出は叶わなかった。
最終決戦は見取り図、マヂカルラブリー、おいでやすこがの順でネタを披露。投票数が2,3,2で割れるという史上初の事態となったが、最終決戦はマヂカルラブリーが制し優勝。野田クリスタルは霜降り明星の粗品に続きM-1グランプリとR-1ぐらんぷりの二冠を獲得した。
第13回大会に決勝進出したものの、その独特すぎる漫才スタイルから一度は第10位に沈んだマヂラブが、その後もスタイルを崩さず第16回大会で見事に王者となるという劇的な展開となったが、そのスタイルがネットを中心に「漫才か漫才じゃないか論争」を巻き起こした。
視聴率
キーワード
- スベリ大魔神
M-1グランプリ2021(第17回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| モグライダー | やんちゃとぶきっちょ | 637 | - |
| ランジャタイ | 奇天烈の極み | 627 | |
| ゆにばーす | NO M-1 NO LIFE | 638 | |
| ハライチ | なし(敗者復活) | 636 | |
| 真空ジェシカ | 屈折のエリート | 638 | |
| オズワルド | シン・東京スタイル | 665 | 1 |
| ロングコートダディ | やわらかハード | 649 | - |
| 錦鯉 | 50歳おバカの大冒険 | 655 | 5 |
| インディアンス | 快速ボケ特急 | 655 | 1 |
| もも | なにわNEWフェイス | 645 | - |
2020年に引き続き新型コロナウィルスの影響により感染対策を施したが、流行が収まってきた中での開催となり、その制限はかなり緩和された。
決勝進出者9組のうち4組が非吉本の事務所所属のコンビであり、そのコンビもランジャタイ、真空ジェシカなど一癖も二癖もあるコンビばかりという、昨年度巻き起こった「漫才か漫才じゃないか論争」に対する運営側の回答とも思われるコンビたちが名を連ねた。これに関しては、ロングコートダディ堂前が「週4くらいでお笑いライブに通っているお笑いファンが高熱の時に見る夢みたいなメンバー」と決勝進出者発表会見の場にて評している。
敗者復活戦ではトリとなったさや香がひたすら「からあげ」と叫び続けるネタを披露したことが話題になったが、敗者復活勝ち抜けはラストイヤーのハライチとなった。
本番前から大波乱が予想されていたが、前半はまさにその予想通りとなる。特に2番目に登場したランジャタイが奇声と奇行を繰り返すカオス漫才を披露し、審査員が頭を抱えることに。この場の空気を荒らしまくったランジャタイの影響からか、前半5組はランジャタイを除き点数が1点差で順位がつく接戦に。(なお、ランジャタイは立川志らくが高得点をつけた影響もあってか、歴代最下位としては最高得点を記録している。)
そこに、3年連続ファイナリストである6組目のオズワルドが爆発しトップ順位で最終決戦進出。ようやく場の空気が安定し、その後出場した決勝進出経験者の錦鯉とインディアンスがそれぞれ最終決戦へ進出する。
錦鯉とインディアンスに関しては第10回大会以来の同点による最終決戦進出となったが、審査員が最高点を付けた人数の差で2位が錦鯉、3位がインディアンスという扱いとなった。
最終決戦はインディアンス、錦鯉、オズワルドの順番でネタを披露。どのコンビも手堅く笑いを取ったが、最終決戦で5票を集めた錦鯉が優勝。サンドウィッチマン以来となる非吉本の事務所所属のチャンピオンが誕生し、長谷川雅紀が歴代最年長優勝記録(50歳)を更新した。
最終決戦に関して、松本人志は「本当に僅差でしたけど、最後の最後は一番ばかに入れようということで錦鯉にしました」というコメントを残した。
2本目のネタのオチである「ライフ・イズ・ビューティフル!」[5] を体現した錦鯉は大号泣し、審査員のサンドウィッチマン富澤やナイツ塙ももらい泣き。こうして錦鯉は見事おじさんドリームを実現し大会の幕を閉じた。
視聴率
キーワード
- ○○顔
- ライフ・イズ・ビューティフル
- スペランカー吉田
- 「からあげ4!」「8や!」
M-1グランプリ2022(第18回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| カベポスター | 草食系ロジカル | 634 | |
| 真空ジェシカ | アンコントロール | 647 | |
| オズワルド | なし(敗者復活) | 639 | |
| ロングコートダディ | ゆるハイブリッド | 660 | - |
| さや香 | 熱血リベンジ | 667 | 1 |
| 男性ブランコ | あぶない地味男 | 650 | |
| ダイヤモンド | クレイジーな輝き | 616 | |
| ヨネダ2000 | なかよし奇想天外 | 647 | |
| キュウ | ノーリアル | 620 | |
| ウエストランド | 小市民怒涛の叫び | 659 | 6 |
2018年以来に審査員の顔ぶれが変更。昨年で審査員を辞退する旨を表明していた上沼恵美子とオール巨人に代わり、山田邦子と博多大吉が審査員に名を連ねた。
過去に審査員経験のあり、なおかつ現役で漫才の舞台に立っている博多大吉と違い、漫才大会などでの審査員経験が殆どない山田邦子の起用は良くも悪くも話題となり、80年代~90年代前半の山田邦子全盛期を知らない30代以下からの「山田邦子って誰?」という意見や、全盛期を知る40代以上からの「漫談やモノマネがメインだった山田邦子に漫才って審査できるの?」という意見など、その採点基準の未知数さに視聴者は戦々恐々となっていた。
その予感は見事に的中。山田邦子は1組目のカベポスターに84点というここ数回の大会では辛めの採点をつけたのに対し、2組目の真空ジェシカに95点という高得点をつけた。振り幅の大きい採点はこの後も続き、次第に他の審査員の採点も振るわなかった出場者に辛めの点数をつけるようになった。
2年連続ファイナリストロングコードダディが大喜利の要素もあわせたコント漫才で、5年ぶりファイナリストのさや香が徐々にボケツッコミが入れ替わるしゃべくり漫才で爆笑をさらい高得点を獲得。ファーストラウンドを1位、2位で通過した。その後、男性ブランコが「音符運び」という発想力勝負のネタで勝負をしかけた。
その後出場したのが、THE Wでファイナリストに名を連ねたばかりのヨネダ2000。共に20代半ばという若さながら、独特すぎる世界観と予想不可能な異次元のネタに審査員は頭を抱え、「ランジャタイ枠」と言わしめた。残念ながら最終決戦には進めなかったものの、立川志らくとナイツ塙が「自分でもなぜこの点数を付けたのかわからない」と困惑しながら高得点をつける珍事が起こった。
ラスト2組は同じ事務所のタイタンからキュウとウエストランドが出場。最後の出番となったウエストランドは、あるなしクイズの体で井口が恋愛映画、YouTuber、ネタの分析をしてくるウザいお笑いファン、路上ミュージシャン、佐久間宣行と世間のあらゆる人間に毒舌を吐きまくる漫才で爆笑をさらい高得点を獲得。3位にはウエストランドが滑り込み、男性ブランコは敗退した。
最終決戦はウエストランド、ロングコートダディ、さや香の順でネタを披露。ウエストランドは決勝10番目に続いて最終決戦1番目の披露という形となり、これを上手く利用するかのように、1度目のネタの続きと言わんばかりの毒舌漫才を展開。悪口の対象はより全方向になり、R-1グランプリの権威が無いことや、M-1グランプリの感動路線すらも敵に回すネタを披露した。
後発のロングコートダディ、さや香もしっかり笑いをとったため、審査員は頭を悩ませることになったが、最終投票で6票を集めたウエストランドが優勝。特に近年のトレンドであった「誰も傷つけない笑い」の真逆を行く「誰もかれも傷つける笑い」は審査員に高く評価され、松本は「窮屈な時代だけど、キャラクターとテクニックさえあれば毒舌漫才もまだまだ受け入れられる」と評し、富澤は「ウエストランドのネタで笑ってる奴は共犯」と話した。
2年連続で非吉本の事務所所属のコンビが優勝したことになるが、同時に「M-1感動路線を全否定する毒を吐きまくっていたのに、そのM-1感動路線の象徴的存在であるM-1アナザーストーリーで大々的に取り上げられることが確定する」という事態になった。
視聴率
キーワード
M-1グランプリ2023(第19回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 令和ロマン | エキセントリックルーキー | 648 | 4 |
| シシガシラ | なし(敗者復活枠) | 627 | - |
| さや香 | 激情リベンジ | 659 | 0 |
| カベポスター | 草食系ロジカルモンスター | 635 | - |
| マユリカ | ずっとキモダチ | 645 | - |
| ヤーレンズ | ノンストップ・ウザ | 656 | 3 |
| 真空ジェシカ | アンコントロールIII | 643 | - |
| ダンビラムーチョ | M-POP | 631 | - |
| くらげ | 純情!Yシャツとアロハ | 620 | - |
| モグライダー | メジャーポンコツ | 632 | - |
前年まで審査員を務めていた立川志らくが審査員を卒業する旨を事前に表明、後任の審査員として海原ともこが起用された。
今大会より番組編成が見直され、敗者復活戦と本選の間に「ANNスーパーJチャンネル」「相葉マナブ」を放送する従来の編成から、敗者復活戦と本選をぶっ続けで生放送する合計7時間強の一大イベントへ変更。さらに前後の関連番組や配信を含めると昼間から深夜まで10時間以上にわたって放送が展開される「M-1デイ」とも言える一日となった。風呂入るタイミングに困る。そして翌日にはゴールデンタイムの生放送で舞台裏の模様を放送する「速報!M-1ネクストデイ」が放送された。
また、前年までは公式サイトからの国民投票で勝ち上がりを決めていた敗者復活戦のルールが前述の通り大きく変更。
敗者復活戦はAブロック勝者のヘンダーソン、Bブロック勝者のナイチンゲールダンス、Cブロック勝者のシシガシラの中から、芸人審査員の投票によりシシガシラが敗者復活となった。
決勝ファーストラウンドでは今大会最年少の令和ロマンが歴代トップバッター最高得点の648点を記録。トップバッターは後続の基準点となるため点数が伸び辛いと言われる中での高得点となった。
その後はさや香がファーストラウンドトップの659点、ヤーレンズが2位の656点を記録。令和ロマンが3位に残った。(トップバッターが最終決戦に残ったのは2005年の笑い飯以来3回目)
最終決戦は令和ロマン、ヤーレンズ、さや香の順でネタを披露。ファーストラウンドから続き堅実なネタを披露し笑いを取った前者二組に対して、さや香はファーストラウンド時のしゃべくり漫才から一転、客席に語り掛けながら架空の計算「見せ算」を説明するネタを展開して大きく失速。最終投票では0票という結果になってしまった。審査員の山田邦子から「さや香の最後のネタ全然よくなかったよ」と評されたが、放送後に話題になったという意味では爪痕を残したと言えるかもしれない結果となった。
最終投票では4票を集めた令和ロマンが優勝。2001年の中川家以来となるファーストラウンドがトップバッターのチャンピオンとなった。発表の際には「令和ロマン・ヤーレンズ・令和ロマン・ヤーレンズ…」と交互に名前が挙がるような事態になり、最後の1票で優勝が決まるという盛り上がる流れになった。
令和ロマンの高比良くるまはラストに「来年も出ます!」と宣言、令和ロマンは翌年本当に出場することになった。
ちなみに、3回戦でとあるコンビが差別的要素を含むネタを行い、更にそれを何故かノーカット配信した結果、中国で報道される問題に発展した。
視聴率
敗者復活戦
決勝戦
キーワード
- キモダチ
- 見せ算
M-1グランプリ2024(第20回)
| 出場者 | キャッチコピー | 得点 | 票 |
|---|---|---|---|
| 令和ロマン | Champion | 850 | 5 |
| ヤーレンズ | 逆襲のノンストップ・ウザ | 825 | - |
| 真空ジェシカ | アンコントロールIV | 849 | 1 |
| マユリカ | なし(敗者復活) | 820 | - |
| ダイタク | 双子無双 | 820 | - |
| ジョックロック | 爆音ダークホース | 819 | - |
| バッテリィズ | 浪花のド直球 | 861 | 3 |
| ママタルト | デカすぎるにもほどがある! | 812 | - |
| エバース | 雑談ファンタジスタ | 848 | - |
| トム・ブラウン | ラスト無秩序 | 823 | - |
通算20回を数える記念大会。張り出される告知ポスターは例年なら昨年度の王者が登場するのみであったが、昨年度王者の令和ロマンが再び挑戦することを早くから表明していたことも関連してか、今回は令和ロマンを含めた歴代の王者19組が勢揃いした豪華な仕様となった。ひそかにウエストランドは二年連続でM-1ポスターに登場する快挙を達成した。
審査員筆頭の松本人志が2024年初頭から芸能活動休止中てあり、「今年のM-1の審査員は誰なのか(松本が復帰するのか、他の審査員に交代するのか)」という点に注目が集まっていた。
決勝戦一週間前の12月15日に審査員が発表。海原ともこ、中川家・礼二、ナイツ塙宣之、博多大吉は前年度から引き続き担当する中、歴代のM-1チャンピオン及びファイナリストであるNON STYLE石田明、アンタッチャブル柴田英嗣、笑い飯哲夫、かまいたち山内健司、オードリー若林正恭が新たに加わり、2015年以来となる総勢9名での審査となった。
敗者復活戦はAブロック勝者の金魚番長、Bブロック勝者のマユリカ、Cブロック勝者のインディアンスから、芸人審査員による投票でマユリカが勝ち抜き復活となった。
令和ロマンくるまは2回戦よりヴィラン的な言動で他出場者を挑発しており、「連覇を狙う令和ロマンVSそれを阻止する他コンビ」という構図を作りながらM-1グランプリを決勝前から盛り上げていた。
その令和ロマンがストレートで決勝進出。新M-1でチャンピオンの出場は初であり、当然決勝進出も初である。過去にも再挑戦するチャンピオンは存在したが、NON STYLE、パンクブーブーなどは敗者復活から勝ち上がっており、ストレートの決勝進出は2006年のフットボールアワー以来となった。
注目の令和ロマンは決勝ファーストラウンドで2年連続トップバッターを引き当てるも、前年王者に違わぬネタを披露して合計850点を記録。続く2年連続決勝のヤーレンズが825点、4年連続決勝進出の真空ジェシカも令和ロマンに続く849点を記録した。
その後は敗者復活組の大急ぎで負けに来たマユリカ・初決勝のダイタク・ジョックロックでやや停滞するも、7組目のバッテリィズのアホキャラ漫才が大爆発し、合計861点で1位通過。
舞台のせり上がりが無事に上がるかどうかが心配されたママタルトは不振に終わり、続くエバースも3位にあと1点届かず敗退。ラストのトム・ブラウンは相変わらずの無秩序漫才で挑むも、みちおの体力が続かず敗退。最終的には令和ロマンと真空ジェシカがそれぞれ2位、3位でファーストラウンドを通過した。
最終決戦は真空ジェシカ、令和ロマン、バッテリィズの順で漫才を披露。どのコンビも大きくウケていたが、最終投票で5票を集めた令和ロマンが優勝、史上初のM-1連覇を達成した。
ちなみに番組放送中、二宮和也がXにて「バッテリィズが1番選んだら有り得るかもね」と投稿。これに放送終了後、令和ロマン髙比良くるまが引用で「これめっちゃ鋭いです、すご」と投稿し、話題となった。
また、準々決勝ではラパルフェがニューヨークの2019年決勝で披露したネタを丸ごとコピーしたモノマネ漫才を披露し、大きな話題を呼んだ。
視聴率
敗者復活戦
決勝戦
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脚注
- *なお、毎回1~2組若手芸人の出演枠を「プレマスターズ」として設けており、本編放送の前日または前週の放送している。
- *この演出をネタに利用する芸人もおり、インポッシブルは「覚醒したうっかり八兵衛が江戸を火の海にする」ネタで、怪奇!YesどんぐりRPGは「打ち上げ花火が爆発する」ネタで爆発音と赤い照明を利用している。
- *2016年の馬鹿よ貴方はのみ、ワイルドカード枠ではあるが仕事の都合でAグループのトリで出場。
- *特別審査員の票はますだおかだが2位だったが、一般審査員の得票を合算すると4位となり最終決戦に進出できなかった。
- *ちなみに、この「ライフ・イズ・ビューティフル!」というセリフは、キングオブコント王者であるバイきんぐの小峠英二にネタを見せてアドバイスを貰った際に追加されたもの。実は長谷川は言葉の意味をわかっておらず、M-1優勝後の殺人スケジュールが終わり帰路につく途中、「ライフ・イズ・ビューティフルってどういう意味?」と相方の渡辺に聞いたという後日談がある。
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