MELTY BLOOD Actress Again(メルティブラッド アクトレスアゲイン、略称:MBAA)とは、エコールソフトウェアによって制作された全年齢対象のアーケードゲームである。
2008年9月19日より随時稼働開始。
2011年10月14日より、新キャラ姫アルクを追加し、バランス調整を行った、MELTY BLOOD Actress Again Current Code Ver.1.07が稼動中である。
ストーリーの概要
三咲町を襲った“タタリ”の事件が解決してから1年後の夏。
再び現われた“タタリ”により異常な熱気とノイズに溢れた夜の街の中、人々は消え、いるはずのない人が現われ、あるはずの記憶がなくなっていく。
異変を察知し解決を図る者、虚構でありながら思いのままに動く者、異変の中を暗躍する者、それぞれが対決を重ねそれぞれの終着へ辿りつく。
『Actress Again』は「シオン編」の完結編であり、『MELTY BLOOD1.5』とも称され、これまでの『MELTY BLOOD』シリーズの正当な続編に当たり、本編や『Re・ACT』、『Act Cadenza』の後日談的なストーリーが展開されている。
戦闘システムの概要
ここでは、『Actress Again』で新たに追加されたシステムである『ガードブレイク』および『スタイル』について記載する。
ガードブレイク
『Actress Again』から導入されたシステム。 攻撃をガードすることで体力ゲージ下の青いゲージが減少してゆき、ガードエフェクトが減少量に応じて「青→黄→赤」と変化し、ゲージがゼロになると「ガードブレイク」が発生して、ガードしていた側が長い隙を晒してしまう。減少後、ガードしない時間に比例して回復してゆく。 『ストリートファイターZERO』シリーズなどと同様の待ち防止のシステムと言えるが、どのスタイル、どのキャラクターでも減少量は少なく、むしろゲージが尽きる寸前における攻防に際しての駆け引きを楽しむギミックの一つと言える。
スタイル(クレセントムーンスタイル、フルムーンスタイル、ハーフムーンスタイル)
操作プレイヤーは以下の3つのスタイルから一つを選択することとなる。スタイルごとに性能が異なり、各種打撃技の繋がりや必殺技自体の変更など、従来とは異なる変更点が導入されている。スタイルは画面上のキャラクターバストアップの下にあるマークで確認できる。
なお、乱入対戦が発生した場合はその都度スタイルの選択が可能である。この為、対戦相手に応じてスタイルを使い分ける事も出来る。
クレセントムーンスタイル(Crescent Moon Style)
メルティブラッド従来のシリーズの性能を踏襲したスタイル。マークは三日月。
必殺技の変更は少なく、「リバースビート」が有効、ダッシュ距離を初めとした機動力が高いなど、それまでのシリーズのノウハウを使って楽しめる仕様となっている。
しかし、新システム導入にあたり、各種通常技の接触範囲が狭くなっている。そのため、前バージョンでは安定して決まっていたコンボが不確定になったり、ガードゲージ減少量が少ないため「ガードブレイク」が他のスタイルよりも狙いにくいなど、ある程度のデメリットも備えているが、基本的にはニュートラルな中級者向けスタイルである。
ラッシュ力よりも立ち回りの幅の広さに重きを置いたスタイル。マークは満月。
最大の魅力は、プレイヤーの任意で「マジックサーキットゲージ」を溜められ、能動的に「BLOOD HEAT」を狙いにいけたり、「強制開放」後の攻勢維持も容易いといった、他のスタイルにはない堅実味で、微調整程度にとどまった前シリーズよりもより大胆な変更がされている。 反面、「リバースビート」が削除されているのが大きなマイナス点と言える。
各種攻撃技の改定によってコンボの面は改善されているものの、“抜けづらいラッシュをガードさせて、そこから緩急をつけてラッシュから逃げようとする相手を捕らえる”という攻めを成立させづらくなっている点が大きなデメリット。また、強制開放は「BLOOD HEAT」と「HEAT」がゲージ差分によって発動する、トータルで戦い方をマネージする必要がある上級者向けスタイルである。
さまざまな操作が簡略化されたスタイル。マークは半月。
クレセント、フルムーンの両性質を併せ持ち、リバースビートが可能、なおかつ独自の技も存在するなど、単なる中間に収まらない独自性を有する。また、「ゲージMAX」になると特定動作抜きで自動的に「HEAT」となり、全自動で「ヴァイタルソース」部分の体力が「BLOOD HEAT」以上の速さで回復する、「HEAT」時に攻撃を受けると自動で「サーキットスパーク」が発動するという部分が大きな簡略部分となる。
システムの特性上、ゲージが溜まった状態でダメージを受けると「サーキットスパーク」が発動するため「サーキットスパーク」後の隙を狙われやすく、任意で「強制開放」できないため体力回復の機会を逃しやすく、ここぞというときに体力の回復ができないなどの大きなデメリットを内包しているため、スタイル特性の利点だけを活かして戦うわけには行かないというのが難点といえる。
その代わり、強制開放のタイミングを伺う必要がないなど、基本的には初心者からでも扱いやすいスタイルである。
なお「アナザーアークドライブ」と「ラストアーク」が発動できず、シールドは持続不能である。
さすがに文章だけでは分かりづらいので、各スタイルの行動可能なコマンド表を記載します。
※CM→クレセントムーン、FM→フルムーン、HM→ハーフムーン
行動名 | CM | FM | HM | 行動名 | CM | FM | HM |
ガード | ○ | ○ | ○ | ブローバックエッジ | ○ | ○ | ○ |
EXガード | ○ | ○ | EXエッジ | ○ | ○ | ○ | |
投げ | ○ | ○ | ○ | アークドライブ | ○ | ○ | ○ |
投げ抜け | ○ | ○ | ○ | 避け | ○ | ○ | |
ダッシュ・バックステップ | ○ | ○ | ○ | EXシールド | ○ | ||
ハイジャンプ | ○ | ○ | ○ | 強制解放 | ○ | ○ | |
二段ジャンプ | ○ | ○ | ○ | サーキットスパーク | ○ | ○ | |
空中ダッシュ | ○ | ○ | ○ | アナザーアークドライブ | ○ | ○ | |
空中受身 | ○ | ○ | ○ | ラストアーク | ○ | ○ | |
地上受身 | ○ | ○ | ○ | ゲージ溜め | ○ | ||
シールド | ○ | ○ | ○ | イニシアティブヒート | ○ | ||
シールドバンカー | ○ | ○ | ○ | シールドカウンター | ○ | ||
ガードキャンセルシールドバンカー | ○ | ○ | ○ | 自動解放 | ○ | ||
レデュースダメージ | ○ | ○ | ○ | オートスパーク | ○ | ||
ビートエッジ | ○ | ○ | ○ |
『Actress Again』の登場人物
『月姫』本編から登場するキャラクター
- 遠野志貴(とおの しき)[Shiki Tohno]
声:野島健児 主武装:ナイフ、直死の魔眼 原作主人公。 - アルクェイド・ブリュンスタッド[Arcueid Brunestud]
声:柚木涼香 主武装:真祖としての身体能力 - シエル[Ciel]
声:佐久間紅美 主武装:黒鍵、体術 - 遠野秋葉(とおの あきは)[Akiha Tohno]
声:ひと美 主武装:檻髪、混血としての身体能力 - 翡翠(ひすい)[Hisui]
声:松来未祐 主武装:はたき、掃除用具、洗脳 - 琥珀(こはく)[Kohaku]
声:高野直子 主武装:ほうき、ガーデニング、マジカル薬学(自称) - 翡翠&琥珀[Hisui & Kohaku] 主武装:使用人道具各種
- ネロ・カオス[Nrvnqsr Chaos]
声:中田譲治 主武装:混沌、獣の因子 - 弓塚さつき(ゆみづか - )[Satsuki Yumiduka]
声:南央美 主武装:死徒としての身体能力
※ 『Re・ACT』で追加。 - 蒼崎青子(あおざき あおこ)[Aoko Aozaki]
声:三石琴乃 主武装:格闘技、高速詠唱による攻性魔術、魔法・青
※ 『Re・ACT』で追加。『Re・ACT』ではアーケードモードのみのCPU専用キャラクター(最終ボス)
『Act Cadenza』ではプレイヤーキャラクターとして最初から使用可能。 - ミハイル・ロア・バルダムヨォン[Michael Roa Valdamjong]
声:成田剣 ※ 『Actress Again』で追加。 通称「ロア」。
『歌月十夜』から登場のキャラクター
- 七夜志貴(ななや しき)[Shiki Nanaya]
声:野島健児 主武装:七夜の短刀、暗殺術 - レン[Len] 声:水橋かおり 主武装:夢への干渉、魔術 ※『Re・ACT』で追加。
- 軋間紅摩(きしま こうま)[Kouma Kishima]
声:小杉十郎太 主武装:圧壊の腕、炎獄 ※『Act Cadenza』で追加。
『MELTY BLOOD』シリーズで登場するキャラクター
- シオン・エルトナム・アトラシア[Sion Eltnam Atlasia]
声:夏樹リオ 主武装:エーテライト、バレルレプリカ
身長:161cm 体重:48kg スリーサイズ:86/55/83 誕生日:6月1日 血液型:O型 - ワラキアの夜[Warachia]
声:増谷康紀 主武装:死徒としての身体能力、タタリ
身長:180cm 体重:97kg 誕生日:5月30日 血液型:A型 “タタリ”。 - 有間都古(ありま みやこ)[Miyako Arima]
声:倖月美和 主武装:八極拳
身長:131cm 体重:35kg スリーサイズ:60/46/62 誕生日:5月4日 血液型:O型 - 白レン[White Len]
声:水橋かおり
身長:132cm 体重:33kg スリーサイズ:63/48/61 誕生日:9月9日 血液型:不明
※『Re・ACT』で追加。
『Re・ACT』『Act Cadenza(アーケード版無印Ver.、Ver.A、PS2版)』ではCPU専用キャラクター。
『Act Cadenza(アーケード版Ver.B、Windows版)』ではプレイヤーキャラクターとして使用可能。 - リーズバイフェ・ストリンドヴァリ[Riesbyfe Stridberg]
声:渡辺明乃 ※ 『Actress Again』で追加。
その他
- メカヒスイ[Mech-Hisui]
主武装:マジカルウェポン各種 - 紅赤朱秋葉(くれないせきしゅ あきは)/赤主秋葉(せきしゅ あきは)[Akiha Vermilion]
主武装:赫訳の爪、檻髪 - 吸血鬼シオン[Sion TATARI](タタリ タタリシオン、Vシオンとも称される。)
主武装:死徒としての身体能力 - 暴走アルクェイド[Red Arcueid]
主武装:空想具現化、吸血衝動 - 猫アルク/ネコアルク[Neco-Arc]
声:柚木涼香、佐久間紅美、ひと美、倖月美和、夏樹リオ、水橋かおり - ネコアルク・カオス[Neco-Arc Chaos]
声:中田譲治 主武装:鍛え抜かれた爪、ひかるビーム、もしやジェット
※ PS2版『Act Cadenza』で隠しキャラとして追加 - ダミアン・アーミー[Damien Armies]
※ CPU専用キャラクター。Windows版『Act Cadenza Ver.B』のネコアルク・カオスのアーケードモード(新シナリオ)のSTAGE5で登場。 - ネコカオス・ブラックG666[Neco Chaos Black G666]
※ CPU専用キャラクター。Windows版『Act Cadenza Ver.B』のネコアルク・カオスのアーケードモード(新シナリオ)のSTAGE10で登場。
また、ある条件を満たすことで出現する「Giant Attack G666」でも登場。 - ネコアルク&メカヒスイ[Neco & Mech]
※ CPU専用キャラクター。『Actress Again』で追加。家庭用でプレイヤーキャラクターとして使用可能。 - オシリスの砂[Dust Of Osiris]
声:夏樹リオ ※ CPU専用キャラクター。
『Actress Again』において、一部キャラクターを除いた共通のボス。 冥界の鳥。 - 両儀式(りょうぎ しき)[Ryougi Shiki]
声:坂本真綾 ※ 家庭用『Actress Again』で追加、アーケードでは『Actress Again Current Code』で使用可能。空の境界からのゲスト参戦。 - 遠野秋葉(制服)[Tohno Akiha]
※ 家庭用『Actress Again』で追加、アーケードでは『Actress Again Current Code』で使用可能。 - 完全武装シエル[Powerd Ciel]
主武装:転生批判の聖典、第七聖典
※『Actress Again Current Code Ver.1.05』で使用可能。 - 姫アルク[ARCHETYPE:EARTH]
※『Actress Again Current Code Ver.1.07』で使用可能。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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