mineoとは、関西電力の子会社である株式会社オプテージが展開するMVNO方式の携帯電話事業のブランドである。
概要
2014年6月営業開始。日本で初めてKDDI(au)のLTE回線を使うMVNO格安SIM事業者として話題となった。
2015年9月1日からはNTTドコモの回線を使うSIMカードの提供を開始。これにより日本で初めての2つの事業者の回線を使うマルチキャリアMVNOとなった。
2018年からはソフトバンク回線にも対応し、これ以降au回線を使用する『Aプラン』、ドコモ回線を使用する『Dプラン』、ソフトバンク回線を使用する『Sプラン』の3種類が用意されている。
SIMの種類
mineoでは2つの事業者の回線を使用している関係上、SIMの種類が他社と比べややこしい事態になっている。間違えた場合、SIM変更手数料2000円を払うハメになるので要注意。
Dプラン用は標準SIM・マイクロSIM・ナノSIMの3種類がある。Dプランの場合、Aプランのように機種縛りが無いし、もし間違えたとしても(自己責任前提ではあるが)SIMカッターやSIMアダプターで無理やりサイズ変更を行って使うのも比較的たやすい。
一方、Aプラン用はかなりややこしく、以下の種類が存在する。どのSIMを使えばいいかは公式HPに掲載がある。
VoLTE用SIMは標準SIMサイズに3つの切り込みが予め入っており、ユーザーの使いたいサイズに合わせて指で押し込むことで自由にサイズを変更することが可能。
注意点
- 音声通話対応SIMは1年以内にMNPで転出するとペナルティが発生する。単に解約するだけの場合はペナルティ無し。(違約金9500円、2015年7月に縛りがなくなり即解約しても痛手を負うことはなくなった)。
- iOS8のOSを搭載したiPhone・iPadで通信・通話は不可能。(これは同じくKDDIのLTE回線を使うMVNO事業者の「UQモバイル」でも起きている)。iOS9でようやく通話・通信が可能になったが、AプランSIMでのテザリングは不可能。DプランのSIMは大丈夫。
- Aプランかつ非VoLTE機用のSIMは本家KDDIのSIMと違い、データ通信はLTEエリアでのみ使用可能。
3Gモードでの通信は不可能。(音声通話は3Gエリアでも可能)。 - 2015年11月19日からau VoLTE対応機種(型番にVが付くもの)用のSIMが提供開始となったが、auブランド端末でそれを使用するにはSIMロック解除が必要。auブランド端末でのSIMロック解除対応機種はSCV31(GalaxyS6 edge)と、2015年5月以降発売の機種のみ。
また、VoLTE端末では音声通話・データ通信共にLTE対応エリアのみ。3Gしか通じないエリアでは使用不可能。
即日契約
店舗検索にて、SIMカードを新規購入できる店舗を検索できる。
店頭契約の場合、その日に引き渡せるSIMの数に限度がある。そのため混雑が酷くなった場合、受付終了を前倒しする場合があるので要注意。どうしてもその日にSIMを受け取りたいのであれば、朝一から店に行くか、事前予約を行うほうが無難である。
料金
通常契約時のポイント
- 支払いはクレジットカードのみ。事務契約手数料3000円。なお、エントリーパッケージ(エントリーコードが記入された書類)を購入し、契約時にそれを記入すると事務手数料が無料になる。エントリーパッケージはmineo直営店やヨドバシカメラ、eo通販では1枚1080円で入手可能。ほかにも、不定期に格安SIM・SIMフリー端末を特集したムック本の付録としてエントリーコードをおまけで入手することが可能。
- 高速データ通信容量を使い切った場合、通信速度が最大200kbpsにダウンする。容量を使い切った場合は、0.1GBを150円で買うことが可能。
- 容量が余った場合、翌月まで繰り越せるほか、繰り越し分を最大5回線でシェアすることも可能。シェアメンバーは以前は契約者本人同士・家族間限定であったが、現在は制限が撤廃され、友人など家族ではない赤の他人をシェアグループに組み入れることが可能。
- シェアグループに組み込んでいない他の人にも容量を贈れる「パケットギフト」もある。これを使えば消費期限間近のパケットを交換しあうことで延命・ロンダリングが可能。
- 高速⇔低速を切り替えるスイッチ機能を使えば、低速モード中は高速データ通信容量を消費しないようになる。切り替えはウェブ上のマイページあるいはスマホアプリ(iOS・Android)で行える。また、マイページ上でスケジュール機能を設定することが可能で、特定曜日の特定時間に高速⇔低速を切り替えるイベントトリガーを設定することが可能。
- 低速モードにはiijmio等と同じく、バースト転送システムがある。通信開始から最初の3秒程度は通信制限がかからず、それ以降は通信終了まで200kbpsになる。なのでtwitterへの書き込み・LINEでのチャット等のテキストベースの作業や、radiko・IP電話等の小容量音声データをこま切れにストリーミングするサービスを利用する場合は低速モードで使うのがオススメ。
通話定額オプション
以下のプランが存在する。
コース名 | 基本料金 | 脚注 |
5分かけ放題 | 850円 | 日本国内の固定電話・携帯電話に対し適用。 5分以内の通話料が0円になる。 5分超過時は、超過分を30秒10円課金。 専用アプリを使うか、かける相手の番号の頭に0063を付けることで適用。 |
通話定額30/60 | 840円(30) 1680円(60) |
本来月に30分間音声通話した場合月1200円、 60分間の場合月2400円かかるが、 これに加入している場合、月トータルの通話時間が契約分数以内であれば 通話料が左記の料金に固定される。 超過分は30秒20円課金。 |
複数回線割引・家族割引
- 複数回線割引…一人のユーザーが複数回線(2回線以上)を契約している場合、1回線につき50円を割引する。特別な申し込みは不要で、最大5回線分まで適用される。
- 家族割引…主回線含め、自身から3頭身以内の家族がmineoを契約している場合、1回線につき50円を割引する。これも複数回線割引と同じく、最大5回線分までの適用。マイページでの申し込みが必要。対象家族の苗字と住所が同一の場合は本人確認書類の画像をアップロードする必要は無いが、苗字が異なっていたり、住所が異なる場合は本人確認書類のアップロードが必要。
端末のセット販売
mineoではセット販売を行っている機種がある。Aプランのみ使える機種・Dプランのみ使える機種・AプランDプランどちらにも対応する機種の3つに分けられる。
特に、富士通・arrowsシリーズに関してはmineo限定カラーが存在するのが特徴。
フリータンク・チップ
mineo公式コミュニティサイトの「マイネ王」では、2015年12月17日からみんなで容量シェアを行える「フリータンク」と、いいね!的な感覚で特定の人に小容量を送れる「チップ」が追加された。
マイネ王アカウントとeoID連携を行うことで使用可能。
フリータンクは月に最大10GBを、10MB単位で好きに入れることが可能。みんなが提供した容量は毎月21日~末日迄、最大1GB・月2回迄引き出すことが可能。チップは、送りたい相手に対してクリックすれば10MBを送ることが可能。
プリペイド
「お試し200MBコース」と「mineoプリペイドパック」の2種類が販売されている。
mineoプチ体験|料金・サービス|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】
関連項目
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